装甲騎兵ボトムズ(VOTOMS)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

装甲騎兵ボトムズ(Armored Trooper VOTOMS)とは、日本サンライズ(現・サンライズ)制作のロボットアニメである。テレビシリーズが1983年4月1日から、1984年3月23日までテレビ東京系で放送された。テレビシリーズは全52話である。
テレビシリーズの後日談や、サブエピソードを描いた小説、漫画、OVA作品が制作、発表され続けている。
アーマードトルーパー(通称AT)と呼ばれる、大量生産の安価なロボット兵器が、主役機、敵機、関係なく次々と撃破されていく姿は、圧巻である。

『装甲騎兵ボトムズ』の概要

本作はアニメ監督の、高橋良輔によるロボットアニメだ。同監督によるロボットアニメ、「太陽の牙ダグラム」(1981年~1983年)に続くリアルロボット路線の作品である。
本作に登場するロボット、アーマードトルーパー(通称AT)は、作中ではありふれた単なる機械、単なる兵器として登場させている。これは「太陽の牙ダグラム」以上に徹底した描写だ。1979年に始まった「機動戦士ガンダム」に始まるサンライズのリアルロボット路線では、本作が一つの頂点に達したと言われている。また本作は、監督の高橋良輔、キャラクターデザインの塩山記生、主人公の声を演じた郷田ほづみ、音楽を担当した乾裕樹のそれぞれの代表作の一つとされている。
テレビシリーズが終了後にも、OVAで続編、派生作品が多数制作されている。一部の外伝作品を除き一貫して主役は、キリコ・キュービーが務めている。この作品の主人公、キリコ・キュービーのキャラクターとしての人気の高さが伺える。

本作のストーリーは4つのパートに分かれている。治安警察と暴走族が牛耳る「ウド」(第1話~第13話)。反政府軍との内乱が続く、熱帯の王国「クメン」(第14話~第27話)。砂漠の惑星「サンサ」(第29話~第39話)。主人公のキリコの出生の秘密が隠された惑星「クエント」(第41話~第52話)。
舞台が変わる毎に、市街戦・湿地戦・宇宙戦・砂漠戦など、さまざまなバリエーションの戦闘シーンが用意されている。戦いの舞台を1クールごとに改める事で、視聴者が飽きさせない工夫がなされている。これは監督の高橋良輔が、前作「太陽の牙ダグラム」の舞台が砂漠だけで、絵柄が単調になってしまった為とされている。とりわけ「クメン」編は、ベトナム戦争さながらの緑の地獄を描き、全話の中でも人気が高い。

キリコ・キュービィーが搭乗する主役メカ、スコープドッグも、本編中何度も乗り捨てられたり、破壊されたりしている。また、色違いの機体を敵陣営が使用していたりと、それまでのロボットアニメの“主役用にカスタマイズされたメカ”という描写がなく、単なる兵器としての演出が全面に出ている。
装甲騎兵ボトムズは、テレビ放映中、平均視聴率は高いとはいえなかったが、AT(スコープドッグ)関連のプラモデル、玩具類のセールスが好調だったため、打ち切られる事なく4クールの放映を全うした。

『装甲騎兵ボトムズ』のあらすじ・ストーリー

ウド篇

アストラギウス銀河に君臨する二大強国ギルガメスとバララントは、もはや開戦の理由も分からなくなった宇宙戦争を100年もの間続けていた。俗に百年戦争と呼ばれるそれが、ようやくにして終戦を迎えた時、多くの兵士が戦場で負った傷心を抱えたままそれぞれの故郷へと戻り、しかし日常に馴染めず苦しんでいた。
ギルガメス軍の兵士でAT乗りだったキリコ・キュービーは、終戦直前の最後の作戦で、冷凍睡眠用のカプセルで眠る謎の美女と出会う。その後キリコはどういうわけか友軍に狙われ、捕らえられ、ジャン・ポール・ロッチナというギルガメス軍の情報将校から「何を目撃したのか」について拷問を受ける。隙をついて逃げ出し、そのまま軍を脱走したキリコは、そこでようやく百年戦争の終わりを知るのだった。

