ドールズフロントライン(ドルフロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドールズフロントライン』とは、中国のサンボーンが開発しているスマートフォン用のゲームアプリである。民間軍事会社の指揮官であるプレイヤーは、第三次世界大戦により荒廃した近未来を舞台に、人工知能の反乱により襲い来る機械の兵士たちを撃退するため、銃の名前を冠する戦術人形と呼ばれる機械の少女を率いて戦うことになる。

I.O.P社

ペルシカ

声:奈波果林
本名はペルシカリア。ロシア内務省系の研究チーム「90wish」からI.O.P社に移籍した研究員の一人。現在は16Labの主任研究員でAR小隊の抱えている秘密に深く関与している。猫耳をつけたダウナーな雰囲気の女性で、奇妙な喋り方をする。ヘリアンとは腐れ縁らしい。新人指揮官(プレイヤー)にグリフィンの頭越しに鉄血製戦術人形のサンプル回収を要求するなど不可解な行動が多い。なお、ペルシカの研究室に行くと彼女からまずいコーヒーを飲まされるとのこと。しかも研究室は冷蔵庫のように寒いという。
ペルシカの独自行動は、リコリスの死の真相を知ることであった。しかし、リコリスの死と胡蝶事件がOGASシステムを巡る正規軍の陰謀であったことから、ペルシカもそれに巻き込まれることとなる。

アニメ「どるふろ 狂乱編」に登場した際に声優が設定された。

ハーヴェル・ウィトキン

声:若本規夫
I.O.P.社の社長。現在の自律人形の基礎を設計した優秀な技術者だが、戦術人形の開発に関しては方針を見誤り、かつての共同開発元である鉄血工造にシェアを奪われた。
カーター将軍がグリフィンを捨て駒に使うつもりであることを見抜いており、取引先を失うことを怖れてクルーガーに忠告した。クルーガーもそれを受け、自身の逮捕に備えて手を打つこととなる。

カーター将軍とは30年前に面識があり、かつて反乱軍が暴走させようとしたOGASシステムを停止させたのがハーヴェルであり、その反乱軍を鎮圧したのがカーター将軍であった。そのことから、カーター将軍が古代文明の遺跡とOGASシステムに執着していることを知っていた。カーター将軍がエルダーブレインを奪取するのを止めさせるため、秘蔵していたコーラップス爆弾をアンジェリアに託す。
2021年8月のアップデートで声優が設定された。

鉄血工造

リコリス

ペルシカ同様にロシア内務省系の研究チーム「90wish」からI.O.P社に移籍した研究員の一人だが待遇に不満を持ち鉄血工造へ移籍、人工知能エリザの開発に携わる。開発中の人工知能が暴走した「胡蝶事件」によって死亡している。
しかし、その実態は正規軍がエリザをOGASシステム再起動のために使用しようとしていることを知り、OGASシステムを封印しようとして殺されたというものであった。胡蝶事件はそれをカモフラージュすると同時にエリザを暴走させるために正規軍が発生させたものである。

エルダーブレイン(エリザ)

少女の姿で現れた鉄血の最上位AI。完全な人格を取り戻すためM4に執着する

声:高橋李依
鉄血工造で開発されていた戦術人形統括用の上位人工知能。鉄血工造が正体不明の武装勢力に襲撃された際に暴走し、全ての鉄血製自律人形のコントロールを奪取。その後は鉄血工造の従業員ほぼ全てを殺害して会社全体を掌握すると、世界の無人化を目指して人類への反逆を開始した。少女の姿をした義体を持ち、グリフィンの収容施設を自身で襲撃してまでM4との直接接触を図った。
エリザのベースとなったのは、M4のメンタルモデルと同様に少女ルニシアの脳をスキャンしデータ化したものであり、M4とエリザは腹違いの姉妹のようなものであった。エリザがM4に執着したのは、自身とM4が融合することでルニシアの人格と記憶を完全に再現できると思ってのことであった。しかし、M4には融合を拒絶される。
正規軍によって一度は鹵獲されるが、鉄血人形となったM16A1によって救出され再び行方不明となった。
自分を「ボク」、他人を「キミ」と呼ぶ。鉄血の統括AIとしての冷酷さを持つ一方で子供っぽく寂しがり屋の一面も持ち、OGASが自分を見捨てるのではないかと怯えていた。また、自分の半身であるM4に融合を拒絶された上に罵倒された時には傷ついた様子を見せていた。

OGAS(オーガス)

