草摩潑春(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩潑春(そうま はつはる)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の丑(牛)の物の怪に取り憑かれた人物である。普段はつかみどころのない印象ながら優しく、他者を気遣うことが多い。しかし、キレると好戦的な「ブラック春」と呼ばれる状態になる。特徴的な白髪は地毛。幼い頃、自分のコンプレックスを拭ってくれた子(鼠)憑きの草摩由希を特別視し、彼を心配している。午(馬)の物の怪憑きである草摩依鈴とは相思相愛だが、互いを想い合うが故の障壁もある。

草摩潑春の概要

草摩潑春(そうま はつはる)とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する十二支の丑(牛)の物の怪に取り憑かれた人物である。通称は「はーくん」、「春」など。異性に抱き着かれる、抱き合う他体力が落ちると牛に変身する。
普段はつかみどころのない印象ながら優しく、他者を気遣うことが多い。しかし、キレると好戦的な「ブラック春」と呼ばれる状態になる。
無造作ヘアのような白髪が特徴。頭皮に近い部分は黒いが、白髪の部分は染めているわけでも脱色しているわけでもない。主人公の本田透(ほんだ とおる)より1学年下で、作中で彼女や子(鼠)憑きの草摩由希(そうま ゆき)、猫憑きの草摩夾(そうま きょう)と同じ海原(かいばら)高校に入学した。卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)とは同級生で、1年時、2年次とクラスメイトとなる。
ピアスやネックレスといったアクセサリーを愛用しており、学校でも着用していた為、時の生徒会長である竹井誠(たけい まこと)らに詰問されたことがある。髪の色についても文句を言われたが、ある方法で地毛だと納得させた。
幼い頃は「鼠は牛の背に乗って、神様の開いた宴に1番乗りをした」という昔話が元で「牛は騙された愚か者」と揶揄されていた。その苛立ちを鼠である由希にぶつけるが、彼からコンプレックスは氷解する言葉を掛けられる。以降、由希を特別な存在と感じ、彼を守るようになる。
午(馬)憑きの草摩依鈴(そうま いすず)と相思相愛だが、十二支の神に当たる草摩慊人(そうま あきと)によって脅しを掛けられた依鈴から拒絶されるようになった。それでも依鈴を愛し続け、慊人により幽閉された彼女を救いに行く。この時、神に逆らえない十二支の性に抗い、慊人に依鈴が好きだと伝えている。

草摩潑春のプロフィール・人物像

CV:陶山章央(旧アニメ版)/岡村明美(旧アニメ版幼少期)、古川慎(新アニメ版)/東内マリ子(新アニメ版幼少期)

普段はぼんやりとしており、どこかつかみどころのない印象ながら他者を思いやる優しい性格。天然ボケの気があり、親類の草摩紫呉(そうま しぐれ)の家に行くのに迷子になる、3日間さ迷い、本家に連絡を入れた際「何故か俺が怒られた」と不思議がる描写がある。「不思議」と感じると「ミステリー」と口にする。
キレると人が変わったように攻撃的になる。身内は通常を「ホワイト春」、キレた状態を「ブラック春」と呼ぶ。ブラック状態の時は、幼い頃から共に格闘技を学んだ猫憑きの草摩夾(そうま きょう)を挑発する他、変身するためとはいえ主人公の本田透(ほんだ とおる)に抱き着くなど好戦的で不良的な一面を見せる。
午(馬)憑きの草摩依鈴(そうま いすず)に異性として好意を寄せ、彼女と交際している。物の怪憑き故に、神に当たる草摩慊人(そうま あきと)以外の者を愛してはいけないという本能があったが、それ以上に依鈴への想いが強かった。後に依鈴を猫憑き用の隔離施設に幽閉した慊人を責め、保護され病院に搬送された依鈴の下へと向かった。この時、慊人を放っておけない気持ちもあったが、酉(鳥)憑きの草摩紅野(そうま くれの)に背中を押されている。

草摩潑春の能力

丑憑き

牛に変身した潑春(右)。

潑春には、十二支の丑(牛)の物の怪が取り憑いている。異性に抱き着かれる、もしくは体力が落ちるなどすると牛に変身する。変身後の姿はホルスタイン牛で、通常の潑春の髪の色が白黒なのは物の怪の影響らしい。牛の姿の時は、人1人を担いで歩ける。
巨体の牛になる為、変身時に服が破けてしまう。しばらくすると人間の姿に戻るが、その時は全裸の状態で戻ることになる。牛と意思が通じ、何もしなくても牛が寄ってくるが物語上でその描写はない。

武術

潑春(左)と戦う夾(右)。

幼い頃、親類の草摩藉真(そうま かずま)の下で武術を学んだ潑春は、格闘技を扱える。ブラック状態であれば同じく藉真の門弟である夾とも互角に戦えるが、由希が言うには「一対一なら夾の方が強い」らしい。正月の宴に出るため本家に帰った時、夾に今年最後のファイトを挑もうとしていた。

