草摩紫呉(フルーツバスケット)とは【徹底解説・考察まとめ】

草摩紫呉(そうま しぐれ)とは、高屋奈月による漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、戌(犬)の物の怪に取り憑かれた人物である。一見すると爽やかな美形で性格も飄々としている。その一方で自身を「最低」と評するように、十二支の神である草摩慊人を自分のものにするという己の野望の為に他者を利用する。といっても完全な悪人ではなく、物の怪憑きを受け入れる本田透を巻き込むことへの罪悪感も口にした。職業は小説家で、時たま迷い、悩む若者たちに道を示すこともある。

繭子と別れた後も、紫呉は彼女の実家が経営する古書店に通っていた。ある時、透の祖父がぎっくり腰になり、彼女の進路相談の為、紫呉が高校に行くこととなった。透の担任は繭子であり、紫呉は繭子の「嫌な顔」見たさもあって面談に行くことを申し出たのだ。
透の面談の終了直後、紫呉は「先生と別口で話がある」と言って繭子と2人きりになる。三者面談に至る前、繭子とはとりを結果として結び付けた紫呉は「君たちが結婚したら、僕らは親戚になる」と言った。わざわざ残ったのは繭子をからかう為だったが、彼女もまた紫呉に言いたいことがあった。
教師として、繭子は透をもう少し大切にするように言う。聞き分けがいい分、透は何でも背負い込んでしまう。繭子にはそれが心配だった。「これでも僕としては大切にしている」と言う紫呉に、繭子は「本質的にだよ」と畳みかける。
紫呉は、自分の性格上、それ以上のものを期待されても困るし、それは自分の役目ではないと返した。自分の好きな相手であっても、紫呉は大切にしない。そのことは繭子にも分かっていた。

紅野の真実・紫呉の慊人への想い

透が紫呉のに家に住み始めて2年が経過した頃、紅野から連絡が来た。透に用があるとのことだが、紅野が彼女と接触したのは夏休みに草摩家の避暑地で、ほんの少し慊人に紹介された時のみだった。紫呉は、前から抱いていた紅野への違和感とそれに関する推測を口にする。
紅野はとうの昔に呪いから解放され、十二支の一員でなくなったのではないかとの紫呉の予想は当たっていた。物の怪に取り憑かれたフリをしているのは、自分に泣いて縋る慊人を見捨てられなかったからだった。紅野の呪いが解けていることを何となく感づいていた紫呉は、実質慊人を独り占めしていた彼に皮肉を言う。紅野は、「自分を嫌うのはいいが、慊人は見捨てないでやってほしい」と言った。慊人が1番傍にいてほしいと思っているのは紫呉だった。
それに対し、紫呉は「僕は慊人が好きすぎてドロドロに甘やかしたくなるし、ぐちゃぐちゃに踏みつぶしてやりたくなる」と紅野に告げた。

呪いを解きたい依鈴と透

呪いを解こうとしているのは、透だけではなかった。午(馬)憑きの草摩依鈴(そうま いすず)もまた、恋人の潑春を慊人や絆という重荷から解放したいと呪いを解く方法を探っていた。1度紫呉の家に来た依鈴は、自分の体を差し出すからと、彼から呪いに関する情報を聞き出そうとした。しかし、紫呉は「僕というヤツをあまり買いかぶらないことだ」とはぐらかして去る。
依鈴が潑春と恋仲になったのは、両親に捨てられた自分を庇い、その後も傍にいてくれた彼を好きになったためだった。しかし、自分以外の者が十二支と親しくなることを拒む慊人に潑春との仲を咎められ、怪我をさせられてしまう。今でも両親に捨てられたトラウマに怯える依鈴の心を癒したのは、透だった。不器用ながらも、依鈴は透に心を開いた。
その後、依鈴は楝に唆され、慊人の父である草摩晶(そうま あきら)の魂が入っているとされる箱を持ち出そうとした。このことで慊人の不興を買った依鈴は、猫憑きの幽閉施設に隔離されてしまう。後日紅野に救出された依鈴は、先代猫憑きの孫で夾の養父でもある草摩藉真(そうま かずま)の家に預けられることとなった。

