ディアンヌ(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

ディアンヌとは漫画『七つの大罪』に登場する人物である。「嫉妬の大罪(サーペント・シン)」を背負う巨人族の女性で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。登場初期はメリオダスに片思いをし、メインヒロインのエリザベスに嫉妬していた。だがエリザベスの優しさに触れ、友達となっていった。巨人族として強大な力を持つがその優しい性格故に余り争いは好まなかった。物語が進むに連れて過去の記憶を失っていた事が明らかになる。最終的に記憶を取り戻し、同じ団員の妖精族の王キング(ハーレクイン)と結ばれた。

ディアンヌの魔力で大地を変化させ、巨大な盾を作り出す技。盾の中央下には顔の様なものがある。敵の攻撃を塞ぐ、防御の技である。

金剛塔(ダイヤモンド・タワー)

金剛の盾(ダイヤモンド・シールド)の発展技。ディアンヌの魔力で大地をダイヤモンドに変化させ、一瞬で巨大な塔を構築して防御する。

ドロールの舞

ディアンヌがドロールと邂逅した後に習得した技。舞いを踊る事で己の気を高めつつ、大地と交信する。これにより相手の強さに合わせた力を引き出す事が出来る。

大地創造(マザー・クリエイション)

ディアンヌの大技。魔力を大地に注ぎ込み、広大な範囲の地形を破壊して作り直してしまう。魔神王に肉体を乗っ取られたゼルドリスとの戦いで披露した。この時のゼルドリスは“ブリタニアの湖”という条件を設定して土地から魔力を得ていた為、ディアンヌが地形を変えた事でこの供給を受けられなくなり、大きく力を削がれることとなった。

ディアンヌ(七つの大罪)の来歴・活躍

メガドーザに生まれる

ディアンヌはブリタニア大陸のメガドーザという場所で巨人族として生まれる。巨人族は始祖バロールを信仰しており、戦う事に誇りを抱く種族であった。

ブリタニア大陸には妖精、人間、巨人、女神族、魔神族が存在している。本編から3000年前「聖戦」と呼ばれる魔神族対女神族率いる4種族により大戦が勃発し、大陸は戦禍に包まれた。最終的に女神族は「常闇の棺」という道具を使用し、魔神族を封印してしまう。代償に女神族達は肉体を失って霊魂のみの存在となった。ディアンヌが生まれた時、ブリタニア大陸は一部の例外を除き妖精族、人間、巨人族のみが生活している。

巨人族は人間に傭兵として雇われる事で生計を立てていた。ディアンヌもマトローナに戦闘技術を叩き込まれ、傭兵として人間の戦争に駆り出されている。マトローナはディアンヌの叔母であり、巨人族のリーダー的存在でもある。だが優しい性格のディアンヌは戦いを拒み、巨人族の里を抜け出した。そして1人でひっそりと生活をする様になる。

キングと出会う

本編より700年前、ディアンヌは気を失っているキングと出会った。キングは妖精族の王であり、正式名はハーレクインである。彼は人間に攫われた仲間達を救おうとしていたが、その人間に襲撃されて記憶を失っていた。ディアンヌは彼を介抱し、2人は共同生活を送る様になる。その中で2人は絆を深めていき、懇意の仲となっていった。

キングと離別

ある日、キングは人間を虐殺するヘルブラムと遭遇し、記憶を取り戻す。ヘルブラムはキングの親友であり、仲間達と共に人間に攫われていた妖精である。彼は人間に目の前で仲間達を虐殺され、人間を憎悪していた。キングは妖精王としての役目を果たす為、ヘルブラムを自らの手で殺す。そして彼の犯した罪を背負い、償う為にキングはリオネス王国にて裁きを受ける事を決意した。彼はディアンヌに寂しい思いをさせぬ様、自分に関する記憶を魔法で彼女から消し去ってしまった。

記憶を消されたディアンヌは混乱の中、自分の故郷へと戻っていった。

マトローナを殺される

故郷に戻ったディアンヌは再び傭兵として、マトローナと共に戦いに明け暮れた。そんなある日、マトローナとディアンヌは罠に嵌められて聖騎士達の襲撃を受ける。聖騎士とはリオネス王国に仕える、強大な魔力と剣技を持った騎士達の総称である。一部の聖騎士は武名を轟かせるマトローナを倒し、栄誉を得ようと画策していた。聖騎士達の謀略によりマトローナは毒殺され、ディアンヌはその濡れ衣を着せられてしまう。彼女は「力への〈嫉妬〉ゆえに王国の友兵マトローナを毒殺、さらに口封じのため、無辜なる王国騎士330名を惨殺した」罪で斬首刑を言い渡された。マトローナの死に打ちひしがれ、元来争いを好まない性格の彼女は抗弁をせず、嫉妬の大罪を背負った。

