草摩紅葉(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】
草摩紅葉(そうま もみじ)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の卯(兎)の物の怪に取り憑かれた人物である。ドイツ人とのハーフで、金髪と愛らしい外見が特徴。明るい性格も相まって人に好かれやすい。「神と十二支の絆」という呪いが元で母から拒絶され、その記憶からも消えてしまう。それでも、両親の心中を思いやる優しい心を持つ。主人公の本田透に想いを寄せるが、猫憑きの草摩夾と両想いなので告白はしなかった。作中において呪いが解け、改めて自分の人生を進む。
草摩はとり(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]
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草摩はとり(そうま はとり)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する十二支の辰(龍)の物の怪に取り憑かれた人物で、草摩家の主治医である。当主の草摩慊人や父の命令に従い、十二支の呪いを知った人物に「記憶の隠蔽」と呼ばれる催眠術を施してきた。クールな見た目と物言いが特徴的だが性格は優しい。主人公の本田透が草摩家に深入りすることで元恋人の草摩佳菜のように傷つかぬよう、これ以上関わるなと忠告した。数百年続く神と十二支の絆を「呪い」と表現した、作中最初の人物。
草摩潑春(そうま はつはる)
CV:陶山章央(旧アニメ版)/岡村明美(旧アニメ版幼少期)、古川慎(新アニメ版)/東内マリ子(新アニメ版幼少期)
丑(牛)の物の怪憑き。愛称は「はーくん」、「春」など。無造作ヘアのような白髪が特徴。地毛の部分は黒いが、白髪の部分は染色でも脱色でもなく、変身後の姿がホルスタインの牛であることに起因する。紅葉とは同い年で、共に海原高校に入学した。学校でもピアスやネックレスといったクセサリーを身に着けるなど、紅葉とは違うベクトルで自由な服装をしている。ちなみに紅葉の服装を見た夾は、「まだじゃらじゃらつけてる春の方がましだ」と言った。通常はぼんやりしていて掴みどころのない印象だが、キレると別人のように攻撃的になる。身内では通常の状態を「ホワイト春」、キレた状態を「ブラック春」と呼ぶ。ホワイト状態の時は天然の気はあるものの優しい。
高校では紅葉、透と行動を共にすることもあり、由希や夾も伴ってデパート内のお化け屋敷に行ったこともある。この時、仕掛けのお化けを怖がる透に対し「自分設定を付けてみよう」と提案し、「幼い頃母と生き別れ、手編みのセーターを励みに頑張ってきた」というお化け人形の生い立ちを語り、別のお化け人形を破壊して「感動の対面」を演出するという突飛な行動に出た。透も紅葉も潑春の考案した自分設定に感動。デパートの職員に呼び出しを受けた際、紅葉は「弁償するから二人を離れ離れにしないで」と懇願した。
2年次紅葉と同じクラスになる。ある朝、呪いから解放された紅葉に違和感を抱いた。
草摩潑春(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]
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草摩潑春(そうま はつはる)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の丑(牛)の物の怪に取り憑かれた人物である。普段はつかみどころのない印象ながら優しく、他者を気遣うことが多い。しかし、キレると好戦的な「ブラック春」と呼ばれる状態になる。特徴的な白髪は地毛。幼い頃、自分のコンプレックスを拭ってくれた子(鼠)憑きの草摩由希を特別視し、彼を心配している。午(馬)の物の怪憑きである草摩依鈴とは相思相愛だが、互いを想い合うが故の障壁もある。
草摩紫呉(そうま しぐれ)
CV:置鮎龍太郎(旧アニメ版)、中村悠一(新アニメ版)/日野まり(新アニメ版幼少期)
戌(犬)の物の怪憑き。通称は「ぐれさん」、「先生」など。紅葉からは「しーちゃん」と呼ばれる。本家を出て日本家屋に暮らしている。見た目は温厚そうな美形だが、他者をおちょくるのを楽しむ他、慊人を自分だけのものにする為に透を利用する腹黒い一面も持つ。職業は小説家で、作家らしく若者たちを諭すこともある。