草摩潑春の来歴・活躍

由希との出会い

潑春(右)のコンプレックスを、由希(左)は解消してくれた。

草摩という高い格式を持つ家があった。時折、草摩家には十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」という子供たちが生まれることがある。草摩潑春(そうま はつはる)は、丑(牛)の物の怪に取り憑かれて生まれてきた。物の怪憑きには異性に抱き着く、抱き着かれる他、体力が落ちるとその動物に変身してしまう性質があった。かつて動物たちを招いて宴を開いた神を宿す人物を本能的に慕い、逆らうことができない。十二支と神は絶対的な絆で結ばれているとされるが、潑春も含め、神を宿す当主の草摩慊人(そうま あきと)との絆は「呪い」と称したくなるほどの重荷であった。
「鼠は牛の背に乗り、神様の開いた宴に1番乗りをした」との昔話があり、草摩家では鼠は「知恵を用いて1番になった優れ者」と認識されていた。それに対し牛は「馬鹿で間抜けだから利用された」と笑われることが多かった。潑春は自分自身が笑われているような気がして、子(鼠)憑きの草摩由希(そうま ゆき)を憎むようになる。
ある日、初めて会った由希に「俺が馬鹿で間抜けなのは、鼠のせいだ」と不満をぶちまけた潑春。それに対し、由希は「君は本当に馬鹿で間抜けなの?」と潑春に声を掛けた。その言葉を聞いた潑春は、自分も由希を「卑怯な鼠」と決めつけていたことに気付く。同時に牛であることへのコンプレックスからも解放され、由希を特別な存在と感じるようになった。
子憑きは神と等しい存在とされており、由希は慊人と共にいることが多かった。いつからか慊人は精神的に捩じれてしまい、由希を虐待するようになる。度々由希の様子を見に行っていた潑春は、彼が憔悴していくのを見かねて戌(犬)憑きの草摩紫呉(そうま しぐれ)に助けを求めた。「自分を先生と呼ぶなら協力する」と冗談めかして言った条件を潑春が飲んだことで、由希は本家を出て紫呉の家で暮らすことになった。それまで本家の決めた男子校に通っていた由希だが、高校は自らが決めた「海原(かいばら)高校」という共学に進学した。

依鈴との恋愛

まだ潑春が幼かった頃、午(馬)憑きの少女草摩依鈴(そうま いすず)が路上で倒れているのを見つけた。潑春は依鈴に声を掛け、大人を呼びに行く。病院に搬送された結果、依鈴が両親からの虐待を受けていたことが判明。動物に変身する娘を重荷に思っていた両親は病院には来たが、「どう愛していいか分からないから、もう帰ってこなくていい」と言った。
その場にいた潑春はその言葉を聞き逃せず、依鈴の両親に対し、彼女への謝罪を要求した。その後、潑春は度々依鈴の下を尋ねるようになる。同じ物の怪憑きとしての情もあったが、いつしか依鈴への恋愛感情が芽生えていった。ある時、潑春は依鈴に想いを伝える。物の怪憑きには、神を裏切り他の者を愛してはいけないという本能のようなものがあった。心の中にいる物の怪が警告をしてきたが、潑春は依鈴を求めずにはいられなかった。依鈴もまた彼を求めており、2人は恋仲となり、慊人に隠れて交際を続けた。

本田透という少女

中学3年の大晦日。潑春は本家に赴いた。草摩家では正月、十二支と神だけが出席できる宴が催される。幼い頃から共に武術の稽古をしてきた猫憑きの草摩夾(そうま きょう)は宴には参加できないが、本家には戻ってくると思われた。夾に対し「今年最後のファイト」を挑みたかった潑春だが、由希も夾も来ないことが分かった。由希、夾を自身の家に住まわせている紫呉はこともなさげに「サボり」だと言う。潑春は、2人が逃げ出したくなる気持ちも分かると言ったが、紫呉は由希も夾も逃げたかったわけではないらしいと返した。
紫呉の家にはもう1人同居人がいた。草摩家とは関わりのない本田透(ほんだ とおる)という少女で、由希のクラスメイトだという。正月明けのある日、潑春は図らずも透に出会うこととなった。
夾に戦いを挑もうと家を出た潑春だが道に迷ってしまい、3日間さ迷っていた。河原の土手で横になっていたところに声を掛けてきたのが透だった。潑春は、持久走大会の最中だった夾を転ばせて戦いを挑む。そこに由希もやってきた。由希に紹介された潑春は透に丁寧な挨拶をする。
中々ファイトを了承しない夾に業を煮やした潑春は、ブラック状態になって彼を挑発する。しばし夾とのバトルが繰り広げられたが、突如由希が倒れてしまう。由希は風邪気味だったが持久走に参加したことで、病状が悪化したのだ。
潑春は透を抱きしめ、牛に変身すると由希を背中に乗せて紫呉の家まで彼を運んだ。透、夾と共に由希の家に帰り着くと潑春はホワイト状態に戻っていた。草摩家の主治医で、辰(龍)憑きの草摩はとり(そうま はとり)を呼ぶことになり、潑春が彼に電話をした。
夾は学校に戻り、透と潑春で由希の看病を始める。由希と夾は毎日喧嘩をしていると透は言った。互いに「近寄るな」とのオーラを出していた2人を知る潑春からすれば、毎日喧嘩するのは仲良くなったように思えた。由希と夾のオーラが和らいでいるように見えたのは、透がそばにいるからではないかと潑春は言う。
潑春は、透に自分にとって由希が特別な存在であることを語る。幼い頃の思い出を透に語った後、彼女のそばにいた由希が楽しそうに笑っているのを見ていた潑春は、「アンタが由希の心を和らげてくれているのかな」と言った。
自分はそんな大層なことはしていないと否定する透に、潑春は「(由希を)名前で呼んでやるといい。きっと喜ぶ」と言って微笑んだ。その後、潑春は同級生で卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)と共に由希たちの通う海原(かいばら)高校に入学。学校でも度々透、紅葉とつるむことになる。

