悪人伝（韓国映画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

日本語吹き替え：宮崎遊
連続殺人事件の犯人。父親から虐待されて施設で育つ。頭がよく、快楽のため無差別殺人鬼となり、殺害しそこねたドンスを執拗に追う男。韓国に死刑制度がないことを逆手に、罪を重ねる。

アン・ホボン（演：ユ・スンモク）

日本語吹き替え：大下昌之
テソクの上司でチーム長。裏で、ドンスとつながっている。テソクがドンスの店に来ると、ドンスはその度にテソクをなんとかしろと電話をかけてくる。連続殺人事件の捜査が難航し、普段から言うことを聞かないドンスや、捜査に結果を出せない部下たちに苛立っている。

チェ・ソジン（演：キム・ユンソン）

鑑識課所属の鑑識官で、非常に頭の良い女性。テソクのよい仕事仲間として、個人的な依頼も請けてくれる。

クォン・オソン（演：チェ・ミンチョル）

日本語吹き替え：大泊貴揮
ヤクザの組長ドンスの手下。側近としてドンスに仕えるが、連続殺人犯のギョンホを追い詰める際に巻き込まれて死んでしまう。

女子高校生パク（演：イ・ウンサム）

連続殺人事件の犠牲者の女子高校生。雨の降る日にバス停でドンスの隣でバスを待つ間に、ドンスから傘をもらったことから殺人犯に目をつけられ殺されてしまう。

『悪人伝』の用語

犯人の似顔絵

事件の犯人を捜査する際に、目撃者から容疑者の顔の特徴を聞き出して似顔絵を作成し捜査の参考にすることがある。日本でも、警察官が捜査用似顔絵指定員として犯人の似顔絵を作成し、捜査に役立てている。映画でも、ドンスが自分を襲った犯人の似顔絵を入院中に作成させている。法廷でも証拠としてドンスが、裁判所に似顔絵を提出している。

韓国のお酒の席でのマナー

韓国でのお酒の席でのマナーは、日本とは違う点がある。韓国は儒教の国で、目上の人を敬うという考えが強い。酒を目上の人にすすめられた場合は、横を向いて口元を隠すようにして飲むのがマナー。映画でヤクザと刑事が親交を深めるため食事会を開いた際に、ドンスがすすめた酒をテソクが、横を向いて飲もうとする。自然とドンスを敬うような態度を取ってしまったことを部下たちに、「目上だからではない」と、照れくさそうに反論するテソク。捜査をする中で、ドンスとテソクの距離が縮まったことがわかるシーン。

死刑制度

韓国では、1997年を最後に死刑は執行されていない。死刑判決を受けた受刑者についても、死刑は執行されていない。2007年には、最後の死刑執行から10年以上が経過したことから死刑廃止国家宣言を行った。映画では連続殺人犯のギョンホが、韓国では死刑にならないことを逆手に取り、快楽殺人を続けたことを証言している。

『悪人伝』の名言・名セリフ／名シーン・名場面