らせんの宿(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『らせんの宿』とは2014年7月に公開された、赤コワ制作の2D脱出ホラーゲーム。幼いころに姉をなくした主人公。そんな主人公は友人とともにある民宿へと迷い込む。その民宿はある1週間をループしており、化け物によって遭難者たちが惨たらしく殺されるという恐ろしい出来事が起こっていた。鬼ごっこゲームのようにして始まるが、タイムリープというSF要素や無力な幼い子どもたちを襲う悲劇のドラマ性などが人気となっている。

五点着地の心得

高所から落下した際、転がることでダメージを軽減する方法が書かれた書物。これを読んでいることで赤おばさんに追い詰められた際崖から飛び降りても生存することが可能になる。読んでいない場合は落下ダメージで死亡する。

日本酒・ツナ缶

民宿に落ちていた食料。主人公たちが食べるのではなく、物資を蓄えて籠城することで生き延びようとする生存者へ渡すことで懐柔することが出来る。

『らせんの宿』の用語

らせんの宿

物語の舞台となる民宿。この宿では一週間が経過すると時間が巻き戻り、ほぼすべてが一週間前と同じ状態で復元される。
らせんとされている通り、完全に復元されるのではなくループごとに構造が少しずつ変化していく。

赤おばさん

ゲームでプレイヤーを追いかけてくる敵キャラクター。赤い服を着た大きな女性でプレイヤーを追いかけるだけではなく、仲間を殺害するなどの行動をする。ヒナタのことを苦手としているようで彼女がいる場所には現れない。
ゲームで起こっている怪異の正体は大人のせいで死ぬことになった子供たちの怨念であり、赤おばさんたちは子供たちにとっての恐怖の象徴、子どもたちから見た大人の姿だとされている。

『らせんの宿』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

繰り返されていたタイムリープ

本編開始時まるで初見のような反応をしている主人公だが、実はすでに何度も巻き戻りを繰り返している状態だった。主人公はそのことを忘れているが、友人のカケルはそのことを覚えており皆を助けるために行動しようとしていた。

死んでいたはずの主人公

主人公を助ける存在であるヒナタ。ゲームの時間軸より未来の存在であり、主人公が死んでもなおループを繰り返し続けた結果生まれた赤ヒナタという存在がいる。彼女は赤おばさんとなった子どもたちと似ており、時折主人公の邪魔をするような仕草を見せていた。しかし彼女の望みは主人公が自分の過去の存在であるヒナタを助けることだった。
彼女は主人公が死亡した後の未来からループに干渉し、本来死ぬはずだった主人公がタイヨウを助け、ヒナタが成仏するよう仕向けることでループを終わらせた。その為ゲームの時間軸は特異点とされている。

キャラクターたちの名前の由来

主人公の友人たちの由来は赤ん坊の名前人気ランキング

主人公の友人たち四人の名前は赤ん坊の名前人気ランキングからとられている。これに作者のそれぞれが特異な存在ではなく普通の子どもであるという考えが込められている。
特異点となる主人公はプレイヤーの自由入力であるため、この点がNPCである友人たちと異なっている。

松葉ユキアツの名前は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のゆきあつ

松葉ユキアツの名前は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の登場人物松雪集が由来。松雪集のあだ名「ゆきあつ」から松葉ユキアツの下の名前がとられている。優しく賢いイケメンという設定のユキアツの名前を考えていた際、イケメンでありながら女装趣味を持つという松雪集のギャップに破壊力を感じたためだとしている。

ヒナタとタイヨウ姉弟の名前は明るいイメージ

物語の重要な役割を担うヒナタ、タイヨウの姉弟の名前はストレートに明るい、日差し、などのイメージからつけれている。ヒナタと同じ名前である主人公の姉については元気、男子っぽいといったイメージがあり、主人公を引っ張っていく存在だった彼女のことを表している。

『らせんの宿』の公式HP

www.freem.ne.jp

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