芥川慈郎（テニスの王子様）とは【徹底解説・考察まとめ】

芥川慈郎の概要

芥川慈郎（あくたがわじろう）とは許斐剛著のスポーツ漫画『テニスの王子様』に登場するキャラクター。氷帝学園テニス部3年生でレギュラーメンバーとして都大会の敗者復活戦から登場した。敗者復活戦では、越前リョーマを苦しめた聖ルドルフ学園の不二裕太と対戦し6-1で勝利した。寝ることが大好きで常に眠そうにしており、試合前でもギリギリまで寝ている。跡部の命令で樺地がおこしにいくのがお約束になっている。
ボレーヤーとして立海大付属中学校テニス部3年生の丸井ブン太と関係性が深く、丸井と試合をするためならどれだけ眠くても飛び起きるほど慕っている。芥川自身のプレイスタイルでもあるサーブ＆ボレーは元々、丸井を慕っているところから始まっている。幸い芥川自身もボレーの才能があったようで、人より柔らかい手首を持っておりどんな体勢からでも相手の予想ができないところに返す「マジックボレー」という必殺技を持っている。
いつも眠そうにしていることから自堕落なようにも思えるが、実は試合をするのが大好きで対戦相手が強いほどモチベーションが上がる。実力主義の氷帝学園テニス部にありながら、相手との試合を心から楽しむことができるため、個性的なキャラクターが多い氷帝学園テニス部の中でも特に異彩を放っている。感情を表現するのがうまく「うれC（嬉しい）」「くやC（悔しい）」というように、語尾をアルファベットにするのが特徴的。
関東大会の1回戦では青春学園テニス部3年生の不二周助と対戦した。序盤は不二でも返せないスーパーボレーを披露していたのの、不二の必殺技の数々にボレーを封じられ1ｰ6と完敗。その後全国大会では同じく氷帝学園テニス部レギュラーの宍戸亮とダブルスを組んでいたが、3回戦の青春学園との対戦時はレギュラーに入っていなかった。
続編である『新テニスの王子様』では日本代表メンバーの座をかけた試合で、同学校の樺地と対戦した。樺地は芥川のマジックボレーをコピーしたが、天性のものである手首自体の柔らかさまではコピーできず、芥川が勝利した。

芥川慈郎のプロフィール・人物像

誕生日：5月5日
星座：牡牛座
血液型：AB型
身長：160cm
体重：49kg
利き腕：右
プレースタイル：サーブ＆ボレーヤー
足のサイズ：26cm
視力：左右1.5
委員会：校外活動委員
シューズ：WILSON（SURGE DST 02 Mid（S1234W））
ラケット：WILSON（HYPER PRO STAFF 7.6 with ROLLERS）
家族構成：父、母、兄、妹
趣味：漫画（雑誌）、寝る
得意科目：体育、技術
苦手科目：古典、漢文
好きな食べ物：ムースポッキー、羊
好きな色：オレンジ
好きな映画：何を観ても眠くなる
好きな音楽：何を聴いても眠くなる
好きな本：少年漫画全般
座右の銘：果報は寝て待て
出身小学校：氷帝学園幼稚舎
よく訪れる学校内スポット：中庭、裏庭、屋上、保健室
おこづかい使用例：ポッキーの新作
好みのタイプ：明るくて楽しい子
行きたいデートスポット：マンガ喫茶
今一番欲しいもの：部屋に大きいソファが欲しい
日課：まくらカバーを取りかえる
苦手なもの（こと）：トマト、岳人ん家の階段
テニス以外の特技：ジョジョのスタンド名が全部言える事
朝練に来る回数：月2回
W杯大会中の日課：丸井君とハイタッチ
人気投票結果：25位（第2回）
初登場会：109話
CV：うえだ ゆうじ

寝ることが大好きでいつも眠そうにしている。試合前でも寝ているため起こされないと試合に来ない。氷帝学園テニス部は実力主義なので、レギュラーである芥川はそのような振る舞いでも怒られているシーンなどは描かれていない。試合が始まると意気揚々とし始め、対戦相手が強かったりスーパープレーを披露するとテンションが上がってエンジンがかかりだすという一面がある。立海大付属テニス部の丸井ブン太を一方的に尊敬しており、丸井と対戦できるのなら寝るのもやめて動き出す。
プレイスタイルはサーブ＆ボレーで、このスタイルも尊敬している丸井を参考に編み出したもの。芥川自身もその才能があったようで、天性の手首の柔らかさからくる予測不能のボレー「マジックボレー」を駆使して試合をする。この必殺技で聖ルドルフ中学校の不二裕太を圧倒してみせた。
感情表現が豊かで「うれC（嬉しい）」や「くやC（悔しい）」など語尾をアルファベットにする。クールなキャラクターの多い氷帝学園テニス部の中でこの明るさは異彩を放っている。

芥川慈郎の能力：天性の手首の柔らかさ

芥川慈郎の能力は普通の人ではありえない天性の手首の柔らかさである。普通は体勢を変えてコースを変更するが、芥川は手首の角度だけでコースを変更してボレーをしてくるため、全くコースが読めない。不意をつかれた対戦相手は全く動けずに芥川のボレーの餌食になる。

