〝ギャング〟ベッジのオーマイファミリー（ONE PIECE扉絵連載）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ONE PIECE』（ワンピース）の概要

『ONE PIECE』（ワンピース）とは、日本の漫画家・尾田栄一郎が描く、海賊を題材にした少年漫画。1997年に集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった。1999年にはTVアニメ化され、翌年の2000年には劇場版映画の制作・公開がされた。小説やゲーム、舞台やリアルイベントなど、様々なメディアミックス展開をし、企業とのコラボ企画も引っ切り無しに行われている。その人気は日本国内に留まらず、世界各国に広がっており、57以上の国や地域で翻訳版が発売。2021年には、全世界を対象としたキャラクター人気投票企画「第1回 ONE PIECE キャラクター世界人気投票 WT（ワールドトップ）100」が開催された。

『ONE PIECE』では、各話の扉絵を利用した短期集中型の連載「扉絵連載（表紙絵連載）」が本編と並行して掲載されることがある。本編での活躍を終えた登場人物達のその後の生活や冒険が描かれており、本編に先駆けて新しいキャラクターが登場することも多い。

「〝ギャング〟ベッジのオーマイファミリー」とは

「〝ギャング〟ベッジのオーマイファミリー」とは、少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）の各話の扉絵を利用して描かれる、短期集中の連載「扉絵連載」の第二十四弾。全37話で構成されており、単行本94巻から98巻に収録されている。
主要人物は、最悪の世代の一人カポネ・”ギャング”ベッジ率いるファイアタンク海賊団の面々と、ベッジの妻であるシャーロット・シフォンの双子の妹ローラ。後に本編で登場する海軍本部機密特殊部隊「SWORD」の隊員プリンス・グルスと孔雀（くじゃく）も登場する。

当時四皇だったビッグ・マム／シャーロット・リンリンの縄張りから逃げ出すことができたファイアタンク海賊団は、シフォンの「双子の妹ローラに会いたい！」という思いを叶えるためにローラを探す旅に出るのだった。

「〝ギャング〟ベッジのオーマイファミリー」のあらすじ・ストーリー

双子の妹ローラを捜索

最悪の世代の一人カポネ・”ギャング”ベッジ率いるファイアタンク海賊団は、ビッグ・マム／シャーロット・リンリンの暗殺のため、主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味と共闘。暗殺計画には失敗したものの、混乱に乗じてビッグ・マムの縄張りから逃げ出すことに成功した。ベッジの妻でビッグ・マムの娘であるシャーロット・シフォンは、双子の妹ローラに会いたいと言い出す。ベッジは、愛妻家であるため、シフォンの願いを叶えるために、ローラを探す旅に出ることにした。

ローラが元王下七武海ゲッコー・モリアの巨大海賊船スリラーバークにいたことは、麦わらの一味の航海士ナミから聞いていたので、一行はスリラーバークを目指すことにする。しかし、スリラーバークは偉大なる航路（グランドライン）の前半の海にある。ベッジ達のいる後半の海・新世界からスリラーバークに行くには赤い土の大陸（レッドライン）を超えなければならないが、聖地マリージョアで4年に1度開催される世界会議（レヴェリー）があるため、赤い土の大陸を超えることができなかった。

ドレスローザ王国に上陸

ファイアタンク海賊団はひとまず食料補給のため、ドレスローザ王国へと立ち寄った。そこで数日前にローラがドレスローザがやってきているという情報を掴む。ベッジ達はドレスローザの町へと入り、ローラ捜索を開始した。するとベッジとファイアタンク海賊団の相談役ヴィトは、道端で何らかのダメージを負った人々に出くわした。それは泥酔したドンキホーテファミリーの一員キュイーンにバキュームキスをお見舞いされた人々だった。ヴィト達はキュイーンに見つからないようにその場を離れる。するとそこへ現れたのはバイキン海賊団。バイキン海賊団は町の人々に「キスキス菌」という細菌兵器を撃ち込む。ベッジはあまり騒がれて海軍がやってきたら面倒だと、バイキン海賊団をやっつけた。

海軍に捕まるシフォン

一方その頃、美容室に行っていたシフォンは、海軍に見つかり捕まってしまった。ファイアタンク海賊団のゴッティは、シフォンを助けようと海軍を追ったが、返り討ちに遭ってしまう。ベッジやヴィトは、バイキン海賊団の「キスキス菌」を被弾した町の人々に捕まって動けない。援軍の望めない中、それでもゴッティは単身海軍の船を攻撃し、無事にシフォンを助け出すことに成功した。しかしおかしなことにゴッティが助けたシフォンは、「誰だか知らないけど、助けてくれてありがと♡」とゴッティの頬にキスをしたのだ。