進みゆく絆の崩壊

紫呉は依鈴の下を訪れて、彼女が楝と慊人の親子喧嘩に利用されたと指摘する。また、シャカリキにならずともいずれ呪いは解けるとも言った。物の怪憑きたちははっきり覚えていないものの、遠い昔十二支が神と「何度生まれ変わっても一緒になる」と約束を交わしたとの認識があった。紫呉は、遠い昔の約束などもう壊れかけていると依鈴に伝える。いずれでも、潑春が解放されるならそれでいいと依鈴は言うが、その場に現れた透は「すぐに解けないといけない」と言った。
透が解放したいのは夾だった。元より「猫年になりたい」と言っていた透だが、それとは別に夾に惹かれ始めており、彼には幽閉されることなく一緒にいてほしいと願っていた。紫呉は、透に「猫憑きは十二支が"あれよりはマシ"と思えるようにいる存在」だと告げる。
そんな状況の中、卯(兎)憑きの草摩紅葉(そうま もみじ)、未(羊)憑きの草摩燈路(そうま ひろ)と、たて続けに呪いが解けていった。

訪れる変化

出版社の会合の帰り道で、紫呉は由希と出会った。そこに、慊人の悲鳴が響く。錯乱状態の慊人は「透が崖から落ちた」、「動かない」と紫呉に縋りつく。由希は救急車を呼び、崖に向かった。紫呉は、慊人に「君が突き落としたの?」と尋ねた。それは否定したが、「紅野のことは刺した」と言う。
紫呉は本家に連絡を入れる。はとりとのやり取りで透が崖から落ちたこと、慊人は今自分の家にいることを伝えると、紫呉は慊人に紅野が無事だと伝えた。紫呉の家の玄関でうずくまっていた慊人はそれを聞いて泣き、紫呉は黙ってその傍にいた。
透と紅野は一命を取り留め、入院する。本家に戻った慊人は、1人で紅野と透の見舞いに行った。紫呉やはとりからすると、彼女の行為は進歩といえた。透が崖から落ちたその日、慊人は次々と呪いが解けていく事態に絶望し、自分を突き放さなかった紅野を逆恨みして刺し、その足で紫呉の家へと向かった。自分とは違い物の怪憑きに心から好かれている透を妬み、彼女を殺そうとする。しかし、そんな慊人の寂しさを見抜いた透は、彼女を受け入れた。転落はその直後に起きたことだった。慊人が透という他人を気遣えるようになったことは紫呉の思惑通りだが、その思惑のせいで透が怪我をすることまでは望んでいなかった。
夾は中々透の見舞いに行かなかった。夾と透は両想いだが、猫憑き故にいずれ幽閉される運命を持つ彼にとって、透が自分を好いているなどあってはならないことだった。慊人が来る直前、透の気持ちを確認した夾は、彼女を拒絶。その後透の転落を知り、重傷の彼女を目にすることとなった。
自身の母の自殺や、透の母である本田今日子(ほんだ きょうこ)の事故死にも間接的に関わっていると感じていた夾は、透の転落にショックを受け、自室に引きこもる。由希による一喝、彼が自分を羨んでいたことを知り、透が自身の傍で笑っていたことを思い出した夾は自分がなすべきことをしに行った。それは、自分を化け物と呼び、幽閉を望んでいる父に高校を卒業した後も隔離施設に入らないと告げる事だった。
慊人もまた夾を幽閉させないこと、隔離施設を取り壊す旨を使用人に告げる。

