チャットモンチー（CHATMONCHY）とは【徹底解説まとめ】

チャットモンチーの概要

チャットモンチーとは、Vo&Gt橋本絵莉子、Bass福岡晃子、Drums高橋久美子からなる日本のスリーピースロックバンドである。2000年に橋本絵莉子を中心に結成される。
その後、2002年に福岡晃子が加入。2004年に高橋久美子が加入し、2005年にメジャーデビューを果たす。
2011年に高橋が脱退し、2ピースバンドになる。その後、サポートメンバーを加え、3ピースや6人編成と形を変えながら活動を続け、2018年7月22日に開催された「チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018～みな、おいでなしてよ！～」を以て正式に完結（解散）した。

チャットモンチーの活動経歴

チャットモンチー結成からメジャーデビュー

2000年4月、橋本絵莉子（Vo&Gt）、中村ゆみ（Ba）、石田えりな（Dr）の3人でチャットモンチーを結成。
徳島市を中心にバンド活動をスタートさせる。

2002年1月、進学上の都合から、中村ゆみ・石田えりなが脱退。
3月、福岡晃子が橋本本人から自分以外のメンバーが脱退したことを告げられ、同時にベースとして加入の誘いを受ける。憧れだったチャットモンチーに加入できることを喜び加入を決断する。

2003年、男子ドラマーが加入するもほどなく脱退。その後は、2ピースバンドとしてアコースティックライブやサポートメンバーを迎えたライブを行う。

2004年4月4日、以前からサポートメンバーとして参加していた高橋久美子が正式メンバーに昇格。
高橋は幼少時から教職に就くのが夢だったため、教員免許や図書館司書の免許を取得した。その後、同じ大学の軽音楽部に入部してきた福岡晃子と知り合い、チャットモンチーのドラマーとして何度か勧誘されるが、教職への夢を捨てられず、また将来が保障されないという懸念から誘いを断っていた。しかし、招待されたチャットモンチーのライブで、アコースティックで演奏されていた「橙」に感銘を受け、2003年からサポートメンバーとして活動していた。
4月17日、徳島市で行われた「はな・はる・バンドコンテスト」に出場、グランプリを獲得する。
6月6日、自主制作盤『チャットモンチーになりたい』を発売。ライブ活動をしながら、地元を中心に手売りで1500枚を売り上げる。

2005年8月、雑誌『Rockin'on Japan』内でアマチュアバンドながら「数年に1度いるかいないかの新星登場」と紹介され、翌月には11月のメジャーデビューが同誌で報じられる。
10月15日、徳島JITTERBUGにて初のワンマンライブを開催する。
11月23日、ミニアルバム『chatmonchy has come』をKi/oon Recordsより発売、メジャーデビューを果たす。

スリーピース期

2006年3月1日、メジャーデビュー後初のシングル『恋の煙』を発売。
3月10日～7月2日まで、初の全国ツアー「smoke on the ご当地 '06」を開催。
4月30日、徳島市で開催された「はな・はる・フェスタ」に出演。メジャーデビュー後初の凱旋公演となった。
6月7日、2枚目のシングル『恋愛スピリッツ』を発売。
7月5日、初のフルアルバム『耳鳴り』を発売。
8月6日、「Rock in Japan Festival 2006」に出演。初出演ながら、同年に新設された「WING TENT」の大トリを務めた。
10月14日～11月12日まで、全国ツアー「耳鳴りツアーなり ～2006秋～」を開催。
11月15日、3枚目のシングル『シャングリラ』を発売。11月27日付けのオリコン週間ランキングで6位を記録し、初のTop10入りを果たした。

2007年4月11日、渋谷AXにてワンマンライブ「チャットモンチーは花よりAX」を2日間に渡り開催。
4月18日、4枚目のシングル『女子たちに明日はない』を発売。
6月20日、初の両A面である5枚目のシングル『とび魚のバタフライ／世界が終わる夜に』を発売。
7月4日、なんばhatchにてワンマンライブ「チャットモンチー 前のりFES ～Hatch 向いて コイ～」を開催。
7月7日、日比谷野外大音楽堂にて「チャットモンチー 七夕ライヴ ～天まで響け!!～」を開催。
9月5日、6枚目のシングル『橙』を発売。
10月20日、雑誌『Rockin'on Japan』2007年11月号の表紙を飾る。同誌の表紙を女性のみの編成バンドが飾るのはこれが史上初であった。
10月24日、2枚目のフルアルバム『生命力』を発売。11月15日付けのオリコン週間ランキングで初登場2位を記録。
11月16日～2008年1月29日まで、全国ツアー「チャットモンチー07/08ライヴ『生命力みなぎりTOUR』」を開催。一部公演では「つばき」が対バンとして参加した。
11月28日、初の映像作品『チャットモンチー レストラン 前菜』を発売。

