Yes(イエス)の徹底解説まとめ

Yes(イエス)とは、1968年ロンドンで結成されたプログレッシブ・ロックバンド。ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、EL&Pと共にプログレ四天王(ジェネシスを入れると五大プログレバンド)と呼ばれ、分裂とメンバーチェンジを繰り返し活動を続けているロック史上に大きな影響を与えたバンドである。2017年『ロックの殿堂』入りをした。

・1971年リリース
収録曲
1. ラウンドアバウト - Roundabout (Anderson -Howe)
2. キャンズ・アンド・ブラームス - Cans and Brahms (Johannes Brahms, arr. Rick Wakeman)
3. 天国への架け橋 - We Have Heaven (Anderson)
4. 南の空 - South Side of the Sky (Anderson -Squire)
5. 無益の5% - 5% for Nothing (Bruford)
6. 遥かなる思い出 - Long Distance Runaround (Anderson)
7. フィッシュ - The Fish (Schindleria Praematurus) (Squire)
8. ムード・フォア・ア・デイ - Mood for a Day (Howe)
9. 燃える朝焼け - Heart of the Sunrise (Anderson - Squire -Bruford)

レコーディング・メンバー
・Jon Anderson – lead and backing vocals
・Steve Howe – electric and acoustic guitars, backing vocals
・Chris Squire – bass guitars, backing vocals, electric guitar
・Rick Wakeman – Hammond organ, grand piano, RMI 368 Electra-Piano and Harpsichord, Mellotron, Minimoog synthesiser
・Bill Bruford – drums, percussion

トニー・ケイに代わったキーボード、リック・ウェイクマン、そしてバンドのレコードとロゴの多くをデザインするロジャー・ディーンのカバーアートを初めて取り上げたアルバム。
12台ものキーボードを操るウェイクマンは、技術的にケイより優れていて、イエスをプログレッシブ・ロック界に新しい地位をもたした。
この5人はイエスの歴史上、最強のラインナップと言われている。
4つのトラックはグループパフォーマンス、残りの5つは、メンバーによる個々のアイデアで構成されている。
UKチャート7位、チャート位。米国の録音産業協会(RIAA)は、200万枚を超えるセールスを認定している。

Close to the Edge/危機

・1972年リリース
収録曲
1. 危機 -Close To The Edge (Jon Anderson, Steve Howe)
i)着実な変革- The Solid Time Of Change
ii) 全体保持- Total Mass Retain
iii) 盛衰 -I Get Up, I Get Down
iv) 人の四季- Seasons Of Man
2. 同志-And You And I (Anderson; themes by Bill Bruford, Howe, Chris Squire)
i)人生の絆- Cord Of Life
ii) 失墜 -Eclipse
iii) 牧師と教師- The Preacher The Teacher
iv) 黙示 -The Apocalypse
3. シベリアン・カートゥル-Siberian Khatru (Anderson; themes by Howe, Rick Wakeman)

レコーディング・メンバー
・Jon Anderson – lead vocals
・Steve Howe – guitar, backing vocals
・Chris Squire – bass, backing vocals
・Rick Wakeman – keyboards
・Bill Bruford – drums, percussion

発売前の予約だけでゴールド・ディスクを獲得した。
楽曲、構成、演奏、ボーカル、コーラスすべてが完璧に出来上がったアルバム。
特に善と悪、肯定と否定、調和と不調和をテーマとした18分のタイトルトラックは、おそらくプログレッシブ・ロック・バンドの最も完璧に構成され、構造化された曲とされている。
UKチャート4位、USチャート3位

Tales from Topographic Oceans/海洋地形学の物語

・1973年リリース
収録曲
1. 神の啓示 - The Revealing Science of God (Dance of the Dawn)
2. 追憶 - The Remembering (High the Memory)
3. 古代文明 - The Ancient (Giants under the Sun)
4. 儀式 - Ritual (Nous sommes du soleil)
All lyrics by Jon Anderson and Steve Howe. All music written and arranged by Anderson, Howe, Chris Squire, Rick Wakeman and Alan White.

