MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-(漫画)』とは2013年よりよしむらかなが『ヤングガンガン』で連載している漫画およびそれを原作としたアニメ作品。元大量殺人者・紅守黒湖が国選処刑人となって、相棒の屠桜ひな子らと協力しながら悪党討伐を行っていく。黒湖達の標的はいずれも法では裁けない凶悪犯罪者ばかりで、本作最強である黒湖の戦闘シーンは最大の見所。尚『マンガUP!』では2018年から本作のスピンオフ漫画『MURCIÉLAGO BYPRODUCT ARAÑA -アラーニァ-』が連載中だ。

『MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-』の概要

『MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-』は2013年よりヤングガンガンで掲載しているよしむらかなの漫画作品。単行本・電子コミックと売れ行きは好調で、今や様々なサイトで販売されている作者の代表作だ。PVで紹介されている他知名度の上昇に伴って脇役の朽葉怜子が主人公のスピンオフ『MURCIÉLAGO BYPRODUCT ARAÑA -アラーニァ-』が2018年1月12日から『マンガUP!』に連載されている。作画を担当しているアラカワシンは『ボクと魔女の時間』・『立女形の吸血鬼』・『SOLID SITUATION TV』の作者。因みに日本ではスクウェア・エニックスが出版しているが、それ以外に『エン・プレス「アメリカ」』『カールセン「ドイツ」』『Planet Manga「イタリア」』の各社から出版されている。
大量殺人犯でレズビアンの紅守黒湖は武器の取り扱いから格闘術に至るまで達人の域に達している実力者。715名もの人間を殺害した黒湖は本来なら死刑の身だったが、利用価値があると判断した国は彼女を『国選処刑人』に任命。更生の余地が無く凶悪犯罪を犯す無法者達を相棒の屠桜ひな子と共に容赦なく討伐していく。基本的には黒湖とひな子のペアが凶悪犯罪者達を討伐するが、ストーリーによっては黒湖の恋人で柳岡会会長の一人娘・柳岡千代や「D・K~ドメスティックキラー~」の犯人・朝葱凛子(あさぎりんこ)など様々な登場人物と協力することもあるようだ。多くの人に出会い時には対立しながらも友情を築いたり恋仲になったりするヒューマンドラマとしての側面もある。 残虐で圧倒的な強さを誇る黒湖が凶悪犯罪者を討ち倒すシーンは迫力があり、仲良くなった登場人物達との濃厚なレズシーンなど随所に魅力的な要素が散りばめられている作品。

『MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-』のあらすじ・ストーリー

力の代償編

薬物依存のプロレスラーが業界追放

力の代償より、チェザーレによって正気を失った井々村 弼が暴れた痕跡が広がる路地裏。

人気プロレスラーだった井々村弼(いいむら たすく)は、プロレス自体の人気に陰りが見え始めていることに酷く憤っていた。井々村はこの状況をなんとか打破し再び人気を得たいと模索。強くなれば客に振り向いてもらえると考えていた時、柳岡会の縄張り内で夢中遊飛(チェザーレ)という薬物が出回り始めていることを知る。柳岡会は黒湖の恋人である柳岡千代(やなおかちよ)の父親が仕切る暴力団組織。夢中遊飛(チェザーレ)を売人から入手した井々村は一時的に筋力や集中力が上昇。しかし大量に接種した結果、幻覚作用や痛覚の異常、夢遊症状時に発生する凶暴性とあらゆる作用が表れることになる。その結果正常な思考が阻害され対戦相手を殺害し、遂にはプロレス界から追放という結果になった。

幻覚作用に悩まされた者の最期

プロレス界から去った井々村は、リングから降りても違法薬物の接種を止められず、幻覚症状はますます悪化。自分は常に大勢のファンから声援を受け、リング上でレスラーと対峙しているという思い込みから警官や売人、一般人までも無差別に殺害。警察では対処出来ない状況になったことから、更正の余地なし判断され井々村の全人権は剥奪。黒湖に対して討伐依頼が出された。ひな子と共にスポーツカーで現場に駆け付けた黒湖は、街中で逃げ惑う人々を捕まえて体ごと引きちぎる井々村を発見する。予想外の光景に動揺する黒湖は井々村の背中に弾丸を2発発射するが、鋼の如く硬い背中には全く効果がない。井々村は攻撃されていることに気付くと、黒湖達の乗る車に全速力で迫った。ところが突然柵の前で井々村が立ち止まったことから、黒湖は柵の外がリング外と勘違いしていることに気付く。そこで黒湖は持参してきたゴングを鳴らしながら、動けない怪我人がいる方向とは反対側の行き止まりまで彼を誘導。ひな子に車を突っ込ませ、2人が力比べをしている隙に黒湖が頭部を破壊した。無事に井々村を排除し安心する黒湖だが、ナンパしたミユキという女から連絡が来る。どうやら連れ込んだ部屋から勝手に居なくなっていたことを怒っているようだ。黒湖はたじたじになりながらも、埋め合わせをすることを約束し事なきを得た。

殺人Party編

暴走老人の仕掛けた罠

ある日黒湖の元に届いた1通の招待状、そこには悟兵衛(さとり ひょうべい)という老人の名が書かれていた。バニーガールの写真に誘われて、兵衛の開催するパーティーに参加した黒湖。しかし招待されたのは全員犯罪者で、兵衛は娘夫婦と孫娘を犯罪者に殺害された過去から、社会のゴミを一掃するという理由で大量殺戮を行っていた。この世から犯罪者を殲滅するまでパーティーをやめるつもりはない兵衛。屋敷内には数々の殺人トラップが仕掛けられており、招待客は次々と脱落し命を奪われていった。

