パジャマな彼女。(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『パジャマな彼女。』とは、『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた濱田浩輔の作品。幽霊になってしまった幼馴染みの音巻まくらを救うべく、主人公の目覚計佑が奮闘する恋愛ファンタジー。ラブコメでありながらファンタジー色が強い作品である。作品前半部分は幽霊になった音巻まくらを救うミステリアスな展開が軸になっている。音巻まくらを救出したあとは、部活動メインになっており、作風が大きく変化している。『パジャカノ』といった愛称でも親しまれている。

ヒロイン

音巻まくら(おとまきまくら)

計佑の隣住居に住む幼馴染みでクラスメイト。
女子ソフトボールのエースであるが、授業中によく寝るが故に「天真爛漫眠りの森の眠り姫」の呼称を持つ。
ある日突然、幽霊となり計佑以外から認識されなくなってしまう。

幽霊となってしまったあとは衣替えを楽しんだり計佑に絡んだりと緊張感を持っていないように見える。
しかし実際には硝子からは「変に強がって思っていることと違うこと言っちゃったりする時あるから」と心配されるほど、弱気なところがある。

雪姫の実家に来た日の夜に指に違和感を覚えるようになり、柄の悪い連中に雪姫が誘拐されてしまった際は救出を試みるも攻撃は届かず。
誘拐事件後は再び指に激痛が走り、突然現れた芳夏によって痛みは和らぐ。
けれども「約束の時までに誓いを果たせなければ死ぬ…」ことを芳夏から宣告されてしまう。
計佑に迷惑を掛けたくない思いからこの宣告は伝えられず、計佑と雪姫の恋路を応援しようにも心はモヤモヤし苦悩することに。
台風直撃で民家で台風をやり過ごすことになった際は、計佑と雪姫のやり取りを見て2人が恋人関係になったと勘違いする場面もあった。

突然幽霊になってしまった原因は幼少期にホタル(芳夏)と約束をしていたから。
計佑の両親に連れて行ってもらったキャンプの夜、計佑と共にホタルに遭遇し、その際にホタルの呪いを半分引き受ける約束をしていた。
計佑とキスしたことが呪いを解く鍵となり目を覚ます。

意識を取り戻した後は気が抜けていた計佑が「天文同好会」設立のきっかけを作る。
天文同好会設立準備の最中に雪姫に対面し、気まずそうな態度を取ってしまったが、アリスを自宅に送ったことがきっかけで交流の機会が生まれて親密になった。
計佑や雪姫との関係は、恋愛感情や天文同好会活動での活動などで変化していく。

白井雪姫(しらいゆき)

眠りの森学園高等部3年。
計佑達の先輩に当たる図書委員長。
成績優秀にして美人であり、まくらも憧れを抱いているが、子供向けのストラップを好む可愛らしい趣味も持つ。

計佑を認識したのは1年前の入学式。
降雨の中で壊れているとはいえ傘を貸してもらった。
その後、学校でテレビスタッフに追われていた際に、本格的に関わりを持つようになる。
偶然とはいえ、お尻や胸を触られてしまうハプニングがあったが、他とは違い自分を特別扱いしない計佑に好印象を抱き、連絡先を交換した。
写真の女の子について調査するなど計佑には協力的であり、実家帰省時に柄の悪い連中に誘拐された際は助けられた。
救出してもらった後には意識を失った計佑を看病し、彼に告白するほど距離が近づいたが写真の女の子についてより知るために診察所を訪れ、民家で台風をやり過ごしている際には計佑の「先輩の好意にだって応えたい」を告白と勘違いしてしまったこともある。

自宅は計佑とまくらが驚くほどの豪邸で、従姉妹のアリスと一緒に生活を送っている。
まくらが元に戻った後は親密な関係を築く一方、計佑との関係は徐々にギスギスするように。

主要人物の関係者

茂武市一(もぶいちはじめ)

計佑のクラスメイト。
夏休みに雪姫の実家に宿泊した際は、計佑と雪姫が恋人関係になったと勘違いしたこともある。

夏期講習の休み時間には硝子によって、部活未加入が原因となってフラれてしまったことが暴露されてしまう。
計佑に部活加入を提案し、天文同好会設立のきっかけを作る。

須々野硝子(すすのしょうこ)

計佑達が所属する1年2組の委員長。
友人であり学校に来れなくなったまくらのことを心配しており、「まくらは弱気だから変に強がって思っていることと違うことを話してしまう」と彼女の性格も深く理解していた。

1話目から登場している人物であるが、物語には大きく関わってくるのは後半からであり計佑達が設立した天文部に入部。
毎日図書室で勉強していることから成績優秀であるも、将来はなかなか定まらずやりたいことを見つけるために勉強している。
部活に入部するのはこれが初めてであり、部員同士の交換日記のきっかけを作ったのも彼女。
計佑とまくらのような言い合える仲の幼馴染みに憧れており、計佑にも密かな好意を抱いている。
しかし計佑とまくらの繋がりが深すぎて見つめることしか出来ないことも自覚している。

森野カリナ(もりのかりな)

雪姫の右隣にいるのがカリナ。

雪姫の友人に当たる女子生徒。
茂武市の隣の家に住んでおり、茂武市からは「カリ姉」と呼ばれている。

雪姫の実家に夏休みに宿泊し、雪姫が帰宅できなくなった際はとても心配し戻ってきた時には熱く抱擁した。

綿貫アリス(わたぬきありす)

計佑達が在籍する眠りの森学園中等部の2年生。

天文同好会を計佑達が設立した際、番長ファッションを身につけて「計佑を調査する」ことを隠して入部を希望。
それから1週間、計佑とまくらの関係も調査するためにまくらを徹底的にストーキングする。

雪姫とは従姉妹の関係であり、前の学校で人間関係が上手くいかなかったがために雪姫の自宅から現在の中等部に通学するようになった。
雪姫のことは非常に尊敬している。

キーキャラクター

美月芳夏(みづきよしか)/ホタル

計佑が見つけた写真に写っていた女の子。
写真は雪姫の祖父の研究室にある『眠り姫』の本に挟まっている手紙の中に同封されていた。
雪姫曰く「ひいおじいちゃんの患者さん」。

雪姫の誘拐事件解決後にまくらが痛みで苦しんでいる際に登場し、痛みを取るも「約束の時までに違いを果たせなければ死ぬ」とまくらに警告する。

まくらと計佑は幼少期に計佑の両親に連れられて参加したキャンプの夜に遭遇。
特に親密になったまくらに自身が幽霊であることや、何十年も前に呪いにかかって死んでしまったため、解けないまま16歳を繰り返していることを明かす。
この呪いの話を聞いて芳夏自身は心配するものの、まくらが幽霊になるきっかけを作る。

まくらが意識を取り戻した後は、子供の姿となりパジャマ姿で計佑の前に現れた。
榮冶の魂に会いに行くことを報告して、別れを告げていった。

生きている時の名前は美月芳夏だったが、幼少時代のまくらに名前を聞かれた際はホタルと名乗っている。
また、「秋ならアキアカネ。 …春ならチョウ。夏なら…ホタル」と言っており、名前を使い分けているような描写がある。

その他の登場人物

YoshimuTi-mas4
YoshimuTi-mas4
@YoshimuTi-mas4

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