ぐらんぶる(第3話『新世界』)のあらすじと感想・考察まとめ

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サークル活動の予算を獲得するため先輩方からミスターコンテスト、略して男コンへの出場を命じられた伊織と耕平。嫌がる2人は代わりに千紗をミスコンに出場させるために奔走するが、最終的に千紗が出した出場条件は「伊織と耕平も一緒に出ること」で、結局2人の努力は無駄に終わってしまうのだった。
今回は「ぐらんぶる」第3話『新世界』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「ぐらんぶる」第3話『新世界』のあらすじ・ストーリー

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伊織に女子制服を差し出す先輩方

ある日の朝、伊織は起きて早々、時田と寿に女子制服を渡される。今日は真面目にサークル活動をすると告げられたものの、制服とダイビングに一体何の関係があるのか、伊織は同じく制服を受け取っていた耕平と共に頭を悩ませた。

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ミスターコンテストへ出場するよう言われた伊織と耕平

そんな後輩2人に対し、時田と寿はダイビングに使用する機材を一通り紹介し、如何に金がかかるかを解説。その上で、大学で今度催される伊豆春祭での優勝賞金をサークル活動の予算に充てるためミスターコンテスト、略して「男コン」に出場するよう伊織と耕平に要請する。制服の用途は、まさにそのコンテストに着ていくための衣装だった。

耕平「俺は御免です。そんな服を着て笑いものになるなんて冗談じゃない」
時田「なあ、耕平。お前は美形だ」
耕平「な、何を……」
時田「お前が出ればきっと勝てる。サークルのために、お前の魅力を貸してくれないか?」
耕平「(満更でもない表情で)そ、そういわれても」
伊織「じゃあ俺は必要ないですよね?」
寿「何故だ?」
伊織「だって耕平がいるじゃないですか!」
時田「なあ、伊織」
伊織「え、何ですか」
時田「お前はネタ枠だ」
伊織「ブチ殺しますよ?」

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海に出ようとする伊織を呼び止めた千紗

この日は実際に海で練習を行う流れになり、伊織と耕平は先輩2人に促されるままウエットスーツに着替える。店番の千紗を残して外へ繰り出そうとするも、今ひとつ煮え切らない様子の伊織に対し、千紗は彼を呼び止めて1つ質問を投げかけた。

千紗「あのさ、伊織。大学生活が始まる時、ワクワクした?」
伊織「え?」
千紗「どう?」
伊織「んー、そういえばワクワク……してたなぁ」
千紗「それならきっと、楽しめると思う」

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機器を使った呼吸の練習

タンクを背負い、機材フル装備で海に入った伊織は、寿の指導のもとレギュ(※)を使った呼吸の練習を行う。

寿「どうだ?」
伊織「普通に息をするのとは、大分感覚が違いますね」
寿「そうだな。吸うと一気に空気が流れ込んでくる感じだろ?」
伊織「それもありますが、息を吸う時に、若干力が要るというか」
寿「ああ、慣れない内は意識しないと呼吸に詰まるかもな」

続いて実際に海に潜っての呼吸に挑む伊織だったが、水中で息を吸う事への恐怖からすぐに息切れを起こしてしまったり、マスク(※)の中に水が入ってしまったりと中々上手くいかない。

※ レギュレーターの略。タンクに蓄えられた高圧の空気を、水深に応じた圧力調整を経て装備者に供給する機器
※ 目に装着する機器。ゴーグルと違って鼻まで完全に覆っている

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出張前の僅かな時間でダイビングをしに来た客

伊織がふとグランブルーの店先を見上げると、菜々華が見送る中スーツ姿の2人の男性が慌ただしそうに車の方へ走っていた。

伊織「あれ、あのお客さんたち……」
寿「ああ。出張前に潜りに来たらしい」
伊織「なんか大変そうですね。忙しそうなのに、わざわざスーツまで持ってきて」
寿「へへっ、頼もしいだろ?」
伊織「頼もしい?」
寿「だってそうだろ? あの人達は貴重な金や時間を使ってまで潜ってる。それってつまり、ここにはそれほどの魅力が詰まっているという証拠じゃないか」

それを聞いた伊織は、先日水族館で菜々華に見せてもらった「水の中に近い世界」を思い出す。その後、寿は伊織の不安を取り除くため、ベルトの付け方やオクトパス(※)の使い道を解説。終いに寿が「何があっても助けてやる」と背中を押すと、伊織は意を決して再び潜水にチャレンジした。

※ 予備のレギュレーター。仲間が酸素切れを起こした時に渡すための機器

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潜水に成功した伊織

海底に着地した伊織を待っていたのは、紛れもない本物の「水の中の世界」。帰宅後、伊織は一目散に千紗の元へ駆け寄り、喜びを爆発させた。

伊織「千紗!」
千紗「伊織?」
伊織「分かったよ、お前が言ってたこと! 海の中で息が出来るって凄いや! 俺全然泳げないのに!」
千紗「そ、そう」
伊織「これが、新しい世界に触れるってことなんだな! これってアレか! 宇宙に行って、無重力を体験するような感覚なのか!? やっぱり本格的に潜ると――」
千紗「伊織、分かったから取り敢えず着替えて」

