億男(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『億男』とは、映画プロデューサーで小説家の川村元気による長編小説・およびそれを基にした映画作品である。主人公の大倉一男は借金返済のために昼夜問わず働いて必死にお金を稼いでいた。そんなある日、偶然手に入れた宝くじが当選し、一男は3億円を手にする。突然大金を所持したことに不安を抱え、旧友である古河九十九に相談。しかし彼は3億円と共に失踪してしまう。一男は九十九を探す過程で様々な大金持ちと出会い、お金の価値を学んでいく。

『億男』の概要

『億男』とは、映画プロデューサーで小説家の川村元気による長編小説・およびそれを基にした長編小説である。原作小説は、雑誌『BRUTUS』での連載を経て、2014年10月15日にマガジンハウスより刊行された。2015年に本屋大賞に10位入賞。2017年には小野大輔主演・ナレーションによるオーディオブック化がされた。2018年に56万部突破し、同年10月19日に映画が公開され、興行収入6.3億円となった。監督は『るろうに剣心』シリーズを手掛けた大友啓志、また同シリーズでおなじみの佐藤健が主演を務め、高橋一生、黒木華、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也、池田エライザら豪華俳優陣が集結した作品となり反響を呼んだ。

弟から肩代わりした借金3000万円を返済するために、主人公の大倉一男(おおくらかずお)は昼に図書館司書、夜はパン工場と掛け持ちで働いていた。借金のせいで、最愛の妻・万佐子(まさこ)と娘・まどかとは別居状態であった。そんなある日、一男は3億円の宝くじに当選し、億万長者となる。手にした3億円で借金を返済し、家族ともやり直せると夢を膨らませるが、ネットを覗くと宝くじで大金を手にした人の悲劇ばかりが目に付く。不安にかられた一男は、学生時代の親友で現在は起業して億万長者になった古河九十九(こがつくも)のもとを訪ねる。15年ぶりの親友との再会で一男は豪遊し酒に酔いつぶれて眠ってしまった。一男が目を覚ますと、九十九は一男の3億円とともに姿を消していた。一男は九十九の行方を追いながら、九十九の昔の仕事仲間のもとを訪ねる。色々な億万長者との出会いを重ね、一男はお金の価値や家族・友情のあり方を学んでいく。

『億男』のあらすじ・ストーリー

3億円と共に消えた友人

寝る間も惜しんで昼間は図書館司書、夜はパン工場で働く大倉一男(おおくらかずお)。食事にも気を使わないし、妻の大倉万佐子(おおくらまさこ)と娘とは別居中である。一男がなぜそんな生活を強いられている理由は、彼の弟が作った総額3000万円の借金の肩代わりをしなければならなかったからだ。しかし、一男にとって3000万円は最低限の生活をして毎月15万円ずつ返済したとしても、完済までには30年以上もかかる大金だった。そんなある日、娘と商店街を歩いている時に老婆からもらった福引き券で、宝くじを引き当てた。そして、その宝くじで3億円が当選したのだ。3億円という大金に興奮しながら銀行に向うが、受け取ったパンフレットやネット記事を目にしたことから、突然大金を手にした人間が不幸になると知り、不安に陥ってしまう。3億円の使い方に悩んだ一男が相談相手に選んだのは、大学の同級生の古河九十九(こがつくも)であった。九十九は大学を中退した後に起業し、億万長者になっていた親友である。後日、九十九の会社の入っているビルで2人は久しぶりに再会を果たした。相談を受けた九十九は一男にまず3億円を引き落とさせた。一男としては3億円をまず借金返済にあてて、後に残る大金を間違いなく使いたいと願っていた。それを聞いた九十九はまずは大金を使うことを提案し、セレブの集まるパーティーを開催した。豪華なパーティーに気分が良くなり酔いつぶれて朝を迎えた一男は、九十九が3億円と共に姿を消したことに気付くのであった。