その後キリコは、ギルガメス軍の追手から逃れるため、惑星メルキアのウドという名の街に潜伏する。ウドは戦争難民や行き場のない帰還兵が大量に流れ着く街であり、身を隠すにはちょうどいい場所ではあったが、極めて治安の悪い場所でもあった。
街の支配者に捕まり、彼らに命じられるまま強制労働に従事していたキリコだったが、労働者の反乱に乗じてここを脱出。その後ブールーズ・ゴウトという闇商人、彼の下で働いていたバニラ・バートラー、戦災孤児のココナと出会い、その兵士としての経歴を見込まれて「バトリング」という違法競技に参加することとなる。

バトリングとは、AT同士の模擬戦を興業化したものである。キリコはその腕前を見せつけて連戦連勝を続け、ウドの街の裏社会で注目される存在となっていく。しかしそれを理由に裏社会の大物たちから睨まれ、次第に彼らの権力闘争に巻き込まれていった。
自分の運命が他人に左右されることを疎んじる一方、世話になったゴウトたちを見捨てることもできずに葛藤するキリコ。しかし最後の作戦で目撃した謎の女がバトリングの相手として立ちはだかったこと、彼女の名前が「フィアナ」であることをなぜか思い出したこと、どういうわけかフィアナに惹かれる自分を抑えられないことから、次第に自分からウドの闇とフィアナの謎に関わっていくこととなる。

キリコを始末せんとする者、彼を利用して邪魔者を排除しようと画策する者、フィアナを裏で操る謎の組織。彼らの暗闘は、やがて大規模な暴動という形で爆発し、ウドの街は炎で包まれる。
からくもこれを切り抜けて生き残る一方、キリコはこの街で助け合って生きてきたゴウト、バニラ、ココナの3人とはぐれ、彼らの生死もフィアナの行方も分からぬまま、失意を抱えてウドを後にする。

クメン編

その後キリコは、各地を転々とした末に、惑星メルキアのクメン王国へと流れ着く。クメン王国は歴史ある小国だが、メルキア連邦政府からの干渉と彼らの要求する近代化をどこまで受け入れるかで国が二分し、激しい内乱が続いていた。
国の未来のためにむりやりにでも近代化を推し進めようとする王家と、それに異を唱える反対派をまとめ上げて「神聖クメン王国」を樹立した第三王子ヒロラム・カンジェルマンの対立は、カンジェルマンの抱えるビーラーゲリラという戦闘部隊とそれを支援する謎の秘密結社の存在により、後者が優勢を保っていた。これに対抗するための戦力を王家は欲しており、キリコはアッセンブルEX-10という傭兵部隊の一員として内乱に参加していたのだった。

部隊長のカン・ユーに振り回されながら、ブリ・キデーラ、ポル・ポタリア、ル・シャッコといった傭兵仲間と共に戦場を駆け抜けていく中、キリコはここでゴウト、バニラ、ココナとも再会を果たす。彼らもまた暴動により滅びていくウドをなんとか脱出し、新たな仕事と儲け話を求めてクメン王国にやってきていた。互いの無事を喜ぶキリコたちだったが、秘密結社からの戦力提供と彼らの暗躍により、クメン王国の内乱は次第に混迷を深めていく。
戦いの中、キリコは戦場でフィアナと再会。彼女が秘密結社によって作られた、PS(パーフェクトソルジャー)という人為的な手法で兵士としての能力を極限まで高めた存在であることを知る。敵味方の垣根を超えて交流し、互いに惹かれ合うキリコとフィアナ。しかし2人目のPSであるイプシロンはそれを快く思わず、その圧倒的な実力で王国正規軍に大打撃を与え、キリコも生け捕りにされてしまう。

