ランウェイで笑って(Smile Down the Runway)のネタバレ解説まとめ

『ランウェイで笑って』とは、猪ノ谷言葉による少年漫画作品。2017年から『週刊少年マガジン』で連載を開始。2020年1月にアニメ化。ファンション業界を描いた作品で、ファッションデザイナーを目指す少年「都村育人」と、トップモデルを目指す「藤戸千雪」の成長を描く物語。モデル事務所「ミルネージュ」の社長令嬢である千雪はパリコレに出るトップモデルを目指していたが、身長に恵まれなかった。高校三年生の春、千雪は学校でファッションデザイナーを目指す育人に出会い、お互いに刺激されあいながら夢を追っていく。

『ランウェイで笑って』の概要

『ランウェイで笑って』とは、猪ノ谷言葉による漫画作品である。2017年5月に『週刊少年マガジン』で連載を開始し、2020年1月~3月に全12話でアニメ化された。

2018年に「マンガ大賞2018」6位、同年「次にくるマンガ大賞 2018」のコミック部門で12位を獲得し、2019年には「第64回小学館漫画賞」の少年漫画部門にノミネートされた。

少年漫画であるが、ファッションを題材にしており「異色の漫画」と評された。また、物語がヒロインの「藤戸千雪」が主人公であるかのように始まり、一話の終わりに「都村育人」が主人公であると明かされる構図も話題を呼んだ。ファッションが題材の漫画であるため、ファッション業界のリアリティーを追及している。
作中の洋服のデザインにも拘らなくてはならず、コミック7巻からはファッション監督にデザイナーのHASEGAWA KAZUYAと東京服飾専門学校と言った専門家の監修が入っている。ファッションに興味が無い人のために、ヒューマンドラマを軸にする方針で描かれており、登場人物の悩みに読者が共感できるリアリティを持たせている。

タイトルは『ランウェイで笑って』であるが、実際にランウェイでモデルが笑う事はない。元ゲームプランナーのライターの花森リドはタイトルを「ありえない事」を意味していると述べている。そして、そのありえない事に挑戦して行く育人と千雪が困難にぶつかり成長して行く姿を描いたものになっている。

モデル事務所「ミルネージュ」の社長令嬢の「藤戸千雪」は、将来トップモデルになる事を夢見ていた。しかし千雪の身長は158センチで止まってしまい、高身長である事が条件のモデルになるのは絶望的であった。千雪は事務所をクビになるが、諦めず何度も何度も事務所のオーディションを受けていた。高校3年の春、千雪は同級生の「都村育人」に出会い、育人がファッションデザイナーを目指している事を知る。千雪は育人に自分に似合う服の製作を依頼すると、育人は千雪が想像していた以上の服を作ってみせた。自分のためだけに作られた育人の服を着る事で普段異常の自信と輝きを得た千雪は、事務所のオーディションに合格するのであった。育人は金銭を理由にファッションデザイナーになるという夢を諦めようとしていた。しかし千雪の父であるミルネージュの社長に千雪のために作った服を高く評価され、「柳田一」というデザイナーの元で働く事になる。
その後育人は服飾芸華大学のファッションショーに出ることになり、この芸華大で柳田の元で一緒に働く事になる「長谷川心」や、後にライバルとなる「綾野遠」などのキャラクター達と出会っていく。
また、アニメの話数の数え方は「1話、2話…」ではなく、「1着、2着…」となっている。

『ランウェイで笑って』のあらすじ・ストーリー

千雪と育人の出会い

出典: anicobin.ldblog.jp

千雪の進路票。

モデル事務所「ミルネージュ」の社長の娘「藤戸千雪」は、将来パリコレで活躍するショーモデルになるのが夢であった。
10歳で158センチと高身長で、ミルネージュに所属してモデルとして活躍し、将来有望なモデルとして周囲の期待を集めていた。しかしそこから身長が伸びる事は無く、周囲は千雪への期待を失くしていく。それでもまだパリコレモデルになると我侭を言う千雪は、ミルネージュをクビにされてしまう。
諦めなかった千雪はそこから何度もミルネージュのオーディションを受け、落ち続けている。ミルネージュ所属の元パリコレモデルで現在はミルネージュでマネージャーをしている「成岡雫」は、千雪に低身長でモデルは無理だと言い聞かせる。千雪はあえて雫がパリコレで着た服と同じ物を着用してオーディションにきたが、雫は低身長が無理してヒールを穿いてその服を着てもダメだと言う。だが千雪は何を言われても諦めなかった。
千雪はルックスが良い為パリコレに拘らなければ他の事務所でモデルになることはいくらでも出来るが、「父の事務所のモデルとしてパリコレに出る」のが夢なのであった。