3人の金持ちたちとの出会い

九十九を探すため、パーティーで知り合ったあきらという女性に連絡を取った一男だが、あきらもその友達も九十九の行き先は知らなかった。そこで、彼女の提案を受け、九十九のかつてのビジネスパートナーである百瀬栄一(ももせえいいち)に会いに、競馬場へと向かう。百瀬は一男がここまで行きついた経緯を聞くと、突然100万円を貸し、馬券の購入を勧めた。しぶしぶ馬を選んだ一男の予想は当たり、100万円はなんと1億円となった。次も百瀬に乗せられ1億円を賭けた一男は息を飲み、レースに釘付けになる。しかし、結果は惨敗。そのレースで先ほど手に入れた1億円を失ってしまった。しかし、百瀬は実際には馬券は買っておらず、一男を一喜一憂させただけであった。自分の努力で手にいれたわけではないが、たしかに手元に存在した大金がどこかに消えてしまう。またもやそんな喪失感を味わった一男は落胆し、感情をあらわにした。そんな一男にお金の正体について百瀬は問う。それに答えられない百瀬に対し、お金で家族が戻るという思いは幻想であると伝えた。それを聞いた一男は何も言い返せなかった。
帰りのタクシーであきらに九十九との出会いについて話した一男。大学の落語研究会の飲み会で酔いつぶれていた九十九がいた。彼を介抱しようとして嘔吐されたのが最初の繋がりだった。その後、歩いて帰路につく途中で、九十九は落語の「芝浜」を一席演じた。もともと吃音を持っていた九十九だが、落語を演じている間は言葉が流暢であり、なおかつ上手であった。その後2人は落語研究会を続け、壇上での公演も行うなど、充実した日々を過ごしていた。

次に出会ったのは、九十九がかつて起業した会社「バイカム」のCEOだった千住清人(せんじゅきよと)という男であった。千住は綺麗に仕立てたスーツに身を包み、お金に悩む人たちのビジネスアドバイザーをしていた。講演終了後に話を聞く時間を作ってもらえたが、千住自身も九十九といっさい連絡を取っておらず、行き先は分からないという。九十九はバイカムを売ったことが心の傷になっていて、当時の売却にかかわった経営陣とは連絡を取りたがらないとのことであった。千住の次の仕事場へ行く車に同乗した一男は、バイカムを売った時の話を詳しく聞いた。会社を200億円で売るという経営陣に対して唯一反対したのが九十九だった。バイカムはまだ成長途中であり、売却してしまえば自分たち経営陣も仕事がなくなってしまうというのが彼の予想であった。それに対し千住はバイカムの経営難を語るが、九十九は経営者としての夢を語り対抗。最終的にはしぶしぶバイカムの売却を容認したようだった。その話をしながら千住は車内で先ほどの綺麗なビジネスマンの装いとは違い、カツラと付け髭という胡散臭い恰好に着替えていた。千寿のもう一つのビジネスはミリオネアニューワールドというセミナーで、宗教染みたパフォーマンスと演説をして人々を魅了し、金を巻き上げることだった。7000万の借金を返済し家族を取り戻したいと語る男性に1万円を渡し、お金に縛られないために破り捨てるよう指示する。悩みながらも1万円を破り捨てた男性を見て、他の参加者にも同じようにするよう指示する。千住のパフォーマンスにより参加者の中には自身のお金を捨てるものもいた。様々な夢を持ちながらも、夢をかなえるためにお金を求める参加者達を励まして回る千住に、セミナーの参加者は全員魅了されていた。しかし、一男だけはお金を破ることをしなかった。千住は一男の「お金を使える人間になりたい」という夢を聞き、少々表情が硬くなる。講演が終わると、千住は参加者がばら撒いたお金をスタッフにかき集めさせ着服していた。一男は千住の行為を詐欺であると問い詰めるが、彼は他人が捨てたゴミを拾っただけと開き直る。千住は目に見えないものの値段について一男に問答する。安心の値段や家族とのつながりの値段について聞かれても、一男は答えられない。お金は紙であり、人間はその紙を神とあがめる宗教に生まれた瞬間に入ってしまうというのが千住の持論であった。

