NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)のネタバレ解説・考察まとめ

『NieR Re[in]carnation』とは、2021年2月に正式サービスが開始したスマートフォン向けロールプレイングゲームアプリ。
SQUARE ENIX発のアクションRPGとしてファンから人気の呼び声高い『NieR』シリーズの最新作。
辺り一帯を美しい建造物に囲まれた不思議な場所で1人の少女が目を覚ました。傍らには自らを「ママ」と名乗る謎の生物。
今作では、彼女の失ったものについて紐解かれていく様を魅力的なアクションや幻想的なBGMと共に描く。

水と緑に囲まれた、とある自然豊かな国。そこに狩りを生業とする、仲睦まじい2人の姉妹が暮らしていた。
ある日、いつものように慣れた手つきで獣を狩る姉、フレンリーゼの耳に愛しい妹の悲鳴が響く。
嫌な予感にざわめく胸を押さえ、必死に駆けつける。そこで目に飛び込んできたのは、怯えて身を固くする妹。
そしてそんな彼女に今にも飛びかからんとする獣の姿だった。
間一髪の所で獣を追い払ったフレンリーゼは、安堵し涙を流す妹をそっと抱きしめる。
自らの頭にある銀の髪飾りを外すと、彼女の頭に付けてやった。
それは妹がいつも欲しがっていた、亡き母の形見である。フレンリーゼにとってもまた特別なものであったが、それを見た妹はたちまち泣き止んだ。
そして「今度は私がお姉ちゃんを守る」と笑顔を見せるのだった。

STORY2 「姉妹の絆」

帰路に就こうとした姉妹が、燃えている街を目にする場面

無事狩りを終えた姉妹は、2人家路に着く。
しかし森を出ようとしたところで、フレンリーゼがある異変に気が付いた。
自分達の視界の先にある街が煙に包まれ、燃えているのである。
それを見て真っ先に彼女の頭によぎったのは、隣国が侵略戦争を始めているという噂。
事の真意を確かめるべく、フレンリーゼは1人街へと向かう。不安そうな顔でついてきたがる妹に、「ここでじっとしているように」と言い聞かせることも忘れない。
やがて到着した街の中は酷い有様で、そこら中に死体が転がる火の海と化していた。
もっと奥へ歩を進めるべきか、と逡巡したところで、1人で待つことに耐えかねた妹が後を追いかけてきてしまう。
街を抜け出そうと駆け出すも、2人の周囲は隣国の兵士によって取り囲まれてしまっていた。
そして妹を庇ったフレンリーゼの体を、兵士の剣が貫く。
薄れゆく意識の中で彼女が聞いたのは、妹の叫び声。それから兵士達が話した「選別」という耳慣れない言葉だった。

STORY3 「負の現身」

目を覚ましたフレンリーゼが、監視兵を倒しつつ牢獄を抜け出そうとする場面

暗闇の中で、妹が自分を呼んでいる。そんな感覚がして、フレンリーゼは目を覚ました。
周囲を見渡せば、そこは冷たい牢獄の中だった。彼女は自らの身があの隣国の兵士達によって囚われてしまったのだと気付く。
そして、次第にはっきりとしてくる意識の中で何気なく自らの体を見て、フレンリーゼは目を疑う。
視線を落とした先に広がるのは、機械の手足だった。
自慢の美しい黒髪も何故か真っ白で、かつてとはまるで変わり果てた自分の姿に、呆然とする。
混乱のままに牢獄を抜け出し、襲い掛かってきた兵士をなぎ倒した彼女は、彼らから衝撃の事実を耳にした。
隣国の人間が、「選別」と称して殺戮の為の機械兵を生み出す実験を行っていること。
自分達姉妹もその対象となり、フレンリーゼは失敗作と見なされたのだということ。
頭に真っ先に浮かんだのは、妹の安否。祈るような気持ちで、彼女は牢獄を後にするのだった。