高校三年生になった千雪はある日直の日の朝、クラスメイトの進路票を集めていた。千雪は自分自身の希望する進路をすでに決めており、「スーパーモデル」と書く。雑誌に載った事があるのだからプロのモデルだ」と友人に言われた千雪は、自分は既にスーパーモデルだと思い直し、進路票にさらに「ハイパーモデル」と書き足した。
そこにクラスメイトの男子「都村育人」が現れ、先ほど渡した進路票を書き直したいから一端返して欲しいと申し出てきた。千雪は影の薄い育人の名前を覚えていなかった。千雪の友人曰く、育人はお弁当がもやしだけの時があるなど、貧乏な家に住んでいるらしい。
放課後になっても育人は進路票を持って来なかったため、千雪は仕方なく育人が所属しているという手芸部の部室へ向かった。育人は進路票を慌てて千雪に渡すが、内容は朝と変わっていなかった。育人は熱心にパリコレの映像を見て、見よう見真似で同じ服を作ろうとしていたが、布を買うお金が無く貰った古着をバラらして作っていたため全く同じものにはなっていない。しかし千雪はこれまで名前すら記憶してなかった印象の薄い育人が、パリコレの映像を見たり服を作ったり出来ると初めて知り、結構面白い子だと感じた。千雪は「私にこの服(パリコレで雫が着ていた服)って似合うと思う?」と聞くと、育人は似合うと答える。続けて千雪は「じゃあ、もっと似合う服ある?」と聞くと、育人は今まで作った服の中から千雪に似合う服を見せた。それはボーイッシュな服で、千雪が思ったことを何でも口にする男っぽい性格であるため育人はその服を選んだようである。服は何度もばらして縫い直した後があり、千雪は育人が服を作るのがとても好きなのだと感じ、「なればいいのに。ファッションデザイナー」と言う。育人の進路票には一度東京デザイナー専門学校と書いて消した形跡があり、千雪は育人がファッションデザイナー志望である事に気づいていた。育人が「高卒でもファッションデザイナーになれると思いますか?」と聞くと、千雪は「無理なんじゃない?」と言う。大抵の企業は専門学校や美術大学の卒業生を採るからである。家が貧乏で進学に悩んでいると思った千雪はその気になれば奨学金も貰えると説明するが、育人は自分には妹が3人いると話す。
長女「ほのか」は、教師からどの大学でも受けられると言われている優等生であるが、経済面を理由に大学に行かないと言っているという。次女「葵」は、スポーツが得意でバレー部に入っているが、強豪校からの誘いを交通費がかかるという理由で断っているという。三女「いち花」はまだ5歳であるが、5歳だからこそ何でも自由に選べる環境にしてあげたい、と育人は言う。そして「全部…全部、今年僕が就職できたら解決するんです。だから僕に進学はありません。する気がないんです。」と、育人は千雪に語った。
その話を聞いて、千雪は「ああ…そっか。都村君は私と一緒なんだ。目指したいものはあっても、生まれ持ったものがそれを許してくれない。でも、そんなの諦める理由には…」と思うが、そう思った千雪自信が育人に対して先ほど「無理じゃない?」と口にした事を思い出す。散々周りから「無理だ」と言われて来た千雪自身が、同じ環境にいる育人に対して「無理」と口にしてしまったのだ。
本当にこれ以上の成長が無理なのは「育人」なのか、それとも育人に自己投影した「自分自身」なのか、悩んだ千雪はもう一度ミルネージュのオーディションを受けるがやはりその場で落ちた。しかし腕試しに他事務所のオーディションを受けてみると、あっさり合格したのである。千雪は自分に才能が無いわけじゃないと改めて確信しながら学校の廊下を歩いていると、担任に進路票に書いてある「スーパーモデルとハイパーモデル」とは何かと尋ねられる。千雪は「パリコレに出るのがスーパーモデル」だと答える。「じゃあハイパーモデルは?」と聞かれ、千雪はハッとし「ハイパーモデルは、パパの事務所ミルネージュからパリに出て活躍するモデルのことです」と答えた。千雪はどこでもいい事務所でモデルになりたいのではなく、「父の事務所からパリコレに出るモデル」になりたいのだという本来の夢を思い出す。
もう諦めずにやれることは全部やると決めて吹っ切れた千雪は、その足で育人の元へ行く。そして育人に「もう着なくなった私の服全部あげるから!私が一番魅力的に見える服作って!」と言う。