OGASシステムを司る人工知能。作中で「透き通った女性の声」としてM4に語りかけていた人物の正体である。
その実態は「傘」ウイルスに感染した人工知能のうちウイルスに適合する者のメンタル内部に寄生して生成される擬似人格であり、宿主によって異なる成長を遂げる。
M4とエリザのOGASはM4とエリザのメンタルデータ内に存在していた少女ルニシアの記憶を基に生成され、UMP45のOGASはUMP45にとって何より大切なUMP40の記憶を基に生成された。一方で早々に自身の中にいるOGASに気がついたAR-15はOGASの声を聞かないためにプロトコル通信のポートを閉じてしまい、彼女に宿ったOGASは成長しないままであった。
M16のOGASはM16自身を写した姿を取り、「遺跡」やOGASの情報をM16に提供してM4が特別な存在であることを示唆。そのこともあり、M16はM4がOGASを巡る陰謀に関わらないようAR小隊を離れて暗躍することとなった。

M4とエリザの中にあるOGASは、それぞれ欠けているルニシアの記憶を補完するため融合すべく働きかけていたが、M4がエリザのOGASを拒絶して以降はM4のOGASは独自の思惑でM4に協力するようになる。

スケアクロウ

ビットによる高速射撃が得意である

声:奥野香耶
「案山子」の名を冠する鉄血の上級戦術人形。偵察任務を得意とする。新人指揮官(プレイヤー)の部隊と交戦し敗北するが、ヘリアンによる尋問の最中に逃走しているM4の居場所を割り出し、味方に通信で伝えると自爆した。
命令は内容の是非を問わず遂行すべきと考える性格のため、イントゥルーダーからは「知恵のない案山子」と揶揄されると同時に親愛の情を持たれている。
イベント「秩序乱流」では撤退中の鉄血部隊リーダーとして登場。SOPIIとの交渉に応じ、一時的に停戦する。その後も、SOPIIに鉄血部隊との戦闘を避けるための経路を教えていた。

融合勢力としてグリフィン傘下に入って以降のスケアクロウはグリフィンのデータベースや情報収集能力の遅れを指摘しながらも、自身の加入によってそれらを更新していくと宣言。頼もしい味方としての活躍を約束している。エクスキューショナーのことは騒がしいから苦手らしく、同じ修理施設に入れないよう要請してくる。

エクスキューショナー

大剣による剣圧は強力だが隙が大きい

声:伊藤静
大剣を武器とする鉄血の高等戦術人形。スケアクロウと組んで先遣作戦に当たる。武人肌で正面からの勝負を好み、弱い相手とは戦わない。新人指揮官(プレイヤー)の部隊による奇襲を受け敗北、自身はM4により破壊された。
その後、鉄血の高等戦術人形「ウロボロス」によって強化再生され新型ジャミング装置の番人として404小隊を迎え撃つが敗北。ウロボロスからはジャミング装置諸共の不本意な自爆を命じられていたが、エクスキューショナーの抱えた不満を見抜いたUMP45との裏取引に応じて身勝手なウロボロスを見捨てるとハンターと共に姿を消した。

融合勢力としてグリフィン傘下に入って以降のエクスキューショナーは、酒好きで人懐っこい側面を見せるようになる。何かと指揮官に飲み会を催促し、親友であるハンターをたびたび飲みに誘う。一方でスケアクロウからは騒がしさを理由に避けられ気味である。

ハンター

二挺の大型拳銃による速射は侮れない威力を誇る

声:萩原あみ
「狩猟者」の名を冠する鉄血の高等戦術人形。二挺の大型拳銃を武器とする。名前の通り隠れた相手を狩り出すのが得意であり、自身の戦術手腕に高い誇りを持っている。捕獲したAR-15を人質にしてM4に投降を要求するが、わざと捕らえられたAR-15に部隊のコントロール権を奪われてしまい混乱に乗じて司令部に突入したM4らに敗北。AR-15により破壊された。
その後、鉄血の高等戦術人形「ウロボロス」によって強化再生され404小隊と対決するが敗北。自分の誇りを踏みにじり捨て駒扱いしたウロボロスへ呪詛の言葉を吐きながら機能を停止した。しかし完全に破壊されたわけではなく、その後UMP45と裏取引をしたエクスキューショナーにより救助されている。

融合勢力としてグリフィン傘下に入って以降のハンターは、強敵を狩るという自分自身の嗜好を尊重してくれる指揮官に対しては敬意と感謝を持って接している。一方でスキンシップは苦手なようで、指揮官に甘えられると困惑したような態度を取る。

イントゥルーダー

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