STORY4 「悲憤の牢」

妹の亡骸を抱えたフレンリーゼが、自らの人生を復讐へと捧げることを誓う場面

牢獄を抜けた先は、見覚えのない外国の地。
しかしそこも以前の街と同様に炎と煙に包まれ、周囲には死体が転がっていた。
辺りに響く子供の声だけを頼りに走るフレンリーゼ。やがてその前に、ひとつの影が現れる。
こちらをじっと見つめ「オネエチャン…」と言葉を漏らすのは、「選別」によって変わり果ててしまった妹だった。
なんと言葉を掛けてやったらいいのか、迷った彼女が距離を詰めようとした直後である。フレンリーゼの目の前を、赤い血しぶきが舞った。
力なく地面に倒れていく妹の姿。それを見てフレンリーゼは、失敗作の処分に現れた敵国の兵士に斬られたのだ、と悟る。
脳裏に蘇るのは、「今度は私がお姉ちゃんを守る」と言ってくれた愛しい声。
膨大な怒りが自らを支配していくことを感じながら、彼女の意識は途切れていった。
次に気が付いた時、フレンリーゼの目の前には、ただの肉片と化した「敵兵だったもの」と冷たくなった妹の亡骸があった。
彼女は妹をそっと抱き上げ、目を閉じる。必ず復讐する、皮肉にもそれが彼女の生きる希望となった瞬間だった。

三章:硬砂の章 「囚われの人形」(ディミス、銃)

STORY1 「つめたい孤独」

機械兵のいる地下倉庫に、少年リオンが放り込まれる場面

とある王城の地下深くに存在する地下倉庫。ガラクタが散乱するその場所で、男が自らの役目を待つかのように眠りについていた。
そんなある日のこと、兵士の手によって1人の少年が倉庫へと投げ入れられる。
乱雑に扱われてどこか痛めでもしたのか、少年は床に伏したままぴくりとも動こうとしない。
そんな様子を見かねた男は、周囲のガラクタを適当にかき集めてベッドを作ってやることにした。
完成したベッドに腰掛けた2人は、互いの名前とこれまでの境遇を伝え合う。
男が名乗ったディミスという名は、国が戦争用に開発した「機械兵」の初号機の名前。
対して少年が名乗ったリオンという名は、王国の第一王子の名前であった。
指令を達成出来ず欠陥品として見限られた男と、持病のせいで国に見捨てられた少年。
どこか境遇の似通った2人の出会いに、リオンは悲しそうに微笑んだ。

STORY2 「あたたかな歌」

リオンが英雄譚を高らかに歌い上げる場面

地下の劣悪な環境に身を置かれる中で、リオンの体調は日増しに悪化していった。
ディミスは彼の為に出来ることはないかと、倉庫中を探し回る。そしてガラクタの奥に見つけた薬瓶を差し出した。
しかしそんな機械兵を見て、リオンはくすくすと笑う。「空の瓶じゃ、病気は治らないよ」と愉快そうに言った。
ディミスとの会話で少し元気を取り戻したのだろう。徐にベッドから立ち上がると、薬瓶に入れたロウソクに火を点け、ランプを作り上げた。
柔らかく照らす光の中で、リオンは歌い始める。
「勇者は剣を抜く 己の意思の力で」「世界に満ちる暗黒が行く手を阻もうとも」「恐怖に支配された民を この手で導くために」
それは勇者が民の為に魔王へと立ち向かうという英雄譚であった。
紡がれる美しい旋律を聴いているうちに、ディミスの胸に本来存在しえない筈の気持ちが芽生える。
「ありがとう」と感謝する言葉に、少年の表情は喜びで染まった。

STORY3 「ふたつの心」

終戦の覚悟を決めた2人が、玉座にて国王と対峙する場面

地下倉庫の外から、兵士達の噂話が聞こえてくる。王国がまた開戦を宣言したらしい。
それを聞きつけたリオンは、ディミスの目をまっすぐに見据え、自らの気持ちを力強く話し始めた。
父である王に怯えるあまり、戦争に加担してしまっていた過去に後悔していること。
今度こそ王子として、民を守るために戦争を止めなければという決意。
そんな彼の思いを受け取ったディミスもまた、リオンを脱獄させ国王の玉座まで送り届けることを決心する。
やがて王と対峙した少年は、堂々たる態度で終戦を宣言した。
そこには病に臥せっていたかつての面影はなく、さながら英雄譚の勇者の様であった。

STORY4 「はじまりの夜」

追手から逃れ国を脱出した2人が、覚悟を新たに城を振り返る場面

しかし息子の行為を自らに対する反逆と見なした王は、男に「リオンを殺せ」と残酷な命令を下す。
主人の指示に従うようにプログラムされている機械兵の体は、その言葉に背くことが出来ない。
「殺せ、殺せ」と脳内で反響する声に為す術もなく、リオンへと銃を向けた。
しかし引き金を引く指に力が入りかけたその瞬間、ディミスは自らの運動神経回路を遮断する。
初めて自身の意思で主と認めた少年を守るために、王の命令に背いたのだった。
そして、その場に集結する兵士達の追手から逃れるため、リオンの手を引いて王城を逃げ出した。

四章:流水の章 「錆」(アケハ、大剣)

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