ブラッククローバー(ブラクロ)の黒の暴牛まとめ

『ブラッククローバー』は『週刊少年ジャンプ』連載の田畠裕基によるファンタジー漫画である。魔法が存在する世界で、魔法の源となる「魔力」のない少年アスタが魔法使いの頂点「魔法帝」を目指して奮闘する姿を描いている。
「黒の暴牛」は魔法帝が束ねる魔導士集団「魔法騎士団」の1つで、「魔法帝」を目指すアスタが所属することになる。物語開始時は「魔法騎士団の中で最低最悪の団」と呼ばれていたが、アスタや彼に影響を受けた団員の活躍で周囲から認められていく。

『ブラッククローバー』の概要

『ブラッククローバー』は『週刊少年ジャンプ』で連載されている田畠裕基のファンタジー漫画。2014年に『少年ジャンプNEXT!!』に読み切りで連載された後、2015年に『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された。略称は『ブラクロ』。友情や努力といった少年漫画らしいストーリーが魅力で、「全国書店員が選んだおすすめコミック2016」の第3位にランクインした。また2017年にはテレビアニメが放送されたほか、2021年には劇場アニメの製作が発表された。

舞台となるのは魔法が存在する世界。主人公のアスタは魔法に必要な「魔力」が全くない少年だった。しかしアスタは幼馴染のユノと魔法使いの頂点である「魔法帝」を目指すことを誓い合い、騎士団の門を叩く。魔力を持たないアスタは9つある騎士団のどこの団からもお呼びがかからないが、魔法帝になることを諦めないその姿勢をヤミ・スケヒロに気に入られ、黒の暴牛に入団することになった。

黒の暴牛(くろのぼうぎゅう)とは

9つの騎士団から編成された魔法騎士団のうちの1つ。その名の通りシンボルは牛で、シンボルカラーは黒。異国で浮いていた闇魔法の使い手であるヤミ・スケヒロがユリウスにスカウトされて魔法騎士団に入った後、はみ出し者の面倒を見ようと立ち上げた。
団員の半分は正式な入団試験を受けずヤミが直接スカウトして加わった裏口入団者で、実力こそ高いものの性格などに難を抱えるものばかりである。そのため団員はみな、受け入れてくれたヤミを慕っている。武功よりも被害額が上回っており、周囲からは敬遠され「魔法騎士団の中で最低最悪の団」と呼ばれている。アスタが入団した当初は騎士団の功績を表す「星」もマイナスに相当する「黒星」が30個もあったが、アスタや彼に影響された団員たちの活躍により、星取得数が2位にまで上昇した。

『ブラッククローバー』の黒の暴牛

シンボルマーク・紋章・エンブレム

黒の暴牛のシンボルは牛である。シンボルマークは金色に縁どられた黒色の牛で、団員たちのローブの左胸にあたる部分にはこのシンボルマークが刻まれている。

ローブ

黒の暴牛のローブは黒を基調としたもので、襟や裾に金色のラインが入っている。また右胸のあたりにスリットが入っている。ヤミのローブは他の団員たちとは異なり右肩にかかるような形で、裾もボロボロである。

アジト

黒の暴牛のアジトは問題児たちが暴れるため、外見も内側もボロボロである。玄関を入ってすぐのところに皆が集まれるような広い空間があり、団員たちが好きに過ごしている。その他、食堂や大浴場、猛獣の部屋、団員たちの部屋などがある。女の部屋の周りには男が入らないよう、罠が仕掛けられている。
実は団員であるヘンリー・レゴラントの家である。生まれつき他者から魔力を少しずつもらわないと生きていけない奇病に侵されているヘンリーが、アジトを探していたヤミに提供した。ヘンリーの魔法によりアジトが巨人「黒の暴れ牛号」に変形し、敵と戦うこともできる。

特色

黒の暴牛の設立のきっかけはヤミが魔法帝ユリウスから新たな団の設立及びその団の団長になる事を持ちかけられたこと。そこでヤミは「はぐれ者や暴れん坊を集めて居場所を作ってやりたい」と語った。団員たちはそんなヤミの思想のもと集められた者がほとんどで、他の騎士団と比べると性格が一癖も二癖もあり、言葉遣いも粗暴である。物語当初は仲間同士の協調性にも欠けており、1人で敵に向かっていく者やピンチになると逃げることを第一に考える者などばかりだった。しかしどこまでも前向きで仲間のことを信じるアスタの影響で、協調性を身につけていく。
一方で団長のヤミに対しては、団員たちのほとんどが何かしらの恩義を感じていることもあり、絶大な信頼を寄せている。ヤミに「今ここで限界を超えろ」と言われると、奮起していつも以上の力を発揮する。
団員のほとんどは常識や家柄などのしがらみを気にしないため、自由に動けるという一面もある。ただ評価などを気にしなさ過ぎて、実力はあっても下級魔導士のままでいる団員も少なくない。

星の数

魔法騎士団では功績を表す指標として「星」というシステムを導入している。魔法帝に活躍が認められることで授与されるもので、功績によっては複数の星を与えられる場合もある。功績よりも被害が大きくなった場合はマイナスである「黒星」が与えられる。
前年度の黒の暴牛は被害被害額が上回っており、黒星が50個、つまり星がマイナス50個という悲惨な数で騎士団の中でも断トツの最下位だった。しかしラクエの海の底にある海底神殿の任務などを達成した結果、次の星の数が発表される「星果祭」では101個獲得したことが判明する。この数は9つある騎士団の中で第2位という結果だった。多くの国民や騎士がこの結果を信じられず、黒の暴牛の不正を疑ったことからもいかに彼らが信用されていないかが分かる。

団長

ヤミ・スケヒロ

黒の暴牛を立ち上げた張本人にして団長。無精髭を生やした筋肉質の大柄な男性といういかつい見た目、荒々しく乱暴という性格だがはみ出し者揃いの団員を受け入れて束ねており、彼らからはとても慕われている。無茶な指令でも従う団員もいるほど。出身は海を越えた東の島国「日ノ国」で、海で遭難して騎士団のあるクローバー王国にやってきた。そんな自分を受け入れてくれた魔法帝ユリウスには恩義を感じている。
引力を発する「闇魔法」の使い手。「氣」を読むことで可能になる相手の動きの予測と、刀に闇魔法を纏わせた強力な斬撃を武器とする。

副団長

ナハト・ファウスト

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