レイストーム(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『レイストーム』とは、1996年にアーケードとして稼動を開始したタイトーの2D縦スクロールシューティングゲーム。『レイフォース』、『レイストーム』、『レイクライシス』と続く『レイシリーズ』3部作の2作目だ。後方俯瞰視点が特徴であり、8方向レバーと2ボタンで自機を操作する。
ストーリーは『レイフォース』とは別の並行世界の出来事として描かれており、地球人類が恒星間航行を実現して100年あまりが経過した時代の物語となっている。

『レイストーム』の概要

『レイストーム』は1996年にアーケードゲームとして稼動を開始したタイトーの2D縦スクロールシューティングゲーム。『レイフォース』、『レイストーム』、『レイクライシス』と続く『レイシリーズ』3部作の2作目にあたる。『レイフォース』に携わったコアスタッフが引き続き制作しており、ゲーム音楽も『レイフォース』の作曲をしたZUNTATAのTAMAYO(河本圭代)が担当している。またシステム面においても、『レイフォース』から政党進化を遂げている。
本作は後方俯瞰視点が特徴で、敵機との高度差や画面の奥行など立体的な演出で展開されている。
得点によってエクステンド(残機が増えること)がないため、難易度は比較的高い。設定によっては、プレイヤーはたった3機で攻略しなければならないことも。
ステージは全8面構成。ステージ1~3が地球、ステージ4、5が地球っとセシリア宙域、ステージ6~8がセシリア本星での戦いとなっている。当初は『レイフォース』同様シームレスを想定したものの、システム的に無理があったため断念している。
アーケード版の評判が良く、PlayStationやセガサターン、Xbox 360、Nintendo Switchなど様々な機種に移植されている。

『レイストーム』のあらすじ・ストーリー

PlayStation版のオープニング

A.D.2219、人類が恒星間航行を実用化して100年余りの時が流れていた。地球は宇宙開拓の時代を経てオリオン腕全域まで勢力を延ばし、20を越える植民惑星を抱える恒星間国家の主星として繁栄していた。そして次第に増えていく植民惑星を統治するために、地球は「地球/太陽系連合軍」を設立。植民惑星を厳しい軍政下に置いた。
こういった支配的な体制に反発する急進的植民惑星諸国は、宇宙開拓の最重要拠点である「セシリア」を中心とした「セシリア連合」を成立。地球からの解放を求め立ち上がる。
セシリア連合軍により、地球および地球に賛同していた植民惑星は僅か24時間で降伏する。その後、「セシリア連合」は地球に居住する人々を他の惑星に強制移民させた後、地球を破壊すると宣言。地球と、地球寄りの植民惑星の反発を武力で鎮圧すると、地球破壊の為に全艦隊を集結した。
この事態を予測していたかのように、セシリア植民地議会によって秘密裏に設立された研究機関「バルカ機関」は、セシリア星系でサルベージされたオーバーテクノロジーを基に開発中の「R-GRAY」全13機によって、「セシリア制圧作戦」-OPERATION "RAYSTORM"を発動した。

『レイストーム』のゲームシステム

操作方法

8方向レバーと2ボタンで自機(R-GRAY1またはR-GRAY2)を操作する。『レイフォース』に近い操作方法となるマニュアルモードと、ショット発射と同時にレーザーを発射する初心者向けのオートモードから選択することができ、選択したモードにより2ボタンの機能が変化する。

マニュアルモードでは、メインショットの発射・ロックオンレーザーの発射がそれぞれ別のボタンに割り当てられており、同時押しでスペシャルアタックが発動する。オートモードでは、メインショットとロックオンレーザーの発射が同じボタンで、マニュアルモードでレーザー発射に割り当てられていたボタンはスペシャルアタックになっている。どちらのモードでも、メインショットはボタン押し続けることで連射になる。

攻撃方法について

ロックオンレーザー

自機の前方に表示された照準を目標に重ねてロックオンし、ボタンを押すと捕捉した目標に対して追尾性のあるレーザーを発射し、撃破する。より多く捕捉するほど、撃破時のスコアに高い倍率が掛かる。前作では自機より低高度にいる目標しか捕捉できなかったが、本作以降は同高度の目標に対しても捕捉可能となった。また、ステージクリア後のリザルト画面ではロックオンレーザーで敵を撃破した回数に応じてボーナスが加算されるので、スコアを狙う上では必然的に使用頻度も上がる。『レイストームHD』でのみ使用可能なR-GEARはこれまでの機体とは異なり、ロックオンの手順もショットボタンを押したままにして機体前方の照準を展開し、敵を捕捉する『蒼穹紅蓮隊』のN.A.L.S.に似た方式となっている。

ハイパーレーザー

ロックオンを1箇所に限界まで集中させる事で発動。着弾地点に爆風が発生し、付近の敵にもダメージを与える。ただし、R-GRAY 0とR-GEARは使用不可能。

スペシャルアタック

画面左上のSPECIALゲージを消費する事で発動。R-GRAY 0以外の機体が使用可能。爆風を伴うレーザーを乱射して広範囲を攻撃する。いわゆる緊急回避であるが、破壊した敵機の数に応じて個々のスコアに倍率が掛かるため、点稼ぎに利用される場合もある。消費したゲージはロックオンレーザーやビットで敵を撃破する度に徐々に蓄積されていく。『レイストームHD』で追加されたR-GEARはバリアを展開して一定時間無敵状態となり、移動スピードがアップする。

STAGE

前作『レイフォース』の、宇宙から地球(敵本星)という構成に対して、『レイストーム』では地球から宇宙という流れになっている。登場する地名やボス名は、ストーリーにちなんでローマ帝国が侵略した国家、ボス名が反逆した英雄の名が付けられている。

STAGE1:ALBION D.U.(アルビオン連合特別地区)

高層ビルが立ち並ぶ都市の上空での戦い。
業界初のフルポリゴン3D縦スクロールシューティングで真上からではなくやや後方の俯瞰視点。
立体的な街並みや高速道路上からの砲撃など圧倒的な演出。
「アルビオン」の語源はラテン語地名のAlbionから逆成された伝説と考えられる、ギリシア神話の中のアルビオーン。ポセイドーンとアムピトリーテーの一子であり、アルビオーン島に住む巨人の名である。 英雄ヘーラクレースが西に向かう際に、道を塞ごうとしたアルビオーンを倒したと言われる。

STAGE2:OLD GAUL CITY(旧ゴウル市街)

Akarij8
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