ぐらんぶる(Grand Blue)のネタバレ解説まとめ

『ぐらんぶる』とは、月刊誌『good!アフタヌーン』で連載中の漫画及びそれを原作としたアニメ作品である。原作者は『バカとテストと召喚獣』の井上堅二、作画は吉岡公威。
主人公の北原伊織は大学進学を機に、叔父の古手川登志夫が経営するダイビングショップ『グランブルー』で暮らすことになる。新生活への期待を抱きながら店の扉を開けると、中には裸で騒ぐ筋骨隆々の男たちが居た。彼らが所属するダイビングサークルに半ば無理やり入会させられた伊織は、海と酒と全裸野郎に囲まれた暑苦しい青春にその身を投じていく。

伊織はダイビングに「興味はある」と言いつつも、泳げないことを理由にピーカブーへの入会を渋っていた。本台詞はそんな伊織の背中を押すために寿が発したものであり、伊織が苦手な水と向き合う上で第一歩となる言葉だった。

「世界には、ここよりもっと凄い景色を全身で感じられる場所があるんだから」

伊織は先輩方の指示のもとプールで水に慣れる練習を行うが、苦労の末に水中で目を開けてみると、その目に飛び込んできたのは耕平の局部だった。更に寿の提案で、プールを風呂と思い込むために全裸で寛いでみた所、そこに出くわした千紗にドン引きされてしまう。そんな経緯から水への興味を失ってしまう伊織だったが、その様子を見かねた千紗が菜々華に頼み、彼を水族館に連れて行かせるのだった。

本台詞は、頭上一面を魚が泳ぎ回る光景に圧倒されていた伊織に対し、菜々華が語ったもの。伊織がのちに沖縄合宿を行う際、ライセンス取得を目指す原動力となる言葉だった。

「 海の中で息が出来るって凄いや! 俺全然泳げないのに!」

伊織は寿の指導のもと海での初の潜水練習に臨むが、マスクに水が入ったり、呼吸がすぐに乱れたりと中々上手くいかない。それでも寿に背中を押され、意を決して再び潜水にチャレンジすると、目を開けた先には紛れもない「水の中の世界」が広がっていた。

本台詞は伊織が帰宅後、一目散に千紗のもとに駆け寄り、目を輝かせながら語ったもの。伊織が水を怖がったり、ダイビングの練習を渋ったりすることは、このシーン以降ほとんど無くなることになる。

「な、笑えるだろ?」

愛菜はミスコンにテニサー「ティンカーベル」のネタ枠で出場していたが、その後の飲み会では工藤らにハブられてしまう。「自分は何をやっても笑われる側」と落ち込む愛菜を見て、伊織は耕平と共に男コン(ミスコンの男性版)の舞台で一芝居打つことにする。それは女装した伊織に工藤が告白するよう仕向け、「男とカップル成立」という格好になってしまう工藤を観衆の面前で笑い者にするためだった。

本台詞は、その様子を舞台袖から見ていた愛菜に対し伊織が放った言葉。愛菜にとってはこの出来事が、伊織に興味を持ち、のちにテニサーを辞めてピーカブーへ入会するキッカケとなった。

「俺は今日、固く心に誓ってきたんだ。どんなのが相手でも、絶対に童貞を捨てると!」

愛菜がセッティングした合コンへ伊織・耕平・野島・山本の4人で向かう際、野島は女子の取り合いを避けるため、好みの女子に箸の先を向けるのはどうだ、と提案する。しかし山本はその案を切り捨てた上で、とにかく彼女が欲しいという決意のもと、この発言をする。伊織が同級生たちと絡むエピソードは殆どが女性絡みだが、この台詞は彼らの「彼女」に対する飢えをよく表している。

「今は他にやってみたいことが出来ましたから!」

ティンカーベルとサークル対抗のテニスのダブルス対決を行った際、伊織のテニスの腕前は周囲が驚くほどハイレベルだった。本人曰く大学で彼女を作るため、高校時代、受験後に仲間達と特訓をしていたとのこと。

本台詞は、特訓までしていたのにテニサーに入らなくて良かったのか、という梓の質問に対する伊織の回答である。伊織がダイビングについて、ハッキリ「やりたい」と発言したのはこれが初めてだった。

「構わないさ。俺の不幸で、ヤツの幸福を潰せるのなら……」

御手洗が仲間に内緒で彼女を作り、かつ今も自宅でイチャついていることを知った伊織たちは、迷うこと無く御手洗を妨害するため彼の家に押し掛けた。

本台詞は、玄関ドアの郵便受けを通じて、御手洗の部屋に自分の秘蔵アダルトビデオを次々投函していった山本が語ったもの。カンニングなどの悪巧みを共にしつつも、仲間内の誰か1人が幸せになることを絶対に許さない彼らの関係は、まさに「悪友」とうい言葉が良く似合う。

「ここの先輩は一味違うだろ?」

沖縄合宿でのダイビング中、愛菜1人だけが残圧60を迎えたため、皆で陸に引き上げることになってしまう。ティンカーベルに所属していた頃、テニスが下手なせいで周囲から邪険にされていた過去を持つ愛菜は、再び自分が周囲の足を引っ張ってしまうことを気にしていた。それを見かねた伊織が、彼女を先輩達のもとまで連れて行く。

そして伊織が事情を説明すると、梓らはそんなの気にするなとばかりに愛菜を励まし始めた。そして伊織がこの台詞を言うと、愛菜はようやく笑顔を見せるのだった。

「ここなら、アレがもっと近くで見られるかも知れないからな。やれることは、全部やっておきたいんだ」

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