宇宙刑事シャリバン(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

宇宙刑事シャリバンとは、1983年に放映された東映製作の特撮ヒーロー番組である。前年度の宇宙刑事ギャバンに続く宇宙刑事シリーズ第2作目で、直接の続編である。主人公・伊賀電と宇宙犯罪組織マドーとの戦いと、彼の出生にまつわる宿命を交えて描く。ギャバンよりパワーアップしたヒーローアクションや高いドラマ性が今日まで高く評価されている。

流線型のロケットのようなフォルムが眩しいスーパーマシーン。

全長:2.5m
重量:320kg
最高速度:700km/h

グランドバースに格納されているオートバイタイプのシャリバン専用マシン。「モトシャリアンビーム」と「モトシャリアンロケッター」が武器。毎回幻夢界に突入する際に使われるほか、地上での戦闘にも使われる。飛行時には小さな尾翼が展開する。シャリバンの声が全く届かない空間へも自動操縦で駆けつけ、第40話ではマドーに拘束されたシャリバンを救いに来た際に彼の盾となった。同話のエピローグではシャリバンこと電から労いの酒をかけてもらった。

モグリラン

六角形のドリルが印象的。小型ながら力強い。

全長:15m
重量:150t

シャリンガータンク下部に格納されているドリルタンク。機首に装備されているドリルは一基。武器は「モグリランロケッター」。
主にマドーの秘密基地を破壊する目的で使用される。

宇宙犯罪組織マドー

宇宙犯罪組織マクー壊滅後に地球に現れた巨大な宇宙犯罪組織。一種のホワイトホールで、おびただしい量の物質が原子分解し逆噴射している「幻夢界」と呼ばれる異次元空間に浮かぶ幻夢城を拠点に、全銀河を悪に塗り替えんとするため侵略の魔の手を伸ばしている。2000年前には、超エネルギー結晶体のイガクリスタルを狙ってシャリバンの先祖の故郷であるイガ星を滅ぼしているため、シャリバンにとっては文字通りの宿敵と言える存在である。作品の後期ではイガクリスタルを手中に収め、そのエネルギーを利用して野望を達成するため暗躍した。

魔王サイコ(声:飯塚昭三)

「幻夢界に引きずり込めぇ…カオーッ!」不気味な奇声を上げる魔王。宇宙刑事シリーズでもトップクラスの強さを誇る。

マドーの支配者にして、その真の姿を見た者は誰もいない、恐るべき全能の超能力者である。無数の球の集合体である巨大な人工頭脳により超能力を増幅し、サイコゾーンと呼ばれる異次元空間や幻影を作り出したり、高圧電流を発生させることが出来る。幻夢城の広間中央の玉座に仏像のごとく座っているが、終始玉座から離れて動くことはなかった(幻夢城と一体化しているためと推測される)。抑揚のないかすれた声で指令を出し、普段は一切の感情を見せず冷徹な無表情の顔をしているが、時おり目を光らせ、牙をむき出しながら「カオーッ!」という奇怪な声を発する。
終盤で自らの分身である戦士サイコラーと命を分け合っている事が判明する。どちらか片方が倒されても、すぐにもう一方がエネルギーを与えて生き返らせてしまうため、サイコ本体とサイコラーが同時に倒されない限り決して死ぬことはない。超能力の源である電子頭脳が唯一の弱点で、1度はレイダーによって機能停止に追い込まれるも、サイコラーの力によって復活し、逆にレイダーを返り討ちにした。最終話でサイコラーと共にシャリバン・ギャバンと対決し、終始圧倒するが、突如現れたイガクリスタルによって電子頭脳の電気を吸い取られてパワーを失った事で形勢が逆転し、弱ったところをシャリバンのシャリバン・クラッシュを受けて絶命した。また、同時にサイコラーもギャバンのギャバン・ダイナミックを受けて絶命したため、サイコは再び復活することなく、直後に幻夢城も爆発してマドーは壊滅した。

ドクターポルター(演:吉岡ひとみ)