解放とそれぞれの道

本家の近くで、紫呉の呪いが解けた。物の怪が去っていき、寂しい気持ちがした。紫呉だけではなく、物の怪憑きたちはそれぞれの場所で呪いから解放され、人間になれた喜びと別離の寂しさを感じる。慊人が不安を抱きつつも約束された絆を捨て、神をやめる決意をした為、呪いの力が完全に消えたのだった。
後日、紫呉は慊人の下へと向かう。お別れと称したプレゼントを渡された慊人は、紫呉が自分を裏切ったと責め立てた。紫呉は冷静に「父親の望んだ自分と別れて、新しい君に生まれ変わるんでしょう?」と返す。プレゼントはその記念であった。
十二支との絆がなくなった以上、もう彼らを縛る力はない。彼らにしたことをどう償うのかと聞かれた慊人は「うるさい」と一喝。そして、いつだって紫呉が1番怖かったと続けた。紫呉は、物の怪憑きながら神である慊人を怖れず、のらりくらりと彼女をかわしてきた。互いに好意を持ても、男女の仲になっても、紫呉を自分のものにできた気がしなかったと語る慊人に、紫呉は彼女を独占したい旨を口にし、「自分も少しは譲渡を覚えた」と言ってその場を後にした。
十二支たちを本家に集めた慊人は、紫呉のプレゼントである振袖を着て皆の前に現れる。慊人よりも年少の物の怪憑きたちは、初めて彼女の正体を知った。女性の姿で現れたのは、皆が本来の自分になれた記念であり、神ではなくなったが今後は当主として皆を守っていくと語った。
紫呉は、慊人に「そういう人生に僕も付き合えと?」と尋ねる。怒っているのかと尋ねる慊人に、「少しね。だってずっと君を待っていた」と言い、「遅かったね。似合ってるよ、綺麗だ」と続けると紫呉は彼女の頬をなでた。「好きですよ。僕を求め続けてくれるなら」との本音を飲み込みつつ、紫呉は慊人と共に生きることにした。
大学に受かった由希は一人暮らしを開始。夾は、高校卒業後は藉真の知人が経営する道場に働きながら通うこととなる。夾の新しい道には、透も一緒についていくこととなった。小説家を引退した紫呉は、慊人や他の十二支だった面々と共に夾と透を見送り、彼らの新たな人生を祝福する。

草摩紫呉の関連人物・キャラクター

草摩慊人(そうま あきと)

CV:若葉紫(旧アニメ版)/今井由香(旧アニメ版幼少期)、坂本真綾(新アニメ版)

草摩家当主にして、十二支の魂を統べる神に当たる存在。実は女性だが、実母の楝の意向により、生まれたときから男性として育てられた。その為、振る舞いも服装も男性のそれであり、慊人の性別は年長の物の怪憑きを含め一族の中枢しか知らない。父の晶、古株の使用人たちにより大事に扱われたが、飽くまで「十二支の神」として尊ばれているだけで、晶も特別な存在だから愛しているだけに過ぎなかった。
「神でなくなれば自分は誰にも愛されなくなる」と思い込んでおり、絆を否定する楝との確執もあって物の怪憑きたちの心身に傷を与え続けてきた。
慊人が母の胎内に宿ったその日、十二支の神が紫呉たちの夢に現れて「もうすぐ会える」と言った。神へのしびれるような甘く切ない熱情を忘れられない紫呉に、「神である慊人を自分のものにする」という野心を抱かせるに至った一因でもある。
紫呉に父性を求める一方、彼を異性としても愛しており、女性性そのものを憎みながらも自分の「女」の部分を使ってまで紫呉を繋ぎ止めようとする。

草摩楝(そうま れん)

CV:折笠愛(新アニメ版)

慊人の母。元は晶の世話役で、当主の妻になれる身分ではなかった。それでも、寂しい晶の心情を理解し彼の心をつかんで妻の座を得る。晶のことは心から愛していたが、我が子が十二支の神であり、生まれつき複数の異性に愛される存在と知るや、自身の娘に嫉妬。「男にしないなら産まない」と言い切り、慊人を男として育てさせた。夫が慊人に夢中になったこともあり、ますます我が子を憎むようになる。晶の生前から慊人との仲は良くなかったが、彼の死後、軋轢は深まるばかりであった。
20代の娘がいるとは思えない妖艶な美女で、若き日の紫呉と肉体関係を結んだ。その後も物の怪憑きの男性を誘惑するなど「神と十二支」の絆をあざ笑い、慊人の心を乱してきた。紫呉が今でも自分を求めていると思っていたが、彼からは皮肉を言われ拒絶される。

草摩綾女(そうま あやめ)

CV:宮本充(旧アニメ版)、櫻井孝宏(新アニメ版)/藤原夏海(新アニメ版幼少期)

巳(蛇)の物の怪憑き。女性と見まがう美貌と銀髪のロングヘアを持つ。自らを「王」と称するなどかなりの自信家であり、詩的かつ大仰な口調で他者を自分のペースに引き込む。紫呉やはとりとは同い年で、「真のマブダチトリオ」を自称。由希の兄でもあり、かつて無関心だった弟への贖罪の意味もあって彼との関係改善に努める。
紫呉とは「ぐれさん」、「あーや」と呼び合う仲。

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草摩はとり(そうま はとり)

えどまち
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@edono78

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