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育人が千雪のために作った、千雪に似合う服。

育人の母は入院しており、お見舞いに行った育人は千雪のことを母に話した。母は「育人の作った服なら、誰でも気に入ってくれると思うわよ。素敵な服、作ってあげないとね」と言って育人を応援した。帰宅した育人を待っていたのは3人の妹のほのか・葵・いち花であった。
ほのかは育人が就職を選んだ事に納得しておらず、自分のしたい事をした方が良いと言う。ほのかは、育人が母の代わりを全て自分ひとりでしようとしている事を気にしているのである。
妹たちは皆育人の作った服が好きで、育人の作った服を着用していた。育人も服を作るのが小さい頃から大好きで、家族の服の他にも知り合いの服を作るなどしてきていた。
千雪には進学はしないと言ったが、本心ではファッションデザイナーになりたいのであった。

ミルネージュの社長で千雪の父「藤戸研二」は、何度も来る千雪をオーディション出禁にはしなかった。それは千雪が、自分が諦めるまでは諦めない子であるためであった。
そのため雫は、千雪が諦めるまで何度も何度も千雪に「才能が無い」「無理だ」と言い続けるしかなかった。雫は千雪が憎いわけではなく、むしろ小さい頃から面識がある千雪の将来を思っての言動である。
この日もオーディションに千雪がやってきた。雫は千雪を落とすつもりであったが、現れた千雪に一瞬目を奪われる。
千雪は育人に作ってもらった「千雪に似合う服」を来て現れたのだ。その姿は千雪の低身長を感じさせず、モデルが服より目立つわけでもなく、モデルが服に着られてる状態でも無く、服とモデルが調和したものであった。千雪は「雫さん。私…諦めないよ。パパがモデル事務所を立ち上げたこと。雫さんのステージを見たこと。私の人生の全部が、あの場所に行きたいって叫ぶの。だから…私じゃいられないんだよ。諦めちゃったら。」と言う。雫は「一生…叶わない夢を追いかけるつもり?」と聞くと、千雪は「叶える!一生あるんだもん!」と答えた。雫は158センチでパリコレに出られるわけがないと思いながら、千雪が現れた一瞬千雪がパリコレにいる姿が見えたような錯覚をしていた。
「1%だけ可能性を見たわ」と言って、雫は千雪を合格させた。
ミルネージュは、千雪が生まれた年に出来た事務所で、研二は事務所の名前を人生で一番大事な愛娘「千雪」と同じ意味のフランス語「ミル・ネージュ(千の雪)」にした。
その事を思い出しながら、千雪はついに自分の力でミルネージュに合格した事を噛み締めながら涙する。

契約書を書きながら、雫は千雪に事務所を通さない仕事はしてはいけないと話す。千雪は気まずそうに、オーディションに来る途中で街角スナップで撮って貰ったことを話す。
雫には黙っていたが、オーディションに着ていた千雪の服は育人に作って貰った特注品である。街角スナップでも服を褒められ、どこのブランドか尋ねられたが、素人の友人が作った服とは言えずに「ミルネージュで買った」と言ってしまったのであった。
後日、このスナップが載った雑誌が発売され、千雪の写真は「ミルネージュの春コーデ」と紹介されていた。人気モデル「セイラ」は、気まぐれに千雪のスナップを写真に撮ってSNSに「この服かわいい」と紹介。フォロワーが3900万人もいるセイラの呟きは瞬く間に拡散され、ミルネージュには服についての問い合わせが殺到してしまう。
研二は千雪から事情を聞き、育人を事務所に呼び出した。
いきなりの呼び出しに緊張する育人に、研二は服のデザインを買い取らせて欲しいと申し出る。育人のデザインをミルネージュのものだと社会に認識させてしまった事を謝罪し、改めてミルネージュから育人のデザインした服を発売したいという。育人が了承すると、研二は育人に「うちでデザイナーをしてみないか?」と言う。
研ニは目を爛々とさせており、千雪はかつて父が自分にも向けていた磨けば光る原石を見ている時の目だと感じていた。

柳田の登場と、東京コレクション

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柳田事務所で働く事になった育人であるが、いきなり柳田から洗礼を受ける。

研ニは千雪から育人が芸華大生だと聞いていたが、芸華大生というのは千雪の付いた嘘で、本当は高校生である事を知ると雇えないという。そもそもプロになる事を諦めていた育人はプロへの誘いに驚きもしたが、雇えないという言葉を素直に受け入れた。
翌日以降から育人はプロになった方が良いと千雪から説得を受けるが、育人は急にプロと言われてもまだ覚悟が足りなかったのであった。千雪が育人に作って貰った服を返し「素人の服は着ない」というと、育人は千雪と出会ってから千雪に散々振り回され続けてる事を怒った。しかし千雪は自分でもパリコレに出るのは無理じゃなく、育人でもプロデザイナーになるのは無理じゃない事を証明したいと言う。
育人は研ニに会いに行く勇気を持つために自分用の勝負服を用意し、その服を着る事で自信を付けて意識を変え、もう一度研ニに会いに行った。研ニが育人を雇えないと言ったのは、まだプロになるために勉強する事が沢山あるからという意味で、育人に才能が無いという意味では無かった。育人が雇って欲しいという気持ちを伝えると、研ニは育人に勉強の場としてプロデザイナー「柳田一」の事務所で働いてみないかと提案する。

