ハッピーシュガーライフ(第4話『砂糖少女は気づかない』)のあらすじと感想・考察まとめ

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太陽が暴行を受けている最中、しおはゆうなの幻に「アンタを許さない」と言われ、そのまま気を失ってしまう。やがてさとうは公園に辿り着き、しおを救出するが、しおを連れ公園を出ていく所を太陽に見られてしまっていた。さとうが今度こそしおを守り抜こうと心を新たにする一方、しおは太陽が発した「家族」という言葉、そしてゆうなの存在に苛まれていた。
今回は「ハッピーシュガーライフ」第4話『砂糖少女は気づかない』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「ハッピーシュガーライフ」第4話『砂糖少女は気づかない』のあらすじ・ストーリー

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しおに詰め寄るゆうな

暴行される太陽を前にしおがうずくまっていると、背後から再びゆうなの幻が現れる。しおはこの女性が自分の家族なのかと思い始め、助けてくれるよう頼むが、ゆうなは蔑むような目つきでしおに詰め寄った。

ゆうな「しお……言ったよね? ママの手、絶対離すなって。なのにアンタは、ママの手を離した」
しお「ひっ。お、お母さん……?」
ゆうな「ねえ、しお。私は絶対……アンタを許さないから!」
しお「あ……あ……うああああああっ!」

しおの突然の絶叫に、太陽に暴行していたレンとかいも思わず手を止める。かいは、しおがあさひの探していた行方不明者であることに気づくと、彼女を人質にあさひを呼び出し、再び暴行を加えてやろうと提案した。

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しおを助けに現れたさとう

気を失っているしおをかいが起こそうとしている所に、フードを被ったさとうが現れる。さとうが「暇なら私と遊ばない?」と誘うような言葉をかけると、女好きのかいは迷うことなくさとうの方へ歩み寄った。

かい「あ、もしかして家出少女? 原因はやっぱ親かな? 分かるよー、『アンタのため』とか『愛してるから』とか全然分かんねえし。大人って威張っててムカつくよねー。何なら、ウチ来て良いよ? 俺ん家なら、誰も文句言わないから。そこでもっと良いことしてくれるんなら、お金あげてもいいよ。欲しいんでしょ? お金」
さとう「お兄さん。お金より大切なもの、ある?」

そう言ってさとうは、抱きつくようにしてかいの首に手を回す。次の瞬間、さとうは隠し持っていたスタンガンを起動させ、かいはその場で力無く倒れ込んでしまった。

さとう「私はあるよ。お兄さんには分からないと思うけど」

スタンガンを見たレンが「ぶっ殺す」などと言いながらさとうに駆け寄るも、さとうは茂みに隠していた鞄を振り上げ、レンを弾き飛ばしてしまう。鞄に入っていたのは大量の凶器類であり、その中から刃物を取り出したさとうは、それを使って不良2人の目をくり抜いてしまうのだった。

さとう「はあ、私初めて知ったよ。大切な人が居なくなると、世界ってモノクロになるのね。だけど、そんな夜はここで終わり。皆、お家に帰ろ?」

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意識を取り戻したしお

その後さとうはしおを抱いて公園を走り去るも、そのタイミングで意識を取り戻した太陽がさとうの姿を捉えていた。一方しおが目覚めたのは、さとうの家に辿り着いてからだった。

しお「(あったかい。フワフワして気持ちよくて、とってもあったかくて、大好きな感じがするのに……。どうしてこんなに、突然全部が真っ暗になるの?)」
しお「――はっ!?(意識を取り戻す)」
さとう「……しおちゃん」
しお「(さとちゃんの匂い、本物……)」
しお「さと、ちゃ……さとちゃーんっ! さとちゃん、さとちゃん、ごめんなさい! 私、一人が怖くて、さとちゃんとの約束守れなかったの!さとちゃん探しに外に出たけど、よく分かんなくなっちゃって! それで、それで……!」
さとう「しおちゃん、聞いて? 私は絶対しおちゃんを置いて、どこかに行ったりしない。だってここは、そのためのお城なんだもの。しおちゃんと私が、ずっと一緒に暮らすためのお城」
さとう「ここに居れば、何も怖いことはないよ? たまに遅くなっちゃうかも知れないけど、絶対ここに帰ってくる。だから大丈夫、しおちゃんは何も考えなくていいの。私が守ってあげるから」

