海外のSF小説ベスト100!色褪せない人気の作品まとめ

科学的な空想から生まれるSF小説。近未来的な設定や超自然的な展開で、世界中の多くの読者を魅了しています。日本にもSF小説はたくさんありますが、ここでは20世紀ごろに発売された海外のSF小説100冊をご紹介!日本語訳や映画になっているものもありますので、次の1冊を見つけてみてください。

87) Clifford Simak - Way Station (1963)

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中継ステーション - クリフォード D.シマック, 船戸 牧子

ウィスコンシン州にある何の変哲もない農家。実はここは、銀河を繋ぐネットワークの地球基地。管理人のイノック・ウォーレスは、信頼できる統計学的情報から、地球が第三次世界大戦の危機に陥っていることを知る。

88) Edwin A Abbott - Flatland (1884)

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フラットランド: エドウィン・アボット・アボット, 冨永 星

次元とは何か、ユークリッド幾何と非ユークリッド幾何、などについてのやさしい読み物になっており、『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』などと並んで、現代の書籍で引用される機会が数多くあります。たとえば、『ワープする宇宙』、『エレガントな宇宙』、『もっとも美しい対称性』、『ポアンカレ予想を解いた数学者』など、現代の数多くのポピュラーサイエンス書で引用される、まさに古典です。

89) Cormac McCarthy - The Road (2006)

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ザ・ロード - コーマック・マッカーシー, 黒原敏行

世界は本当に終わってしまったのか?

滅びゆく大陸を漂流する父と子の
壮絶な旅路を描く、巨匠の代表作。
ピュリッツァー賞受賞。

【本書より抜粋】

友達はいた?
ああ。いたよ。
たくさん?
うん。
みんなのこと憶えてる?
ああ。憶えてる。
その人たちどうなったの?
死んでしまった。
みんな?
そう。みんな。
もう会えなくて寂しい?
うん。寂しい。
ぼくたちどこへ行くの?
南だ。

90) Philip K Dick - VALIS (1981)

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ヴァリス - フィリップ・K・ディック, 大滝 啓裕

女友達の自殺をきっかけに、ホースラヴァー・ファットは少しずつ狂いはじめた。麻薬に溺れ、彼もまた自殺を試みるが失敗する。だが、彼は神に出会った。ピンク色の光線を照射し、彼の頭に直接情報を送り込んできたのだ。その日から、ファットは自分だけの秘密教典を記しはじめた……。ディック自身の神秘体験が投影された晩年の問題作。

91) Arkady & Boris Strugatsky - Roadside Picnic (1972)

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ストーカー - アルカジイ・ストルガツキー, ボリス・ストルガツキー, 深見 弾

異星生物の『来訪』によって地球の上に生じた〈ゾーン〉は、大いなる恐怖の対象であり、そして宝の在処でもありました。そこにある財宝を求めて〈ゾーン〉へと危険を顧みず侵入する者を、人々はこう呼びます――ストーカーと。
http://manuke.seesaa.net/article/29240123.htmlより)

92) John Brunner - Stand on Zanzibar (1969)

出典: ja.wikipedia.org

ジョン・ブラナー - Wikipedia

日本未発売。
--
人口爆発SFの最高傑作。実験的手法、複雑なプロットとハイペースのストーリー展開、華麗なアイデアと文体はサイバーパンクの先取り。
http://www7.atwiki.jp/brunner/pages/358.htmlより)

93) Stanislaw Lem - [C] The Cyberiad (1974)

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宇宙創世記ロボットの旅 - スタニスワフ・レム, 吉上 昭三, 村手 義治

星々が上下左右に整然と並んでいた、かつてのよき時代、トルルとクラパウチェスという二人のロボット宙道士が、宇宙のさまざまな場所で王侯や人々の悩みごとを解決したりしなかったりするという連作短篇集。
http://d.hatena.ne.jp/sl-st/20080814/1218670119より)

94) David Brin - The Postman (1985)

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ポストマン - デイヴィッド ブリン, 大西 憲

最終戦争ですべてが崩壊し、廃墟となったアメリカで、人々は小さな集落をきずき、やっと生きのびていた。ゴードンは、そんな世界をひとりで生き抜いてきた男だった。だが、山中に遺棄された郵便配達のジープを発見したとき、彼の運命は大きく変わった。郵便配達の制服を着たゴードンは、アメリカ再建をめざし、孤立無援の戦いに挑むが…キャンベル記念賞、ローカス賞受賞、ケビン・コスナー監督・主演で映画化の話題作。

95) Greg Bear - The Forge of God (1987)

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天空の劫火 - グレッグ ベア, 岡部 宏之

天文学者アーサー・ゴードンは、友人からの電話に息をのんだ。木星の衛星エウローパが、なんの前兆もなく突如消滅したというのだ。世界各国の調査にもかかわらず、原因不明のまま、次なる異常現象が地球を見舞った。アメリカのデスバレーに忽然と火山ができて、そこから異星人の手になるとおぼしき物体が発見されたばかりか、瀕死のエイリアンまでもが見つかったのだ。だが、この二つの事件を結びつけ、地球と人類に襲いかかる未曾有の危機を予見しえた者は、ひとりとしていなかった…。80年代を代表する俊英が雄渾の筆致で描く超話題作の開幕。

96) Julian May - The Many-Colored Land [S1] (1981)

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多彩の地 - ジュリアン・メイ, 日夏 響

テオ・グーデリアンなる一教授が時間旅行機を発明した。だがこの画期的な発明も、鮮新世の地球にしか行けぬ片道通行であったために、ながらく忘れさせれることとなった。ところが、この〈時の門〉に目を向けた人々が現れた。銀河時代のめまぐるしい文明社会に精神の疲弊した人々は、この鮮新世こそ、温暖な気候に恵まれたユートピア、冒険の地、自分の死に場所とみなしたのである。彼らは一人また一人と、自らの夢を実現させるべく〈時の門〉をくぐり“多彩の地”めざして旅立っていったが……一大叙事詩ここに開幕!
http://kdai-toshokan.web.infoseek.co.jp/may.htmlより)

97) Arthur C Clarke - The Fountains of Paradise (1979)

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楽園の泉 - アーサー・C. クラーク, 山高 昭

赤道上の同期衛星から超繊維でできたケーブルを地上におろし、地球と宇宙空間を結ぶエレベーターを建造できないだろうか?全長四万キロの“宇宙エレベーター”建設を実現しようと、地球建設公社の技術部長モーガンは、赤道上の美しい島国タプロバニーへやってきた。だが、建設予定地の霊山スリカンダの山頂には三千年もの歴史をもつ寺院が建っていたのだ…みずからの夢の実現をめざす科学者の奮闘を描く巨匠の代表作。

98) Arthur Conan Doyle - The Lost World (1912)

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失われた世界 - コナン・ドイル, 龍口 直太郎

20世紀のはじめ、古生物学者のチャレンジャー教授は、奇妙なものを手にいれた。それはアマゾン川流域で死んだアメリカ人の遺品だったスケッチブックで、そこには、20世紀には生存しないはずの、数々のふしぎな動物が…。

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