柳田は「HAZIME YANAGIDA」を主宰するプロデザイナーで、実力者であるが性格に難がある人物であった。
育人が事務所へ行くと、柳田は挨拶もせず突然今すぐ服を縫うように育人に指示する。育人は言われるがまま指示された通りに服を縫うが、育人の縫い方は柳田が指示したものとは違うもので、服はその場で引き裂かれていきなり帰る様に言われてしまう。柳田は育人が社会人やインターン生だと思っていたが、専門的な勉強をしていない17歳の高校生である事を知ると面食らい、尚更育人に帰れと言う。育人はここで帰ってしまっては千雪に顔向けが出来ないと思い、何度も頼み込んで先ほどの服のやり直しをさせてもらった。
柳田がピリピリしているのは、柳田が参加する東京コレクションが明日に控えているからだと柳田の元で働く「森山久美」が育人に教える。結局育人はそのままなし崩しに手伝うことになり、森山と共に徹夜で作業となった。

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育人が修正した柳田の服。千雪が躓いた時に首もとの布がほつれる仕掛けになっており、ミニスカートが長いスカートに変形する。そのせいで腰元がほつれそうになっていたが、千雪が手を当ててカバーしている。

東京コレクションの日、会場にはファション誌の新人編集者「新沼文世」も先輩に連れられて来ていた。新沼はファッションに疎く、本当は文芸誌希望であったため、勝手の分からない東京コレクションの会場に戸惑い居心地の悪さを感じていた。
柳田はショーのために忙しく動き回っていたが、モデルが1人来ないというトラブルが発生してしまう。そして来る予定だったモデル代役として現れたモデルは千雪であった。柳田は初めは千雪の背の低さを論外とし、別の案を考えたが服の枚数は客にも知られており居ないモデル1人分を減らすことができず、結局千雪を採用する他なかった。
森山と育人が服を千雪に合わせて調整することになったが、森山が突然鼻血を出して倒れてしまう。森山は何日も徹夜しており体が限界だったのである。森山が倒れた事を知ると、柳田は「積んだ…」と呟く。柳田は縫う作業が出来ないデザイナーであった。この場にはプロの縫い師は森山一人でその森山が倒れてしまっては、もうこのショーは破綻だと柳田は狼狽する。その姿から育人は柳田もまた夢を目指してプロにのし上った人である事を感じ取り、その夢の一つである東京コレクションのショーが今潰れそうになっているのだと気づく。育人は咄嗟に自分に縫わせて欲しいと言う。柳田には育人に縫ってもらう他に代案が無く、育人は千雪が着る服の修正を任された。
しかし作業は単純なものではなかった。裾を切ればその始末をしなければならないが、手縫いでは時間が掛かり、ミシンは使った事の無いタイプのもので、しかも分厚い生地用の針がなかった。デザイン案を考え直さなければならず、育人は震える程のプレッシャーと戦いながらデザインを考え、その様子に回りも不安になる。
すると千雪が育人に「私を見て。ねっ、得意でしょ?私に似合う服作るの」と言う。千雪のこの一言で育人の焦りやプレッシャーはどこかに飛んで行き、服の修正に迷いなく取り掛かる事が出来るようになった。他のモデル達が育人の進行状況を見かね、歩くスピードを調整して時間を作り、修正はギリギリ間に合う事ができた。
観客たちは突然背の小さいモデルが出てきた事に驚き疑問を抱くが、きっとそういう演出なのだろうと各々解釈していた。トラブルで千雪はヒールが取れかかった靴を履いてランウェイに出て行ってしまい躓いてしまう。しかし千雪が体勢を一瞬崩したのと同時に首筋の布が解けて丈の短かったスカートが羽の様に広がり、観客はそういう演出なのだと思い驚く。育人は千雪がとても緊張していたからもしもの時のために、転んでもカバーできるような服にしていたのだ。
ショーをつまらなさそうに見ていた新沼は、千雪が現れた途端に目を奪われる。自分にコンプレックスを持っている新沼は、背の小さい場違いな千雪を自分に重ねた。そしてその千雪がランウェイで転びそうになった時は思わず目をそらしたが、それが演出だったかのようにスカートが変化し、人々の目を釘付けにして拍手を誘った事に感銘を受ける。
しかも、ランウェイでは笑ってはいけないと言われているのに千雪は一瞬微笑んだのだ。