呪いが解けた後、利用されていることに気付いた由希たちに殴られると覚悟していたが、誰からの制裁も受けなかった。それに対し、紅葉は「みんなしーちゃんより大人になっただけ」と言った。
草摩紫呉(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]
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草摩紫呉(そうま しぐれ)とは、高屋奈月による漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、戌(犬)の物の怪に取り憑かれた人物である。一見すると爽やかな美形で性格も飄々としている。その一方で自身を「最低」と評するように、十二支の神である草摩慊人を自分のものにするという己の野望の為に他者を利用する。といっても完全な悪人ではなく、物の怪憑きを受け入れる本田透を巻き込むことへの罪悪感も口にした。職業は小説家で、時たま迷い、悩む若者たちに道を示すこともある。
草摩夾(そうま きょう)
CV:関智一(旧アニメ版)/池田恭祐(旧アニメ版幼少期)/近野桂介(中1頃)、内田雄馬(新アニメ版)/泊明日菜(新アニメ版幼少期)
猫の物の怪憑き。オレンジ色の髪が特徴。人骨から作られた数珠をしていないと、醜い異形に変身する。このことも含め、猫憑きは一族中から忌み嫌われ蔑まれる。喧嘩っ早い性格だが、幼い頃から敵視している子憑きの由希以外に意味なく暴力を振るうことはない。「猫年ファン」の透と相思相愛になるが、いずれ幽閉される運命である為想いを告げないと決めていた。
透に抱き着きたがる、女子の制服を着てくるなど自由な紅葉に振り回されていた。背が伸びた紅葉は、夾と2人きりの時に透への好意を口にする。夾への宣戦布告ではなく、「透を他の誰かに取られてもいいのか」と発破をかける為であった。
草摩夾(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]
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草摩夾(そうま きょう)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、十二支の仲間になれなかった猫の物の怪憑きの少年である。仲間外れの存在として、幼い頃より一族中から疎外されてきた。神と同じく尊ばれる子憑きの草摩由希に勝つことを望み、彼との仲は良くないが本心では互いを羨んでいる。ぶっきらぼうで喧嘩っ早いが、根は優しく由希以外の人物に意味なく喧嘩を売ることはしない。ヒロイン本田透を気遣い、彼女と惹かれ合うようになる。
草摩慊人(そうま あきと)
CV:若葉紫(旧アニメ版)/今井由香(旧アニメ版幼少期)、坂本真綾(新アニメ版)
草摩家の当主で、十二支の魂を統べる神に当たる存在。一人称は「僕」で振る舞いも男性のようだが、実は女性。旧アニメ版では男性のような声だった。
父や古参の古株により十二支の神として大事にされたため、「神ではない自分に価値はない」と思い込むようになった。母との確執もあり、神と十二支の絆に固執。どんなに手ひどく扱っても自分の下に帰ってくると思いたいがため、物の怪憑きたちの心身を傷つけてきた。
潑春が言うには、紅葉は慊人に「好かれちゃいない」らしい。紅葉自身も慊人への恐怖心には「慣れたから平気」と口にしていたが、実際にはあまり接触したくない模様。物の怪憑きたちと透のバカンスを邪魔するため、彼らの訪れた避暑地に足を運ぶ、自分の泊まっている離れに物の怪憑きたちを呼び、透を独りきりにさせるなど陰湿な面を見せた。帰り際透に自分が神であることを告げに来たが、透を傷つけまいとした紅葉に立ちはだかれた。紅葉は慊人に殴られながらも透を守ろうとし、はとりや紫呉といった年長者に助けを乞いに行くこととなった。
突然呪いが解けた紅葉に拒絶される。家族の誰からも歓迎されないと紅葉に捨て台詞を吐くが、既に新しい道を歩もうとする彼から「君はいつまでここにいる(十二支との絆にこだわり続ける)の?」と返された。
本田透(ほんだ とおる)
CV:小西寛子(ドラマCD版)、堀江由衣(旧アニメ版)、石見舞菜香(新アニメ版)
