岩元先輩ノ推薦(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『岩元先輩ノ推薦』とは、椎橋寛による伝奇ロマン漫画。2021年3月号から『ウルトラジャンプ』にて連載され、『ぬらりひょんの孫』を描いた椎橋の作品として注目を集めた。物語の舞台は、明治時代である1910年代の日本。陸軍直属・栖鳳中学に通う岩元胡堂が、軍の訓令により全国各地で起こる超常現象を調査し、軍事利用可能な異能者を学園に推薦し、仲間として共に敵国・英国の異能者たちとの対戦に臨む様子が描かれている。美しい絵柄と悲哀やゾッとする怖さがあるストーリーが魅力である。

栖鳳中学・隔離施設

岩元 胡堂(いわもと こどう)

3年生であり学園書記長も務めている。『岩元先輩ノ推薦』の主人公。YouTubeに公開されているPV動画では福山潤が声優を担当している。
火を変幻自在に操ることができる能力者。
学長からの訓令により各地の超常現象を調査している。また、その中で事件とかかわりのある能力者を保護・育成の目的で学園に推薦している。
隔離施設の管理も一任されており、学園長や隔離施設の生徒たちからの信頼も厚いが隔離施設を蔑視している教師からは疎まれている。
作中では、自らの能力と鋭い観察眼で多数の事件を解決している。

天羽 総一郎(あまば そういちろう)

長い髪を三つ編みに束ねた髪型が特徴の隔離施設2年生。入学前に怪盗を自称し活動していた際、岩元に捕縛され入学するが、不登校気味である。
「かみのけもの」を髪に宿す能力者。この能力は制御出来ないと使用するたびに心身に危険が及び、最悪の場合命に関わる危険な能力である。しかし、その分強力な能力でもあり飛沫原の事件でウォーターガンと戦った際には大きく貢献した。
岩元から気にかけられている生徒の一人で、天羽本人も岩元には信頼を寄せている。
事件の調査の際には岩元・原町・天羽の3人で行動することが多く、原町とは「どちらがより岩元に信頼されているか」についてよく口論になる。

佐々眼 流雨(さざめ りゅうう)

隔離施設の2年生。湿度が高いところに雨を生む能力者。湿度によって降水量が変わる。周りに雨が降ってしまうため、常に傘をさして生活している。
元々、名家の生まれで雨を生む能力から、古郷では土地神のような扱いを受けていたが、雨が降り続いてしまうせいで住んでいた屋敷までも朽ち果ててしまった。そこに岩元が訪れ学園へ推薦し入学した。
ローズマリィとの戦いでは、相手の能力である鋼の茨さえも錆びさせる湿度に加え、霧の圧や蜃気楼など入学後の岩元の育成により成長した能力を使い勝利した。

青沼 静馬(あおぬま しずま)

隔離施設所属の生徒。YouTubeに公開されているPV動画ではファイルーズあいが声優を担当している。
全身から麻薬に似た物質を出す能力者。また、自らの体だけでなく周囲の土地にも同じ成分を持つ花を咲かせる。
その成分には、痛みを消す効果があったが同時に幻覚や脱抑制症状をもたらす上に強い依存性もあり、濃厚接触をすると中毒症状を引き起こし致死量を超えると死に至る。
古郷では薬童子として崇められていた過去があるが、両親や村人の死をきっかけに地下にこもるようになる。実家の製薬会社は静馬の能力により生えていた花を使い痛みを消す薬として村人に使用していた。
静馬の能力の副作用である幻覚によって見えるようになる黒い雪の調査に向かった岩元により学園へ推薦され入学することになる。
作中では、入学後の鍛錬により少しずつ花を咲かせる範囲がコントロールできるようになった姿が描かれている。

淡魂(あわだま)

隔離施設所属の学生。
具体的な能力は不明だが、日本人形が好きで常に4体持ち歩いている。それぞれ名前があり一美(いちみ)・双葉(ふたば)・三江(みつえ)・四季(しき)という。

栖鳳中学・研究棟

原町 海(はらまち かい)

研究棟の2年生。学園長の推薦を受け入学した華族出身。
取材能力に長けており、思ったことはすぐに口にする性格。「無能力だが無能ではない(本人談)」と思っている。実際、取材能力には長けており、常に手記を付けている。作中ではこの手記がナレーションのように使用されることもある。
最初は書記長選挙で自分を破り当選した岩元を敵視していたが、初めて共同でこなした任務で自身の取材能力を認められたことにより、岩元を慕い任務に同行するようになる。
能力がないため戦闘時は、刀や研究棟で製作した新武器を使用して戦う。

矢島 源九郎(やじま げんくろう)

研究棟の4年生。
後方支援・研究向きの頭脳派エリートが集められる研究棟の生徒。

栖鳳中学・前線部隊

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