処刑されそうになるキリコだったが、フィアナの機転でこれを切り抜ける。一方、王国正規軍はメルキア連邦政府を味方につけた上で神聖クメン王国の本拠地に大攻勢を仕掛け、ついにこの内乱に決着をつける。ビーラーゲリラの中心戦力である秘密結社、その主力であるイプシロンがキリコにこだわるあまり主戦場で力を発揮し切れなかったことも勝利の要因となった。
神聖クメン王国のリーダーであるカンジェルマンは「旧体制の象徴として自分が倒されることで、クメン王国の人々に近代化を受け入れさせ、この国にさらなる繁栄をもたらす」という己の真の目的を幼馴染のポタリアに語り、彼によって討たれる。秘密結社が協力を申し出てきたことはカンジェルマンにとっても意外だったが、それすらもうまく利用して自らが憎まれ役となり、クメン王国の膿を出し切ろうとしていたのだった。

こうしてクメン王国での戦いは終結。キリコはゴウトたちや傭兵仲間と別れ、秘密結社を裏切ったフィアナと共に、あてもない逃亡生活を始める。

サンサ編

クメン王国を後にし、秘密結社の追手から逃げ続ける日々を送るキリコとフィアナは、無人の宇宙戦艦へと辿り着く。ここを当面の隠れ場所にしようと考える2人だったが、彼らが艦内に乗り込んだところで突如謎の音楽が鳴り響く。それはかつてキリコも所属していたことのあるギルガメス軍の精鋭部隊レッドショルダーのテーマであり、キリコにとっては同隊が行った数々の戦争犯罪と、それに自分も関与したのだということを否応なく思い出させる忌まわしいものだった。
過去の記憶に苦しむキリコをフィアナが案じる中、バララント軍の戦艦が接近。身を守るために応戦するしかなかったキリコとフィアナだが、皮肉にも2人のAT乗りとしての傑出した実力はバララント軍の興味を引く結果となる。「あれが噂のPSではないのか」と考えたバララント軍の執拗な追撃を受け、キリコたちは消耗していく。

キリコたちを乗せた宇宙戦艦はオートで動き出し、惑星サンサへと辿り着く。ここはかつてギルガメス軍とバララント軍が熾烈な戦いを繰り広げた荒涼とした星で、同時にキリコの故郷でもあった。ここでもゴウト、バニラ、ココナの3人組と再会するキリコだったが、彼らと共に仕事をしているゾフィーという男は家族をレッドショルダーに殺された過去を持ち、キリコがかつてレッドショルダーに所属していたと聞いて憎悪を隠せなくなっていく。
PSを手中にせんと迫るバララント軍、さらにはキリコとの決着を望むイプシロンと秘密結社の部隊の攻撃を回避しながら、キリコはフィアナのためにヂヂリウムを探し回る。PSはその延命のために定期的にヂヂリウムのシャワーを浴びる必要があり、バララント軍との戦いで消耗し衰弱したフィアナには急いでその処置を行う必要があった。キリコを憎むゾフィーがこれを密かに追うも、自身も戦災孤児であるココナの「家族を失ったのはお前だけじゃない」との言葉に反論できず、復讐を断念して去っていく。

なんとかヂヂリウムを確保してフィアナに処置を施すキリコだったが、ついにバララント軍に捕捉され、彼らの大攻勢を受ける。降伏し、フィアナやゴウトたちのことは見逃してほしいと相手の指揮官に直談判しようとするキリコだったが、驚いたことにバララント軍を率いていたのはギルガメス軍の将校のはずのロッチナだった。ロッチナはキリコの要望を受け入れる代わりに、イプシロンと一対一で決闘するよう迫る。
やむなくこれを承諾し、互いにATに乗った上でのイプシロンとの決闘に臨むキリコだったが、アクシデントから瓦礫の下に閉じ込められてしまう。生き残るために一時休戦し、協力して脱出を図る中、キリコは初めてイプシロンの個人としての人柄を知る。PSであることにのみ自分の価値を見出し、戦うことでしか生きる意味を確かめられない彼こそは、ウドの街へと辿り着く前のキリコとなんら変わらない“戦争の被害者”だった。