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常に怪我をしていたさとうの叔母

しおを寝かしつけた後、さとうは工具を用意しながら、今日の出来事について反省していた。

さとう「(悪いのは、全部私。しおちゃんの言葉を信じた私が悪い。しおちゃん相手だと、ついついな……)」
さとう「(やっぱり、愛って不思議ね。愛……愛……)」

さとうは愛について考えるうちに、またしても自身の叔母の記憶を思い浮かべる。他者の欲を受け止めることに「愛」を見出している彼女は、常に怪我を背負いながら「これも愛なんだから」と笑っていた。

さとう「(だけど、もう間違わない。同じ失敗は繰り返さない。絶対に)」

さとうは工具を持って外へ出ると、玄関ドアを更に厳しく施錠するための作業に取り掛かるのだった。

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朝食を摂るさとうとしお

翌朝、さとうが朝食にしおの好物である卵焼きを用意すると、しおは大喜びしながらご飯を食べ始めた。その様子を見て「いつものしおちゃんだ」と安心したさとうは、1つ気になっていたことをしおに尋ねる。

さとう「(笑うと甘いしおちゃん、でも、少しだけ……)」
さとう「ねえ、しおちゃん」
しお「うん?」
さとう「昨日の夜、私以外の誰かとお話した?」
しお「してないよ!」
さとう「そう……」
さとう「(少しだけ、元気がない)」

しおはさとうに質問されてから答えるまでの間、明らかに太陽のことを思い出している様子だったが、さとうに対して何故か嘘をつく。一方さとうは、昨日しおが確実に複数人に見られているであろうことを憂慮しつつ、なるべく早く帰るとしおに告げて家を出るのだった。

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さとうの預金残高

学校の廊下で口座をチェックしていたさとうは、プリンセスインペリアルからの給料が残業分も含めてきちんと支払われているのを確認する。一安心していた所に、クラスメイトのめいとれいかが話しかけてくる。

めい「おっはよー! ねえ最近、北埋川とはどうなってんの?」
さとう「北埋川先生?」
めい「たまに2人で話してんじゃん」
れいか「怪しー」
さとう「前にも言ったでしょ。北埋川先生は私が両親居ないから、心配してくれてるだけ。そういうのじゃ……」
めい「さすが北埋川、良い奴! やっぱ狙っちゃおうかなー」
さとう「えー、私はオススメしないなあ」
めい「もう、またそんなこと言ってー。そんなこと言う奴は……こうさー! コチョコチョー!(さとうをくすぐる)」
れいか「そういえば、さとうって叔母さんと二人暮らしなんだっけ」
さとう「あ、うん」
めい「見たことないなあ、どんな人なの? 美人?」
さとう「んー、私のやることに何も口出してこない人……かな」
めい「えー、何それ最高じゃん」

そんな話をしている最中、外を歩いていた北埋川がさとうに気づき彼女を見上げる。その視線に気づいたさとうが北埋川を威圧的な目で見下ろすと、彼は恐れつつもどこか興奮している様子だった。

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さとうに電話をかける北埋川

さとうに毎日電話をかけるも、全く繋がらないことを嘆く北埋川。パソコンに表示された彼女の家族構成を眺めながら、先日さとうにゴミ処理を頼まれた件について考えを巡らせていた。

北埋川「(先日処分した、彼女から渡されたゴミ。中身は聞いてもいないし、確かめてもいない。彼女の叔母に、僕を含めた教師は誰一人、会ったことも声を聞いたこともない。ただ会うのを拒否しているだけなのか、それとも……)」