億円を手にした一男は万佐子に復縁を求めた。お金があるため、娘は好きなバレエを辞めずに済む。しかし万佐子は復縁を断り、離婚届へのサインを要求した。一男は訳がわからず困惑する。

九十九の行方を知る手がかりを得ようと、一男は安田十和子(やすだとわこ)の元を訪ねた。十和子はバイカムの売却で10億円を手にしていたにもかかわらず、公営住宅でひっそりと暮らしていた。十和子からは若くして大金を手にすることで、さぞかし羨ましがられるかと思いきや、実際には非難ばかりを浴びた人生の話を聞いた。話は九十九の女性関係の悩みになり、西麻布の女性は怖いと言っていたことを伝える。十和子は失笑し、本当に怖いのはお金で何でも買えると知った男であると言った。夜のバーでは男性が女性に身の回りの色々なお金を払う代わりに時間を共にするよう提案されることがあるそうだ。そうやってお金を持っている男性は女性をモノのように買おうとするのだ。バイカムでネットショッピングのアプリを経営していた十和子は、アプリで若い女性が自分に値段を付けて売っていることに気付く。削除しても削除してもそうした投稿は止まらない。十和子が悩みぬいた末に行きついたのは、人間に値段があるという価値観であった。退職後に十和子は結婚相談所に登録し、お金に疎い男性と出会ってすぐに結婚を決めた。その男性と結婚することで十和子はお金について考えなくていい人生を送りたかったのだ。十和子は一男に3億円の使い道について尋ねる。一男は使うと答えるが、どう使うべきか分からないと付け加えた。十和子は一男の答えを聞き、特別にと家のあらゆる壁裏や床下、ふすまの間に隠している大量の札束を見せた。様々な経験を経て、十和子にとってお金とは、持っているということ自体が重要になったのだった。十和子の話を聞き、一男も会社を売らなければよかったのではないかと考えた。そうすれば200億でも買えない夢を追い続けられたのではないか。その考えは九十九が会社の売却に反対した時と似た考えであった。その後十和子から聞けたのは、一男の話を楽しそうにする九十九のことであった。その話から、一男はモロッコ旅行のことを思い出す。それは九十九がバイカムのサービスを思いついた、彼にとってターニングポイントとなった旅であった。

九十九がモロッコ旅行で学んだこと

学生時代、一男と九十九は2人でモロッコ旅行をした。ホテルへの道すがら迷ってしまった2人は、1人の青年に声をかけられ道案内をしてもらった。道案内中に何度も謝礼は無しという口約束をしていたが、ホテルに到着したとたんに彼はお金を要求してきた。ホテルの店員もお金を渡してあげるように促す。仕方なくお金を渡そうとした一男を制止し、九十九は払わないことを貫いた。九十九の態度に青年は怒り、早口で罵倒した。翌日から2人はモロッコ観光を楽しんだ。そんな中、九十九の希望で入った路地で一男は転倒し、その拍子に店の壺を割ってしまう。店主は大きな声でその被害を周囲の人々に伝え騒動を大きくした。夜になり一男はホテルのベッドで目を覚まし、外で過ごしていた九十九に壺はどうなったかと尋ねる。九十九は壺を店主の言い値の34万円で買い取っていた。一男は店先で厳重な補完がされていたわけでもない壺に34万円という言い値がつけられたことと、それを言われたままに払った九十九の行動に驚愕した。九十九としては、たとえ34万円という高額であっても、少しでも早く一男を病院に連れていくため、周囲の人々からの協力を得るために払う必要があったのだった。その後も2人はモロッコ旅行を楽しんだ。その旅行で九十九は大学を中退し、起業することを決意する。思いもよらない告白だったが、九十九はバイトのお金で株の取引を成功させて1億円を所有していて、使い道に困っていたとのことだった。今回の旅で体験したお金のトラブルにより、お金の価値はその状況や人の事情によって変化することを九十九は学んだ。そこで人々が自分で値段を設定した物を、他の人がまた違った価値観で購入する。そんなサービスを作り、お金の正体が知りたいと九十九は思ったのであった。

