「名探偵コナン 世紀末の魔術師」の舞台・アイテムが実在するのか解説!

『名探偵コナン 世紀末の魔術師』には様々な舞台やアイテムが登場している。ここでは本作のキーワードとなる「インペリアル・イースター・エッグ」や、舞台となった大阪のスポットが実在しているのかについて解説する。

どんな話だっけ…?

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20世紀の終わりの1999年に公開。コナン映画では第3作目。

怪盗キッドから、ロマノフ王朝の秘宝「インペリアル・イースター・エッグ」を狙うという犯行予告状が届くところから始まる。キッドとコナン、そして謎の暗殺者スナイパー・スコーピオンとの攻防が始まる…。前半が大阪を、中盤が豪華客船を、後半が古城を舞台にしている。

インペリアルイースターエッグは実在するの?

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実在しています!

金細工師ファベルジェが宝石で装飾した金製の卵型の飾り物のうち、1885年から1916年の期間にロマノフ朝ロシア皇帝アレクサンドル3世、ニコライ2世に納められたイースター・エッグ50個を指す言葉です。モスクワ・クレムリン宮殿の武器宮殿で見ることができます。

ただ映画で使われたエッグは、もちろん創作です。

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イースター・エッグとは、復活祭(イースター)の休日もしくは春を祝うための、特別に飾り付けられた鶏卵である。

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もともとはキリスト教の復活祭のお祭りで飾られていたもので、ロシアのロマノフ王朝に献上されたものを、インペリアルイースターエッグというそうです。

ところで「ロマノフ王朝」ってなんだっけ…?

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1613年から1917年までロシアに君臨したロシアの歴史上最後の王朝です。圧政に対して労働運動が各地で起き、弾圧したものの制圧できず、1917年に「ロシア革命」が起き滅亡。ロマノフ皇帝一家は全員殺されてしまいました。ロシアはその後社会主義国への道を歩み始めました。

ラスプーチン

こちらも実在しています。

ロシアの神秘主義的修道士で、農民の家に生まれましたが、預言をしたり、病気を治したりして、徐々に聖僧だと評判を集め、ロシアのロマノフ王朝に出入りするまでになりました。しかし、国政への介入で反発を招き、不満を持つ貴族に暗殺されました。暗殺されたときも、致死量の10倍の毒を飲んでも平然としていたので銃を打ち込まれリンチされたものの死なず、川に沈められ、溺死しました。

「私が貴族に殺されるならロシアは崩壊し、皇帝一家は悲惨な最期を迎える」と死の2日前に予言し、実際、ラスプーチンの死後にロマノフ王朝は崩壊し、皇帝一家は全員殺されてしまいました。

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スナイパー・スコーピオンの使ってるピストルは?

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拳銃も実はちゃんと実在したモデルがあります。

ドイツ・ワルサー社のワルサーPPK/Sです1969年から販売されています。小型のセミオートマチック拳銃。警察用拳銃として開発されたワルサーPPを私服刑事向けに小型化したもの。ドイツ語の、ポリス・ピストル・刑事・小型の意味の単語の頭文字4つをとって”PPK/S”といいます。

大阪の舞台は実在?

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映画では花火が打ち上がる大阪城。

当然実在しています。

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怪盗キッドがハンググライダーで飛び立った通天閣。

こちらも有名な観光スポットで実在。

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コナン君と平治が訪れた「難波布袋神社」。実際は「今宮戎神社」という名前ですが、実在しています。

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コナン君たちが降りた新大阪駅もちゃんとあります。

最後に出てくるお城のモデルは…?

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映画では横須賀に城がある設定ですが、あくまで創作。ノイシュバンシュタイン城という、ドイツ南部のバイエルン州にある実在の城がモデルになっています。「ロマンティック街道」の終点として、人気の観光スポットになっています。

バイエルン王(現在ドイツ)のルートヴィヒ2世の完全に”趣味”のために建造されたので、外交に使われたわけでもなく、要塞として機能したこともない。

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ちなみに、「太陽公園」という兵庫県姫路市の峰相山山麓にあるテーマパークにはレプリカの城があったりします。実写版を撮影するならここが舞台になるのでしょうか。

なぜドイツ風の城にしたかというと…
夏美の曾祖母がニコライ2世の第3皇女マリアであり、その母親であるアレクサンドラ皇后がドイツ人だったから。ロシアの革命軍からマリアの遺体を守るために、マリアが持ってきた宝石を売って喜一が城を建てたという設定になっています。

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jack06101
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