依鈴からの絶縁宣言

依鈴が大怪我をして入院した。見舞いに行った潑春だが、「もう君いらないから」と言われ追い返された。依鈴に突然拒絶された理由が分からず、潑春はブラック状態となって教室で暴れてしまう。教員の介入もあってホワイト状態に戻った潑春は、由希に事情を話した。由希から心配された潑春は彼に礼を言い、依鈴に会いたい旨を口にする。停学処分を受けた潑春は、後に様子を見に来た由希に依鈴を諦める気はないこと、罪にならない程度に頑張ると告げた。何故急にフラれたのかは分からないが、簡単に諦められる軽い気持ちではなかったのだ。
依鈴は何故か入院先の病院から抜け出すなどしていた。退院後も潑春を避けていた依鈴だが、紫呉の家で体調を崩し、再び入院してからは病院を抜け出さなくなる。1度見舞いに行った潑春は点滴を振り回されて追い出されたが、前よりは依鈴から険が抜けているように思えた。紫呉の家で透と出会い、彼女によって心を救われたためだが、潑春はそのことを知らなかった。
それでも、最近透と依鈴が仲が良いらしいことを由希から聞いた潑春は、「友達ができたんだ」と喜んだ。

慊人との対峙・依鈴との再会

その年の秋。またも依鈴が姿を消した。学校帰りの燈路と会った潑春は、彼から依鈴が何故突然自分を突き放したのかを聞く。何者かの手引きによって、潑春と依鈴の交際が慊人の耳に入った。物の怪憑きが自分以外の者と深い関係になることを厭う慊人は依鈴を呼び出し、彼女を2階から突き落とした。潑春に別れを告げたのは彼を慊人から守るためで、慊人に逆らえない根本原因である呪いも解こうとしていたのだ。
その場面にたまたま居合わせていた燈路は、依鈴から全てを口止めされていた。それでも依鈴が行方不明な今、心配だからと潑春に全てを話したのだ。
潑春はその足で慊人の下に向かう。「何故依鈴を突き落とした」と聞くが、慊人は「何故自分を裏切って依鈴と交際したのか」と逆に問い詰める。十二支であるのに、何故神である自分を裏切るのかと慊人は開き直った。
そこに、酉(鳥)憑きの草摩紅野(そうま くれの)が現れる。紅野は依鈴が猫憑きの離れに監禁されていたこと、もう病院に搬送したことを告げ、「何故勝手なことをした」と問い詰める慊人に「君が何ものであろうと、あんなことをしてはいけない」と諭した。
監禁をし、それでも涼しい顔をしていた慊人に怒る潑春だが、何も知らずにただ依鈴を追い求めていただけの自分も慊人と同罪だと悟る。慊人の傍の柱を殴りつけ、潑春は病院へと向かおうとする。しかし、物の怪憑き故に慊人を見捨てることもできなかった。そんな潑春に、紅野は依鈴が彼を待っている旨を伝え、背中を押した。
追いすがる慊人に「喋んな。殺したくなる。お前も、俺も」と言い残し、潑春は依鈴の下へと急いだ。またも病室から抜け出していた依鈴を見つけ、潑春は彼女を担いで歩き出す。1人で何もかも抱え込んでいた依鈴に対し、潑春は何も知らなかったことを詫びる。それでも、初めて倒れていた依鈴を発見した時よりは成長し、彼女を自力で運べるようにはなった。潑春は、依鈴を諦めるつもりはないこと、彼女が1人で歩けるときは歩き、駄目な時は自分が担ぐこと、依鈴を守っていく決意を口にした。

えどまち
えどまち
@edono78

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