ロラン・セアック(∀ガンダム)の徹底解説・考察まとめ

ロラン・セアックとは、アニメ『∀ガンダム』の主役キャラクターであり、褐色の肌に銀色の髪を持ったムーンレィス(月の民)の少年。
ガンダムシリーズの中でも随一といえるほどに優しい性格の持ち主で、命ある者と平和を心から愛し、故にこれを乱す「命を大切にしない者達」と粉骨砕身の覚悟で戦った。
過去のガンダム世界を土の下に埋葬して滅ぼしたモビルスーツ、∀ガンダムに偶然乗り込んだが、これもひとつの道具として捉え、単なるパイロットを超えて正しき使用者として接した。

ロラン・セアックのプロフィール・人物像

はるか昔の時代に地球から月へ移住し、地球文明崩壊後も高度な文明を保ち続ける人類「ムーンレィス」の少年。
ただし、冷凍睡眠で長い眠りについた後に目覚めた人間のため、年齢という意味では少年どころか高齢者である可能性が高い(具体的に何歳かという設定はなく、詳細は不明)。

人の調和を重視する温厚な人物。
それでいて「命を大切にしない者とは断固戦う」という意志の強さも兼ね備えており、人間が生来持つエゴイズムをほとんど感じさせず、聖人のような人物として描かれている。
欠点としては遺伝的に肉体が虚弱というものがあるが、地球で鉱夫として就労できる程度の頑健さは持っており、それによって体力を付けてからは、この虚弱体質も克服している。

美少年を超えて少女のような顔立ちであり、じっさいに女装をさせられた事もある。その際にはムーンレィスのパイロット、ハリー・オードに本物の女性だと誤認されて気に入られた描写がある(後に男性だと知って、ハリーはショックを隠しきれないでいた)。
また、地球人のグエン・サード・ラインフォードからは「ローラ・ローラ」と呼ばれ、同性愛的な視線を向けられもした。

ムーンレィスの地球帰還作戦の準備のため、彼らが地球の環境に再び適応できるかの実験台として地球へ送り込まれたが、そこでの生活を「地球はとてもいい所だぞ。みんな早く返ってこい」と言うほどに気に入る。
また、自身の生活の場を用意してくれた地球の人々にも友愛の情を深めており、後のムーンレィス地球帰還作戦実施の際、ディアナ・カウンターによる攻撃が起こった事に激しく困惑する。

同時に、その攻撃に反応して起動したホワイトドール(∀ガンダム)に偶然乗り込む事になる。そして戦いを止めようとディアナ・カウンターへ立ち向かった事がきっかけとなり、地球側に立ってムーンレィスと戦う道を選んだ。
ただし、前述の通り「命を大切にしない者」であれば、地球人とも戦っている。

∀ガンダムが、物質分解ナノマシン放出システムである「月光蝶」を搭載したモビルスーツであり、それによって、かつて栄華を誇った地球の文明を土の下に埋葬してしまった恐ろしい兵器である事を知った後も「道具は使う者次第」という信念のもと、平和のために乗り続けた。

最終的にはムーンレィスで最も野心家であり、戦争・闘争を拡大し続けようとするギム・ギンガナムの打倒に成功し、地球人とムーンレィスの平和のかけ橋となった。

ロラン・セアックの関連組織

ミリシャ

ミリシャの戦闘機。

地球の軍隊。
具体的にはアメリア大陸(現実のアメリカ大陸に相当する土地)の、各地方領が個別に組織する軍事組織の総称である。
そのため、どの領のミリシャかを区別する必要のある時は、領の名前を頭に付けて区別する。劇中で判明しているのは「イングレッサ・ミリシャ」と「ルジャーナ・ミリシャ」の二つ。

『∀ガンダム』の地球は文明が一度崩壊(なお、崩壊前の時代を「黒歴史」と呼ぶ)して、ほぼゼロから再建された後の世界のため、文明的には現実でいうと複葉機が飛んでいた時代に近く、じっさいに航空戦力として配備された戦闘機も複葉機である。
車両等もその時代に近い技術で作られた、視聴者やムーンレィスからすればクラシックカーを装甲化したものであり、モビルスーツを戦力にするムーンレィスのディアナ・カウンターとは勝負にならない状態だった。