その喜びは夜になっても収まらず、「新しい世界に踏み込む楽しさを知ることは出来ただろ?」という寿の問いに、笑顔で肯定しつつ先輩2人に礼を言う伊織。すると2人は「こっちの新世界を断る理由も無くなった」と満を持して男コン用の女子制服を掲げ、それを見た伊織は一転して悲鳴をあげるのだった。

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伊織の隣で寝ていた梓

翌朝、伊織がいつも通り頭痛に顔をしかめながら目覚めると、起き上がろうとした所で突然謎の女性に頭を押さえられた。隣で半裸の人が寝ていることに動揺する伊織だったが、自分も含め同じ部屋で寝ていた男4人が全員全裸であることを思い出すと、「いつものことだな」とすぐ我に返った。

時田「こいつは青梅女子大の浜岡梓って女でな」
伊織「え、その人が何で寝てるんですか?」
時田「布団があったからじゃないか?」
伊織「その布団、先に俺が寝ていたんですが……」
時田「(脱ぎ捨てられた梓の服を指しながら)そういうことを気にする女じゃない」
伊織「うわっ」
耕平「普通、裸の男がいる部屋で服脱いで寝るか?」
寿「今日は外でやることがあるからな」
時田「そのために梓を呼んだんだ」
伊織「じゃあ、起こしましょうか?」
寿「待て。先にお前らに話しておくことがある」
時田「伊豆春祭に関する大事な話だ」

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後輩にお好み焼きを振る舞う梓

伊豆春祭でサークル予算の足しとしてお好み焼きを販売するため、その作り方を後輩に教えるのが梓の役目だった。機材準備のため時田と寿が出払う中、伊織と耕平はあるミッションを遂行すべく闘志を燃やしていた。

(朝に話し合われていた内容)
伊織「伊豆春祭の大事な話? 男コンのことじゃなくて?」
時田「実は、それ絡みなんだが」
寿「お前らには千紗ちゃんの説得を頼みたい」
伊織「どういうことです?」
時田「伊豆春祭には、ミスコンもあってな」
寿「サークル予算獲得のために、千紗ちゃんに出てもらいたいんだ」
伊織「まさかその説得をやれと!?」
耕平「絶対に無理ですよ!」
時田「だが、これで彼女が優勝してくれたら……お前らは男コンに出る必要がなくなる」
伊織・耕平「「しゃーっ、やってやるぜーっ!」」

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三文芝居を始める伊織と耕平

伊織「(普通なら千紗は絶対に、ミスコン出場なんて承諾しないだろう)」
耕平「(ならば、普通じゃない状態にしてやればいいだけのこと……)」
伊織「(千紗を酔わせて判断力を奪い!)」
耕平「(ミスコン参加の言質をとる!)」

そんな目論見から2人は三文芝居を交えつつ、あの手この手で千紗に酒を飲ませようとするが、梓に横槍を入れられたり、酒を入れている現場を千紗に見られたりと中々上手くいかない。

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両性愛者であることをカミングアウトする梓

そうこうしている内にお好み焼きは完成。梓が試食している間にも伊織と耕平は千紗に酒を勧めるが、普通に断られてしまう。代わりにその酒を受け取った梓が伊織らを「気が利くねぇ」と褒めるも、2人は素直に喜べなかった。

梓「うんうん。菜々華から聞いた通り、可愛い後輩達じゃない」
伊織「菜々華さんから? 仲良いんですか?」
梓「ちょくちょく電話する程度にはね。だから、君のことよく知ってるよ。伊織くん」
伊織「え、ああ……」
梓「聞かせて貰ったから。色々」
伊織「菜々華さんから……(部屋作りで迷走した一件を思い出す)」
伊織「あの、AVとか男同士のとかは誤解で!」
梓「あはは。大丈夫、大丈夫」
伊織「いや、全然大丈夫じゃ――」
梓「実は私も、どっちもいけるクチなんだ」

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ミスコンに出場するよう千紗に頼み込む2人

梓が両性愛者であるという衝撃の事実に混乱する伊織を、耕平が正気に引き戻した所で2人は作戦を続行する。全員分の飲み物をアルコールが強い酒にしたり、それをシロップ代わりにしてカキ氷を作ったりしたものの、いずれも千紗や梓には断られてしまい、結局それらは伊織たち自身で飲み食いする羽目になるのだった。

千紗「2人共、さっきから何してるのよ?」
梓「あのさ、ちょっと聞いていい? ちーちゃん酔わせて何しようとしてんの?」
伊織「ななな何のことだかサッパリ!?」
耕平「言い掛かりも甚だしいよなぁ!?」
梓「潰して何かしようってんなら、私にも考えがあるけど」
伊織「あ、いや、そういうんじゃないんです!」
梓「なら、何しようとしてたの?」
伊織「っ、こうなりゃ仕方ない、小細工はヤメだ! 千紗!」
千紗「え、何よ?」
伊織・耕平「「ミスコンに出てくれ!」」
千紗「嫌」

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先輩方に敗戦報告をする2人

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