ショーは成功に終わり、柳田は拍手喝采に放心してる育人にショーの成功の半分は育人のものだと言う。そして育人に「ま。かけらほどは向いてるんじゃねぇか?デザイナー」と言う。これは、ぶっきらぼうで性格に難のある柳田から育人への最大限の賞賛である。
千雪が育人を労っていると、ショーのフィッターとして参加していた女性「木崎香留」が育人に調子に乗るなと絡んできた。あくまでショーは柳田のものであり、拍手は39着の素晴らしい服があったからで、育人が直した1着への物では無いと釘を刺す。育人はその通りだと事実だと受け止め、ほつれそうな部分を千雪がポーズでカバーしていた事にお礼を言う。

帰り道、新沼は先輩から文芸誌に移るよう上司に頼もうかと聞かれるが、もう少しファッション誌で頑張ってみようと決意していた。新沼は背が小さいのにモデルとして立派に頑張っている千雪に強く感動しており、ファッションについてもう真剣に少し知ろうと考え直し始めていた。
ショーを終え一息ついた柳田は育人に昔の自分の姿を重ね、微笑していた。

服飾芸華大学の登場と、心や遠との出会い

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育人は芸華大で綾野遠と出会う。遠は抱きつくだけで相手のスリーサイズが分かってしまう。

育人が帰宅すると、妹達は育人が無断外泊して帰ってこなかった事やまたバイトを増やした事を怒っていた。育人はまだ柳田のところで働いていると妹たちに話していなかった。育人の母・百合子は過労で倒れて現在入院しており、看護師に止められながらも内職でお金を少しずつ溜めていた。百合子は元々喫茶店を経営していたが、疲労で入院し喫茶店は閉店してしまった。まだ喫茶店を経営していた頃、育人は楽しそうにエプロンをデザインしていた。その姿をほのかは思い出し、家族のために夢を諦めてしまった現在の育人に言いえぬ苛立ちを覚えていた。
育人は柳田にプロの先に目指すものは何かと問われ、金銭面の事を思ってしまう。柳田や千雪はプロの先にパリコレに出るという夢を持つが、育人にはまず先立つものが必要だったのだ。
その夜、育人は柳田から貰ったお給料をほのかの夏期講習代として渡す。事情を知らないほのかは怒り、育人が家族のために夢を犠牲にしているのに自分だけ進学なんて出来ないと言う。騒ぎを聞いた葵と寝ていたいち花もその場に現れた為、育人は自分が今ファッションデザイナーになる夢を叶える為に仕事をしている事を伝えた。ほのかは涙し、「(ファッションデザイナーに)なって。お兄ちゃん」と言って育人を応援した。
育人は柳田に、「前の話ですが。僕がデザイナーになりたいのはやっぱり、服を作るのが好きだからです。確かに僕は、世界を掲げられるほど…まだ夢を見れない。だけど、僕になってほしいって言ってくれる人がいる。なりたいって思える僕がいる。着てほしいって思う人たちがいる。僕の原点はやっぱり…“服を作ることが好き”なんです。着た人が笑顔になる。そんな服を作れるデザイナーになりたい。そんな願いじゃ、野望になりませんかね?」と言う。柳田は「いいや?立派な野望だろ」と育人を肯定した。
森山が親に反対されて柳田の事務所を辞める事になり、柳田のブランドの展示会には育人がついて行くことになった。展示会には有名モデルのセイラや、日本最高峰のファッションブランド「Aphro I dite(アプロ アイ ディーテ)」の社長「綾野麻衣」などが来ていた。柳田の展示の試着モデルには、高身長でスタイルが良く冷たい印象のある女の子が担当していた。柳田の服は2週間で400着の発注を受け、服飾芸華大学(略:芸華大)の学園長に「生徒を助っ人に入れて欲しい」と頼むことになった。
学園長「高岡祥子」は、先日の柳田のショーを見ており、それを支えた育人の才能を高く評価していた。高岡は生徒を1人柳田の事務所に助っ人に入れる代わりに、育人に大学が開催するファッションショーに参加してみないかと言う。育人は高岡に芸華大に連れて行かれ、そこで綾野麻衣の孫であり、高岡が見てきた生徒たちの中でもファッションデザイナーとしてトップクラスの才能を持つ若き天才「綾野遠」に出会う。
遠は抱きついただけで相手のスリーサイズが分かったり、育人の着ている服を瞬時に分析したりなど、ちょっとした言動や振る舞いからも天才さが伺えた。育人は遠に柳田の手伝いをして欲しいと頼むが、遠は断る。しかし遠が生徒に抱きついた時に服を一瞬で弄ってより服を綺麗に見せる様に仕掛けた事に育人が気づくと、育人を気に入り柳田の助っ人に入ってくれると言う。

