ゾンビランドサガ(ゾンサガ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゾンビランドサガ』とは、2018年に放送されたオリジナルアニメーション作品。「MAPPA」「エイベックス・ピクチャーズ」「Cygames」の共同企画で製作された。放送前に物語に関する情報を伏せ、第一話でゾンビ物でありながらアイドル物でもあったことが発覚し大きな話題となった。各種2018年の人気アニメランキングで1位を獲得。アイドルを目指していた「源さくら」は、トラックに轢かれて死亡しゾンビになってしまう。そして「巽幸太郎」と出会い、何故かアイドルを目指す事になってしまう。

サガロックは大成功を収めた。

その後、フランシュシュは少しずつ有名になっていく。
サガジンを読んでいたリリィの父「豪剛雄」は、ゾンビ6号が自分の子供・星野リリィにそっくりである事に気づき、フランシュシュのライブとチェキ会に赴く。
突然の父との再会に驚いたリリィは、ゾンビになったことで父を忘れようとしていたことをさくらに打ち明ける。
生前のリリィは母を早くに亡くして父と二人で生活しており、二人はとても仲が良かった。
テレビ好きの父を喜ばすために、リリィは子役事務所に入り有名になっていく。
しかしリリィは次第に仕事の疲れが溜まって行き、尚且つ自分が男に成長する事に拒絶反応を起こし部屋に引き篭もってしまう。
そして自分の顔にヒゲが生えていた事にショックを受け、疲労していたこともあり、心臓麻痺で死んでしまうのであった。
リリィの本名は「豪正雄」で、性別は男だったのである。
その話をリリィから聞いたメンバーは、リリィが男でもリリィはリリィであると受け入れた。
リリィが父を忘れようとしていたのと同じく、リリィの父・剛雄もまた息子を失った悲しみからテレビを嫌いになり、リリィの事を忘れようとしていたのであったが、6号を見てリリィを思い出してしまう。
しかし自分の子供星野リリィは既に亡くなっており、他人の空似であるとしフランシュシュのライブにも来なくなってしまう。
リリィは父に自分の気持ちを伝えるために父をライブに招き、自身がメインの曲を披露。
その曲の歌詞はリリィが父を思う気持ちであり、剛雄は6号とリリィを重ね涙し、またテレビを好きになりフランシュシュを応援するようになった。

生前のリリィと父。

サキは生前「努羅美(どらみ)」という九州制覇したレディース暴走族の特攻隊長であった。
サキはライバルのレディース暴走族「殺女(ころすけ)」とのチキンレースをし、崖から落ちる事故に遭って死んでしまう。
サキはフランシュシュの活動中、生前の親友で初代努羅美の総長「天吹麗子」の娘「天吹万梨阿」に出会う。
万梨阿は現在の努羅美の総長であったが、メンバーは三人だけで随分と衰退しているようであった。
一方ライバルの殺女は現在も精力的でメンバーも多く、万梨阿は現在の殺女総長からチキンレースを持ちかけられた。
サキは努羅美と殺女の抗争を止めに入り、万梨阿に母・麗子の事をそれとなく聞くが、万梨阿は反抗期でグレていて母の事を嫌っていた。
麗子は元々平凡な家庭に憧れを持っており、サキの死後は暴走族を辞めて結婚し、万梨阿を生んだ。
サキは麗子が自分の子供には自分のように暴走族になる危険な道は選んで欲しくないと思っていたことを生前に聞いて知っており、万梨阿のチキンレースを止めに行く。
麗子は万梨阿の部屋に果たし状があったことでチキンレースの事を知り、車庫に隠していたレディース時代のバイクに乗って万梨阿を止めに行った。
麗子にとってチキンレースとは大事な親友を亡くした危険なものなのだ。
万梨阿と殺女の勝負に割って入った麗子に怒る万梨阿であるが、そこにサキが到着する。
サキはチキンレースを半ば無理やり引き受け、生前と同じようにバイクごと崖から落ちてしまう。
しかし現在のサキはゾンビであるため無事で、万梨阿はサキの気合に感銘を受ける。
麗子は2号とサキが似ていると感じていたが同一人物とは気づく事はなく、危険な行為をしたサキに平手打ちをして叱りつけた。
万梨阿はかつて努羅美の総長であったのにも関わらず丸くなってしまった母に失望していたが、サキを叱咤する気迫ある姿を見て考えを改めた。
殺女たちもサキを認め、サキは一同をフランシュシュのライブに招き、努羅美も殺女も仲良くフランシュシュ及び2号のファンとなった。