九十九が一男に伝えたかったこと

一男は万佐子に会いに行き、離婚届を渡しながらも家族が戻ることを提案した。しかし、万佐子はお金があることで家族が幸せになれるかどうかに疑問を感じ、同時に一男が変わってしまったことに失意していたため、やり直すことはできないと告げた。

3億円を手にする前の一男は、借金返済のために昼夜問わず働き、生きることの意味を見失ってしまったように見えていた。万佐子は借金があろうとも家族で乗り越えられると信じていたのだ。一男は娘のバレエの発表会を万佐子と共に見ながら、娘のバレエを辞めさせようと万佐子と言い争ったときのことを思い出した。娘が初めてやりたいと言って続けていることを辞めさせたくない万佐子と、月謝や発表会の費用が払えないため辞めさせたい一男は意見が食い違っていたのだ。そして同時に、万佐子と出会ったときのことを思い出していた。図書館で出会った二人。お金が無くても幸せな時間を過ごしてきた。過去を振り返りながら、一男は涙するのであった。帰りの電車の中で、一男の前に九十九が現れた。九十九は一男に3億円を返却し、その価値について尋ねる。一男は初めて3億円と対峙した時と、現在とでは全然印象が違っていることに気が付いた。結局、幸せとはどんなものか何も分からなかったし、本当に欲しいものは3億円あっても取り戻せなかったと一男は嘆く。九十九はお金が人を変えてしまうことがわかっていたため3億円とともに姿を消すことで、一男に冷静さとお金について考える時間を与えたのであった。その行動は九十九が大好きな落語の「芝浜」そのものであった。九十九の行動の真意は、自分が経験したお金に関する大変な経験を親友が経験しなくても済むようにという、一男を思っての行動だった。九十九もまた今回のことを通し、自分の中に足りなかったお金の正体の最後の1ピースを知ることができたと思った。それは、お金を変えるのも人ということ。そう伝えると九十九は一男の前から再び姿を消した。

時がたち、一男は3億円の最初の使い道として自転車を購入し、万佐子と娘のもとに届けていた。娘は非常に喜び、万佐子もその思いを知って満足そうに笑うのであった。

『億男』の登場人物・キャラクター

大倉一男(おおくらかずお/演:佐藤健)

弟の肩代わりに巨額の借金を抱える図書館司書。昼間は図書館で、夜はパン工場で夜間も惜しんで働いている。宝くじで3億円が当たり、使い道を相談しようとかつての親友・九十九の元を訪れたが、九十九が大金と共に姿を消してしまう。彼の行方を探すため、様々な金持ちと出会い、お金に対する考え方が変わっていく。

古河九十九(こがつくも/演:高橋一生)

一男の大学の同級生で、大学時代に一緒にモロッコ旅行するほど仲が良かった。大学を中退して、バイカムというIT会社を起業して成功し、大金持ちになる。大金の使い道に困る一男を導くために3億円と共に姿を消した。落語好きで十八番は『芝浜』。

大倉万佐子(おおくらまさこ/演:黒木華)

一男の妻。夫の借金を理由に別居しているが、本心では家族が力を合わせて乗り越えたいと考えている。娘のバレエに熱心。

あきら(演:池田エライザ)

男を“億男”と”雑魚”のどちらかに分けるパーティー好きな港区女子。パーティーに参加している一男の携帯を奪い、無理やりLINEの友達追加した。

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民王(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『民王』とは、2015年7月から9月まで、テレビ朝日で放送された政治を題材としたコメディドラマ。主演は遠藤憲一と菅田将暉。原作は池井戸潤の小説である。内閣総理大臣の武藤泰山と、息子で大学生の翔の人格がある日突然入れ替わってしまい、互いの仕事や生活を入れ替わった状態で悪戦苦闘するストーリー。2016年4月にスペシャルドラマ『民王スペシャル〜新たなる陰謀〜』と、貝原茂平が主役の『民王スピンオフ〜恋する総裁選〜』が放送されている。