レコーディング・メンバー
・Jon Anderson – lead vocals, acoustic guitar, percussion
・Steve Howe – guitars, electric sitar, backing vocals
・Chris Squire – bass guitar, backing vocals
・Rick Wakeman – keyboards
・Alan White – drums, percussion, backing vocals

1972年にビル・ブラッフォード脱退後に加入したドラマー、アラン・ホワイトをフィーチャーした最初のスタジオアルバム。 
ジョン・アンダーソンが読んだヒンドゥー教の教典にインスパイアされて,スティーブ・ハウと共同制作されたが、リック・ウェイクマンはアルバムのコンセプトとアルバムの音楽的方向性に同意せず、ツアーの後に脱退した。
『危機』(Close to the Edge)に続くアルバムはイエス・ファンにとって待望の作品であったに違いなかった。しかし演奏に切迫感はなくロック色の薄い印象で、大作主義に溺れた冗長な駄作とファンの間でも評価の分かれる「問題作」となった。
それでもUKチャート1位、USチャート6位を獲得した。

Relayer/リレイヤー

・1974年リリース
収録曲
1. 錯乱の扉 - The Gates of DeliriumJon(Anderson, Steven James Howe, Patrick Moraz, Chris Squire, Alan White)
2. サウンド・チェイサー - Sound ChaserJon(Anderson, Steven James Howe, Patrick Moraz, Chris Squire, Alan White)
3. トゥ・ビー・オーヴァー - To Be Overon(Anderson, Steven James Howe, Patrick Moraz, Chris Squire, Alan White)

レコーディング・メンバー
・Jon Anderson – lead vocals
・Steve Howe – acoustic and electric guitars, vocals
・Patrick Moraz – keyboards
・Chris Squire – bass guitar, vocals
・Alan White – drums, percussion

リック・ウェイクマン脱退、パトリック・モラーツ加入後のアルバム。
「戦争と平和」をテーマに基づいて3つのパートに分かれている。
このアルバムの大きな特徴の1つは、ギターがドラムと一緒に非常に主導的役割を果たしている事だ。
ジャズのバックグラウンドを持つモラーツは、リードプレイヤーではないが、彼の特徴的な演奏がアルバム全篇で聞かれる。それ故にリック・ウェイクマン在籍時のサウンドのファンには受け入れがたい事もありリリース時は、売上、人気共に低迷していた。が結局UKチャート4位、USチャート5位の成績を収めた。

Going for the One/究極

・1977年リリース
収録曲
1. 究極 - Going For The One(Jon Anderson)
2. 世紀の曲がり角 - Turn Of The Century(Anderson, Steve Howe, Alan White)
3. パラレルは宝 - Paralells(Chris Squire)
4. 不思議なお話を - Wonderous Stories(Anderson)
5. 悟りの境地 - Awaken(Anderson, Howe)

レコーディング・メンバー
・Jon Anderson – lead vocals, harp
・Steve Howe – steel guitar, acoustic and electric guitars, vachalia, pedal steel guitar, vocals
・Chris Squire – bass guitar, vocals
・Rick Wakeman – piano, electric keyboards, church organ at St. Martin's in Vevey, Polymoog synthesizer, choral arrangement on "Awaken"
・Alan White – drums, percussion, tuned percussion
サポート・ミュージシャン
・Ars Laeta of Lausanne – choir on "Awaken"
・Richard Williams Singers – choir on "Awaken"

パトリック・モラーツの音楽的思想とその演奏形態は、イエスが望むものではなかった。結局モラーツは前作のみでイエスを去った。後任に3年間不在だったリック・ウェイクマンが復帰した。
このアルバムは多くの点で、『こわれもの』(Fragile)のフォローアップと見ることができる。その5つのトラックは、神秘的、抽象的、叙情的なイメージを保持し、壮大かつメロディックで、ボーカルや完全にバランスのとれたハーモニー等、以前のイエスが蘇ったとして受け入れられた。
UKチャート1位、USチャート8位

Tormato/トーマト

・1978年リリース
収録曲
1. 輝く明日 - Future Times / 歓喜 - Rejoice (A.Anderson,Squire,Howe,Wakeman,White/B.Anderson)
2. クジラに愛を - Don't Kill The Whale (Anderson,Squire)
3. マドリガル - Madrigal (Anderson,Wakeman)
4. 自由の解放 - Release, Release (Anderson,White,Squire)
5. UFOの到来 - Arriving UFO (Anderson,Howe,Wakeman)
6. 天国のサーカス - Circus Of Heaven (Anderson(Featuring the voice of Anderson's son, Damion.))
7. オンワード - Onward (Squire)
8. 自由の翼 - On The Silent Wings Of Freedom (Anderson,Squire)

レコーディング・メンバー
・Jon Anderson – vocals, percussion, 10-string Alvarez guitar, Puerto Rican cuatro
・Steve Howe – Gibson Les Paul Custom guitar, Martin 000-45, Fender Broadcaster, Gibson ES-175, Gibson acoustic guitar, mandolin, Spanish guitar, vocals
・Chris Squire – harmonised Rickenbacker bass guitar, bass pedals, Gibson Thunderbird bass guitar, piano, vocals
・Rick Wakeman – Birotron, Hammond organ, Polymoog synthesizer, piano, harpsichord, RMI Electra Piano
・Alan White – drums, military snare drum, glockenspiel, crotales, cymbals, bell tree, drum synthesizer, gongs, vibraphone, vocals

ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンをバンドのラインナップでフィーチャーした最後のスタジオアルバム。
前作より使用するギター&キーボードの種類が増え、音色も派手になってきた。特にキーボード、ポリ・ムーグとバイロトロンがその派手な音色を出す事に貢献しているが過剰すぎて散漫になっている。
大作主義が小作品になり、以前のような緊迫感も薄れ所謂プログレを期待していた人には歓迎されなかった。
UKチャート8位 USチャート10位

Drama/ドラマ

・1980年リリース
収録曲
1. マシン・メシア -Machine Messiah
2. 白い車-White Car
3. 夢の出来事 -Does It Really Happen?
4. レンズの中へ-Into The Lens
5. 光を越えて-Run Through The Light
6. 光陰矢の如し-Tempus Fugit
All songs by Geoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire and Alan White

レコーディング・メンバー
・Trevor Horn – lead vocals, fretless bass on "Run Through the Light"
・Steve Howe – Gibson Les Paul on "Machine Messiah" and "Run Through the Light", Gibson Les Paul Goldtop on "Does It Really Happen?", Fender Console Steel and Telecaster on "Into the Lens", Martin mandolin on "Run Through the Light", Fender Stratocaster on "Tempus Fugit", backing vocals
・Chris Squire – bass, backing vocals, piano on "Run Through the Light"
・Geoff Downes – keyboards, vocoder
・Alan White – drums, percussion, backing vocals

ジョン・アンダーソンとキーボードのリック・ウェイクマンがこのアルバムのリハーサル中に他のメンバーとの音楽的見解の相違及び人間不信に陥りにバンドを脱退した。(アンダーソンをフロントマンにしなかった最初のスタジオアルバムとなった)
後任として「バグルズ」(The Buggles)の2人のメンバー、作詞家/ボーカリストのトレヴァー・ホーン(Trevor Horn)とキーボードのジェフ・ダウンズ(Geoff Downes)がアンダーソンとウェイクマンを置き換えるために加入した。しかし、それは続くことができなかった。このバンドのその後のUKツアーは、中途半端なレビューにも遭遇し、ホーンはアンダーソンの役割を満たすことができずラインアップは1981年の初めに解散、イエスストーリーのこの章を終わらせた。
UKチャート2位、USチャート18位。RIAAによるゴールド認定を受けていない1971年以来の最初のアルバムとなった。

90125/ロンリー・ハート

・1983年リリース
収録曲
1. ロンリー・ハート-Owner Of A Lonely Heart(Trevor Rabin/Jon Anderson/Chris Squire/Trevor Horn)
2. ホールド・オン-Hold On(Anderson/Rabin/Squire)
3. イット・キャン・ハプン-It Can Happen(Squire/Anderson/Rabin)
4. 変革-Changes(Rabin/Anderson/Alan White)
5. シネマ-Cinema(Squire/Rabin/White/Tony Kaye)
6. リーヴ・イット-Leave It(Squire/Rabin/Horn)
7. アワ・ソング-Our Song(Anderson/Squire/Rabin/White/Kaye)
8. シティ・オブ・ラヴ-City of Love(Rabin/Anderson)
9. ハーツ-Hearts(Anderson/Squire/Rabin/White/Kaye)

レコーディング・メンバー
・Jon Anderson – vocals
・Chris Squire – bass guitars, vocals
・Trevor Rabin – guitars, keyboards, vocals
・Alan White – drums, percussion, backing vocals, Fairlight CMI
・Tony Kaye – keyboards
サポート・ミュージシャン
・Dipak Khazanchi – sitar and tambura on "It Can Happen"
・Graham Preskett – violin on "Leave It"
・Trevor Horn – backing vocals

アラン・ホワイト、クリス・スクワイア、トレバー・ラビンが『ドラマ』(Drama)ツアー後に解散したイエスの後、新たにシネマ(Cinema)というバンドを立ち上げたが、そこにジョン・アンダーソンとトニー・ケイを加え結局バンド名を「イエス」として、トレヴァー・ホーンをプロデュースに迎えレコーディングした。
いままでのイエスサウンドとは大きく異なってポップでモダンなサウンドに変わり、イエスの黄金期を知るプログレッシブ・ロックのファンはためらいを感じたが、シングル曲の「ロンリー・ハート」"Owner Of A Lonely Heart"はUSチャート1位に輝いて、当時の音楽シーンの時流にのり新しい音楽ファン層を拡げた。(アルバムタイトルの「90125」はアトランティック・レコード(Atlantic Recording Corporation)の傘下であるアトコ・レコード(Atco Records)から割り当てられたカタログ番号である)
UKチャート16位、USチャート5位

Big Generator/ビッグ・ジェネレイター

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