サキがメインのライブで、敵同士であった努羅美と殺女もいがみ合いを止めてノリノリに。

記憶を取り戻したさくら

単独ライブに向けて練習を張り切りすぎてしまうさくら。

純子と愛は以前よりも表情や態度が柔らかくなり、リリィは父に再会し、サキは生前の友人がファンになり、フランシュシュは活動も仲間意識も非常に良い調子だった。
幸太郎は満を持して500人規模の単独ライブの開催を決定した。
さくらはライブが楽しみでライブに向けて練習を重ねるが、気が急いているのかカラ回りがちになってしまう。
見かねた幸太郎は、突如フランシュシュ全員で山篭りをするように言う。
冬であるため山は大雪であったが、ゾンビであるためさくらたちは寒さは感じない模様。
山篭りするにあたり、メンバー達は火を起こしたり、寝る場所を確保したり、動物を狩ったりなどで、練習どころではなくなってしまう。
さくら以外のメンバー達は状況に順応し各々出来ることをやっていくが、さくらはライブの練習が出来ない事に納得が行かなかった。
サキたちが協力し合い山の生活をしている中、さくらだけは一人で練習を続ける。
さくらが猪に食われかけた事でさくらはついに現状に怒り出し、丁度迎えに来た幸太郎にも怒りをあらわにした。
そこからさくらはメンバーたちとダンスのタイミングが合わなくなり、合わないのは自分ではなく練習を怠った皆のせいだと言い出す。
メンバー達は普段穏やかなさくらのとげとげした態度に戸惑う。
山篭り前からカラ回りがちだったさくらに対し、幸太郎は頭を冷やすために山篭りの案を出したが、余計にさくらをカラ回りさせることになってしまった。
一方さくらは、自分のせいでメンバーたちとギクシャクしてしまった事を反省し、自分以外のメンバー達の息ピッタリの練習を覗き見て、間違っていたのは自分だと気づく。
メンバー達は各々フォローしあって息の合ったダンスをしており、周りが見えてなかったのはさくらの方だったのである。
さくらから謝ったことで、無事メンバーや幸太郎たちと和解。
さくらはこれから単独ライブに向けて頑張ろうと意気込み、元気良くランニングに出かけるが、その矢先、トラックに轢かれてしまう。
それはさくらが死んだ時の状況と酷似していた。
トラックの運転手は轢いてしまったさくらに駆け寄ろうとするが、ロメロが威嚇をしたため逃げて行った。
さくらはゾンビであるため死ぬ事はなかったが、轢かれた衝撃で一瞬気絶して目を覚ましたさくらは生前の記憶を取り戻し、ゾンビになってからの記憶を失ってしまう。
さくらはもう一度気絶しその場に倒れた。

第一話と同じ演出でトラックに撥ねられてしまう。

目を覚ましたさくらはメンバーたちと一緒に寝ている布団の上に居て、時間は真夜中であった。
混乱したさくらはたえに驚き、騒音で目覚めた他のメンバー達にも驚く。
メンバー達はさくらの態度が何かおかしいと気づくが、さくらはたえに噛み付かれて気絶してしまう。
再びさくらが目を覚ますと、化粧を施し生前の姿になっている愛が居て、さくらはそれが自分がファンであったアイアンフリルの水野愛であると理解し驚く。
愛はさくらに自分達はゾンビで、フランシュシュというアイドルをやっている事を話す。
さくらは初めは信じなかったが、自分がゾンビの姿をしていることと、トラックに撥ねられた記憶が確かにあったため信じざるを得なかった。
メンバー達はさくらに単独ライブの話をするが、さくらは「自分は持っていない」と言ってアイドルをする事を拒んだ。
「持っていない」とは、生前のさくらが何をやっても不運から全てがダメになる「”特別な何か”を持ってない」体質であり、その事からさくらはどんな事も頑張るだけ無駄だと思っているのである。
さくらはメンバーと孤立し別の部屋に引き篭もってしまい、メンバー達は各々さくらを思い説得を試みたがどれも失敗に終わる。
ゾンビになってからのさくらは明るくポジティブであったが、生前のさくらは暗くネガティブな性格であった。
さくらに記憶を取り戻して欲しくてゾンビになった後のさくらの活躍の話をするメンバーの話に、「ホントそういうのいいんで…いま一番困ってるのは、私が全く覚えてないことで皆さんが勝手に盛り上がってることなんで」などの辛辣な台詞を言う。
また辛辣さはさくら自身にも向き「自分には無理」「持ってない」と、自尊心が著しく低くかった。