2008年1月31日、橋本と福岡の母校である徳島県立城東高等学校の予餞会に招待され、全校生徒約1000人の前でシークレットライブを行った。
2月27日、7枚目のシングル『ヒラヒラヒラク秘密ノ扉』、映像作品2作目『チャットモンチー レストラン スープ』を同時発売。
3月31日～4月1日まで、初の武道館公演「チャットモンチーのすごい2日間 in 日本武道館」を開催。ガールズバンド史上最短となるデビューから2年4か月での武道館公演となった。
4月5日、那覇・桜坂セントラルにおいて初の沖縄ワンマン公演「チャットモンチーちむどんどんツアー IN 沖縄」を開催。
6月25日、8枚目のシングル『風吹けば恋』を発売。
11月1日～11月9日まで、ワンマン学園祭ツアー「チャットモンチーの抜き打ちツアー '08」を開催。
11月5日、9枚目のシングル『染まるよ』、映像作品3作目『チャットモンチー レストラン メインディッシュ』を同時発売。

2009年2月4日、10枚目のシングル『Last Love Letter』を発売。初の全曲セルフプロデュースシングルとなった。
3月2日、ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK！』内の企画で、高橋の母校である愛媛県立川之江高等学校の卒業式でサプライズライブを敢行した。
3月4日、3枚目のフルアルバム『告白』、映像作品『チャットモンチー レストラン メインディッシュ』のブルーレイ盤を同時発売。
4月5日～5月19日まで、初のホールツアー「チャットモンチー Hall In Love Tour 2009」を開催。
5月26日～7月5日まで、ライブハウスツアー「チャットモンチー いま一度ライブハウスを洗濯し申す！ツアー」を開催。
8月26日、映像作品4作目『チャットモンチー レストラン デザート』及び初のツアー単行本『3人の居所』を同時発売。
11月25日、映像作品5作目『WASH THE LIVEHOUSE '09@Zepp Tokyo』を発売。
12月23日、映像作品ボックスセット『チャットモンチー レストラン フルコース』を発売。

2010年3月19日～3月27日まで、アメリカでの「SXSW Japan Nite」、「Japan Nite US Tour 2010」、インストアライブ 「Amoeba Music」に出演。
3月24日、初のB面集『表情 <Coupling Collection>』とアーティストブック『ギャラリー茶友』を同時発売。
4月9日、徳島市のライブハウスGRINDHOUSEの杮落し公演「チャットモンチーからGRINDHOUSEへ おめでとうワンマンライブ」を開催。
5月11日～6月12日まで、ライブツアー「チャットモンチー 顔 to 顔 ツアー」を開催。初日公演は女性限定ライブとして行われた。
10月27日、約1年7か月ぶりの新作となるミニアルバム『Awa Come』を発売。

2011年4月6日、4枚目のフルアルバム『YOU MORE』を発売。当初は3月23日発売の予定だったが、東日本大震災の影響で延期となった。
4月13日、映像作品6作目『VIEW MORE <Clips＆U.S. Tour>』を発売。
9月29日、徳島GRINDHOUSE公演を以て高橋が脱退。
11月18日～12月4日まで、「チャットモンチーの求愛ツアー」を開催。福岡が山口美代子に師事しドラマーに転向する。
12月5日、ドキュメンタリー映像『映画版「鳴るほど」』が映画館上映。2日後の12月7日に映像作品7作目として発売。

ツーピース期

2012年2月1日、11枚目のシングル『満月に吠えろ』を発売。
2月8日、12枚目のシングル『テルマエ・ロマン』を発売。
2月15日、初のベストアルバム『チャットモンチー BEST～2005-2011～』を発売。
5月2日、5年ぶりの両A面である13枚目のシングル『ハテナ／夢みたいだ』を発売。
7月4日、後藤正文をプロデューサーに迎えた14枚目のシングル『きらきらひかれ』を発売。B面曲の「カリソメソッド」は後藤が作曲をしている。
9月12日、奥田民生をプロデューサーに迎えた15枚目のシングル『コンビニエンスハネムーン』を発売。
10月10日、5枚目のフルアルバム『変身』を発売。ジム・オロークをエンジニアに迎えた。
11月9日～2013年2月22日まで、ライブツアー「チャットモンチー TOUR 2012-2013『変身』」を開催。26か所28公演という過去最大規模のツアーとなった。