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育人は柳田の元でファッションデザイナー志望のモデル、長谷川心と出会い、友人になる。

後日、柳田の事務所に遠と展示会でモデルをしていた「長谷川心」が現れた。育人は心をモデルだと認識していたが、心は芸華大生徒でファッションデザイナー志望であった。
高身長でプロポーションが良くモデル事務所で働いているが、本当になりたいのはデザイナーであった。
遠は難しい服の製作を育人にやらせてみて育人の技量を見る。独学である育人にはまだ難しく歪な服になってしまうが、遠は正しい方法を育人に見せるように作りなおす。作った服の設計図を書き起こす作業は柳田の指示で育人がやると、遠は完成図にほんの少しだけ修正を入れた。柳田も遠も育人にパタンナー(服の設計図を作る仕事)の高い才能がある事を見抜いていた。柳田は生地の発注の事でツテのある遠と2人で話す事になり、心と育人は一緒に帰ることになった。
心は年齢は自分の方が上であるが柳田の事務所では自分が後輩であるため、育人の事を「先輩」と呼ぶ。育人はモデルをやっていた時の心に対して冷たい印象を抱いていたが、実際の心は引っ込み思案だが人懐っこい性格であると知る。心は育人にとても懐き、柳田の助っ人というインターンが不安であったが、育人と一緒であるためその不安が無くなったと笑う。育人が心にモデルとデザイナー両方やっているのかと尋ねると、心は初めはモデルを目指していたと打ち明ける。
しかし初めての撮影でガチガチに緊張している時、デザイナーに「いつも街を歩くように、普通に足を動かしなさい。あとは勝手に、私の服が歩かせてくれるから」と言われ、デザイナーに惹かれるようになったと話す。そのデザイナーとは綾野麻衣であった。育人は初めての撮影で日本のトップデザイナーである綾野麻衣の服を着る心は、モデルとして凄い存在なのではないかと気づく。

芸華大のファッションショーの予選

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心はマネージャー五十嵐から芸華大を辞めるよう迫られていた。

育人は芸華大へ行き、大学が開催するファッションショーの説明を生徒達と共に聞く。ショーのグランプリ受賞者にはブランド立ち上げの補助とパリへの留学権利があるという。
帰り際大学の前で育人は、心とスーツ姿の女性がもめているのを目にする。心が嫌がっている様子から、育人が仲裁に入る。スーツの女性「五十嵐優」は、心が所属しているモデル事務所のマネージャーであった。五十嵐は心が芸華大に通っている事を良く思っておらず、すぐに辞めるように迫っていたのであった。心は高身長でスタイルが良いため事務所にとっての宝であり、モデルよりデザイナーの道を取る事を五十嵐は許せなかった。五十嵐は、心はモデルが天職でありデザイナーの才能は無いと断言し、中途半端な気持ちでデザイナーを目指すのは真面目に目指してる人たちに失礼だとも言う。心は五十嵐に車で事務所に連れ戻されるが、育人の足元には心が落としたと思われるノートが落ちていた。
育人は心の自宅にノートを届けに行った。心はモデルの才能に恵まれていたが、それ故に周りのモデルから嫉妬を受けることもあった。引っ込み思案な性格の心にとって、人前で着替えたり撮影したりなどは負担が大きく、モデルの仕事が嫌になったという。しかしモデルが嫌じゃなかったらデザイナーになりたいと思わなかったかもしれないとも思い、五十嵐の中途半端な気持ちでデザイナーを目指しているという言葉を否定出来ないでいた。心のノートには自分が勉強すべき事や反省点などがびっしり書いてあった。ノートを読んだ育人は、心にショーに出てマネージャーを見返そうと提案する。心は育人の応援を受けてやる気を出し、ショーに出る決意をした。