芥川慈郎の必殺技：マジックボレー

芥川慈郎が持つ手首の天性の柔らかさから繰り出される予測不能のボレーが「マジックボレー」である。ボレー自体にはスピードが無く、コートのネット際に落とすドロップボレーのようなショットが多い。また、相手がドロップボレーを読んでプレイしてきたとしても、普通ではありえない角度にボールを落としてくるため、スピードが無くてもポイントが取れる。
都大会の敗者復活戦では聖ルドルフ中学校の不二裕太をこのマジックボレーで圧倒してみせた。関東大会で不二裕太の兄である青春学園の不二周助と対戦した時は、序盤こそマジックボレーで周囲を驚かせたが、周助の多彩なテクニックの前にボレーをさせてもらうこともできずに1ｰ6で敗北した。

芥川慈郎の来歴・活躍

都大会の敗者復活戦

芥川慈郎の初登場した試合は、都大会の敗者復活戦。対戦相手は聖ルドルフ中学校の不二裕太で、この試合に勝利したほうが東京都第5位で関東大会に出場できるという試合だった。結果は芥川がマジックボレーを駆使して試合を優位に運び、それを破ることができなかった裕太が敗北。スコアは6-1で芥川の勝利であった。準決勝で不二裕太は青春学園の越前リョーマと対戦しており激闘を繰り広げたが、そんな裕太でも芥川の前に苦杯を嘗める結果になり、読者を驚かせた。結果的に氷帝学園テニス部が関東大会出場を決めた。

関東大会で青春学園と対戦

氷帝学園は関東大会3回戦で青春学園とあたり、芥川はシングルス2で不二周助と対戦した。最初の1ゲーム目は周助が新たなサーブ「消えるサーブ」を使い危なげなくゲームを取得する。続く第2ゲーム目は芥川のマジックボレーがさく裂。最初は芥川のラッキーショットかと思われたボレーであったが、続けざまに際どいボレーが入ることから、芥川が狙って打っていることが発覚し、会場を驚かせる。
第3ゲーム目は周助がラリー戦で芥川を後ろにくぎ付けにし、ボレーを一切させることなくゲームを取得する。ここから周助のワンサイドゲームになっていく。1-2で不二のリードで迎えた第4ゲームでは、芥川はサーブを打った後にボレーに出ていくも周助の強烈なリターンで容易にリターンエースを決められてしまう。その後、周助の必殺技である「白鯨」がさく裂し、会場の度肝を抜く。ここからは芥川は周助のストロークと白鯨になす術なく敗北するものの、試合後は「くっそーーーーっ！！くやCーーーっ！！しっかし本当 オメェより強い奴なんているんかい？」と周助を褒めたたえた。

『新テニスの王子様』でのシングルスマッチ

テニスの王子様の続編である『新テニスの王子様』でU-17日本代表合宿メンバーに選出されていた芥川と樺地。合宿中にコーチから「二人組を組んでください」と指示があり、芥川は樺地と組むことになる。誰しもがダブルスの練習をするものだと思い込んでいたが、実際にはペア同士でシングルスを行い、負けた方は合宿から去るという選別目的の試合であった。試合の描写はほとんど描かれていないが、結果は芥川の勝利。相手の技を完璧にコピーできる樺地だが、芥川のボレーは天性の手首の柔らかさからくるものなので、さすがの樺地でも手首自体の柔らかさをコピーすることはできなかった。

芥川慈郎の関連人物・キャラクター

跡部景吾（あとべけいご）

氷帝学園中等部3年生でテニス部の部長。青春学園の手塚国光と同じく数少ない全国区のプレイヤー。オールラウンドにすべてのプレーをこなす。必殺技である「破滅への輪舞曲（ロンド）」は相手のラケットのグリップ部にボールを当て、相手の手からラケットをはじいた後、確実にスマッシュを決めるという離れ技だ。氷帝学園中等部テニス部の部員は全部で300人おり、その頂点に君臨することから「王様（キング）」と呼ばれている。卓越した観察眼を持ち相手の弱点を見つけることに長けており、相手自身も気づいていないような癖などを見抜き、そこを攻める「氷の世界」という必殺技で手塚を苦しめた。
重度のナルシストで、自分が試合をする前は部員全員に「勝つのは跡部！負けるの○○！（対戦校や対戦相手の名前）」とコールさせ、最後に跡部自身が指を鳴らしながら「勝つのは俺だ」と言い放ってから試合に臨む。一人称も「俺様」であり、口癖も「アーン？」であることから常に人の上に立ってものを言ってくる。自信家の跡部であるが、新たな必殺技を完成させるために日夜練習を怠らず、立海大付属中学校に殴りこんで副部長である真田に試合を申し込んだこともある。
イギリスの帰国子女で、跡部財閥の御曹司でもあるとんでもないお金持ち。作中のキャラクターの中では屈指の人気を誇っており、ファンクラブもあるほどである。