さくらは小学三年の頃学芸会の主人公に選ばれ、必死で練習して完璧に台本を覚えたが、当日おたふく風邪になり舞台には出られなかった。
小学四年にはリレーの選手に選ばれ、必死に練習して学年トップのタイムを出せるようになったが、当日突然肉離れを起こし出場は辞退。
その後五年・六年でもリレー選手に選ばれリベンジをしようとしたが、やはり当日に肉離れを起こし辞退。
中学三年間を費やし名門の高校へ行くため全ての娯楽を絶ち受験勉強を頑張るが、受験当日具合の悪い老人を立て続けに助け、その足で受験を受けたため冷静さを欠いてしまいミス連発で不合格。
高校時代は、頑張るだけ無駄だと思い、部活にも入らず家でだらだらしていたが、テレビで水野愛が頑張る姿に感銘を受けアイドルを目指す。
しかし、今度こそと思った矢先事故に会い死んでしまう。
さくらは自分がそんな風に「持ってない」事を思い出しながら一人で夜の公園にいたが、そこに幸太郎が現れた。
幸太郎はさくらを説得しようとするが、さくらは自分は「持ってない女」であると言い、アイドルはやらないと頑なに断る。
しかし幸太郎は「いくらお前が持ってなかろうが、俺が持ってりゃええんじゃい!なんかこうでっかい…すっごい…なんか!でっかくてすごいの!俺は持っとるんじゃい!いいかさくら!だから!俺は!お前を絶対に見捨ててやらん!」とさくらに宣言した。

頑固に自分を否定するさくらと、そんなさくらを見放さないと宣言した幸太郎。

さくらは一応練習の場には出るようになったが、メンバー達に心を開く事はせずに、「何をしても無理だ」という意見を変えなかった。
すると未だ自我の目覚めていないたえがさくらに何度も接触し、必死に何かを訴える。
今まではさくらがたえに何度も踊りの練習を覚えさせていたため、今度はたえがさくらに教えようとしているようであった。
しかし、それをもさくらが拒んだため、ゆうぎりがさくらをビンタし「さくらはんがいないステージを成功させるくらいなら、さくらはんと一緒のステージで失敗したいと。どうか、わかっておくんなんし」と言う。
最初にさくらが皆をまとめてくれていたから、フランシュシュは今のような形になったのである。
愛も「私たちはみんなゾンビなの。全員死んでるのよ。ここには誰1人持っている人間なんていない」と言い、さくらは「私のせいで、ホントにライブが台無しになっちゃうかもしれんとですよ」と言う。
メンバー達はそれを受け入れ、さくらは練習に参加することになった。
体が覚えていたのか、さくらは振り付けをキチンと踊れていた。
さくらが踊ると突如鏡がひび割れ、不吉な雰囲気になるが、サキは拳で鏡をさらに割り、さくらがひび割れを気にしないようカバーする。
ライブ当日は寒波に襲われ大雪警報が出て、佐賀史上最大の降雪量となった。
バスも運休してしまうが、それでも観客は集まっていた。
ライブが始まるが、大雪で硝子が割れ吹雪が吹き込み、ステージは崩壊してしまう。
フランシュシュはステージの下敷きになってしまい、さくらは全て持ってない自分のせいだと思う。
機材が壊れ音楽も止まってしまうが、幸太郎が手拍子をするとメンバーは瓦礫から立ち上がり、それを見たさくらも立ち上がる。
スタッフが機材を復旧させ、さくらは自分のソロパートを熱唱する。
そしてさくらは、かつてもこの様にメンバーと一緒にステージに立った事を走馬灯のように思い出し、ゾンビになった後の記憶を完全に取り戻した。
ライブはハプニングに見舞われたが、会場は盛り上がり大成功となった。
舞台裏でメンバーはさくらが記憶を取り戻したことを知り、さくらは「もし…もし全然持っとらん私でもよかったら…これからも一緒に、フランシュシュとして…」と言うと、メンバー達は「当たり前でしょ」と受け入れた。
幸太郎が現れ、「フランシュシュの戦いはこれからじゃろがーい!」と言ってフランシュシュを再び会場に送り出す。
アンコールを待っていた観客達はさくらたちの登場に喜び、フランシュシュのアンコールステージが始まった。