イプシロンに対して共感と哀れみを感じるキリコだったが、フィアナやゴウトたちのためには彼を倒さなければならない。救出された後、改めて2人は決闘し、キリコは対PS用に調整したプログラムでイプシロンに対抗。ついに彼を打ち倒す。PSである自分を倒したお前もまたPSであるはずだと瀕死のイプシロンに迫られたキリコは、当初は対PS用プログラムのお陰だと否定するも、自身のATのコンピュータが戦闘中に焼き切れていたことが明らかとなり、自分の力だけでイプシロンを倒したことを認めざるを得なくなる。
それはつまり、キリコがPSに匹敵する戦闘力を持つことを、PSと同等の存在であることを証明するも同然だった。同じPSに敗れたのなら納得だと、イプシロンは戦士としての誇りを抱いたまま息を引き取る。自分自身が何者なのか分からなくなったキリコに、ロッチナが「真実を知りたければ自分に従え」と囁く。彼の言葉を受け入れ、キリコは仲間たちと別れて1人惑星クエントへと向かうのだった。

クエント編

惑星クエントにやってきたキリコは、そこでクメン王国で共に戦ったシャッコと再会する。シャッコはもともとクエントの出身で、クメン王国との契約が切れたため戻ってきていたのだという。
クエントのどこに自分の秘密につながる情報があるのか、困惑しながらも同行を申し出てくれたシャッコと共に旅を続けるキリコ。クエントにはもともとギルガメス軍とバララント軍が駐留しており、ここにロッチナたち秘密結社の部隊が乗り込んできたことで三つ巴の戦いが巻き起こる。キリコもまたここに巻き込まれ、敵を変え、機体を変え、戦場を変えながらこれを切り抜けていく。

誰が何を求めているのかも分からない戦いの中、キリコは謎の声に導かれ、クエントの上空に浮かぶ人工天体へと向かう。キリコの脳内に直接呼びかけるその謎の声こそは、アストラギウス銀河に遥かな昔から君臨してきた存在ワイズマンのものだった。ワイズマンとは、今のそれを遥かに凌駕する文明を築いていた古代クエント人たちが自身の精神を原形質保存装置に記憶させた存在で、“神”を自称して銀河中の人々の運命を好き勝手に弄んでいたのだ。
キリコこそは古代クエント文明の終焉のきっかけとなった“異能者”の末裔で、その兵士としての能力だけを人為的に再現したのがPSだった。今までキリコが様々な修羅場を味わわされてきたのは、彼が本当に異能者なのかどうかを確かめようというワイズマンの策略だったのである。自らの下へと辿り着いたキリコを異能者と、新たな神となるべき存在だと認め、ワイズマンは自身の全てを彼に継承させると宣言する。

自分たちがキリコを導くためだけにワイズマンに利用されたことを知った秘密結社は反旗を翻し、ギルガメス軍やバララント軍も利用しつつその遺産を我が物にせんと原形質保存装置が安置されている大裂溝ほと迫る。銀河の全てを裏から操ることさえ造作も無く実行できる力を得たキリコは、自身が新たな神になることを宣言してこれを迎撃。キリコを止めようとしたフィアナさえも手にかけ、異能者としての恐るべき力を見せつけて全ての敵を撃滅する。
改めてキリコの力を見届けたワイズマンは、いよいよ全てを継承させるべく彼を自らの本体が安置されている中心区画へと迎え入れる。しかしキリコはここで突如ワイズマンを裏切り、原形質保存装置のことごとくを破壊していく。

