三千円の使いかた(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】
『三千円の使いかた』は、「ありそうでなかった!ホーム“マネー”ドラマ」として2023年1月に放映されたテレビドラマ。葵わかな主演により、家族3代、4人の女性が節約や貯蓄を通して自身の人生を見つめ直す姿が描かれた。原作は小説家・脚本家の原田ひ香により、2018年に刊行された同名小説。「知識が深まり、絶対『元』もとれちゃう『節約』家族小説!」と謳われており、「読めばお金が貯まる!」として80万部を超えるベストセラーとなっている。
田中賢二(たなかけんじ/演:長友郁真)
美帆の同僚。山下とよく一緒にいる。
南山洋一(みなみやまよういち/演:尾崎右宗)
美帆の職場の部長。包容力があり頼りになる上司である。
村崎紫乃(むらさきしの/演:須永千重)
御厨家のそばの商店街の婦人服店「トーキョーむらさき屋」の店主。智子は当初、機能性重視でデザイン性のない「むらさき屋」の下着を身につけることに抵抗感を抱いていたが、店主の勧めでつい購入してしまい、商品の良さに気がついた。
小春(こはる/演:中村加弥乃)
真帆の学生時代からの友人。セレブ婚を間近に控えており、「玉の輿」と友人たちから羨ましがられていた。しかし、婚約者の両親に多額の保険金をかけられていたことが発覚し、婚約は破棄されることになった。夫の収入が低く、セレブ婚間近の小春に対してコンプレックスを抱いていた真帆に対して、「幸せな家庭を築いている真帆が羨ましい」と語った。
れな(れな/演:東野絢香)
安生の浮気相手。漁港でのアルバイトで出会ったことを機に安生と一夜をともにし、「妊娠が分かった」と言って安生の自宅に泊まり込んだ。のちに妊娠は勘違いだったと分かると、「安生さん思ったのと違った」と言い置いてあっさり出て行った。奔放な言動で、安生ときなりを振り回した。
『三千円の使いかた』の用語
8×12の法則
節約アドバイザー・黒船スーコが自身のセミナーで語っていた言葉。毎月8万の貯金と2回のボーナスを貯金に回すことで、年間100万円を貯金することができると言う節約法則である。
ポイ活
買い物の際に貯められるポイントを積極的に活用すること。真帆は、クレジットカード契約によりポイントを稼ぎ、後でまとめて解約するというポイ活に取り組んで小遣い稼ぎをしていた。
Tommy Hilfiger(トミーヒルフィガー)
シニア向けの求人を探していた琴子が採用された高級衣料品ブランド。実在のブランドである。
『三千円の使いかた』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
御厨琴子「人はね、三千円の使いかたで人生が決まるの」
第1話「固定費を見直そう」にて初登場する琴子独自の教え。琴子は、息子の和彦や孫娘の真帆・美帆に繰り返し「人はね、三千円の使いかたで人生が決まるの」と伝えていた。決して大きくない、かといって小さすぎることもない3000円という金額をいかに使うかで人生が決まるという教訓である。幼少期の美帆は、3000円のお小遣いをすぐに漫画とパンケーキに使ってしまった一方で、真帆は貯金して欲しかったピンクの財布を購入した。姉妹の対照的なお金の使い方が描かれている。また、二人の父親の和彦は妻との旅行資金のために毎月3000円を積み立てているなど、「三千円の使いかた」が物語の中で何度も象徴的に示されている。
御厨琴子「幸せの形なんて、人それぞれ」
第4話「専業主婦の貯金術」にて、琴子が孫娘の真帆・美帆に語った言葉。真帆は節約ばかりで家族に我慢を強いる生活に疲れ、セレブ婚が決まった友人を羨ましく思っていた。しかし、婚約者の両親に巨額の保険金をかけられていたことが発覚し、友人は婚約は破棄することにした。友人に「幸せな家庭を築いている真帆が羨ましい」と言われ、真帆は「隣の芝生は青く見えるものなのだ」と実感することになる。一方で、美帆の同僚は結婚に踏み切れずに悩んでいたかと思いきや、妊娠が分かり結婚を決めた。豊かさや貧しさ、結婚に至る過程などは幸せの形に関係しないのだと気づいた二人に、琴子は「幸せの形なんて、人それぞれ」と語った。
御厨琴子「費用対効果なんてないってことを受け入れてこその人生、そのための節約なのよ」
第5話「費用対効果を考える」にて、安生の「結婚や子供は費用対効果がない」と言う言葉を受けて琴子が放った言葉。人生は思いがけないことの連続で、計算通りにはいかないものである。費用対効果を最優先に考えるなら今すぐに死んだほうがいいと言うのが琴子の言い分であり、「費用対効果なんてないってことを受け入れてこその人生、そのための節約なのよ」と厳しくも愛情を持って安生を諭した。
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目次 - Contents
- 『三千円の使いかた』の概要
- 『三千円の使いかた』のあらすじ・ストーリー
- 未来のための貯金
- 働く楽しさ
- 母が熟年離婚を検討
- 節約生活への疑問
- 琴子の愛のある叱責
- 妻への長年の想い
- 恋人のローンが発覚
- 御厨家の決断
- 『三千円の使いかた』の登場人物・キャラクター
- 御厨家の人々
- 御厨美帆(みくりやみほ/演:葵わかな)
- 御厨琴子(みくりやことこ/演:中尾ミエ)
- 御厨智子(みくりやともこ/演:森尾由美)
- 御厨和彦(みくりやかずひこ/演:利重剛)
- 井戸家の人々
- 井戸真帆(いどまほ/演:山崎紘菜)
- 井戸太陽(いどたいよう/演:堀井新太)
- 井戸佐帆(いどさほ/演:泉谷星奈)
- その他の登場人物
- 小森安生(こもりやすお/演:橋本淳)
- 本木きなり(もとききなり/演:高田里穂)
- 沼田翔平(ぬまたしょうへい/演:葉山奨之)
- 黒船スーコ(くろふねスーコ/演:アンミカ)
- 河野千さと(こうのちさと/演:とよた真帆)
- 小田街絵(おだまちえ/演:酒井若菜)
- 長谷川大樹(はせがわだいき/演者:中田圭祐)
- 原田英子(はらだえいこ/演:森高愛)
- 山下明(やましたあきら/演:金井浩人)
- 田中賢二(たなかけんじ/演:長友郁真)
- 南山洋一(みなみやまよういち/演:尾崎右宗)
- 村崎紫乃(むらさきしの/演:須永千重)
- 小春(こはる/演:中村加弥乃)
- れな(れな/演:東野絢香)
- 『三千円の使いかた』の用語
- 8×12の法則
- ポイ活
- Tommy Hilfiger(トミーヒルフィガー)
- 『三千円の使いかた』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 御厨琴子「人はね、三千円の使いかたで人生が決まるの」
- 御厨琴子「幸せの形なんて、人それぞれ」
- 御厨琴子「費用対効果なんてないってことを受け入れてこその人生、そのための節約なのよ」
- 小森安生「向き合わなきゃいけないことは、逃げたり先延ばしにしちゃだめです」
- 小田街絵「人が同じ方向を向いて歩いて行くのってさあ、最初にとことん向き合わないとダメなのかもね」
- 『三千円の使いかた』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 第1話のミュージカル演出
- 琴子の就職先は原作では和菓子屋
- 智子の離婚騒動はドラマオリジナル
- 『三千円の使いかた』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:LE SSERAFIM「Choices」
- 挿入歌:mihoro*「えっか」