単独ライブは成功し、アンコールを求める観客の声に応え再びステージに立つフランシュシュ。

『ゾンビランドサガ』の登場人物・キャラクター

フランシュシュ

風前の灯となった佐賀を救うため、巽幸太郎によって「ゾンビランドサガプロジェクト」として作られたアイドルグループ。
メンバーは全員ゾンビで、生きた時代はバラバラ。
ゾンビであることを隠すため名前は本名ではなく、「源さくら」ゾンビ1号、「二階堂サキ」ゾンビ2号、「水野愛」ゾンビ3号、「紺野純子」ゾンビ4号、「ゆうぎり」ゾンビ5号、「星川リリィ」ゾンビ6号、「山田たえ」ゾンビ0号という名前になっている。
グループ名は第一話では「デス娘(仮)」第二話では「グリーンフェイス」という幸太郎が適当につけた名前であった。
しかしグループ名をメンバーで考え、さくらの考えたフランボワーズとたえのくしゃみからリリィの提案で「フランシュシュ」という名前をつけた。

源 さくら(みなもと さくら)

CV:本渡楓

1991年4月2日生まれ、2008年4月7日(仏滅)没。享年17歳。
本作の主人公で、ゾンビ1号。
幸太郎のつけた伝説名は無し。唐津弁で喋る。
死因はトラックに撥ねられたため。
その際に頭に傷を負ったため、ゾンビ姿では頭に大きな傷跡がある。
普段は死んだときに来ていた制服を着用。

メンバーの中で一番最初に自我が芽生えた。
幸太郎曰く、特殊メイクを試しに施して鏡を見せたところ驚いて気絶し、生前の記憶を失って自我が目覚めた。
しかし幸太郎がそう言っているだけで本当なのかどうかは定かでは無い。
記憶喪失であったため、記憶が蘇る11話までは公式サイトでプロフィールが全て「?」になっていた。
記憶は無いが、アイドル活動に対して前向きで楽しさを覚えている。
練習もなくいきなりステージに立たされるが臨機応変に対応し、失敗しつつも何らかの成果を得ている。
常識的で少しどんくさい面があるが、ライブなどでは腹が据わっており、歌やダンスもこなせていてポテンシャルが高い。

生前は一つの事に熱中し頑張ることが出来る努力家で、勉強もスポーツも努力でこなす文武両道。
しかしさくらは決定的に「運」や「特別な何か」に恵まれず、全ての努力がいつも台無しになってしまう人生を歩む。
そのため高校生になった時には「努力をしても無駄」「私は持ってない」と無気力になってしまう。
だがテレビで水野愛とそのグループ「アイアンフリル」に憧れを持ち、自分も愛のようになりたいとアイドルを目指す。
アイドルオーディションを受けるための応募封筒を持ち外に出た所でトラックに轢かれて死亡。
その後生前の記憶を失った状態のゾンビとして目覚めた。
11話で死んだときと同じくトラックに轢かれたことで記憶を取り戻し、逆にゾンビになった後の記憶を失ってしまう。
ゾンビになった後のさくらは前向きで明るい性格であったが、生前の暗くてネガティブな性格に戻ったことでメンバーと確執が生まれる。
自分の運の無さでフランシュシュを台無しにしてしまうと思っていたため、アイドルをすることを頑なに拒むが、幸太郎やメンバーの説得で練習に参加。
フランシュシュ初の単独ライブでは大雪に見舞われステージが雪の重みで崩壊してしまうが、それでも歌い続け、ステージの中で記憶を取り戻した。

二階堂 サキ(にかいどう さき)

keeper
keeper
@keeper

目次 - Contents