彼はやがて、そのゴミの中身こそが叔母なのではないかと思い始める。

北埋川「(でもまさか、そんなことが有り得るのか!? いや、あの子は普通じゃない。僕を罵倒したあの目は、忘れられない……! 彼女が僕に与えてくれるスリルは、忘れることが出来ない!もっと僕を蔑み、踏みつけ、悦ばせてくれ……)」

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さとうの過労を心配するみどり

さとうが先日公園でレンやかいに制裁を加えた話は、暴力事件としてしょうこ達の耳にも入っていた。その事件を理由に、さとうのバイト先の店も今日は早めに閉店するという。

しょうこ「ていうかさ、私も昨日、男の人の喧嘩見ちゃって。男の人って、たまに凄く怖いよね……はあ。さとう、結婚してよー!」
さとう「ふふっ」
みとり「コラコラ、後輩ちゃん達。のんびり話をして遅刻するとはお主ら、今日が給料日と知っての所業か?」
さとう「みとり先輩! まだ遅刻じゃないですよ、セーフ!」
みとり「もう。先輩より早く準備する気概が欲しいわ。(すみれを見ながら)のう?」
さとう「すみません。でも、バリバリ働きますから!」
みとり「……松阪、シフト詰め過ぎじゃない? 大丈夫なの? 別に、お金に困ってるわけじゃないんでしょ?」
さとう「みとり先輩、私、夢があるんです。そのためにも、お金が沢山必要なんです。だからその分、沢山頑張りたいんです!」
すみれ「夢ですかー。素敵です、さとう先輩!」
みとり「うむ、夢があるのは良いことだ。よーし、みんな働くわよー!」
さとう・しょうこ・すみれ「「おーっ」

その後、松阪家宛ての郵便物が受け取られず送り返されてしまったことをみとりに知らされたため、さとうはその郵便物を店で直接受け取ることにした。

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しおのチラシが大量に貼られた太陽の部屋

一方太陽は、仕事を休み部屋で寝込んでいた。

太陽の母「太陽。……太陽、調子はどうなの? 大丈夫?」
太陽「(布団から這い出て)あ、うん。大丈夫!」
太陽の母「そう、良かった。ゆっくり休んでね」

部屋の外からの母親の呼びかけに応じる太陽だったが、母親の足音が遠ざかっていくと再び布団に潜り込む。その中でしおのチラシを眺めながら、毎度の如く興奮していた。

太陽「しおちゃん、可愛かったなぁ……小さくて、あったかくて、柔らかくて。ああ、僕の、僕の、天使……!」
太陽「(でも、しおちゃんは尋ね人。きっと、家族の人が探してる)」

そこで太陽はさとうがしおを連れて行った光景を思い出し、どういうつもりなのかと疑問に思うのだった。

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クローゼットの壁に落書きするしお

しおは太陽が発した「家族」という言葉、そして自分に冷たい目を向けたゆうなのことを思い出しながら、1人クローゼットの中で落書きをしていた。そして、帰ってきたさとうの声に表情を明るくしたしおは、クローゼットを閉め、彼女の元へ駆け寄る。その後は何事もなかったかのように、さとうと共にお風呂やご飯を満喫するのだった。

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壁の血痕を拭き取ろうとするさとう

ご飯を食べた後、しおはすぐ眠りに落ちてしまう。さとうはしおをベッドに移動させた後、元の住人の死体がある部屋で壁を拭き始めた。

さとう「あ。今日、誓いの言葉やってない。しょうがないかー、しおちゃん寝ちゃってたもんね」
さとう「明日は絶対やってもらわなきゃ。あれがないと、力が出ない気がするもの」
さとう「はあ、やっぱり落ちないなあ……この血。まあ良いか、この部屋使わないし。今日は終わりにしよっと」

一方、先程しおが落書きをしていたクローゼットの壁には、ゆうなと思われる人間の絵が描き上げられていた。

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さとうの制服の匂いを嗅ぐすみれ

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