鉄人28号(Gigantor)のネタバレ解説・考察まとめ

『鉄人28号』とは、横山光輝による漫画を原作とする、日本初の巨大ロボットものシリーズである。
少年探偵「金田正太郎」と、彼に操られる巨大ロボット「鉄人28号」の活躍を描く。
元々は少年探偵漫画だった所に「巨大ロボット同士のプロレス」という内容が加わった事で、昭和30年代に凄まじい人気を誇った。
『鉄腕アトム』と並び、我が国の漫画・アニメ黎明期における金字塔に輝く作品として、強く日本人の記憶に残り続ける作品である。

小説版

『鉄人28号 空想科學小説』

重馬敬による小説。
アニメ第4期の設定を参考に執筆されている。

舞台は「昭和三十X年」となる。
「もはや戦後ではない」の言葉の元に高度成長期を進む日本の社会で、どうして「少年探偵・金田正太郎」が存在するのかという部分に視点を当てた物語となっている。
鉄人28号が、金田博士の単独開発によるものではなく、敷島博士との共同開発によって生まれた兵器という設定であるのが特徴。

『鉄人28号 THE NOVELS』

瀬名秀明、芦辺拓、田中啓文、辻真先の4名によるアンソロジー小説。
原作準拠のものから、推理小説のようになっているものまで、バラエティに富んでいる。

舞台版

『鉄人28号』

押井守による舞台作品。

時代設定は昭和39年(1964年)の東京オリンピック開催直前。
大塚署長配下の公安部「野犬狩り隊」は、野良犬の駆除が任務だ。彼らは野良犬グループのボス「有明(ありあけ)フェリータ」の捕獲を試みていた。
そして有明フェリータ捕獲が確実となった中、正太郎は大塚署長からテロリスト「人狼党」の退治に協力を依頼されるが、保健所の警備中に人狼党党首の犬走一直(いぬばしり いっちょく)に拉致されてしまう。

正太郎を拉致した犬走は、しかし彼に危害を加えるでもなく、常識とは異なる価値観の「自由と正義」を語りまくる。
やがて正太郎は脱走に成功するも、犬走の思想が頭にこびりついてしまい、悩い続ける。
そして東京オリンピックの開会式当日、オリンピック会場上空でデモンストレーション飛行を行なうはずだったブルーインパルスが人狼党の妨害工作により、飛行不可能になってしまう。

その代わりに、鉄人28号を使ってデモンストレーションをしようという事になったのだ。
かくして鉄人は大空へ飛び立つが、五輪の雲を描いたかと思うと、そのまま正太郎を乗せたままどこかへ飛び去ってしまった。

時が経ち、正太郎と鉄人はやっと日本に帰ってくるが、時間はあれから40年も経過していた。
正太郎にどのような思いがあってこのような結末になったのかは、本人以外、知る由もない。

コマーシャル版

『ドコモ for PC』(鉄人28号を使ったCM)

ドコモが2010年代前半に展開したサービスのCM。
鉄人はリモコンによって操縦されるロボットであり、この設定を移動式通信端末に結びつけて電波の強さをアピールした。
登場人物は全て実写であり、正太郎は大人のビジネスマンとして描かれている。

物語らしき物語は存在しないが、CM中の鉄人は予算をかけたCGで描かれており、非常に迫力がある。
単純なロボットアクションとして見た場合は、実写映画版の『鉄人28号』よりもはるかに出来が良いと評判になった。

『鉄人28号』の登場人物・キャラクター

正義の味方

金田正太郎(かねだ しょうたろう)

画像中央。

少年探偵にして、鉄人の操縦者。
大人顔負けの頭脳と行動力を持ち、銃を使いこなし車の運転もこなす(免許取得年齢に達していないが、特別扱いでお咎めなし)。
ブレザーとネクタイに、半ズボンといういでたちが特徴的。

少年愛を示す「ショタコン」の語源でもある(正太郎くんコンプレックス→ショタコン)。

敷島(しきしま)博士

父を失っている正太郎の後見人である、ロボット工学者。
金田博士にはかなわないが、高いロボット製造技術を持っており、鉄人の整備や改良をこなす。
基本的に善人だが、作品によっては、ややマッドサイエンティストの気がある人物としても描かれる。

大塚(おおつか)署長

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