本当にあった大量虐殺事件 ルワンダ虐殺【ルワンダの涙】【ホテル・ルワンダ】

ここでは1994年、ルワンダで起こった大量虐殺事件「ルワンダ虐殺」について紹介する。フツ族とツチ族という民族同士の対立が激化したことで起きたこの事件の正確な犠牲者数は不明で、50万人から100万人とも言われ、これはルワンダの人口の10%から20%にもあたる。『ルワンダの涙』や『ホテル・ルワンダ』といったルワンダ虐殺を伝える映画や、今のルワンダについても触れる。

次期首相の任期は14時間

Agathe Uwilingiyimana
ルワンダ発の女性首相

1994年4月6日午後8時30分頃、大統領機がミサイルで撃墜されたからである。ハビャリマナの死からウィリンジイマナが暗殺されるまでの間(約14時間)、憲法上ウィリンジイマナ首相がルワンダの国家元首だった。

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4月7日、暫定政権首相のアガート・ウィリンジイマナ、及び合同暫定政府(BBTG)樹立に向けて用心深く行動してきた誰かが代表して、国民に平静を呼びかけることになった。そのために国営のラジオ・ルワンダが選ばれたが、彼女は放送を阻まれ、同日間も無く暗殺された。ウィリンジイマナが殺害され国営放送も立入禁止となると、最早市民を沈静化させる者は誰もいなかった。

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ハビャリマナ大統領が暗殺された夜、ウィリンジイマナはラジオ・フランスのインタビューに対し、直ちに捜査が行われるだろうと述べた。彼女はまた、生前最後に録音された発言の中で次のように述べた。
撃ち合いが起きており、人々は恐怖に襲われている、人々は家の中で床に伏せている。これは国家元首の死が齎したことだと思う。我々市民は国家元首の死には一切関与していない。

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ウィリンジイマナを護衛していたベルギー人も殺害される

大統領警護隊は首相であるウィリンジイマナを護衛していたUNAMIRの青ヘルメット(平和維持要員)15名を捕えた。うち5名はガーナ人でありすぐに釈放された。残る10名のベルギー人は拷問されマシェットで殺害された

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彼らは逃げられないようにアキレス腱を切られ、そしてベルギー兵たち(彼らは皆一介の兵卒だったが)、は去勢され切り取った外性器を喉に詰め込まれて窒息しながら死んだ

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ベルナール・ントゥヤハガ少佐
2007年に殺人罪で有罪

ラジオ局では殺人を示唆する内容「ゴキブリ」

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千の丘自由ラジオテレビジョン

偽情報と扇動演説が独立系ラジオ局である千の丘自由ラジオテレビジョン(RTLM)から流されるようになった。RTLMは大統領機の墜落はベルギーの平和維持部隊とRPFによるものだと即座に断定し、民衆に蜂起して平和維持部隊とツチの「ゴキブリ」を殺すよう訴えた。恐怖と嫌悪は既に国中に深く根を降ろしていたが、更に稲妻の速さで広まった。UNAMIRと米軍はRTLMの放送をやめさせる方法を検討したが、実行には移されなかった

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千の丘自由ラジオのヘイトスピーチ

千の丘自由ラジオのヘイトスピーチ Hate-speech excerpt from RTLM - Radio Télévision Libre des Mille Collines (1994)

この放送を聞いているすべてのゴキブリ(ツチ)にお知らせ
お前たちゴキブリはルワンダ人ではない。
ゴキブリ達は逃げられない。
幸いにもツチ人は多くない
人口の10%もいると言われていたが、今は8%もいないだろう。
我々がゴキブリを駆除しても
世界の人々は我々を裁かないだろう

▼この動画のコメント欄より

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虫の声が聞こえるのどかな雰囲気なのが逆に怖い

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最後の歌でめっちゃ怖くなった
人間って世界で一番怖い生き物だったんだね

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各国の動向

フランス政府が、虐殺側に立ったフツの援助を組織的に行っていた(フランス軍の展開、武器援助等)など、冷戦時代からの名残を引きずった西欧諸国の思惑が、事態を悪化させたという面もある(その一方でアメリカ合衆国連邦政府は、早くからルワンダ愛国戦線に接近しており、内戦が本格化する以前から、カガメと接触していた)。

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