ゴウセル(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

ゴウセルとは漫画『七つの大罪』に登場する人物である。「色欲の大罪(ゴート・シン)」を背負う人形の男で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。七つの大罪の一員としてリオネス王国奪還に貢献した。その正体は十戒の1人である“「無欲」のゴウセル”が作り出した人形であり、「人間の感情を理解したい」という想いのまま暴走し、仲間達を翻弄していく。その後七つの大罪のメンバー達の活躍により失われた記憶を取り戻し、自分には元々感情があった事を思い出す。以降は頼もしい仲間として七つの大罪で活躍した。

魔神王が最初に生み出した配下であり、魔神王の力を分け与えられている。その力は十戒を凌ぐが、魔神王に反旗を翻した事により、罰として2体の魔神に分けられている。キューザックはその内の1体であり、一瞬で相手の精神を支配して生殺与奪権を奪う事から「うたたねの悪魔」という異名を持つ。ゼルドリスの教育係をしており、彼を溺愛していた。

メリオダスが魔神王になるべく魔神族に寝返り、ゼルドリスが彼に協力した事で、キューザックもメリオダスの配下となる。ゴウセル達七つの大罪はメリオダスを止める為、キューザックと戦った。

ゼルドリスを魔神王にする事に執着しており、メリオダスが魔神王の意識に打ち勝って吐き出した10の戒言を回収している。その後己の半身であるチャンドラーを殺し、嫌がるゼルドリスに10の戒言を取り込ませた。これによりゼルドリスの肉体に魔神王の意識が宿り、ゴウセル達七つの大罪は彼と戦う事になる。

原初の魔神

キューザックとチャンドラーが魔神王の罰を無視して一体化した元の姿。魔神王が最初に生み出した配下であり、魔神王の力を分け与えられている。だが魔神王に反旗を翻した為、チャンドラーとキューザックという2つの魔神に分けられる罰を受けた。彼の反乱があった為、魔神王は十戒を生み出す際に戒言という呪詛を与え、裏切りの抑止力とした。これが遠因となり、“「無欲」のゴウセル”は人形のゴウセルを生み出す事となる。

メリオダスを魔神王にする為、追い詰められたキューザックとチャンドラーは魔神王の罰に背いてこの姿に戻った。ゴウセル達七つの大罪はメリオダスの魔神化を阻止すべく、この原初の魔神と死闘を繰り広げた。魔神王の許可無くこの姿に戻った為、肉体が次第に崩れ去っていく弱点を持つ。

魔神王

魔神族を力と恐怖で支配する魔神の王で煉獄に住んでいる。メリオダスとゼルドリスの父親でもある。

混沌の力によって創造神と共に生み出され、以来女神族と敵対している。その戦いの過程で十戒を生み出した。“「無欲」のゴウセル”はその力を魔神王に恐れられており、強制的に戒言を与えられて魔界の牢獄に幽閉されている。これにより人形のゴウセルが生み出される事となった。

肉体が老いている為、息子であるメリオダスやエスタロッサの肉体を乗っ取ろうとした。最終的にゴウセル達七つの大罪の手により、打ち滅ぼされている。

大切な人

ナージャ

リオネス王国第一王女。

本編編の数十年前ゴウセルは、当時まだ王子であったナージャとその弟バルトラ(現リオネス国王)によって発見される。眠りから覚めたゴウセルはナージャと恋仲となっていった。だがナージャは心臓病で死亡してしまう。ゴウセルは悲しみの余り、彼女を蘇生させようと胸を切開した。そして自分の胸に収納されているハート形の機械を彼女に移植しようとした所を衛兵に発見され、捕えらえてしまう。この事が原因でゴウセルは”色欲の罪”を背負う事となった。ナージャを失った悲しみと辛さに耐え切れず、ゴウセルは記憶と感情を自らの手で消した。以降、彼は壊れた人形の様に突飛な言動をするようになった。

ペリオ

オーダン村の村長の息子。ゴウセルがアーマンドとしてオーダン村に潜伏していた際、彼に仕える事になった。ガキ大将気質であり、村の子供達と共にアーマンド(ゴウセル)を引き連れては七つの大罪ごっこをしている。アーマンド(ゴウセル)を気に掛けており、従者として大切にしていた。

ゴウセルは七つの大罪に復帰した事により、彼と別れた。十戒復活後、魔神族に虐げられていた所をゴウセルによって救われている。以降は聖騎士を志している。

その他

エリザベス

リオネス王国の第3王女。その正体は女神族を束ねる最高神の娘である。彼女は3000年前の聖戦で、女神族でありながら魔神族の命を助けようとした事で最高神から転生の呪いを掛けられている。これは死ぬ度に転生し、必ずメリオダスと恋に落ちるというものであった。また彼女が転生前の記憶を取り戻すと3日後に必ず死んでしまう。これによりエリザベスは永遠に最愛のメリオダスとの離別を味わう事となった。

リオネス王国が聖騎士達のクーデターにより乗っ取られた際、エリザベスは1人で城から逃亡する。その後、かつての英雄である七つの大罪に助けを求める為、メリオダスの運営する豚の帽子亭に流れ着いた事で物語は始まった。ゴウセルはリオネス王国奪還の戦いの際に彼女と出会っている。

全ての戦いが終わった後、彼女はメリオダスと結婚し、息子のトリスタンを産んだ。またメリオダスがリオネス王国の王位に就いた事で、彼女は王女となっている。

バルトラ

11代目リオネス国王。「千里眼(ビジョン)」という未来が見える魔力を使える。これにより未来を見通した予言を何度か行う。七つの大罪結成時には、団員達に神器を与えた。ゴウセルは彼から双弓リーハットを授かっている。

本編では聖戦の再来を予言し「聖戦に備える」と息巻く聖騎士達を抑えきれず、クーデターを起こされてしまう。その後はリオネス王国に軟禁されていた。リオネス王国奪還後は七つの大罪の嫌疑を解き、彼等を英雄として再び迎え入れた。

ゴウセルとは幼少期からの付き合いであり、姉のナージャとゴウセルの悲愛を理解していた。

アーサー

キャメロット王国の若い青年王。混沌の力を操れる器を持ち、マーリンは彼に興味を抱いている。10年前の七つの大罪の解散以降、マーリンは彼を育てていた。リオネス王国奪還の戦いにてゴウセル達七つの大罪と共に戦う。

十戒復活後はキャメロット王国を守る為に奮戦したが、ゼルドリス率いる魔神族によって国を乗っ取られてしまう。その後、ゴウセル達七つの大罪と合流して魔神王に成り代わろうとするメリオダスと敵対した。彼を止める戦いの最中、キューザックの手によって絶命する。

聖戦終結後、混沌の力が覚醒して蘇生する。そして混沌の力をその身に宿し、混沌の王となった。その後ゴウセル達七つの大罪と共に混沌の力を狙うキャスと交戦し、自らの混沌の力を駆使してキャスを吸収する。戦いの後、アーサーはゴウセル達七つの大罪に立派な王になる事を誓い、マーリンと共に旅立った。

続編の『黙示録の四騎士』では、闇堕ちしてブリタニア大陸を脅かす混沌の王として君臨している。

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