実はゴッティがシフォンだと思っていた人物は、シフォンが探していた双子の妹ローラだったのだ。双子で外見がそっくりだったので、ゴッティは攫われたローラをシフォンと間違えていたのだ。しかしその勘違いのおかげでシフォンとローラは無事に再会を果たすことになる。ローラ率いるローリング海賊団のメンバーは、ゴッティ達に船長のローラを救ってくれた礼を言った。

父・パウンドとの再会

ベッジ達がドレスローザの港に行くと、そこにはドレスローザ周辺の海域を見回っていたトンタッタ海賊団に助けられたパウンドがいた。パウンドは、ビッグ・マムの夫の一人で、シフォンとローラの父親だ。パウンドは突然の娘達の再会に喜び、二人に自分が父親であることを涙ながらに告げる。ローラとシフォンとは生まれてすぐに引き離されてしまったため、二人はパウンドが父親であることを知らないのだ。しかし二人はパウンドの言うことが信じられず、ファイアタンク海賊団はパウンドと追ってくる海軍から逃げるために船を出した。

海軍の砲撃の中、パウンドは海に飛び込んでファイアタンク海賊団の船を追う。そしてパウンドは自分が父親である証拠に、ロケットに入っているローラとシフォンの赤ん坊の時の写真を見せた。ローラとシフォンはそれを見て、ビッグ・マムに言われたことを思い出す。「ママが言ってた！私達の父親は何度蹴ってもくい下がるしつこい男！！」。ファイアタンク海賊団はパウンドを海から引き上げて船に乗せる。パウンドは26年間願い続けた娘との初めてのハグをついに叶えるのだった。

ゴッティとローラの結婚式

ゴッティに助けられたローラはゴッティに求婚。ゴッティはそれに応えた。船の上では二人の盛大な結婚式が執り行われ、ベッジも部下の結婚を祝福した。

祝砲（海軍からの砲撃）に揺られて、幸せいっぱいのファイアタンク海賊団は旅を続けるのだった。

「〝ギャング〟ベッジのオーマイファミリー」の登場人物・キャラクター

ファイアタンク海賊団

カポネ・ベッジ

CV：龍田直樹

超新星／最悪の世代の一人で、ファイアタンク海賊団の船長。悪魔の実「シロシロの実」の能力者。「ギャング・ベッジ」という異名を持っており、その名の通り海賊をする前は、陸でギャングをしていた。マフィア風の出で立ちをした小柄な男で、葉巻を吸っていることが多い。部下からは「頭目（ファーザー）」と呼ばれている。地位やナワバリにはあまり興味がなく、金品だけを奪い、裏社会のボスの首を取る。そして復讐に来た有象無象を返り討ちにして楽しむ趣向を持つ。海賊になってからも名のある海賊の首を取ることを楽しんでいる。

ビッグ・マム／シャーロット・リンリンの首を取るために、ビッグ・マム海賊団の傘下に入った。その際にビッグ・マムの娘の一人であるシャーロット・シフォンと結婚している。政略結婚のようだが、お互いに愛があり、ベッジは妻のシフォンや息子のペッツをとても愛している。

カポネ・ベッジ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

カポネ・ベッジとは『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物でファイアタンク海賊団の船長。部下からは頭目（ファーザー）と呼ばれている。出身は西の海（ウエスト・ブルー）。「シロシロの実」を食べた城人間である。”ギャング・ベッジ”の異名を持つ。麦わらの一味がシャボンディ諸島に上陸した際、シャボンディ諸島に集結していた11人の超新星の1人である。服装は”ギャング”と呼ばれているだけあってマフィアのようなスーツを着用している。性格は残忍であり、生物の頭を切り、もがく体を見て喜ぶイカれた男である。

シャーロット・シフォン

CV：久川綾

四皇の一角を担っていた大海賊ビッグ・マム／シャーロット・リンリンの一人。双子の妹にローラがいる。実父であるパウンドとは、生まれてすぐに引き離されたため、顔も知らなかった。ベッジと結婚して、ペッツという息子を授かる。ビッグ・マムとは血の繋がった親子ではあるが、自身に酷い仕打ちをしてきたビッグ・マムへの愛情はない。そのため、夫のベッジが立てたビッグ・マム暗殺計画に反対もせず協力している。

ビッグ・マムの縄張りから出た後、昔海に出た双子の妹ローラに会いたいと願い、ドレスローザにて再会した。