シュウジ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

シュウジとは漫画『最終兵器彼女』の登場人物であり主人公である。クラスメイトの女子高生ちせと付き合い始めるが、ある日彼女は最終兵器に改造されてしまった。戦争により崩壊していく日常の中で、兵器として成長していくちせに恐怖を抱いて距離を取り、他の女性の誘惑に負けて1度別れる。それでもちせを忘れられずに復縁し、以降は真摯に向き合った。ちせが人類を滅ぼした際には、彼女の意思により彼だけは唯一生き残る。最後は宇宙船に変形したちせの中に乗り込み、滅びゆく地球を脱出。宇宙でちせと永遠の愛を誓い合った。

シュウジの母

シュウジの母。物資の配給が少ない中、彼の為に牛乳を残す等、息子想い。シュウジが帰郷した際には父親と共に優しく迎えた。シュウジが人類を滅ぼそうとするちせの元へ行こうとした際、涙ながらに彼を見送った。

シュウジの父

シュウジの父親。暴走したちせを自衛隊に引渡し、失意の中帰郷した彼を優しく迎えた。また、人類を滅ぼそうとするちせの元へ向かうシュウジを送り出した。

シュウジ(最終兵器彼女)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「バカ。」

ちせ(画像左の人物)に心無い言葉を掛けてしまうシュウジ(画像右の人物)

ちせと付き合い始めたシュウジであったが、彼女に心無い言葉を掛けてしまう。本当はドジで動きの遅い彼女を思い遣りたいのだが、生来の不器用さから「バカ。」と相手を突き離す様な言葉が出てきてしまう。この発言の後、彼は後悔して悩み始める。

根は優しいシュウジであるが、その不器用さから口が悪い人物となっている事が表されている名言である。

「これから2人で、好きになってってみねぇ?」

成り行きでちせと付き合い始めたシュウジであったが、恋愛経験が皆無の彼は気疲れしてしまう。そこでシュウジはちせをお気に入りの展望台に連れ出し、彼女に別れを切り出した。するとちせは怒り始め、自分の感情を爆発させる。シュウジも戸惑いながら素直な感情を吐き出し、2人は盛大にぶつかり合った。その後、互いの感情を吐き出し終えた2人は、距離が縮まっている事を実感する。「これから2人で、好きになってってみねぇ?」とシュウジはちせに切り出し、2人は改めて恋人として関係を深めて行く事になる。

シュウジとちせの恋人関係が、本格的に始まるきっかけとなった名言である。

「ぼくたちは、恋していく。」

展望台から街を見下ろすシュウジ(画像右の人物)とちせ(画像左の人物)

シュウジが初めてちせを展望台に連れて行った時のモノローグ。互いにぶつかり合い、距離が少しだけ縮んだ2人が再スタートをする象徴的な名言。本作『最終兵器彼女』のストーリーを一言で表現している。

「ぼくたちは、恋していく。」この言葉通り、シュウジはちせと恋をしていく事になる。

「なんて“彼氏”だ」

シュウジ(画像左の人物)とふゆみ(画像右の人物)

兵器として成長していくちせ。そんな彼女にシュウジは恐怖心を抱いてしまう。そんな中、彼はふゆみと再会し、彼女から誘惑されてしまう。その誘惑に抗えず、歪んだ肉体関係を続けてしまうシュウジは、ちせが自分を殺しに来る夢を見てしまう。恐怖に飛び起きたシュウジは「なんて「彼氏」だ」と自分の身勝手な夢と行動に自己嫌悪するのであった。

シュウジの苦悩と人間的な弱さを象徴するシーンである。

「好きだ。」

本音を告白するシュウジ(画像左の人物)とちせ(画像右の人物)

ふゆみとの密会をちせに知られ、彼女に恐れを抱いている事を悟られたシュウジ。そんな彼は彼女から別れを切り出されてしまう。2人の関係は破局したものの、生活習慣が同じであり、互いにまだ想い合っていた2人は事あるごとに行動を共にしてしまう。そんな中、ちせは「私は壊す事しか出来ない兵器である。それでも私の事が好きかい?」とシュウジに問いかける。彼は思い悩んだ末に「好きだ。」と一言答えるのであった。

