正暦のガンダムタイプの機体まとめ!∀シリーズを中心に紹介

『機動戦士ガンダム』は、作中の時代ごとに異なるタイプのガンダムの機体が多数登場している。「正暦」と呼ばれる世代では地球上では「ガンダム」の存在は忘れられているが、一部の地域で「白い悪魔」の伝説が語り継がれるなど、断片的な記憶として存在している。記事中では『∀ガンダム』シリーズに登場した機体を中心に、画像を掲載した。

【正暦(C.C.)におけるガンダム】

ガンダムという存在はムーンレィスの伝説で「宇宙移民の大いなる迫害者」として語り継がれている。
地球上においてはガンダムという名前は忘れられているが、アデスカの伝説に「白い悪魔」という巨人(白い悪魔はガンダムの異名の一つである)が語られているなど、断片的に記憶されている。
黒歴史の映像では過去のガンダムが映されており、それを目撃した登場人物からはデザインが「古っぽい」と感じさせる印象を与えていた。

【System-∀】

スモーガンダム

初登場:『∀ガンダムの初期準備段階デザイン』
別称 :「Mバージョン」

∀ガンダムのデザイン準備作業でシド・ミードが描き上げた初期段階のもの。
ボディはスモーのままで、フェイスカバーの中がガンダム顔になったようなMSである。
名前の通り日本の力士に似たスタイルである。
さらにここから∀ガンダムの決定稿デザインへと発展するが、この段階のものをクリンナップしてスモーが登場した。
「電撃ホビーマガジン」誌上で立体化された際は、ガンダムに定番のトリコロールカラーで塗装された。
このスモーガンダム自体に特に設定などは付加されていない。

System-∀98 プロトタイプ∀ガンダム

初登場:プラモデル「1/144 ∀ガンダム」
別称 :「テストヘッド∀」

∀ガンダムの試作機。
完成機とは異なる胸部構造と、ターンXに似た頭部を持ち、やはりコクピットは頭部にある。

System-∀99/WD-M01 ∀ガンダム

初登場:アニメ『∀ガンダム』
全高 :20.0m
重量 :28.6t
搭乗者:ロラン・セアック
ソシエ・ハイム
ジョゼフ・ヨット
メリーベル・ガジット

∀とは、全称記号で「すべてを内包する」という意味を持つ。
運用思想は徹底した「単機による作戦行動」であり、通常の兵器に求められる「用途に応じた機能の特化」という大原則を無視したものとなっている。
機体は機体の周囲を覆ったIフィールドによって駆動する「IFBD(Iフィールドビームドライブ)」によって稼動している。
あらゆる人工物を砂状に分解する機能を持った無数のナノマシン「月光蝶システム」を搭載している。

WD-M01 (System-∀99) ∀ガンダム(TAKU仕様)

初登場:アニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』
操縦者:TAKU

「HGCC ∀ガンダム」の改造機。
全身が漆黒に塗装されている。
シールドはサーフボードのように乗ることで、水上を高速移動することができる。

System-∀99/WD-M01 ∀ガンダム(大河原版)

大河原邦男のリデザイン。

ターンエーガンダムシン

初登場:企画『ガンダムビルドファイターズ炎トライ』

セイラ・マスオの作例を元に商品化された。

強化∀ガンダム

初登場:漫画『ガンプラ甲子園』

読者募集で募った∀ガンダムの強化案を漫画に登場させた機体。
左手にはM型レーザーガトリング、右手はビームサーベル(腕内蔵型)を装備。

強化∀ガンダム

初登場:漫画『ガンプラ甲子園』

読者募集で募った∀ガンダムの強化案を漫画に登場させた機体。
バイトハンドGⅢという巨大な手を左手に装備。

パーフェクト∀ガンダム

初登場:漫画『ガンプラ甲子園』

右手に爪、左手に二連装のビームライフル。
背中にキャノン砲、脚と肩にミサイルパックを装備。ボディには強化装甲を装備している。

【Concept-X】

Concept-X 6-1-2 ターンX初期生産型

初登場:プラモデル『1/144 ターンX』
別称 :「オリジナルターンX」

本機は後に発掘される機体と大きな違いがある。
特に特徴的な点は、胸部装甲の傷の有無、右腕部兵装の違い、背部プラットホームの構造である。
右腕部の「シャイニングフィンガー」は、この時点で装備されていたようだ。
背部プラットホームは、シンプルな構造となっているが、本来のターンXは惑星間高機動戦闘機としての色彩が強い機体であり、このプラットホームはその為の主推進システムであった。

Concept-X 6-1-2 (Concept-X Project-6 Division-1 Block-2) ターンX

初登場:アニメ『∀ガンダム』
全高 :20.5m
重量 :50.6t
搭乗者:ギム・ギンガナム

「最強の黒歴史」とまで形容されるなど、兵器として他のMSとは規格外の驚異的な性能を誇る。
その出自は諸説が混在するが、一説では新天地を求めて外宇宙へ旅立っていった人達の文明が作り出したものが、何らかの要因で地球圏に漂着してきたのではないかといわれている。
左右非対称のシルエットを持つのは、修復(リペア)を繰り返すうちに原型を留めない形になってしまったと推測されている。
あらゆる人工物を砂状に分解する機能を持った無数のナノマシン「月光蝶システム」を搭載している。

Concept-X 6-1-2 (Concept-X Project-6 Division-1 Block-2) ターンX

初登場:アニメ『ガンダムビルドファイターズ』
操縦者:ゴンダ・モンタ

ターンXの改造機。
カラーリングが金色に変更されている以外は原典機と同一形状。
原典同様の月光蝶やオールレンジ攻撃システムも備えている。

シャイニングターンエックス

初登場:漫画『ガンプラ甲子園』

ターンXの両手にゴッドガンダムの手を付け、背中にはゴッドガンダムのコアランダーを装備。

【黒歴史の遺産】

XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ(EW版)

初登場:アニメ『∀ガンダム』

コレン・ナンダーが月光蝶を見て「ガンダムがぁーっ!」と叫ぶシーンで画面に出てきた「ガンダム」。
スタッフインタビューによると、これは演出サイドから「何でもいいからガンダムを描いといて」と指定されたアニメーターが、たまたま手元にあった『ガンダムW』のイラストを資料にしたことによる。

OZ-10VMSX ガンダムアスクレプオス

初登場:漫画『∀ガンダム』
搭乗者:コレン・ナンダー

コミックボンボン連載コミカライズ版では発掘された機械人形として登場。
足の形が少し違っており、またガンダムモードへは非変形となっている。

ブラックドール

初登場:小説『∀ガンダム』
搭乗者:グエン・サード・ラインフォード

劇中描写はサイコガンダム(MRX-009)に類似しているが、MA形態ですら全高40mのウォドムと同サイズと、ほぼ倍近い巨体になっている。
また、強化人間どころか本職のMSパイロットですらないグエンでもまったく問題なく操縦できる機体であり、本当にサイコガンダムだったのかどうかは不明。

【外部リンク】

www.turn-a-gundam.net

www.b-ch.com

kmkz-0223
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@kmkz-0223

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