当初は偶然起動した∀ガンダムが唯一ムーンレィスの兵器に対抗できる戦力だったが、マウンテンサイクルと呼ばれる発掘現場から黒歴史時代の建造物、すなわちモビルスーツが次々に出土。しかも軽い整備で動く状態であったため、これらを戦力に加えてからは、ディアナ・カウンターと戦えるほどに強化された。

ディアナ・カウンター

ディアナ・カウンターの人間達。左からミラン・レックス、フィル・アッカマン、ポゥ・エイジ。

ムーンレィスの軍隊。
ムーンレィスの女王ディアナ・ソレルを護るための志願兵が中心になって組織した市民軍であり、ディアナの私兵という性格が強い。
地球帰還作戦の発動と共に地球へ降下した。

ディアナが戦争を好まない割に、その思いを汲もうとする人間は少なく、率先して地球人を駆逐しようと戦いを仕掛ける、血気盛んな人間が多い。
本来はロランの味方だが、彼が地球側に肩入れしたため敵対関係になってしまった。

ロラン・セアックの関連人物・キャラクター

ディアナ・ソレル

ムーンレィスの女王。
高潔な性格をしており、ロランにとっては憧れと崇拝の対象である。

一見、若く美しい女性だが、冷凍睡眠を繰り返して1000年以上も生きている。ただし、冷凍睡眠では老化を真に止める事はできないため、外見は若々しくとも肉体の質自体には、かなりの衰えが生じている。
このため、自分を含めてムーンレィスは冷凍睡眠をやめて寿命を全うするべきだと考えている。
そして、そのためには本物の大地で生きる事が重要だとして、ムーンレィスの地球帰還作戦を立て、実行に移した。

彼女自身に地球侵攻の意思はなかったが、暴走するディアナ・カウンターを止められず地球人との間に戦争が起きてしまった。
最終的には地球上で余生を過ごす道を選び、自身の最期を看取る相手としてロランを選んだ。

ソシエ・ハイム

ビシニティという街で鉱山を運営する富豪の一族、ハイム家の次女。
地球に降下したロランが最初に出会った人物である。
ロランの事は一目見た時から気に入っているが、おてんばな性格のため、素直に好意を表現できない。

地球人とムーンレィスの戦争が始まると、その影響で母が精神を病んだ事からムーンレィスを憎悪するようになり、ミリシャの軍人になってしまう。そして、モビルスーツ「カプル」を愛機として戦争に参加した。
最終的にはロランがディアナと共に生きる道を選んだ事で失恋する。

キエル・ハイム

ハイム家の長女。ソシエの実の姉に当たる人物である。
ロランに出会い、彼を雇う事を決めた。
すなわちロランにとっては、地球での生業を与えてくれた恩人である。

姿も声もディアナと瓜二つ。
それを利用して、ディアナと入れ替わった事があった。
最終的にはディアナからムーンレィスの女王の立場を譲られ、ハリー・オードと共に月へ旅立った。

グエン・サード・ラインフォード

画像手前。

地球、アメリア大陸におけるイングレッサ領を治める、ラインフォード家の御曹司。
産業革命を志しており、政治のセンスは抜群である。
落ち着いた物腰で話す穏やかな人物だが、野心家であり、他人をいいように利用する事へ少しの罪悪感も抱かない冷酷さを持つ。

また、同性愛、特に少年愛の性癖があり、ロランを「ローラ」と呼んで手元に置きたがっていた。
物語開始前よりムーンレィスと交信していたという設定になっており、戦争が起きた後はミリシャの筆頭としてムーンレィスと交渉を進めた。
最終的にはアメリカ大陸とは別の大陸である、ガリア大陸に向かったがその目的は不明である。

ギム・ギンガナム

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