七つの大罪に加入する

嫉妬の大罪を背負ったディアンヌは打首にされそうになった所をメリオダスによって救い出される。メリオダスは本作『七つの大罪』の主人公で、少年の姿をしているが出鱈目な強さを持っている聖騎士である。「憤怒の大罪(ドラゴン・シン)」を背負っており、七つの大罪の団長でもある。七つの大罪とはメリオダスが組織したリオネス王国の聖騎士団の名称である。彼はバルトラの「7人の大罪人がリオネス王国の守護者となる」という予言に従い、リオネス王国を守護する7人の大罪人を探していた。その1人としてディアンヌが選ばれ、彼女は死刑を免れる条件として、七つの大罪に加入する事になる。バルトラはリオネス王国の国王である。

ディアンヌはメリオダスとは以前から知り合いになっており、暴漢の人間から守って貰った上に女性として扱われた事でディアンヌは彼に想いを寄せる様になった。

七つの大罪に加入したディアンヌは功績を重ねて行き、他の団員達と共にリオネス王国の英雄となる。

リオネス王国を追われる

本編より10年前、ディアンヌ達七つの大罪はリオネス城に招集される。そこで当時の聖騎士長ザラトラスが串刺しにされて殺害されている現場を目撃した。その後、ディアンヌ達七つの大罪はザラトラス殺害の濡れ衣を着せられ、聖騎士達から包囲されてしまう。ディアンヌや他の団員達は、リオネス王国を脱出して方々に散った。これにより七つの大罪は解散する。この時の混乱でディアンヌは自身の武器ギデオンを紛失した。

ザラトラス亡き後、聖騎士長にドレファスとヘンドリクセンが就任する。ドレファスはザラトラスの弟である。ヘンドリクセンは女神族を信仰する人間の一部族のドルイド出身の騎士で、ドレファスの弟子であり無二の友でもある。二大聖騎士長達は「聖戦が始まる」という王の予言を受け、クーデターを決行した。これにより穏健派だったバルトラは捕えられ、聖騎士達は「聖戦に備える」という大義名分の元、平民達から搾取を始める。バルトラはリオネス王国の国王であり「千里眼(ビジョン)」という必ず当たる予言が出来る。物語本編は王城からエリザベスが逃げ出し、七つの大罪に助けを求めるべく、メリオダスと出会った所から始まった。エリザベスはリオネス王国の第3王女である。その正体は女神族の統率者である創造神の娘エリザベスの転生体であった。

エリザベスとメリオダスは散り散りとなった七つの大罪のメンバーを集めリオネス王国を奪還するべく、行動を開始した。

fb-4337630874337101
fb-4337630874337101
@fb-4337630874337101

Related Articles関連記事

NEW
七つの大罪(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

七つの大罪(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『週刊少年マガジン』にて2012年45号より、鈴木央が連載している漫画及びアニメ作品。 人と人ならざるものの世界が分かれていなかった時代。絶大な魔力を有す〈聖騎士〉に守られた「リオネス王国」の王女エリザベスは、ある者を探す旅に出ていた。それは最強最悪の騎士団と恐れられ、国を裏切った〈七つの大罪〉。 エリザベスは一軒の酒場で少年メリオダスと出会う。それは世界の命運を握る戦いへの序章だった。

Read Article

七つの大罪の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

七つの大罪の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『七つの大罪』とは、鈴木央(すずきなかば)による作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2011年52号の読切作品を経て2012年45号から連載を開始。ハイ・ファンタジー作品であるが、ダーク・ファンタジーの要素も取り入られている。2015年、第39回講談社漫画賞・少年部門受賞。2016年12月時点で累計発行部数は2000万部を突破した。『七つの大罪』の名言は漫画の枠を飛び出し、人生の名言としても響くモノがあり、高く評価を得ている。