2013年5月28日、橋本が猪狩翔一（tacica）と2010年に結婚していたことと、妊娠6か月であることをブログで報告し、同時にしばらくの間活動休止に入ることも発表される。
7月15日、ツアードキュメンタリー『ふたりじゃない』が全国15か所の映画館で1日限り上映される。9日後の7月24日には映像作品として発売された。
10月16日、橋本が長男の出産をブログで報告。

サポートメンバー男陣（Dr.恒岡章 / Key.下村亮介）と乙女団（Key.世武裕子 / Dr.北野愛子）

2014年8月9日、「Rock in Japan Festival 2014」に出演、ライブ活動を再開する。その際にサポートメンバーとして「男陣」（Dr.恒岡章/Key.下村亮介）が参加。
10月29日、「男陣」を含む4人体制での初シングルとなる16枚目のシングル『こころとあたま/いたちごっこ』を発売。

2015年3月4日、17枚目のシングル『ときめき/隣の女』を発売。サポートメンバーとして「乙女団」（Key.世武裕子/Dr.北野愛子）を迎えてレコーディングされた。
5月13日、6枚目のフルアルバム『共鳴』を発売。
6月4日～7月1日まで、対バンツアー「チャットモンチーの求愛ツアー2015」を開催。
10月2日～10月30日まで、ライブツアー「男女6人6ヶ所巡り」開催。
11月11日、7年半ぶり2回目の武道館公演となる「チャットモンチーのすごい10周年 in 日本武道館！！！！」を開催。

2016年2月27日、キャリア初の主催フェス「チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2016～みな、おいでなしてよ！～」を2日間に渡り開催。
4月20日、「とくしまマラソン」の公式テーマソングとして書下ろした「とまらん」を先行配信。同マラソンには福岡晃子も出走し、42.195kmを完走した。
9月10日、「中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2016」に出演。「チャットモンチー・メカ」と称し、メンバー2人の生演奏と打ち込み音源によってライブを行うスタイルに転換した。
11月30日、18枚目のシングル『majority blues／消えない星』を発売。

活動完結

2017年3月9日～6月20日まで、キャリア最後となるワンマンツアー「チャットモンチーと機械仕掛けの秘密基地ツアー2017」を開催。
4月5日、19枚目のシングル『Magical Fiction』を発売。
11月24日、翌年に「LAST ALBUM」をリリースする事と、翌年7月を以て「完結」（＝解散）する事を発表。

2018年3月28日、トリビュートアルバム『CHATMONCHY Tribute ～My CHATMONCHY～』を発売。
5月18日、配信限定シングル『I Laugh You』を発表。
6月6日、7枚目のフルアルバムのリリースに先駆け、同アルバムのリード曲である「たったさっきから3000年までの話」をアナログレコードで発売。
6月27日、7枚目のフルアルバム、かつ「LAST ALBUM」である『誕生』を発売。
7月4日、1年9か月ぶり3回目の武道館公演「CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ～I Love CHATMONCHY～」を開催。
7月21日、キャリア2度目となる主催フェス「チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018 ～みな、おいでなしてよ！～」を2日間に渡り開催。
7月22日、「チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018 ～みな、おいでなしてよ！～」の2日目終了を以て、正式に「完結」。
この日のライブには、2011年に脱退した高橋久美子（Dr）がアンコールにサプライズ出演し、「シャングリラ」を披露している。
10月24日、映像作品12作目『CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ～I Love CHATMONCHY～』を発売。
10月31日、2枚目のベストアルバム『BEST MONCHY 1 -Listening-』を発売。
12月26日、最後の映像作品『BEST MONCHY 2 -Viewing-』を発売。

チャットモンチーのメンバー

第1期

橋本絵莉子（はしもとえりこ）

Vo&Gt担当。1983年10月17日生まれ。徳島県徳島市出身。血液型はA型。チャットモンチーの結成から解散まで在籍した唯一のオリジナルメンバー。
一部の曲の作詞とほとんどの曲の作曲を手がけている。
2010年にtacicaの猪狩翔一と結婚、2013年10月に長男を出産している。
2017年からは2人組ユニット「橋本絵莉子波多野裕文」を結成し、2017年6月21日にはアルバムも発売している。

中村ゆみ（なかむらゆみ）