キリト（ソードアート・オンライン）とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスハイト／菊岡 誠二郎（きくおか せいじろう）

総務省総合通信基盤局高度通信網振興課第二別室（通信ネットワーク内仮想空間管理課（通称「仮想課」））に所属。その正体は、陸上自衛隊に所属する二等陸佐。
SAO事件解決後のキリトの事情聴取役として出会い、その後はキリトにVRMMO関連の事件調査を依頼したり自身の統括する「ラース」の開発したUWのテストプレイバイトを依頼したりと事件に巻き込むきっかけを作る厄介者。自身もVRMMOのプレイヤーでありALOもプレイしている。

アリス・ツーベルク／アリス・シンセシス・サーティ

アリシゼーション編全体でのメインヒロイン。整合騎士となる前はルーリッドの村にてセルカやユージオと共に普通の少女として過ごしていた。
果ての山脈にキリト、ユージオ、アリスの3人が訪れた際誤って禁忌目録を侵してしまいルーリッドの村で捕縛される。連行先でアドミニストレータの手で記憶が改ざんされアリス・ツーベルク改め整合騎士、アリス・シンセシス・サーティが誕生。キリト、ユージオの2人が修剣士学院にて禁忌を侵した際は身柄引き受け役として再会を果たし、セントラル・カセドラルに連行。セントラル・カセドラルにて禁忌の呪縛を解きキリトたちとアドミニストレータを討つ。その後は、喪失状態のキリトをルーリッドの村のはずれにて介抱していた。異界戦争では「光の巫女」として、ダークテリトリー軍の大将ベクタとしてダイブしていたガブリエルのターゲットとなった。異界戦争後はリアル世界にて生身に近い身体を手に入れキリトたちと行動を共にするようになった。

ユージオ

ルーリッド村出身でキリトと同じくらいの背丈、髪色は金で服飾は青を基調としている。
幼少期に果ての山脈で見つけた青薔薇の剣を生涯、愛剣として大事に使っていた。キリトが再びUWにダイブしたことで成長した2人は再会するがその時には、”刻み手”というギガスシダーという大樹の木こりを天職として授かっていた。キリトの提案で剣を使って倒せないか試行錯誤と鍛錬を積み、青薔薇の剣で切り倒すことに成功し第2の天職に剣士を指定した。翌日、村を出発し中都・セントリアに向かう。キリトに”アインクラッド流”を教わりながら2人で参加した剣術大会で優勝、北セントリア修剣学院へ入学し上級修剣士ゴルゴロッソ・バルトーの傍付き初等練士として指導を受ける。下積み時代はグレーの制服だったが、進級試験の後特待生”上級修剣士”に選ばれたため制服を青色にカスタマイズしている。進級後は、後輩のティーゼ・シュトリーネンが傍付きとなる。数日後、ティーゼとロニエを救うため人殺しの禁忌を侵したことで整合騎士・アリスに連行される。脱獄し、最上階にて君臨するアドミニストレータの討伐の際、命を落とすこととなり青薔薇の剣もともに折れてしまった。

キリトの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「誰かを見殺しにするくらいなら、一緒に死んだ方がずっとましだ」

キリトがリズに依頼した武器の素材集めに行った際、素材があるとされるドラゴンの住処に向かいそのドラゴンに襲われる。運悪く巨大な穴に落ちてしまうリズ、それを助けようとキリトは自身を省みず大穴へ飛び込んだ。その理由をリズベットに尋ねられた際、キリトが「誰かを見殺しにするくらいなら、一緒に死んだ方がずっとましだ。それがリズみたいな女の子ならなおさらだ」と返した。このセリフにはキリトの自己犠牲を前提に確立させた正義が詰め込まれている。この一件以前に大事なパーティメンバーと想い人をダンジョントラップで失っていたため余計に正義感が強まっていた。（SAO）

「これでいいかい？」

キリトがヒースクリフの正体を見破り、ラスボスとしてのヒースクリフ対キリトの決闘が行われた。あと一歩のところでヒースクリフに敗れその凶刃がキリトを狙うが動けなかったはずのアスナが庇い死亡する。1度はその絶望に駆られ気力の無い剣でヒースクリフに立ち向かうが難なくヒースクリフの剣に身体を貫かれ死亡。消えたはずのキリトは心意による一時的な復活を見せ、アスナの剣で敵の身体を貫く。その後、アスナの敵討ちを果たしたキリトがアスナに対して「これでいいかい？」と問いかけた。（SAO）

「俺が生きている間はパーティーメンバーを殺させはしない！」

リーファと共に世界樹を目指している道中、ルグルー回廊を抜けた先の都市ルグルー入口にて待ち伏せていたサラマンダーとの交戦。苦戦を強いられてしたリーファが諦めようと切り出した際、キリトがリーファに向けて「嫌だ！俺が生きている間はパーティーメンバーを殺させはしない！それだけは絶対に嫌だ！」と放った。キリト自身、SAOにて大事なギルドの壊滅を目の当たりにしたり、結果的には生還したものの最愛の人を失う経験をした故に確立されきった強い意志が込められている。（ALO）

「あの世界の刃はもっと重かった！もっと痛かった！」

ゲームマスターである妖精王オベイロンに苦戦していたキリトだが、折れるわけにはいかないという強い意志からオベイロンに対して「こんな魂のない攻撃に、あの世界の刃はもっと重かった！もっと痛かった！」と経験を含め訴えかけた。苦戦を強いられる中、茅場晶彦の幻想がキリトに語り掛け、「ザ・シード」を手渡した。その後、キリトはオベイロンに立ち向かいゲームマスター権限を奪いオベイロンの撃破とアスナの解放に成功した。（ALO）

「本当に最後の戦いがさっき終わったんだ」

ALOからアスナを解放した後アスナの病室に向かう途中、病院の駐車場にて逆上したオベイロンこと須郷が待ち伏せしており襲われる。危機をしのぎ傷を負いつつも病室で目を覚ましたアスナと再会し安堵した勢いで「最後の、本当に最後の戦いがさっき終わったんだ。終わったんだ」と涙ながらに零した。SAO事件から始まり死んだと思った時にはキリトだけ目を覚ましアスナは違うゲームに監禁、その主犯がアスナの父親が信頼を置く須郷だったこと、アスナを解放するのに時間がかかったこともあり涙ながらにようやくアスナが目を覚まし悪夢のすべてが終わったことでキリトの中にずっとあった緊張がほぐれたシーンでもある。（現実）

「死ねないし死にたくない」

デス・ガン戦を前にシノンとの会話の中、シノンの質問に対して「昔の俺なら、あるいは本当に死ぬ可能性があろうと戦えたかもしれない。でも今は、守りたいものが色々できたからな。死ねないし死にたくない」と答えた。元々、自己犠牲ありきの正義を掲げていたキリトだがSAO・ALOとデスゲームと想い人の救出を重ねていく中で自己犠牲だけで成り立たせる正義では自身が守りたいものすべてが守れるわけではないという心情の変化が大きく表れたセリフである。（GGO）

「シノン、君はずっと自分を責め続けてきた、自分を罰しようとしてきたそれが間違いだとは言わない」