Read Article

キング/ハーレクイン(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

キング/ハーレクイン(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

キング/ハーレクインとは漫画『七つの大罪』に登場する人物で妖精たちの王。人間を虐殺した親友ヘルブラムを王としての責務から討ち、“危険な妖精を放置した”咎で怠惰の罪を背負う。その後主人公のメリオダスの誘いにより、聖騎士団「七つの大罪」に加入。以後は仲間達と共に魔神化したヘンドリクセン、十戒、魔神王、混沌から生まれたキャス等、多くの強敵達と死闘を繰り広げた。神器「霊槍シャスティフォル」を得物とし、戦いの中で史上最強の妖精王として覚醒した。後に七つの大罪の仲間である巨人の少女ディアンヌと結婚した。

Read Article

ゴウセル(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

ゴウセル(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

ゴウセルとは漫画『七つの大罪』に登場する人物である。「色欲の大罪(ゴート・シン)」を背負う人形の男で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。七つの大罪の一員としてリオネス王国奪還に貢献した。その正体は十戒の1人である“「無欲」のゴウセル”が作り出した人形であり、「人間の感情を理解したい」という想いのまま暴走し、仲間達を翻弄していく。その後七つの大罪のメンバー達の活躍により失われた記憶を取り戻し、自分には元々感情があった事を思い出す。以降は頼もしい仲間として七つの大罪で活躍した。

Read Article

メリオダス(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

メリオダス(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

メリオダスは漫画『七つの大罪』の主人公で、それぞれが大罪人である騎士団「七つの大罪」の団長。聖騎士達のクーデターで乗っ取られたリオネス王国を、仲間と共に奪還する。実は魔神王の息子であり、かつては魔神の集団である十戒を統率していた。戦いの中で命を落とすも感情を失った状態で復活し、新たな魔神王になるべく動き出す。最終的に感情を取り戻し、仲間達と共に魔神王を倒す。その後は混沌の力を求めるキャスとの戦いを征し、最愛のエリザベスと結婚し、リオネス王国の王となった。結婚後はトリスタンという男子を儲ける。

Read Article

バン(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

バン(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

バンとは漫画『七つの大罪』に登場する人物である。「強欲の大罪(フォックス・シン)」を背負う不死身の男で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。恋人の妖精エレインと死別し、彼女を蘇らせる方法を探していた。 聖騎士達のクーデターで乗っ取られたリオネス王国を仲間と共に奪還し、その後は十戒や魔神王、キャスといった強敵と戦いブリタニア大陸に平和をもたらす。最終的にエレインに自身の不老不死の能力を与える事で、彼女を蘇生させる。その後蘇生したエレインと結婚しランスロットという男子を儲けた。

Read Article

エスカノール(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

エスカノール(七つの大罪)とは【徹底解説・考察まとめ】

エスカノールとは漫画『七つの大罪』に登場する人物である。「傲慢の大罪(ライオン・シン)」を背負う男で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。普段は頼り無い優男であるが、太陽が正午に近付く程力が増し、正午には最強の力を発揮する筋肉質で傲慢な男となる。この力は元々女神族のマエルのものであり、人間の肉体で何度も耐えられるものではなく、一時は力を返還する。しかし最後まで七つの大罪の一員として戦う事を選んだエスカノールは、再びマエルから力を借りて戦場で戦い、自らの力で燃え尽きて死亡した。

Read Article

『七つの大罪』のキャラクター別能力・神器を一覧で紹介!【必殺技】

『七つの大罪』のキャラクター別能力・神器を一覧で紹介!【必殺技】

『七つの大罪』に登場する主要キャラクターの神器と能力の一覧を紹介する。本作は鈴木央による少年漫画で、『週刊少年マガジン』にて2012年から2020年まで連載された。古の時代に存在した架空世界・ブリタニアの大地を舞台に、七人の大罪人によって組織された伝説の騎士団「七つの大罪」の戦いを描いた物語である。

Read Article

【七つの大罪】歴代美女キャラクターまとめ

【七つの大罪】歴代美女キャラクターまとめ

『七つの大罪』(ななつのたいざい)とは、大罪人の烙印を押されて解散した伝説の騎士団のメンバーが、反逆者や魔人などの脅威から国を守るために戦う姿を描いた鈴木央の漫画作品。 幾度となくアニメ化を果たした人気作で、ゲームや小説、映画などメディアミックスも盛んに行われた。作中には多くの個性的かつ魅力に溢れたキャラクターが登場し、その活躍でファンを喜ばせた。ここでは特に人気の高い女性キャラクターを紹介する。

