ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』とは、ギレルモ・デル・トロが監督を務め、Netflixで公開したミュージカル・ファンタジー・ストップモーションアニメ映画。タイトルの通り『ピノッキオの冒険』を原作としている。デル・トロならではのキャラクター造形と具体的な時代背景を追加したユニークなストーリーが評価され、第80回ゴールデングローブ賞ではストリーミング作品として初めてアニメ映画賞を受賞、第95回アカデミー賞では長編アニメ映画賞を受賞している。

スパッツァトゥーラ

CV:ケイト・ブランシェット

ヴォルペ伯爵の手下の猿。サーカスの人形使いとして活躍していたが、ピノッキオが現れてからはすっかり日陰者になってしまう。ヴォルペ伯爵以外に頼るものがなかったため仕方なく従っていたが、ピノッキオに優しくしてもらったことをきっかけにヴォルペ伯爵を見限り、ピノッキオの家族となる。

カルロ

CV:グレゴリー・マン
日本語吹き替え:野地祐翔

幼い時に亡くなった、ゼペットのひとり息子。明るく素直な性格で、ゼペットだけでなく町中に愛されていた。
唯一の家族にして最愛の息子を喪ったゼペットは失意に暮れ、酒浸りの日々を過ごすことになる。

その他

木の精霊

CV:ティルダ・スウィントン
日本語吹き替え:深見梨加

ゼペットの家の近くの森に現れた精霊。ゼペットの作った人形に命を吹き込み、「ピノッキオ」と名付ける。死の精霊の姉妹。

死の精霊

CV:ティルダ・スウィントン
日本語吹き替え:深見梨加

死後の世界を司る精霊。車に撥ねられて死んだピノッキオに、彼が何度でも蘇る命を持っていることを説明した。木の精霊の姉妹。

市長

CV:ロン・パールマン
日本語吹き替え:壤晴彦

ゼペットが住んでいる町の市長で、キャンドルウィックの父親。厳格なファシストで、息子を含む少年たちはみなファシストかつ勇ましい兵隊であるべきと考えている。

キャンドルウィック

CV:フィン・ウルフハード
日本語吹き替え:宮里駿

ゼペットが住んでいる町の市長の息子。何かとピノッキオをからかう意地の悪い少年だが、父の期待に応えようと必死になっている面もある。ピノッキオと共に少年兵の訓練施設に送られるが、本心では殺し合いなどしたくないと思っている。

神父

CV:バーン・ゴーマン
日本語吹き替え:横島亘

ゼペットたちが住む町の教会の神父。教会に爆弾を落とされ、カルロが死んだことでキリスト像が作りかけになっていることを気にしている。

医者

CV:ジョン・タトゥーロ

車に撥ねられたピノッキオを診察した医者。

黒ウサギ

CV:ティム・ブレイク・ネルソン

死後の世界にいるウサギたち。死者の魂が入った棺を部屋に運ぶのが仕事で、それ以外の時間はトランプをして遊んでいる。

ベニート・ムッソリーニ

shuichi
shuichi
@shuichi

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