インパクト抜群な白黒カルト映画の名作をまとめて紹介!『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』など

本記事では視聴者に多大なるインパクトを与える名作白黒映画の数々をまとめて紹介している。記事中ではナチス占領下のプラハで死亡した、「死刑執行人」の異名を持つ総督の暗殺を巡って巻き起こるサスペンス『死刑執行人もまた死す』や、全編モノクロのゾンビ・パニック映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』などの作品を掲載した。

完璧な召使いとして振る舞うダーク・ボガードの時折見せる抜け目なさそうな目の光、虎視眈々と何かを狙っている薄気味悪さがいい。

出典: watchmovies.seesaa.net

貴族制度という権威が、有名無実のものへと形骸化していく様を多分に嘲笑的に描写しています。まるで、アメリカの政治権力に故国を追われたロージー自身の憂さをここで晴らしているよう。

出典: blackmamesu.at.webry.info

ジョセフ・ロージー作品を観る者は、一つ一つのシーンやショットに隠された意味を、暗号を解読するように探る楽しみに引き込まれるのである。

出典: blog.livedoor.jp

▽難解極まりない表現で魅了するアラン・レネ監督による1961年の代表作は、黒澤明監督の『羅生門』を下敷きにした作品!スタイリシュで難解!

出典: www.amazon.co.jp

『去年マリエンバートで』

1961年公開のフランス・イタリア合作映画。フランス人監督アラン・レネが手掛け、脚本はロブ=グリエ。彼いわく、黒澤明監督の『羅生門』に触発されて書かれた作品。何とも個性的でアヴァンギャルドな衣装デザインは、ココ・アヴァン・シャネルが手掛けている。

何不自由のない富裕な暮らしをしてきた若い女が、謎めいた男の出現と彼の巧みな話術により、現在と過去、現実と創作の世界を混同させていき、やがて...。

www.nicovideo.jp

哲学映画のようでもあり、芸術映画のようでもあり、恋愛映画のようでもあり、とにかく幻惑の映像体験で魅せられる映画です。

出典: blog.livedoor.jp

過去と現在が交錯した曖昧なストーリー、時折フラッシュバックする静止した映像、繰り返される男性のモノローグ…全てが夢であるようで、ないようで……

出典: ww3.enjoy.ne.jp

アンチ・ロマンの旗手ロブ=グリエが脚本を手がけた、観ている間は理解した気にさせて観終わって思い起こそうとするとまるで掴めなくなるという難物である。

出典: www.allcinema.net

▽ご存じジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ系ホラー映画の元祖であり、名作中の名作!果たして着色は必要だったのか?

出典: www.amazon.co.jp

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』

監督、原案、撮影、編集までも手掛けてしまった天才偏執狂映画人、ジョージ・A・ロメロによるゾンビ・ホラーの名作中の名作は全編モノクロ!後に着色されて公開されたが、その必要はなかったのでは?

モノクローム画面に暗躍するゾンビ集団、ドス黒い(そりゃそうだ)血のりは、他には得難い味がある名作!ゾンビ→人間だからそういう表現になるかは不明ですが、カニバリズム殺人、そして問題のラストまで、タブーに敢えて挑戦した内容が凄い作品。

『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』

本作は、色々な意味で製作当時の道徳観に挑戦した映画でもあります。子が親を殺して肉を喰らい、血に飢えた人間たちが道楽に耽るようにゾンビを狩り、挙げ句の果て人間までも…

出典: www.h7.dion.ne.jp

なぜ、この作品が不朽の名作として愛され続けているのかは、ラスト15分の人間対ゾンビの攻防とその後に続く悲劇的なエンディングを見れば、理解できると思います。

出典: yojimbonoyoieiga.at.webry.info

得体の知れない恐怖とともに、人間のエゴの醜さを描き、単なる恐怖映画に留まらない作品となっている。以後様々な亜種が世界中で制作され、「ゾンビ」映画というジャンルを確立した。

出典: blog.livedoor.jp

nojakei
nojakei
@nojakei

Related Articles関連記事

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(ホラー映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(ホラー映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』とは、1968年アメリカで公開されたホラー映画。死者が蘇り人を襲い始める事件に直面した主人公たちが一軒家に籠城して内輪で争いながらも、死者からの襲撃をから一夜を生き抜くという内容である。11万ドルの予算で製作され1800万ドルの収入を上げた。 原作はジョン・A・ルッソ、監督はジョージ・A・ロメロ。「ゾンビ」というモンスターは本作品で創作され登場した。人種、社会問題をも作品に反映しており、単なる恐怖映画を超えた名作としてロングランを続けた。

Read Article

ゾンビ(Dawn of the Dead)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ゾンビ(Dawn of the Dead)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゾンビ』とは、1978年に公開されたジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画。日本では1979年に公開された。北米では 「Dawn of the Dead」それ以外の国では「ゾンビ」(Zombie)が題名である。 ゾンビが大発生して社会秩序が崩壊しだした世界で、主人公4人が生き延びるべくショッピングモールに籠城するが、やがてそのモールも人間の略奪者から襲われてしまう。

Read Article

有名ホラー映画監督・脚本家とその代表作まとめ【悪魔のいけにえ、ハロウィンほか】

有名ホラー映画監督・脚本家とその代表作まとめ【悪魔のいけにえ、ハロウィンほか】

幽霊、ゾンビなどのゴースト系や、人間の闇深さに焦点を当てて描き出したサイコスリラーなど様々なジャンルがあるホラー映画。その業界内では「ホラーと言えばやっぱりこの人!」と口を揃えて名前が挙げられる、有名な監督や脚本家が存在しているのだ。本記事では「ホラー映画業界」で活躍する有名な脚本家や監督と、彼らの代表的な作品を厳選して紹介する。

Read Article

熱狂的なファンがいるカルト映画まとめ!『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』など

熱狂的なファンがいるカルト映画まとめ!『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』など

ここでは熱狂的なファンがいるカルト映画をまとめた。原爆を作り出した中学校教師を主人公としたサスペンス『太陽を盗んだ男』、巨匠キューブリックが核による世界破滅を描いたブラック・コメディ『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』などを紹介している。

Read Article

これだけは見て欲しい!傑作ゾンビ映画まとめ【ショーン・オブ・ザ・デッドなど】

これだけは見て欲しい!傑作ゾンビ映画まとめ【ショーン・オブ・ザ・デッドなど】

数あるゾンビ映画の中から、これだけは見て欲しいおすすめのゾンビ映画をまとめました。紹介するのはゾンビ映画の代表作である「ゾンビ」や、コメディ要素も見どころの「バタリアン」、「ショーン・オブ・ザ・デッド」など全10作品。作品のあらすじや見どころを、画像や動画を交えながら紹介していきます!

Read Article

目次 - Contents