五代裕作(めぞん一刻)とは【徹底解説・考察まとめ】

五代裕作(ごだい ゆうさく)とは漫画『めぞん一刻』の主人公である。
貧乏浪人生として登場し、新しく赴任してきた管理人の音無響子に一目惚れ。大学入学後も彼女に想いを寄せ、一刻館の面々に茶々を入れられながらも、恋敵の三鷹瞬と度々競い合っていった。一方で様々な女性からアプローチを受け、その度に響子からヤキモチを焼かれていた。大学卒業後はフリーターとして働きながら保父の資格取得を目指していく。最終的に保父として保育園に就職し、響子と結婚。娘の春香をもうけ、一刻館で響子と共に幸せな家庭を築いていった。

五代が教育実習で赴任した女子校に通う女子高生。クラスの委員長を務めており、比較的優秀な生徒であった。当初は五代に興味は無かったが、誤解から彼の事を好きになっていく。

思い込みが激しく、大胆な行動力を持つ。他のクラスメイト達と共謀し、五代を無人の体育館倉庫へおびき寄せ、2人きりになった状態で彼を下着姿で誘惑した。この時は担任の女教師が発見した為、未遂に終わったものの、以降も彼に過激なアプローチを仕掛けていく。遂には五代に強引に付いて行き、一刻館にまで押し掛ける様になった。それからはあの手この手で五代と2人きりになろうと画策するものの、五代の教育実習の終わりと共に彼に一旦は別れを告げた。

教育実習終了後も一刻館に足を運び、何かと五代に絡もうとした。挙げ句の果てには彼の部屋に居座り、事態を面白がった住人達と酒盛りを開いて五代を辟易させている。

就活をしている五代を人事部で働く父親に紹介する。ここに誤解やトラブルが重なり、五代は彼女の父親から敵視される様になった。それでも最終的に誤解は解け、彼女の父親の紹介で五代は就職に成功する。この時の条件として、八神は五代から身を引く事になり、五代の元から去って行った。無事に就職した五代だが、直後に不況の煽りを受けて会社は倒産し、五代は無職で大学を卒業してしまった。

大学を卒業して社会人となった五代の下へ現れ、再び彼にアプローチを始める。今度は自分の高校の同級生の弟を利用し、家庭教師として五代を雇って教師と生徒として関係を築いていこうとした。五代が次の月から月謝を受け取るのを拒否すると、今度は隣人の四谷を家庭教師として雇い、五代にアプローチを続ける。最終的に見かねた響子が学校に連絡した事で、彼女の企みは潰えた。その後、玉虫色の態度をしている響子が、実は五代が好きである事を悟り身を引いた。

最終話にて再登場し、大学生になった八神は未だに五代を想っている様子が描写されている。

八神の父親

八神の父親で、商社の人事部に勤務している。八神が五代の就職の面倒を見ようとした際、彼を「娘をたぶらかす悪い虫」と思い込んでしまった。以降は何かと五代を目の敵にする様になる。最終的に五代への誤解は解け、彼の口利きにより五代は子会社への就職が決まった。だが五代が入社する直前に会社は倒産し、彼はフリーターとして大学を卒業してしまう。

大学の関係者

黒木小夜子(くろき さよこ)

五代の大学の人形劇サークルに所属している女性。ミステリアスな独特の雰囲気を持ち、五代をサークルに勧誘して入れた。彼は持ち前の手先の器用さで人形を自作し、響子と共に文化祭で人形劇を子供達に披露する。その後、五代は幽霊部員となった為、彼女とは疎遠になった。五代が大学3年生の時のクリスマスに再登場し、彼と響子に保育園で人形劇の代役を頼んでいる。

大学卒業後は「しいの実保育園」で保母(現在の保育士)として、正社員で働いている。小夜子は就活に失敗した五代をアルバイトとして自分の働く保育園を紹介し、この仕事がきっかけで彼は保父を目指す決意をした。その後は元人形劇サークルの部長と結婚している。