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パッチギ!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

パッチギ!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『パッチギ!』とは、2005年に井筒和幸監督にて描かれた映画。1960年代の京都を舞台に、日本人の少年と在日朝鮮人の少女との間で巻き起こる青春ラブストーリーである。府立東高校2年生の松山康介は担任教師に命じられ、生徒同士の争いが絶えない朝鮮高校へサッカーの試合を申し込みに行く。音楽室でフルートを吹いていた朝鮮高校の番長の妹キョンジャに一目惚れし、彼女に近づきたい一心で、朝鮮語を覚え、彼女が演奏していた曲『イムジン河』を練習する康介。だが二人を待ち受ける壁は高かった。

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僕のヤバイ妻(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

僕のヤバイ妻(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『僕のヤバイ妻』とは、2016年にフジテレビで放送されていた、脚本・黒岩勉、主演・伊藤英明のサスペンスドラマだ。その他、木村佳乃や相武紗季などが出演している。カフェを経営する望月幸平は、妻の望月真理亜との結婚生活に嫌気がさしていたが、別れられない事情があった。そんなある日、幸平は愛人の北里杏南に妻の殺害を持ち掛けられる。そこで幸平は真理亜の飲むワインに毒を仕込んで殺そうとするが、突然彼女が誘拐されてしまった。しかしその誘拐事件には、真理亜の思惑が潜んでいた。

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シグナル 長期未解決事件捜査班(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

シグナル 長期未解決事件捜査班(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『シグナル 長期未解決事件捜査班』とは、過去と現在が無線機による通信で繋がり、その無線機を使ってそれぞれの時代の刑事が事件を解決していくという刑事ドラマである。2018年にフジテレビ系で放送された連続ドラマで、韓国で数々の賞を受賞したドラマ『シグナル』の日本版リメイクとなっている。過去と現在が同時進行で描かれ、未解決事件を解決する現在の長期未解決事件捜査班と、その事件が実際に起こっている過去が繋がり、事件解決だけでなく謎や秘密が明らかになっていく。

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バクマン。に登場する物語・作中作・劇中劇・連載まとめ

バクマン。に登場する物語・作中作・劇中劇・連載まとめ

『バクマン。』とは、原作・大場つぐみと作画・小畑健による少年漫画作品。2010年にNHK教育テレビにてアニメ化された。 絵の才能を持つサイコーこと真城最高(ましろ もりたか)と、文章に長けた秀才のシュージンこと高木秋人(たかぎ あきと)がコンビを組み、『週刊少年ジャンプ』で売れっ子の漫画家になるべく研鑽するサクセスストーリーだ。 作中では主人公たちが描く漫画の他に、多くのライバル、仲間たちが作り出す多種多様な漫画が登場する。

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昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』とは、2014年にフジテレビの木曜22時枠で放送されたドラマ。脚本は井上由美子が手掛ける。主演は上戸彩。その他、吉瀬美智子や斎藤工、北村一輝などが出演している。2017年に公開された映画版では、ドラマの3年後が描かれている。主婦の笹本紗和は夫と平凡に暮らしていたが、彼女が勤めるスーパーの駐車場で車上荒らしが発生したことをきっかけに、高校生教師の北野裕一郎と出会う。そして紗和は葛藤しながらも彼と不倫関係に陥り、やがて本気の恋愛へと発展していった。

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世界から猫が消えたなら(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

世界から猫が消えたなら(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『世界から猫が消えたなら』とは日本で作成されたドキュメンタリー要素のあるファンタジー作品である。2012年に発行された原作の『世界から猫が消えたなら』は、翌年の2013年に本屋大賞にノミネートされた。そして2016年3月に単行本と文庫本を含めた累計発行部数が101万5000部になり、同年の5月に映画が公開された。自分の身の周りから物が消え、それに関連した人間関係も同時に消えていく体験をするストーリーでは、主人公とともに人生において大切なものに気付くことができる映画となっている。