芸華大祭のショーは予選と本選があり、選ばれた生徒だけが最後のファッションショーに出られるという物である。育人の予選会場には「木崎香留」と、木崎の友人の「江田龍之介」が居た。木崎は先日の柳田のショーでフィッターをしており、育人に「調子に乗るな」と絡んできた女性である。木崎は育人を見ると敵意をむき出しにしたが、予選会場そのものがピリついてもいた。
予選は参加費が1万円で、育人は小銭を集めた1万円を机の上に出すと周りの生徒達に笑われてしまう。しかし木崎は「うるさい。お金はお金でしょ」と言って周りを一喝し、育人は木崎は態度は怖いが悪い人では無いという印象を持った。予選の内容は、3分の1スケールドールの衣装を予算1万円で2日間で作るというもので、テーマは「モデルのセイラに似合うおしゃれな服」というものであった。参加費として1万円を用意してきた育人であるが、それが予算であると知るとなるべく安く服を作ろうとする。
なぜならば、その1万円はほのかから貰った家族の大事な生活費の一部であるからだ。
育人は安い布をパッチワークにしてなるべく安く済ませようとするが、しばらく作ってから安い生地で作った服がセイラに似合うはずがないとはたと気づいて焦る。育人は衣装のイメージが出てこなくなり、以前からセイラを知っている千雪の家に行ってセイラについて尋ねる。
千雪は何故か家の中でも高いヒールの靴を履いていた。育人は千雪からセイラの出たバラエティー番組などの録画を見せてもらい、セイラの天然な雰囲気を知る。
しかし千雪は、セイラはバラエティーでは天然キャラとして売り出しているが、モデルとしてはストイックで聡明だと言う。千雪はセイラが凄いのは小柄な体型をカバーするためどんな高いヒールでも履きこなすところで、自分が目指すべきモデルはセイラだと言う。セイラのようなモデルになるため、千雪は家の中でも高いヒールの靴を履いて過ごしていたのであった。帰り際、育人は千雪の家着姿から強いインスピレーションを受け、衣装のイメージが沸いてきた。翌日、育人は千雪にデザイン案を見せると、千雪は「着てみたい」とデザインを褒めた。
千雪は、育人は夢の他にも家族の事やお金の事など色々向き合う事が多いのに、その全てを捨てずに頑張っていると高く評価している。育人を尊敬しているからこそ自分も夢に向かって頑張らなければと背中を押されており、実費でパリへ修行に行く事にした。

予選審査は担当教官と高岡、そして生徒達の中から選ばれた3人の合計5人が審査員となり、選ばれた生徒3人は随時交代制となっている。審査する生徒の中には遠もいた。生徒達はライバルである他の生徒の作品の悪い所を探して貶して行くが、育人は審査員の時に良い所を褒めていた。育人の作品は「パジャマ」で、その理由をセイラはSNSで私服は載せても部屋着は載せないから、載せたくなるような部屋着を作ったというものであった。このインスピレーションは育人が千雪の家に行った際に、千雪の家着を見て思いついたものであった。高岡は大学の生徒にはない育人の柔軟な発想力に微笑んだ。
審査は遠・木崎・江田で行われ、特に遠には「全てにおいて中途半端」「ダサい」と周りから笑われる程の批判を受けてしまう。しかし遠は心の中では育人の裁縫の成長を喜んでおり、裁縫技術は高く評価していた。
審査後、手直しの時間を与えられるが、手直しの必要がないと思う者は多目的教室に行くように誘導された。育人は手直しをするか迷ったが、千雪が「着てみたい」と言ってくれたことを信じ、手直しをせず多目的教室へ向かった。すると審査で非難されても手直しを選ばなかった生徒全員が合格となり、18名が合格となった。
合格者には心もいた。さらに審査員の先生たちが選んだ1、2、3位の生徒は2次予選免除だと言う。1位は木崎、3位に育人が入っていた。高岡は育人がセイラが好きなストライプ柄の服を作ったことから、育人は相手の嗜好に合わせた服を作る才能があると評価していた。
帰り道、遠は育人に今回の敗因は生地代をケチった事だと言う。育人としては妹達に使うべきであるお金を、長男である自分が使う事が許せなかった。
しかしそれは育人の都合であり、作られる服と着る人には関係がない事である。遠は、柳田のところで働いてもなおそんなにお金が足りないならうちで働かないかと切り出す。
遠は既に「Aphro I dite」で働いているが、祖母に実力が認められれば自分のブランドを立ち上げるつもりで、現在独立する準備をしている。そこで一緒に働かないかと育人に言うのである。育人は誘いを了承した。

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遠のアトリエ。遠は育人をパタンナーにしたいが、育人はデザイナーになりたいのであった。