紫の背後に潜む怪しげな影

黒湖は同じくパーティーに招待された犯罪者・コバルト=コンバットや、桃山照美らと共闘し次々とトラップを突破。屋敷の奥で待ち構えていたのは兵衛の側近でメイドの紫(ゆかり)。後天性の無痛無汗症で戦闘力も高かったが、最後は黒湖に左脚と右腕を切断され敗北した。残る兵衛は紫に侵入者の足止めをしてもらっている間に、自らは城から脱出するが目の前にコンラッドが立ち塞がる。自身の殺人規範を問われるも答えを間違えた兵衛に落胆したコンラッドはその場を立ち去ろうとした。兵衛は車椅子に隠していたガトリングガンで撃とうとしたところ、ひな子の乗るクルーザーに突進され深手を負う。その後は焼け落ちる城に残ることを決意した兵衛だが、凄腕のスナイパー朽葉怜子に頭を撃ち抜かれて死亡。死の直前娘夫婦と孫娘の顔を脳裏に浮かべてこの世を去った。事件後、メイドの紫は本来の主人・悟 白亜に仕えることになる。白亜は死んだと思われた兵衛の孫娘で、兵衛に仕えるよう紫に指示を出していた人物だった。

D・K~ドメスティックキラー~編

仮面蒐集家の歪んだ性癖

20年前に女性の顔の皮を剥いで殺害するという残忍な事件が相次いだ。その犯人は剥いだ女性の顔の皮をコレクションするのが好きな「連続殺人鬼(仮面蒐集家)」という。当時犯人として疑われ医療刑務所に収監されたのは、浅葱 凛子(あさぎ りんこ)の父親である浅葱 尊(たける)。彼が社長を務めるアサギ電子本社ビル内の私室には、今までに入手した女性の顔の皮が飾られている。室内には他に過去の殺人を記録したDVDも保管されていて、それがきっかけで娘の凛子の殺人能力が目覚めることに繋がった。過去に逮捕された際は「人はみんな仮面を被っているため、その下の素顔を見たかった」と供述しており、黒湖に追い詰められても過去の犯罪行為を後悔してはいない。寧ろ娘に殺人能力が受け継がれたことが嬉しく、黒湖に討伐される直前その才能を活かしてくれるよう娘を託した。

薔薇色の監獄編

百合の園に隠された残酷な真実

出典: comic.acgn.cc

薔薇色の監獄より、教団の洗脳を受けた黒湖に苦戦を強いられる千代

刈安 那々美(かりやす ななみ) が新興宗教団体ヴァージナルローズに入信して以降、様子がおかしくなったと姉の苅安纒依から相談された黒湖。早速現場に向かうとそこは美しい女性のみが集まる、黒湖にとって魅力的な場所だった。既に纒依から姉妹丼を条件に那々美の救出を承諾した黒湖だが、教団がレズ行為を推奨していることで洗脳されてしまう。ヴァージナルローズは表向き社会に居場所がなくなった女性を保護し、再び社会に送り出すことを目的とした施設だ。しかし実際は卒業と称して少女達を殺害した後、遺体を加工し地下にある薔薇園の肥料にしていた。そして同じ地下にはゴールドマリーの弟でお飾りの教祖であるローズマリアが生活している。姉のゴールドマリーは過去に男性から凌辱されたことがあり、男性険悪に陥ったことから弟を肉体改造。ローズマリアは精神不安定かつ頻繁に投薬しなければ生きられない体となり、一日のほとんどを人間の生き血で出来た池で過ごしていた。最終的には洗脳が解けた黒湖や恋人の柳岡 千代の活躍で悪事が発覚。ゴールドマリーは討伐されローズマリアは行方不明。教団は解体され社会に居場所がなくなった女性達の健全な拠り所となった。

空と僕のあいだに編

過去に囚われた男の末路

幼い少女ばかりを誘拐し殺害するという幼女連続誘拐殺人事件。犯人は鍵村昭一という男で、信用していた人物に裏切られた過去がある。浮浪者となり世の中に絶望していたが、ある少女に励まされてから彼女を探し求めるようになる。しかし既に精神に異常をきたしていた鍵村は、黄色い傘と青い長靴の少女を次々と誘拐し別人だと知ると絞殺。被害者は47人にも上りその後も同じ特徴の少女を探し彷徨っていたところ、かつて出会った少女とよく似た北上空と遭遇。誘拐して一緒に死のうとするが、ぎりぎりのところで凛子とひな子が空を助け出す。逃げる空を追った先で探し求めていた少女・北上さゆりと再会するが、好意ではなく増悪の視線を向けられ絶望。失意のまま黒湖に討たれて死亡した。

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『ムルシエラゴ』第五巻まとめ

『ムルシエラゴ』第五巻まとめ

遂にムルシエラゴがモーションコミックになりました。黒湖を担当した声優朴口美(口は王へんに路、読みはぱく ろみ)さんがコメントしてくれました。「こんなに、ぶっ飛んでて、ハチャメチャな役をやれて最高です。でも私…同性とは…」 ヤングガンガンで連載中のマンガ『ムルシエラゴ』の第五巻です。ネタバレは極力控えています。

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