極悪非道のマドー幹部だが、妙に笑顔が眩しいお人。

マドー科学陣を率いる大幹部の一人。メカの開発や地球侵略作戦の立案を手掛けるが、人間に化けて自ら作戦を遂行することもある。また、幻夢界発生マシーンの作動指示も行っている。不適に笑うシーンが多いが、作戦失敗時にはヒステリックに声を荒げるなど、感情の起伏が激しい。レイダーの登場以降は地位を脅かされる。
ガイラーとは不仲で、度々口論になるものの、ガイラーがミミーと結婚する時に複雑な表情を見せたり、シャリバンとの一騎討ちの末に戦死した際は彼を称賛する等、憎からず思っている模様。
最終話で、幻夢城にてシャリバンと直接対決するも、レーザーブレードで斬られてしまう。斬られた後、最後の力を振り絞った際夜叉のような顔に変貌するも、力尽きた。
名前の由来は当時ヒットしていた映画『ポルターガイスト』から。

ガイラー将軍(演:栗原敏)

某魔法少女のパパに似ている事から、「パパ」と呼ばれることも多い。

マドーの戦闘指揮官。戦闘開始時には「抹殺!」と威勢のいい掛け声をかけるのが特徴。
過去に宇宙戦争で戦死したが、魔王サイコの手で復活したとされる。
常に前線で戦う勇ましい武人で争いを好む性格だが、エゴイスト揃いのマドーの中ではお人好しな方であり、ファイトローに果物を与える、入牢したミミーを労わるなどの行為を見せたこともある。ポルターより地位が低いことに内心不満を抱いている。
剣を地面に突き立てることで電撃を発する「電光剣」が得意技である。
一時期、レイダーの策略により前線から外され、大幹部専用の椅子の下敷きになってしまったが、後に魔王サイコの働きにより前線に復帰した。また、コム長官を精神的に追い詰めんがためミミーと強制結婚しかかったが失敗している。
最後は、単身幻夢界でシャリバンと対決し、魔王サイコの力で究極のパワーアップ形態・獣魔ガイラー将軍へと変貌しシャリバンを追い詰めるも、シャリバンクラッシュの露と消えた。
名前の由来はドクターポルターと同じく映画『ポルターガイスト』からで、初期案では「ガイスト参謀」という名前だった。

軍師レイダー(演:安藤三男)

シャリバンのホラー描写を代表する存在。一説には彼のせいで視聴率が落ちたとも。

第34話より登場した、死霊界からやってきた軍師。突然幻夢城に出現して、マドーに協力をすると申し出、魔王サイコに実力を認められてマドーの指揮官となった。
強力な超能力を持ち、エクトプラズムや幻影を発生させることができシャリバンを徹底的に苦しめた。結局シャリバンは、一度も彼に勝利したことは無い。首と胴体は分離することが可能で、それぞれ自由に活動できるほか、首の状態で相手に乗り移ることができる。彼の真の目的は魔王サイコを抹殺してマドーを乗っ取ることであり、そのために邪魔な存在であったガイラー将軍を前線から外されるよう仕向けるなど、陰で暗躍していた。終盤にて遂に魔王サイコと対決し、電子頭脳を機能停止させてサイコを活動不能に追い込むも、その直後に現れたサイコの分身である海坊主=サイコラーによってサイコが復活し、サイコラーにも全ての攻撃を跳ね返された末にあえなく絶命した。

ミスアクマ

左よりミスアクマ1、ミスアクマ2。忠臣かと思いきや、内心では野心をあらわにしている。

マドーの作戦活動を実行・補佐する2人組の女スパイで、ナイフを武器としている。人間に化けて諜報活動を行う事が多い。
ドクターポルター、ガイラー将軍の指示には忠実であるが、内心は上の地位を欲しており、ドクターポルターの不調時には陰口をたたいたり、ガイラーが前線より外された際には呼び捨てにするなどしている。
ミスアクマ1は最終話、幻夢城にてギャバンのレーザーブレードを受けて戦死している。
ミスアクマ2は第48話にて、レイダーとガマゴン大王の動きを監視するも感づかれてガマゴン大王に捕食されてしまった。

ガマゴン大王

一度見たら忘れられない、インパクト抜群の御顔。

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