「たとえ神にだって、俺は従わない」
驚き、恐慌するワイズマンに、自分は誰かを支配することも支配されることも拒否すると宣言するキリコ。全てを手に入れるチャンスを得ながらそれを放棄するキリコにロッチナが驚き、これを止めようとするも、駆けつけたフィアナによって阻止される。フィアナはキリコに倒された際、彼がわざと手心を加えていたことから「従ったふりをして油断させてからワイズマンを倒す」という意図を見抜き、それをフォローするために立ち回っていたのだった。
全ての因縁に決着をつけた後、キリコは最後まで協力してくれたゴウト、バニラ、ココナの3人とシャッコに別れを告げて、フィアナと共に旅に出る。PSであるフィアナに残された残り僅かな時間を、2人で穏やかに過ごすことがその目的だった。

やがてギルガメスとバララントの和平が脆くも崩れ、アストラギウス銀河に新たな戦乱の兆しが見え始めると、キリコは「戦争がある限り自分たちは利用されるだけだ」と悟り、フィアナと共に冷凍睡眠用のカプセルで眠りにつく。いつか再び目覚める時、そこが平和で戦争のない時代であることを願い、2人を乗せたカプセルは宇宙を漂うのだった。

『装甲騎兵ボトムズ』の登場人物・キャラクター

キリコ・キュービィー

CV:郷田ほづみ
『装甲騎兵ボトムズ』の主人公。また本作品以外のボトムズ関連の、OVAでも主人公を務める。
テレビシリーズ第一話の時点では、年齢18歳である。ギルガメス歴(アストラギウス暦7196年)7月7日生まれ。その正体はアウトラギウス銀河を裏で支配する“ワイズマン”によって生み出された異能者にして、生まれながらのパーフェクトソルジャー(PS)である。

本人の過去の記憶が曖昧な為、正確な出身は不明である。性格は、冷静沈着かつ寡黙で不愛想、本人曰く、「くそ真面目な男」である。後に出会い仲間となる、バニラ・バートラーには「根暗」とからかわれるが、長引く戦争と、ボトムズ乗りとしての本人の過酷な体験が、性格を歪めた部分が大きい。物語序盤は、仲間たちの計画に積極的に参加したがらなかった。一方で信頼した仲間や、受けた恩には報いようとする義理堅い男でもある。
18歳と若いからか血気盛んな面もあり、自身を窮地に陥れた相手を探そうと躍起になり、リスクを顧みず突っ走り、暴走する事もある。バニラ・バートラー、ブールーズ・ゴウト、ココナの3人とは、「ウド」編で出会い、以降この3人とは行動を共にする様になる。物語終盤では、彼らと打ち解け冗談や軽口も言う様になる。

番組のアイキャッチで手前に振り向くキリコ・キュービー。

第一話の初登場時は、ギルガメス軍のメルキア方面軍に所属しており、階級は曹長。
味方の基地を攻撃という不可解な作戦に参加させられ、作戦行動中、“素体”と呼ばれるギルガメス軍最高機密を目撃してしまう。
この事が原因で、軍から追われる身となる。

キリコは“素体”を追い求める旅の中で、出会った仲間たちに徐々に人間らしさを手にしていく。第九話では、自らを助けにきてくれた仲間たちに笑顔を見せる。キリコが決して殺人兵器ではなく、仲間の思いを受け止める事ができる、感情の持った人間であると確信できる感動的なシーンだ。

第九話にて仲間たちに笑顔を見せるキリコ。

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@6eyamapon6623

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1983年にサンライズにより制作された、「装甲騎兵ボトムズ」はガンダムと並ぶ、サンライズのリアルロボの傑作であり、高橋良輔監督の代表作と言えるだろう。アニメファンなら、是非見ておきたい作品であるが、とっつきにくさを感じさせる部分も多いと思われる。そんな、装甲騎兵ボトムズを「キャラ」「メカ」の視点から、シンプルに紹介したい。

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