ソラニン(浅野いにお)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

浅野いにおによる青年漫画、及びそれを原作とした映画。「週刊ヤングサンデー」にて2005~2006年まで連載。2010年に実写映画化された。退屈なOL生活を送る社会人2年目の芽衣子と、音楽への夢を持ちつつも踏み出すことができないままフリーター生活を続ける恋人種田。二人が夢に向かって歩き出すところから、挫折、そして種田との死別を経て、芽衣子が新たな一歩を踏み出すまでが描かれる。

加藤賢一(かとう けんいち)/近藤洋一(サンボマスター)

「ロッチ」のメンバー。ベース担当。メガネに小太り、あごひげが特徴。小谷と付き合っている。だらだらと卒業を引き延ばし大学6年生。種田にバンド活動再開を促す際「お前についていくつもり」「お前が本気になるのを待ってんだ」と発言するなど、実は種田の才能を高く評価している。

ビリー:山田二郎(やまだ じろう)/桐谷健太

「ロッチ」のメンバー。ドラム担当。無精ひげにピアス、いかつい見た目が特徴。本人のモノローグによれば、性格はそれとは裏腹に女々しくて小心者。あだ名の「ビリー」の由来は、小学校時代体育の跳び箱の際、ズボンが「ビリッ」と裂けてしまったことから。実家の薬局で働いている。

小谷アイ(こたに あい)/伊藤歩

種田たちが所属していた軽音サークルの一学年先輩。当初その気はなかったが、4年間口説かれ続け押し切られる形で加藤と付き合うことになった。加藤の浮気疑惑や風俗通いが発覚するとビール瓶で殴るなど、気が強い。靴屋で働いている。しばしば芽衣子の相談役となるなど、面倒見がいい。

芽衣子の母/美保純

同窓会のため秋田から突然芽衣子の家にやってきた。会社を退職した芽衣子を怒鳴りつけ実家に帰ってくるように促すが、時間を置き種田と顔を合わせ安心したこともあり、最終的には二人に任せることで納得する。

鮎川律子(あゆかわ りつこ)/岩田さゆり

加藤が所属する軽音サークルの新入部員。大学1年生。加藤からは「サバ川」と呼ばれている。大学入学後それまでとはうって変わって派手な見た目になった。当初加藤には照れ隠しで軽い憧れでギターを始めただけと言っていたが、すぐに本当はたくさんの人に自分の歌を聴いて欲しいという熱い想いを吐露することになる。後にレコード会社の新人発掘オーディションに入賞する。

冴木隆太郎(さえき りゅうたろう)/ARATA

高校生の種田を音楽へと駆り立てた要因の一つのバンド「QOONELDAS」の元メンバー。一般ウケせず、解散。その後、熊谷ミュージックレコードで働いていたところ、デモCDを送ってきた種田と出会う。楽曲それ自体のクオリティよりも商業性を自明の内に優先する態度に反発する種田を冷たくあしらうなど、当初は「大人」サイドの人間として描かれる。が、種田とのやりとりに思うところあり、後に「割のいい仕事」を捨て「本当にいいバンド」を探し全国を歩き回るスカウトマンとして再登場する。

種田の父/財津和夫

種田が他界した後息子の荷物を取りに芽衣子の家にやってくる。種田の死に責任を感じる芽衣子に、どうしても責任を感じるなら、忘れないでやってください、それが彼がいたことの証明になるから、と声をかける。その言葉をきっかけに、芽衣子は種田のギターを引き継ぐことを決意する。

大橋(おおはし)/永山絢斗

芽衣子が働き始めた花屋でバイトしていた大学一年生。中学生のときからギターを弾いている。芽衣子に恋心を抱いており、一度は告白したが今は誰とも付き合う感じじゃないからと断られている。

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