SIREN: New Translation(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『SIREN: New Translation』とは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)によるPlayStation 3用のホラーゲームで、『SIREN』シリーズの3作目。初代『SIREN』の新訳として開発された。
ある日、自分宛てに届いたメッセージに興味をもった高校生のハワード・ライトは、日本の山奥に存在する羽生蛇村(はにゅうだむら)を訪れる。本作は、羽生蛇村を舞台に巻き起こる怪異に立ち向かう様々な人物の物語である。

生贄の儀式により殺害された河辺幸江は赤い水の影響により屍人と化す

1976年の人間で看護師。生贄の儀式で犀賀省悟により殺害された犀賀省悟の元恋人である。犀賀省悟に執拗な恋心を抱いておりつきまとっていた。最初のサイレンが鳴り響いたとき、メリッサ一行の前に姿を現し異様な笑い声をあげる。タイムループ後に頭脳屍人となり犀賀省悟の前に姿を現すが、心臓を杭で撃たれ動きを封じられる。
初代『SIREN』の恩田美奈にあたる人物である。

伊東文子(いとう ふみこ)

1976年の人物で、伊東家の娘。田堀集落の一軒家で両親や祖母と暮らしており、エピソード10のベラの回などで遭遇する。作中でセリフを聞くと、東京に「つとむくん」という彼氏がいることや東京で兄が一人暮らししていることがわかる。
初代『SIREN』の前田家も一家全体が屍人家しており、伊東文子は前田家の娘である前田智子にあたる人物である。

『SIREN: New Translation』の用語

屍人(しびと)

人型屍人(ひとがたしびと)

人間が体内に赤い水を取り入れたことで人格を失い不死となった存在で、本作の主な敵キャラクターである。目や口などから赤い水が流れ出ており、常に不気味な笑みを浮かべている。人間の頃の記憶はかろうじて残っており、大方人間の頃と同様の生活パターンを繰り返す。武器などで屍人を倒すとその場に倒れ伏し一定時間経過すると起き上がり復活する。屍人から見た世界は美しいものであり、妖精を彷彿させるような光が浮遊する幻想的な光景が視界に広がる。この光景は、エピソード6で屍人化してしまったベラを操作することで見ることができる。屍人の思惑として、屍人の世界はとても平和で楽しいものであり、普通の人間を同じ世界へ導きたいという想いから襲い掛かってくる。
旧作の人型屍人(半屍人)は人間の頃の記憶は完全に失われており、また倒されるとその場に蹲り一定時間経過すると復活するという点が本作と異なる。

頭脳屍人(ずのうしびと)

他の屍人を統率する存在。人の面影を残しているが、頭部は原型を留めておらず昆虫を彷彿とさせるような容姿をしている。旧作同様、頭脳屍人を倒すとステージ上全ての屍人が気絶する。
旧作では、頭脳屍人をブレインという呼び方をしていたが本作では頭脳屍人という名称になっている。また、海洋生物を連想させるような見た目のブレインが多かった点も異なる。

蜘蛛屍人(くもしびと)

頭部と下半身が捻じれており、人間がブリッジしているような醜悪な姿をした屍人。腹部が異様に膨れ上がっており寄生虫に寄生されているかのような容姿をしている。壁伝いに移動することもでき動きの予測が困難な敵キャラクターの一つ。

羽根屍人(はねしびと)

屍人に羽根が生えた姿で空中を飛ぶことができる屍人である。頭部や目からも羽根が生えており異様な容姿をしている。
本作では空中から素手で襲い掛かってくるが、旧作の羽根屍人は全て銃を所持していた。

怪力屍人(かいりきしびと)

屍人が変異した姿である怪力屍人

本作オリジナルの敵キャラクター。非常に長い胴体に誇大化した芋虫の間から人型の顔が飛び出ており、そこから細長い手足が生えている。赤ん坊のような甲高い声を発するところに更なる異様さを感じさせる。名前の通り怪力であり、周囲の重量物を持ち上げては投げつけて攻撃してくる。また、耐久力も他の屍人と比べて高く、銃撃でも相当数の弾を撃ち込まなければ倒すことができず、倒した後もわずか数秒で復活するため原則真向から立ち向かうのは愚策と言える。本作の中ボス的な立ち位置であり、各所の関門に配置されている。
ちなみに、ネット界隈では怪力屍人の姿がマツコ・デラックスに酷似していると話題になった。

蚕子(かいこ)

生贄の儀式により誕生した蚕子

羽生蛇村に伝わる生贄の儀式に生まれた生物。完全体は複数の昆虫が組み合わさったような姿をしており、分離して変幻自在な動きをする。儀式の失敗により生まれた不完全な状態では巨大な幼虫のような姿をしており、触手で犀賀省悟の胴体を突き刺すなどの攻撃をした。
本作におけるラスボスであり、旧作の堕辰子(だたつし)にあたる生物である。

赤い水

体内に入ると屍人と化し、不死の力を得てしまう謎の水。作中では赤い水が流れる川があったり、サムが羽生蛇鉱山で降ってきた雨を見ると赤い水だったりと村一帯に存在している。赤い水に対する耐性は個人により異なり、嶋田習次はサイレンが鳴り響く前から少量の赤い水に体が侵食され殺人等の異常行動を取っていた。

宇理炎

natuhi0
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