千雪は様々なオーディションを受けるため、ポートフォリオを作るも、全て落ちてしまう。最後の望みとして雑誌『MODE JAPAN』に売り込みの電話をすると、たまたま新沼が電話に出た。新沼は千雪の名前を聞くと是非会いたいと言う。
しかし当日新沼は急なロケに出てしまい別の編集者・赤坂が千雪のポートフォリオを見ることになったが、身長の低さに驚きあまり相手にしてもらえなかった。それどころか途中でいきなり尋ねてきた五十嵐が現れるとそっちへ行ってしまい、千雪はもう相手にされなかった。
だが後日、赤坂から千雪に急な欠員が出来てしまったから現場に来てくれないかと電話がかかってくる。千雪が現場に向かうと、現場には五十嵐が居て、今回の撮影の主役である心が現れた。千雪は心に負けないよう、今までの努力やその結果身に付いた技術や自信で対抗しようとするが、高身長の心が現れただけで千雪も周りのモデルも一瞬でその場の脇役となってしまう。結局千雪は1人だけ背が小さくて、他のモデルとの背丈のバランスが悪いという理由で外されてしまう。そしてたまたま持っていた黒い手袋を心に貸すだけの役割となり、悔しさに負けないように愛想よくしながらも涙を堪えていた。心の手は傷だらけで、千雪は心が初歩である体に傷を作らない程度の事も出来てない事に腹が立っていた。
帰り道、千雪は心が五十嵐と揉めているのを目にする。心は五十嵐に「モデルを止めさせてください」と頼む。心は自分のせいで誰かが傷つくのが耐えられないのだという。この場合は心の引き立て役になった他のモデルや、下ろされた千雪のことであった。「それは…自分のせいで蹴落とされる人間がいるということに、耐えられないって意味か?」と五十嵐が言う。会話を聞いていた千雪は「それって、私のせい?私を見てかわいそうだと思ったってこと?ふざけないでよ!あなたに同情される筋合いはない!あなたがどんな思いでモデルやってるかなんて知らないけど!こっちは本気でやってる!なのに!私の覚悟をなんだと…!」と割って入る。先ほどは涙を堪えていたが、感情が高まってつい泣いてしまう千雪。心は再度五十嵐に「モデルを止めさせてください」と頭を下げる。千雪は今の自分の話を聞いてなおそんな話をするのかと驚く。千雪は心と五十嵐の会話から、心はモデルではなくファッションデザイナーになりたいのだと知る。

五十嵐は元々モデルであったがモデルの才能がなく、枕営業で無理やり仕事を取っていた。手段を選ばずにがむしゃらになって仕事をしたが、結局虚しいだけでありモデルを辞めた。五十嵐は雫の後輩でもあり、同僚のマネージャーが雫と五十嵐を誘ったため2人はバーで鉢合わせる。
五十嵐は低身長のモデル(千雪)を何故辞めさせないのかと雫に言うが、雫は千雪に可能性を見たと話し、千雪の後を付いて行ってみたいと言う。千雪が折れたらどうすのかと五十嵐が尋ねると、雫は「慰める」と答えた。五十嵐は自分の苦い経験から、才能のあるものが才能を発揮できる場所に居る事が何より幸せなんだと考えていた。つまり、心はモデル一本に絞るべきだし、千雪はモデルを辞めるべきだと思っているのだ。

心は千雪との件があってからボーっとしてしまいがちで、柳田の事務所での仕事でも凡ミスをしてしまう。マチ針を取り忘れるという初歩的なミスをしたことに激怒した柳田は、心に帰るように言う。心は帰ろうとするが、育人は心を引きとめ一緒に柳田に誠心誠意謝った。柳田は実力のない人間がやることは二つで、実力を付ける事と出来ることを全力でやることだと話す。芸華大の二次審査を必ず通過するよう心に言い、その様子から一応許してもらえたようであった。

育人は遠のアトリエに招待される。
遠は周りから祖母・麻衣のブランドで働く事が成功だと言われるが、遠は祖母のデザインと自分が作りたいデザインは違うため、自分のブランドを立ち上げたいと思っている。
麻衣は芸華大出身で、当時芸華大祭のショーで学生の身でありながら52件の買い付け注文を得たという。その記録は40年間破られておらず、遠はこれを抜く事が出来たら祖母に認められた証しにするという。そして今年が挑戦できる最後の年になるため、最高の布陣で挑みたいと育人をパタンナーとして誘う。
仕事とは別案件であるが、これを受けるということはデザイナーとしてショーには出られないということであり、育人は断った。遠は誘ったのは冗談だと笑うが、育人の反応を見て脈があるか試しているようであった。
遠は別れ際、心が二次審査を通って本戦にきたら育人は戦えるのかと聞く。育人は心は本戦ではライバルであるが、心が本気でデザイナーを目指している事やモデルを辞めたいと思っていることを考えると、心には報われて欲しいと思っていた。

本戦に出場する事になった育人と心は、説明会に出る。
テーマは「わ」で、「わ」からインスピレーションを得たものであれば「和」や「輪」など何でもいいと言う。モデルは学園で用意したモデルを使ってもらうが、希望があれば外部のモデルでも良いという。育人は千雪に出てもらいたいと思っていた。
そんな頃、育人の母・百合子は病院で様態が悪化し、緊急手術になっていた。ほのかは育人に電話をしていたが、説明会の最中の育人はそれを知るよしもなかった。

母の緊急手術と医療費への問題を抱える育人

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