ミルモでポン!(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ミルモでポン!』とは、篠塚ひろむによる漫画作品。主人公の南楓のもとにやってきた、外見はかわいく見えてひねくれ者の恋の妖精・ミルモとその仲間たちを描いたラブ・コメディーである。『ちゃお』2001年3月号に読み切り版が掲載され、同年の9月号から2006年1月号まで連載された。コミックスはちゃおフラワーコミックスで全12巻刊行されている。ここでは作品のおおまかなあらすじ・ストーリーと登場人物・キャラクターについて紹介する。

『ミルモでポン!』の概要

『ミルモでポン!』とは篠塚ひろむによる漫画作品。主人公の南楓(みなみ かえで)のもとにやってきた、外見はかわいく見えてひねくれ者の恋の妖精・ミルモとその仲間たちを描いたラブ・コメディーである。
小学館の月刊誌『ちゃお』2001年3月号に読み切り版が掲載され、同年9月号から連載が開始となった。この読み切り版はコミックス『恋はゲームで!』に収録されている。『ちゃおデラックス』では番外編なども掲載されている。『ちゃお』での連載は2006年1月号をもって終了し、同年1月20日発売の『ちゃおデラックス』での番外編掲載を最後に完結。ちゃおコミックス全12巻が刊行されている。2005年12月21日には公式ファンブックである『ミルモでポン! メモリアルファンブック』が発売された。

2003年に、第27回講談社漫画賞の児童部門、および第49回小学館漫画賞の児童向け部門を受賞した。

アニメ化以降、連載終了まで扉絵は毎月カラーだった。また、放映終了まで表紙に毎回登場していた。なお、連載終了後もちゃおコミックス一覧欄などにミルモのイラストが載っている。
『ちゃお』の他に、アニメ版が放映された2002年から小学館の児童向けの雑誌である『幼稚園』『めばえ』『学習幼稚園』でも連載された。しかし、学年別学習雑誌においては低・中学年向けのものにアニメの情報が掲載されるのみに留まり、漫画版は連載されなかった。

『ミルモでポン!』のあらすじ・ストーリー

ミルモと楓の出会い

楓(左)とミルモ(右)

南楓(みなみ かえで)はクラスメートの結木摂(ゆうき せつ)に片思い中の中学1年生だが、恥ずかしくて声もかけられない毎日を送っていた。そんな時、母親の旅行のお土産として渡されたのは「恋をかなえるマグカップ」。カップから出てきたのはかわいい外見とは裏腹に口の悪い妖精、ミルモだった。何とか恋をかなえてもらおうとミルモの機嫌を取る楓だったが、やることなすことうまくいかず、ミルモを怒らせてしまう。「自分で頑張ろうとしない奴に魔法を使ってやる気はない!」ミルモの言葉に反省した楓を見て、ミルモは結木の心を操り、楓と両想いにする。いきなり結木に優しくされ、戸惑う楓。やがて自分が卑怯なことをしていると気づき、ミルモに魔法を解いてもらうように頼む。そして自分から結木にアタックするようになるのだった。

結木との距離が縮まる楓

中学2年の新学期が始まり、楓は席替えで結木の隣になれるよう、ミルモに頼む。めでたく隣同士になれたものの、結木の反対側の隣は楓のライバル、日高安純(ひだか あずみ)になってしまい、前途多難はまだまだ続く。そんな折、女の子の妖精、リルムが結木のもとにやってくる。彼女はミルモの婚約者で、ミルモを追って人間界に来たのだった。妖精と暮らしている人間にしか妖精は見えないため、結木との距離が縮まって喜ぶ楓。リルムとともに結木の「小説家になりたい」という夢をかなえるため、「持つとアイディアが浮かんでくるペン」を魔法で作り結木に渡そうとするが、よけいなことをするなと怒らせてしまう。謝ろうにも取り付く島もない結木にミルモはリルムとともに妖精のダンスを踊り、結木の心を少し和らげる。その間に楓は結木に謝り、仲直りをすることができた。

楓の散々な誕生日

楓と結木が急接近したのを怪しむ安純。家へ帰った安純は自分の部屋でマグカップを見つける。中から出てきたのは妖精の忍者、ヤシチだった。その頃、楓は自分の誕生日に結木を誘う。ミルモのリクエストでチョコレートケーキを作って待っている楓だったが、待ち伏せしていた安純も楓の家へやってくる。安純はヤシチの魔法を使ってケーキを落とし、台無しにしてしまう。怒ったミルモとヤシチがけんかをしだし、散々な誕生日になった楓だが、結木からプレゼントでブレスレットをもらい、幸せな気持ちになる。

『ミルモでポン!』の登場人物・キャラクター

主要人物

ミルモ

南楓のもとにやってきた、恋の妖精。かわいい外見とは裏腹に、意地っ張りで口が悪く、わがままな性格。最初はミルモの魔法に頼り切る楓に冷たくしていたが、反省する楓を見て協力するようになる。ただし、必ず好物のチョコレートを請求する。実は「妖精の里」の王子さま。マグカップから呼び出す飲み物はホットココア。

南 楓(みなみ かえで)

クラスメート、結木 摂に片思い中の中学生。母親が旅行のお土産で買ってきた「恋のおまじないができるマグカップ」から出てきた妖精、ミルモと暮らす。元気でおっちょこちょいではあるが、結木への思いは強い。最初は結木に声もかけられなかったが、ミルモといるうちに自分からアタックできるようになる。

リルム

ミルモを追いかけて「妖精の里」からやってきた妖精の女の子。親同士が決めたミルモの婚約者。明るく一生懸命な性格でミルモのことが大好きだが、生まれながらの怪力でつれないミルモをよくぶっ飛ばす。ミルモのパートナーである楓が結木を好きなことを看破し、ミルモに近づくために自ら結木の家にマグカップを置いてパートナーになる。呼び出す飲み物は牛乳。楓とはお互いの恋を応援しあう間柄である。

結木 摂(ゆうき せつ)

楓のクラスメートであり思い人。ミルモとリルムを通して楓と話すようになる。寡黙で読書好きなハンサムボーイ。「夢をかなえるマグカップ」に願った夢は「将来小説家になりたい。」最初は毎日アタックしてくる楓と安純を迷惑にしか思っていなかったが、慣れてくるうち、楓が気になってくる。

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