Read Article

【あつ森】NARUTO/テニスの王子様/Fate/鬼滅の刃/七つの大罪/艦これを再現したフェイスペイントがすごい!【マイデザインIDまとめ】

【あつ森】NARUTO/テニスの王子様/Fate/鬼滅の刃/七つの大罪/艦これを再現したフェイスペイントがすごい!【マイデザインIDまとめ】

大人気ゲームシリーズ「どうぶつの森」のニンテンドーSwitch専用ソフト『あつまれ どうぶつの森』では、服やタイルを自由にデザインして作る「マイデザイン」という機能があり、人気を博している。マイデザインは服やタイルだけではなく、顔に直接ペイントすることも可能だ。ここではかわいいメイク風のフェイスペイントや、人気漫画・ゲームのキャラクターを模したフェイスペイントを紹介する。

Read Article

メリオダスの過去が明かされる!十戎・四大天使など新章のキャラ紹介【七つの大罪】

メリオダスの過去が明かされる!十戎・四大天使など新章のキャラ紹介【七つの大罪】

かつて大罪を犯して国を追われた7人の戦士を求めて旅をする、リオネス国の姫エリザベス。「七つの大罪」リーダーのメリオダスほか、無事に対面を果たしたエリザベスだったが、世界は魔人族「十戎」の登場によって更なる危機に見舞われる。本記事ではメリオダスの過去に大きくかかわる「十戎」や「女神族」など、新章で登場したキャラクターについて詳しく紹介する。

Read Article

アニメも好調!七つの大罪が面白い七個の理由を考察してみた!

アニメも好調!七つの大罪が面白い七個の理由を考察してみた!

『週刊少年マガジン』に連載されていた、鈴木央による漫画『七つの大罪』。巨大な悪の力によって脅かされた国を救うため、かつて大罪を犯したとされる七人の大悪人と姫君が立ち上がるというストーリーだ。本作は連載開始後から順調にファンを獲得し、アニメ化や映画化もなされている。本記事ではそんな大ヒット漫画『七つの大罪』の魅力を、七個の理由に分けて考察する。

Read Article

【メリオダス】よく分かる!「七つの大罪」キャラクター特集!【バン】

【メリオダス】よく分かる!「七つの大罪」キャラクター特集!【バン】

憤怒、強欲、嫉妬、怠惰、色欲、暴食、傲慢の名を冠した騎士団の英雄たちが、故国を脅かす敵と超常的なバトルを繰り広げる鈴木央の漫画『七つの大罪』。アニメ。ゲーム、劇場版と様々なメディアミックスを果たした人気作品である。 ここでは、作品に登場する主人公たちの騎士団「七つの大罪」のメンバーを紹介する。

Read Article

【アルスラーン戦記】間違いなく面白い!大人気少年漫画まとめ【七つの大罪】

【アルスラーン戦記】間違いなく面白い!大人気少年漫画まとめ【七つの大罪】

少年漫画はバトルモノや冒険モノなど、ワクワクハラハラするようなストーリーが多いことで人気です。「少年」漫画とはいうけれど、もちろん女性でも楽しめますし、イケメンが多く登場する作品だと女性読者の方が多かったりもします。この記事では、絶対に面白いこと間違いなしのオススメ少年漫画についてまとめました。気になるものがあれば、さっそく読んでみましょう!

Read Article

豪華メンバー!アニメ・七つの大罪の声優まとめ【梶裕貴、鈴木達央ほか】

豪華メンバー!アニメ・七つの大罪の声優まとめ【梶裕貴、鈴木達央ほか】

『週刊少年マガジン』に連載されていた鈴木央による作品である『七つの大罪』。2012年の連載開始以降順調にファンを獲得していき、2014年には待望のアニメ版『七つの大罪』が放送されている。その後も人気は衰えず、アニメの続編や映画作品が次々発表された。本記事ではアニメ『七つの大罪』の第一期に出演していた声優の情報を、画像と共にまとめて紹介する。

Read Article

大罪以外にも名作多数!鈴木央のおすすめ作品まとめ【ライジングインパクトほか】

大罪以外にも名作多数!鈴木央のおすすめ作品まとめ【ライジングインパクトほか】

『週刊少年マガジン』に連載開始以降大人気となり、アニメや映画など数々の派生作品を生み出してきた鈴木央の名作『七つの大罪』。一方で鈴木は『マガジン』だけではなく『ジャンプ』や『週刊少年サンデー』での連載経験もあるのだ。本記事では『七つの大罪』とはまた一味違った面白さのあるおすすめの「鈴木央」の作品を、まとめて紹介する。

Read Article

目次 - Contents