草摩依鈴（フルーツバスケット）とは【徹底解説・考察まとめ】

CV：三石琴乃（旧アニメ版）、釘宮理恵（新アニメ版）

亥（猪）の物の怪憑き。依鈴より1学年上。夾の妻になると公言し、猪らしい猪突猛進型のアプローチを繰り返す。
両親に捨てられた依鈴は、楽羅の家に引き取られた。過保護型に当たる家庭であり、依鈴は楽羅の家族と一緒にいることが苦痛でしかなかった。
夾に対する恋心は、彼の真の姿を見て逃げ出した過去をなかったことにする為の辻褄合わせのもので、依鈴から見抜かれた上「見ていて痛いからやめたら」と言われた。後に自身の恋心に決着をつけ、透に対し、夾への思いは本人に伝えろと言う。その場にいた依鈴に責められるが、自分とは違い初めから本当に夾を愛する透になら託せると涙ながらに口にした。

草摩慊人（そうま あきと）

CV：若葉紫（旧アニメ版）、今井由香（旧アニメ版幼少期）、坂本真綾（新アニメ版）

草摩家の当主にして、十二支の神に当たる存在。実は女性だが、母・楝の命令で男性として育てられた。このことは家の上層部や年長の物の怪憑きしか知らない。母との確執が元で女性性そのものを憎んでおり、女性の物の怪憑きに怪我を負わせることもある。
潑春と交際する依鈴を問い詰め、彼を傷つけることを暗に仄めかした。「お前、いらない」という拒絶の言葉と共に依鈴を2階から突き落とす。自身の父である晶の魂が宿っているとされる箱を大事にしており、後にそれを持ち出そうとした依鈴を猫憑き用の離れに監禁。元より、母と似ている依鈴に強い憎しみを抱いていた模様。
透との出会いが元で神をやめ、十二支のことも呪いから解放する。十二支であった者たちが自分の人生を生きられるように彼らを守ると宣言するが、依鈴からは「あいつ」呼ばわりをされ「許さない」と言われた。

草摩楝（そうま れん）

CV：折笠愛

慊人の母。母性よりも女性としての側面が強く、生まれつき複数の異性に愛される我が子に嫉妬。また、夫の寵愛も奪われた為、慊人を憎んでいる。慊人が歪み、女性を憎むようになった一因で、実の親子ながら衝突が絶えない。
呪いを解く方法を探る依鈴を唆し、慊人の部屋にある箱を持ってこさせる。呪いについては何も知らず、依鈴のことは利用しただけだった。失敗して慊人に捕まったと聞いた時、「駄目な子は何をやっても駄目ね」と人事のように呟いた。依鈴のことは昔から気に入らなかったようで、彼女の家庭が崩壊するきっかけを作った。
艶のある雰囲気、長い髪など依鈴に共通する特徴が多い。

本田透（ほんだ とおる）

CV：堀江由衣（旧アニメ版）、石見明日菜（新アニメ版）

主人公。草摩家とは何の関りもない赤の他人だが、紫呉の企みによって彼の家に居候することになった。少し変わった敬語で話す。自分よりも他人を優先する優しい性格。
草摩家の別荘に避暑に来ていた折に依鈴と出会っている。透もまた呪いを解こうとしており、依鈴は彼女が草摩の闇に飲まれないよう「もう草摩と関わるのはやめろ」と声を掛けた。一方で、依鈴は透に対し子供が母親を求めるような衝動を抱いていた。
紫呉の家に来ていた際、両親から受けた虐待のトラウマから錯乱する依鈴を抱きしめる。「嫌いなものが多いから」と病院食に手を付けない依鈴の為に果物ゼリーを作った。依鈴とはともに呪いを解こうとする者同士のコンビだと言うが、彼女からはツンデレ気味に拒絶される。それでも、かつて十二支が神と交わした約束について語られるなど友人として距離は縮まっている。
神と十二支が消えた後で慊人を許せない、皆のように何もなかったようには振る舞えないと泣く依鈴の心に寄り添った。

本田透（フルーツバスケット）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

本田透（ほんだ とおる）とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公である。両親を失いながらも、前向きに生きる少女。他人を思いやり、相手をあるがままに受け入れる慈悲深さを持つ。天然ボケの気があり、ずれた言動も多いが本人が言う所の頑固さも持ち合わせている。十二支の呪いに苛まれる草摩（そうま）家と関わりを持つ中、十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」を救いたいと願うようになる。

草摩依鈴の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「誰が諦めるもんか」

登場時、依鈴は燈路から「まだ（呪いを解くことを）諦めてないんだね」と言われ「誰が諦めるもんか」と返した。
凛とした、とりようによっては冷たい表情も相まって、依鈴という人物がどう物語に関わってくるのか読者に期待を持たせた。

潑春と再会した依鈴

慊人と楝の確執に巻き込まれた依鈴は、猫憑き用の離れに監禁されてしまう。神である慊人に拒絶された上、潑春の為に何もでき安勝った無力感もあり、依鈴は精神的に疲弊。紅野によって救出され搬送されるが、病院を抜け出した。衰弱もあって、依鈴の精神は夢うつつをさまよっていた。そんな中、潑春が現れる。依鈴は夢の中で潑春に会えたことを喜ぶが、夢ではなく現実であった。
冷たい印象で登場した依鈴だが、物語が進む中、心に傷を負いながら愛する潑春の為に自らを犠牲にすることも厭わない人物であることが描写された。そんな依鈴が、慊人によって監禁され、女性の命でもある髪をも切られるショッキングな事態に陥ってしまう。
傷つき、さ迷っていた依鈴が潑春と再会した場面に感動したファンは多い。

「あいつ許せない」

呪いが解けた時、依鈴は慊人に対し何の脅威も感じなくなった。同時に、慊人からされた仕打ちの数々に対する複雑な感情が沸き上がる。「許す許さないで言ったら、私はあいつを許さない」との依鈴の言葉には、心身に傷を負わせた慊人への怒りだけとは言い切れない、行き場のない感情への困惑が見て取れる。

草摩依鈴の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

名前の由来は6月の異名「彌涼暮月」から