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来る(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

来る(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『来る』とは、第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説『ぼぎわんが、くる』を実写化した日本のホラー映画である。公開初日に10万人を動員し、興行収入は1億3700万円のヒットとなった。 子煩悩で愛妻家だと評判の、田原秀樹の職場に謎の人物が現れる。その日から2年後、様々な怪奇現象が起こり、秀樹とその妻の香奈は得体の知れない何かに襲われる事になる。オカルトライターの野崎和浩に相談するが、野崎の手に終えるものではなかった。 怪奇現象と人間の怖さを描いた映画となっている。

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借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『借りぐらしのアリエッティ』とはメアリー・ノートン著書の『床下の小人たち』を原作として、米林宏昌が監督のスタジオジブリ制作アニメーション映画である。最終興行収入は92億5000万円で2011年に日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。とても美しい映像は劇中の音楽とよく合い、見ている人を夢中にさせた。人間に見られてはいけない小人が、人間の家で物を借りながらどのように隠れて暮らすのか、そして短い間に築かれていく小人であるアリエッティと少年の翔との友情と絆を描く。

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いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(いつ恋)とは、東京という街で必死に生きる若者たちの恋愛を描いた日本のテレビドラマである。フジテレビ系列で2016年1月から3月まで放送された。坂元裕二によるオリジナル脚本作品。主演を有村架純と高良健吾がつとめた。東日本大震災が発生する2011年前後と、5年後の2016年からの2部構成で描かれている。第3回コンフィデンスアワード・ドラマ賞作品賞・脚本賞などを受賞した。

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プラチナデータ(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

プラチナデータ(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『プラチナデータ』とは、東野圭吾によるミステリー小説をもとに、2013年に日本で公開された映画作品である。最新のDNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%を目指す近未来の日本を舞台とした作品だ。当初犯人を追う立場だった警察庁特殊捜査機関の天才科学者が突如犯人として追われる立場となり、それをベテラン刑事が追うストーリーとなっている。派手な逃走アクションでは日本映画にはあまり見ない迫力あるシーンも満載だ。ミステリアスな人物達の本当の姿が暴かれていくところも魅力のひとつである。

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新選組!(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

新選組!(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『新選組!』とは2004年1月から12月まで放送されたNHKの大河ドラマである。幕末を舞台に若者たちが命を懸けて己を貫く姿を中心に、青春群像劇として高い評価を得た。多摩の百姓であった近藤勇が真の侍になるため京に上り、仲間たちと新選組を結成し誠の忠義を貫くために戦い、生きていく姿が描かれている。香取慎吾をはじめ若手俳優たちが生き生きと演じたこと、また人気脚本家三谷幸喜の脚本も見どころの一つとされている。

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真夏の方程式(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

真夏の方程式(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『真夏の方程式』とは、2010年から連載されていた東野圭吾の『ガリレオ』シリーズが原作の、2013年公開の日本映画である。監督は西谷弘。夏休みを玻璃ヶ浦の川畑(かわはた)家で過ごすことになった柄崎恭平(つかさききょうへい)は、仕事で来ていた湯川学(ゆかわまなぶ)と出会う。しかし同じ時期に玻璃ヶ浦に来ていた元警視庁の刑事が遺体で見つかったことにより、川畑家が抱える秘密が次第に明るみになっていく。この物語は海を臨む美しい町で湯川が少年とともに事件解決に進む様子と、血を超えた家族の愛が描かれている。

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祈りのカルテ(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

祈りのカルテ(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『祈りのカルテ』とは、 2018年に刊行された知念実希人の医療ミステリ小説原作で、2022年に放送されたドラマ作品である。研修医の諏訪野良太(すわのりょうた)は医者としてはひよっこだが、顔色を伺うことが抜群にうまい。問題を抱えた患者達に向き合い、心の謎を解き明かしていく。医者として成長していく姿や、カルテを見て患者の問題を暴いていくミステリー要素、コミカルな演技などがみどころの一つとなっている。

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