ダークギャザリング(Dark Gathering)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ダークギャザリング』とは、霊媒体質の青年と悪霊を使役する少女が、人に仇成す危険な霊を狩っていく様を描いた近藤憲一よる漫画作品。愛らしい絵柄と人の負の面を容赦なく突きつける作風で話題となり、連載開始からわずか4年でアニメ化を果たした。
大学生の幻燈河螢多朗は、アルバイト先で出会った寶月夜宵という少女に極端な霊媒体質であることを見破られてしまう。夜宵は両親を悪霊に殺されており、奪われた母の魂を取り返すべく強力な霊を欲していた。螢多朗は夜宵に乞われるまま、彼女と共に悪霊探しを始める。

CV:島﨑信長

禮應大学1年生。極端な霊媒体質の持ち主で、写真を撮れば全て心霊写真になり、悪霊が現れると噂のスポットに近づけば体調不良に見舞われる。これを苦にして中学生の頃から引きこもりを続けていたが、詠子の助けを借りて復学し、大学入学と同時に社会復帰を果たす。
入試でトップの成績を収めるなど頭が良く、悪霊と見ると突っ込んでいく夜宵や考え無しに同調する詠子のツッコミ役。しかし実際には危険や人の悪意に触れることを楽しむ狂気的な一面を秘めており、詠子からは「悪霊に接触する時のあなたはとても楽しそうに笑っている」と指摘されている。

寶月夜宵(ほうづき やよい)

CV:篠原侑

9歳の少女。1年半前に事故で両親を亡くし、同時にIQが160まで急上昇。現在は従姉である詠子の家で世話になっている。
重瞳(ちょうどう)と呼ばれる、1つの目の中に瞳が2つある特殊な目を持つ。通常この手の目は視力が極端に低いか完全に見えないかのどちらかだとされるが、夜宵は普通にものを見ることができる。

事故現場で母の魂が邪悪かつ強大な霊に連れ去られるのを目撃し、これを取り戻すことを目的としている。そのために悪霊を集めては封じて自分の部屋まで連れ帰り、悪霊同士を食い合わせることでより強い悪霊を合成。これを利用して悪霊を狩り続けている。

寶月詠子(ほうづき えいこ)

CV:花澤香菜

螢多朗の幼馴染で同級生。引きこもりになった後も彼を支え、その社会復帰を助けてきた。このため螢多朗からは恩人だと大切に想われている。
現在は螢多朗と同じ禮應大学に通いつつ、事故に遭って両親を失い自分の家に引き取られた夜宵の面倒を見ている。霊感はまったくないが、「科学では解明できない霊という存在」に強い興味を持ち、螢多朗と夜宵の悪霊探しにも同行。免許を持っているため、主に一行の足として活躍する。

神代愛依(かみよ あい)

CV:川口莉奈

螢多朗が夜宵の次に受け持つことになった生徒。高校1年生で、目の中にある星形の模様が特徴。螢多朗は当初はこれを「そういう柄のコンタクトレンズ」だと思っていた。
家系的に神の寵愛を受けており、20歳になると同時に“神の花嫁”として死ぬことが決まっている。その神によって干渉を受け、神の力に惹かれて集まる大量の霊によって様々なトラブルに見舞われながら生きてきた。実の兄もそんな日々の中で失っている。

卒業生

邪経文大僧正(じゃきょうもんだいそうじょう)

CV:宮田浩徳

僧侶の姿をした悪霊。夜宵の部屋で悪霊たちが共食いした末に生き残った存在で、食い殺した霊の力をその身に秘めた強大な存在。
都内屈指の神霊スポットであるH城址跡の霊をも圧倒するほどの力を持つが、生者に対してすさまじい悪意を持ち、使役した夜宵たちまでも呪い殺そうとした。

千魂華厳自刃童子(せんごんけごんじじんどうじ)

CV:早見沙織

都内屈指の神霊スポットとして有名なH城址に巣食っていた霊。かつてこの地であった戦で命を落とした女たちの霊の集合体。基本的には無害な存在だが、何者かに呪物を埋め込まれたことでその在り方を歪められ、危険な怪物と成り果てていた。
邪経文大僧正によって滅ぼされかけるが、夜宵が呪物を取り除いたことで正気を取り戻し、「痛めつけられたことは忘れないが、助けてくれたことも忘れない」と彼女に力を貸すようになる。卒業生相当の力を持つ上に、夜宵たちに対して非常に協力的で、頼れる戦力として活躍していく。

殉国禁獄鬼軍曹(じゅんこくきんごくおにぐんそう)

CV:三木眞一郎

第二次大戦中の日本兵の霊。生来“不死身”とも称される恐るべき生命力を持ち、仲間たちが次々と死んでいく過酷な戦線においてもただ1人戦い続けた。「日本に帰りたい」との思いを抱いたまま死んだ仲間たちと、「こんなところで死にたくない」との無念の中で果てた敵兵たちに憑依され、生き残って帰国した時には呪われた状態になっていた。
その上で置いて死ぬまで生き続けたが、その高すぎる生命力と晴らされることのなかった悪霊たちの呪詛によって死後も成仏できず、夜宵と出会って「自分を成仏させる方法を見付ける」という条件の下で彼女に力を貸す。「卒業生」相当の霊の中では珍しく夜宵に協力的だが、「自分と周囲の者たちを無差別に自立呼吸もできないほど衰弱させる」という恐ろしい力を持つ。

『ダークギャザリング』の用語

蟲毒(こどく)

古代中国に伝わる呪法。何十という毒虫を壺の中に閉じ込めて蓋をし、殺し合わせ、最後に残った1体を「全ての毒と呪詛を受け継いだ究極の呪物」として標的を襲わせたり、これを利用して呪いをかけたりするもの。
夜宵はこの呪法に着想を得て、「大量の悪霊を集めて食い合わせ、より強い悪霊を作り出す」ことを続けている。

YAMAKUZIRA
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