主人公で、由希のクラスメイト。女手1つで育ててくれた母を失い、祖父の家の改築が終わるまでとテントで暮らしていた。崖崩れでテントを失ってからは紫呉の家で生活している。十二支の秘密を知ってもありのままに受け入れる優しさを持つ。通称は「透君」など。紅葉が透を呼ぶ際は「トール」とカタカナ表記される。
紅葉とは、自身のバイト先で出会った。その後、はとりに草摩家本家に呼び出される。「草摩家は呪われている」と言い、紫呉の家を出るようはとりに言われたが、それははとりの恋人だった佳菜のようになってほしくないとの気遣いだと紅葉から聞かされる。
幼い容姿の紅葉を小学生と思っていた為、彼が自分より1学年下で潑春と同級と知り驚く。紅葉とは仲が良い。
本田透(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]
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本田透(ほんだ とおる)とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公である。両親を失いながらも、前向きに生きる少女。他人を思いやり、相手をあるがままに受け入れる慈悲深さを持つ。天然ボケの気があり、ずれた言動も多いが本人が言う所の頑固さも持ち合わせている。十二支の呪いに苛まれる草摩(そうま)家と関わりを持つ中、十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」を救いたいと願うようになる。
草摩紅葉の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「忘れていい思い出なんて一つもないって思いたいから」
透のバイト先でもある父の社屋で、彼女に自身の家族のことを語った紅葉。その場に現れた母が記憶の隠蔽で自分を忘れていることも透に告げることとなった。紅葉にも記憶を消す選択肢はあったが、「だけど思うんだ。僕は思い出をちゃんと背負っていきたいって。例えばそれが悲しい思い出でも。僕を痛めつけるだけの思い出でも。いっそ忘れたいって願いたくなる思い出でも。ちゃんと背負って逃げないで頑張れば、頑張ってればいつか…。いつかそんな思い出に負けない僕になれるって信じてるから。信じていたいから。忘れていい思い出なんて、1つもないって思いたいから」と考え全ての事実を受け入れたことを透に告げる。続いて、本当は母にも一緒に頑張ってほしかったとも言う紅葉だが、それを自分のわがままと称し哀しげに笑う。
幼くして母と別れることになったのは非常に辛い体験である。それでも自身が言うように「頑張った」結果、紅葉は両親を恨むことなくその心中、母の傷心を思いやれる少年に成長した。ファンの間では度々紅葉に精神的な強さについて言及される。実際には、母との別れに関するトラウマと戦った証で、強さを得るまでの哀しい選択が伺える。
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目次 - Contents
- 草摩紅葉の概要
- 草摩紅葉のプロフィール・人物像
- 草摩紅葉の能力
- 卯憑き
- ドイツ語
- バイオリン
- 草摩紅葉の来歴・活躍
- 母の記憶から消える
- 本田透との出会い
- 「世界で一番バカな旅人」の話
- 紅葉の告白
- 海原高校入学
- 避暑地
- 生まれる願い
- 突然の解放と決意
- 大団円
- 草摩紅葉の関連人物・キャラクター
- 紅葉の父
- 紅葉の母
- 草摩モモ(そうま モモ)
- 草摩はとり(そうま はとり)
- 草摩潑春(そうま はつはる)
- 草摩紫呉(そうま しぐれ)
- 草摩夾(そうま きょう)
- 草摩慊人(そうま あきと)
- 本田透(ほんだ とおる)
- 草摩紅葉の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「忘れていい思い出なんて一つもないって思いたいから」
- 「どうしよう…嬉しい」
- 「この人の一体何がボクを縛れるっていうんだ」
- 草摩紅葉の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 名前の由来は9月の異名「紅葉月」
- 原作で最後の変身描写が描かれたキャラクター
- 続編で描かれた紅葉の家族模様