坂本(さかもと)

五代の悪友である。大学に入学してから五代は阪本とよくつるんでいた。五代と酒を飲んで泥酔し、彼を一刻館に送り届ける。その時に酔った五代は響子への好意を大声で叫んでいた。

五代は一刻館で響子と気まずくなると、一時的な避難先として阪本のアパートに転がり込んでいる。その際は布団が足りない為、彼と同じ布団で一緒に寝ていた。ある時には、阪本が寝ぼけて五代の首にキスマークを付けた事で、五代は響子の嫉妬を買ってトラブルに巻き込まれている。

五代が無職になった時はキャバクラの呼び込みの仕事を紹介した。尚、五代は仕事先がキャバクラとは知らされておらず、阪本を恨んでいる。また酔った勢いで五代をトルコ風呂(現在のソープ)に連れて行き、女を抱かせていた。

バイト先の関係者

七尾こずえ(ななお こずえ)

五代のガールフレンドである。五代とは、彼が大学時代にしていた酒屋のアルバイトで知り合った。その時は眼鏡を掛けており、彼女と再開した五代は当初、印象が変わっていた為に彼女の事が分からなかった。酒屋のアルバイト代でコンタクトに変え、五代にアプローチを仕掛けていく。かなり積極的で、五代を自宅に招いて両親に紹介する程である。五代が響子に想いを寄せている事を物語終盤まで知らず、一刻館によく電話をしては響子を嫉妬させていた。五代にとってはトラブルメーカー的存在である。それでも彼は、一途に迫って来る七尾に靡く場面もあり、キスをしようとした事もあった。

大学時代は頻繁に五代をデートに誘い、また五代の方からも時折彼女をデートに誘っていた。次第に金欠に喘いでいた彼は、七尾の誘いで彼女の実家に赴いて食事をご馳走になり始める。半ば七尾の両親公認の彼氏の様な存在となり、響子の嫉妬の原因となった。大学卒業後、七尾は銀行の窓口に就職し、五代とは疎遠になる。だが、物語終盤に彼女の同僚から求婚されたのをきっかけに、五代の元へ相談を持ち掛けて再会した。ここでトラブルが重なった結果、彼女は「五代からプロポーズされた」と誤解してしまう。この事が原因の1つとなり、五代と響子の関係は破綻寸前まで崩壊してしまった。最終的に五代の尽力もあって誤解は解け、七尾は同僚と結婚する。結婚後は名古屋に移住し、幸せな結婚生活を送っていた。

音無家の親族

音無郁子(おとなし いくこ)

音無家の少女。惣一郎の姪に当たり、響子からは義理の姪になる。腰の弱い祖父(響子から見ると義父)を支える形で一刻館を訪れた。そこで五代と知り合い、彼に懐く様になる。以降は五代に家庭教師を依頼し、彼と勉強をする事になった。五代は惣一郎や響子の情報を引き出そうと、勉強の傍ら躍起になっている。それを面白がった郁子に、五代が揶揄われる場面もあった。初登場時は小学生であったが、最終話では高校生となり、五代と響子の結婚式の受付をしている。因みに歳の近い賢太郎に想いを寄せられているものの、その事に気付いていない。

音無家の義父

音無惣一郎の父であり、響子の義父に当たる。一刻館のオーナーをしており、時々響子の様子を見に一刻館へやってきた。その際、腰が悪い為、孫の郁子を伴う事が多い。また未亡人となった響子を心配しており、再婚を願っている。女子高の理事もしており、惣一郎はかつて彼の紹介で講師の仕事をしていた。穏やかな人格者でもある。

五代は当初、響子の義父を実の父親と誤認し、取り入ろうとアピールをしていた。その後、義父の紹介で惣一郎がかつて勤めていた女子高に教育実習を行う事になる。物語終盤では結婚した五代と響子を祝福した。

千草家の両親

千草家の父

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