破局を迎えても、兵器のちせに恐怖を抱いていようとも、心の奥底からシュウジは彼女の事が好きである事を表現している名言。

「おねがいです!おねがいします!」

頭を下げるシュウジ

anna59
anna59
@anna59

Related Articles関連記事

最終兵器彼女(最彼・サイカノ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

最終兵器彼女(最彼・サイカノ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『最終兵器彼女』とは1999年より高橋しんが「ビックコミックスピリッツ」で連載していたSF青年漫画、およびそれを原作としたアニメ作品、または映画作品である。累計総発行部数は400万部を記録しており、セカイ系漫画の先駆けとされている。SF×純愛をテーマとしておりキャッチコピーは「この星で一番最後のラブストーリー」である。主人公のシュウジとちせは北海道に住む高校生。しかしちせが「最終兵器」として戦場に行くことに。それでもシュウジとちせは互いに愛し続けた。

Read Article

ちせ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ちせ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ちせとは漫画『最終兵器彼女』の登場人物である。普通の高校三年生で気弱な少女として生活し、同級生のシュウジに想いを寄せていた。そして友人との度胸試しで彼に告白し、付き合う事になった。が、ある日最終兵器に改造され戦う事になってしまう。兵器として敵を殺していく一方、恋人であり主人公のシュウジと青春を謳歌する。だが最終兵器として戦場に投入された彼女は次第に暴走していく。その中で大切な人との死別、シュウジとの破局を経験し成長していった。最後はシュウジを除く全人類を滅ぼし、彼と宇宙で愛を誓い合うのであった。

Read Article

テツ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

テツ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

テツとは漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。主人公シュウジの先輩であるふゆみの夫であり、自衛隊の一員として敵国と戦っていた。後に最終兵器のちせが率いる小隊に配属され、彼女と行動を共にする。当初は指揮系統の観点からちせと距離を取っていたが、彼女の人間的な一面に触れ親密になっていく。ちせと不倫関係になりそうになるも、彼女がシュウジの事を未だ好きな事を見抜き、突き離した上で叱咤した。最期は敵兵に撃たれて致命傷を負い、朦朧とした意識の中でちせをふゆみと誤認。彼女と肌を重ね合わせながら絶命した。

Read Article

アケミ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

アケミ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

アケミとは漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。主人公のシュウジとその彼女であるちせの共通の友人として登場した。2人の仲を応援する一方でシュウジに密かな想いを寄せ、板挟みに悩む。そして叶わぬ想いに自暴自棄になった末に、想いを寄せて来た同級生のアツシと肉体関係を結んでしまう。その後巨大地震に巻き込まれて致命傷を負い、瀕死の状態の中でシュウジに想いを告白。彼に看取られながら亡くなった。死後、ふゆみとの不倫に溺れるシュウジの前に幻影として現れ、彼を一喝して不倫を終わらせる勇気を与えた。

Read Article

アツシ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

アツシ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

アツシとは漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。主人公のシュウジの友人で、突然始まった戦争の空襲に巻き込まれて難聴になる。その後想いを寄せていたクラスメイトのアケミに告白した。だが彼女はシュウジに密かな想いを寄せており、それが理由で断られてしまう。それでも恋心を捨てず、アケミがシュウジを好きな事を承知の上で彼女と付き合い肉体関係を持った。そしてアケミを守る為に自衛隊に志願し戦場へ派遣される。敵と死闘を繰り広げる最中、最終兵器に改造されたクラスメイトのちせにより、塵となって最期を迎えた。

Read Article

ふゆみ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ふゆみ(最終兵器彼女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ふゆみとは、漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。教育実習生として母校を訪れた際、恋人のテツとの関係に悩んで中学生だった頃の主人公シュウジと肉体関係を結ぶ。その後いったんシュウジと別れ、テツと結婚。しかしテツが自衛隊員として家を空けがちだったことから寂しさを覚え、再会したシュウジを誘惑して彼の周囲の人間関係を引っ掻き回した。やがて様々な経験を経て成長したシュウジに別れを告げられ、テツとも死別することとなり、その後は実家に戻って病気の父親の面倒を見ながら最期の時を過ごした。

Read Article

感動のあまり涙腺崩壊する漫画まとめ【最終兵器彼女ほか】

感動のあまり涙腺崩壊する漫画まとめ【最終兵器彼女ほか】

ここではドラマチックな展開や、キャラクターのつらい境遇などに思わず涙してしまう漫画を紹介する。性別を問わず多くの人を涙させた少女漫画『orange』や、ドラマ化されたことで話題になった産科医の物語『コウノドリ』、少年少女の純愛と悲劇を描いた『最終兵器彼女』など、読めば涙が止まらなくなる作品ばかりを集めた。

Read Article

目次 - Contents