たしぎ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

たしぎの概要

たしぎとは、『ONE PIECE（ワンピース）』に登場する海軍の女軍人で、東の海（イーストブルー）のローグタウンという街に駐在していた頃から、スモーカーの副官を担っている人物。ローグタウン時代は海軍本部曹長、アラバスタ編以降少尉、新世界編以降はグランドライン第5支部（G-5支部）の大佐を務めてきた。男だらけのG-5支部の中で紅一点であるたしぎは「大佐ちゃん」と呼ばれ、不本意ながらアイドル扱いされている。悪魔の実の能力者ではないが、武装色、見聞色の覇気を使うことができる。優れた剣士で刀剣マニアでもある。刀剣への愛が非常に深く、一目で名刀を言い当てるほど。そのため、海賊や賞金稼ぎ、殺し屋などの悪党に渡ってしまった名刀を全て回収する目標を掲げている。同じ剣士である麦わらの一味の剣士ロロノア・ゾロと折り合いが悪く、敵対視している。またその容姿はゾロの幼馴染であるくいなにそっくりである。

ローグタウンでゾロに敗北し、リベンジを決意。その後アラバスタ編では、海軍という立場ながらも海賊である麦わらの一味を擁護し、アラバスタの危機を救う。パンクハザード編では、ゾロと共に王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴの部下、モネと戦い勝利するなど、数々の活躍を見せている。その一方で、アラバスタでの麦わらの一味の手柄の隠蔽や、頂上戦争の際の目的を達成してもなお徹底的に敵を攻撃し続ける海軍の動きに違和感を抱いているシーンもある。

たしぎのプロフィール・人物像

性別：女
年齢：23歳
肩書：グランドライン第5支部大佐
通称：大佐ちゃん
出身：東の海
誕生日：10月6日（トロい）
星座：てんびん座
血液型：S型
身長：170cm
好きな食べ物：ホットコーヒー
趣味：刀の本の読書、切り絵
能力：六式
武器：業物「時雨」

第2回人気投票：14位（476票）
第3回人気投票：20位（380票）
第4回人気投票：42位
第5回人気投票：64位
第6回人気投票：33位
ONEPIECE WORLD TOP 100 中間発表：43位
ONEPIECE WORLD TOP 100 最終結果：38位（34582票）

CV：野田順子

赤渕のメガネがトレードマーク。軽い近視のため、普段は頭につけているだけだが、時々かける。戦闘時はメガネを外すものの、戦闘終了後にかけ忘れ天然ボケをかますというのが鉄板ネタ。ショートボブの黒髪にボーイッシュな姿で登場していたたしぎだが、新世界編以降は伸びた髪をまとめ可愛らしい服を着用し、女性らしい姿に変化した。
正義感が非常に強く、負けず嫌いで努力家。まじめな性格だが、誕生日にも表れているように「トロい」一面もある。常時敬語を使用する。また名刀マニアゆえ、刀に関する話題になると饒舌になる。

たしぎの能力

六式「剃（そる）」

六式とは、人の身体を武器に匹敵させる体技のこと。その一つである剃は最低でも秒速25メートルという速さで移動する高速移動の技である。常人からは、剃を使用して移動する者の姿も見えない。しかし、相手によっては簡単に移動する姿を見切られてしまう。発動する際に地面を10回以上蹴り、その反動エネルギーの力を利用することで高速で移動することができるという原理。

たしぎの武器

時雨（しぐれ）

たしぎが愛用している刀で、位列は「業物」。たしぎ初登場の頃から変わらずにこの刀を使い続けている。

たしぎの必殺技

斬時雨（きりしぐれ）

一瞬で相手との間合いを詰め、すれ違いざまに斬り捨てる。パンクハザードでモネを倒す際に使った技。

たしぎの来歴・活躍

ローグタウン

たしぎがチンピラに絡まれて落としたメガネを、麦わらの一味のロロノア・ゾロに拾われたことでゾロと知り合いになる。その後別れるも、いっぽんマツの武器屋にて再会。だがこの時点ではたしぎはまだゾロの正体に気づいておらず、一般人だと思っていた。それゆえたしぎは「いずれ世界中の悪党達の手に渡った“名刀”を集めて回るんです」と刀への熱い思いを語る。妖刀「三代鬼徹（さんだいきてつ）」を選ぶ試練のため、躊躇いもなく自分の腕をかけ、見事かけに成功したゾロの度胸にたしぎは腰を抜かした。
その後、モンキー・D・ルフィの公開処刑が行われた際に、たしぎはゾロが麦わらの一味の剣士である「海賊狩りのゾロ」だと知る。ルフィと共に逃げるゾロに戦いを挑んだたしぎはあっさりと敗北するも、ゾロはとどめを刺すことなく立ち去ろうとした。それに複雑な思いを抱いたたしぎは「私が女だからですか？」と言う。その言葉でたしぎは容姿だけでなく中身も亡くなったゾロの幼馴染くいなを彷彿とさせることになってしまい、激昂したゾロはたしぎを「パクリ女」呼ばわりし口論になる。
最終的にはたしぎら海軍は麦わらの一味を取り逃がし、ゾロへのリベンジを決意した。

アラバスタ

偉大なる航路（グランドライン）へ入ったたしぎらは、麦わらの一味を追いアラバスタ王国へ上陸した。その後単独行動に出たスモーカーの命令で、たしぎは島内へ進むことに。その際、たしぎは王下七武海サー・クロコダイルがアラバスタを狙っていることに気付いてしまう。だが、クロコダイルの右腕であったミス・オールサンデー（後の麦わらの一味の考古学者、ニコ・ロビン）に手も出せず完敗。後で現れたサー・クロコダイルには、「負け犬は正義を語れねェ、せいぜい基地で話し合いでもやってろ」と嘲笑される始末。それでもたしぎは国を救うためと、ルフィにクロコダイルの行き先を伝え、麦わらの一味を援護することを決意した。戦いの後、バロックワークスを倒し力尽き眠りこけている麦わらの一味を見て、たしぎの部下達は麦わらの一味を拿捕しようとするが、たしぎは「今…あの一味に手を出す事は私が許しません！！！！」と一喝。ルフィらを捕えることを断固拒否した。その後たしぎはスモーカーと合流すると、自分だけでは正義を成し遂げられなかったと無力感を改めて痛感し涙を流す。上層部によりこの事件においてのルフィらの活躍は隠蔽され、たしぎはスモーカー共々「アラバスタを救った英雄」として昇格させられることになった。

マリンフォード頂上戦争

ルフィの義兄であり、海賊王ゴール・D・ロジャーの息子であるエースの処刑を引き金に、たしぎは白ひげ海賊団と対立する海軍本部に招集され戦争に参加した。スモーカーと共に戦争を戦い抜き、無事に生き残る。しかしたしぎは、目的を達成したのにも関わらず、逃走する海賊らを徹底的に潰そうとする海軍の姿を目の当たりにし、違和感を覚えた。