NieR Replicant / Gestalt(ニーア ゲシュタルト/レプリカント)のネタバレ解説・考察まとめ

『NieR Replicant』(レプリカント)及び『NieR Gestalt』(ゲシュタルト)とは、スクウェア・エニックスより2010年4月22日に発売されたアクションRPGゲーム。
『NieR Replicant』はPlayStation 3専用ソフトとして、『NieR Gestalt』はXbox 360専用ソフトとして発売されている。
主な違いは対応ハードと、主人公の年齢とヨナとの関係性。
キャッチコピーは「一人のために、全てを滅ぼす」。

『NieR Replicant / Gestalt』の概要

『NieR Replicant』(レプリカント)及び『NieR Gestalt』(ゲシュタルト)とは、過去にスクウェア・エニックスより発売された『ドラッグオンドラグーン』(以下DOD)の製作陣により開発されたアクションRPG。ディレクターはDODから引き続きヨコオタロウが務め、プロデューサーは『ドラゴンクエストX』などで知られる齊藤陽介が務めた。

過去作のDODが癖の強い作風だったため本作も同様の作風になるかと思われたが、癖の強さを端々に残しつつも王道ファンタジーな作風となり、良い意味でユーザーの期待を裏切った。

当初は『NieR Replicant』の内容で制作されていたが、海外での販売も視野に入れた結果、主人公の容姿を筋肉質な壮年の大男に変更した『NieR Gestalt』も制作されることとなる。これは、当時のマーケティングでは“海外では細身の男性キャラが主人公だと売れない”という考えがなされていたためである。そのため、海外版ではPS3、Xbox 360ともに『NieR Gestalt』の内容となっている。

発売当初は爆発的なヒットを飛ばしたわけでなかったが、口コミによって評判が広まり、時間をかけてじわじわと売れ行きを伸ばしていった。
また、本作は音楽の評価が非常に高く、サウンドトラックは品薄の状態が続くほどの人気だった。

その後、続編である『NieR:Automata』の爆発的ヒットにより再注目され、本作の発売から丁度11年目の2021年4月22日にバージョンアップ版となる『NieR Replicant ver.1.22474487139...』が発売された。

『NieR Replicant / Gestalt』のあらすじ・ストーリー

本作は『NieR Replicant』と『NieR Gestalt』で主人公の見た目や年齢が異なるが、ストーリーはおおむね同じなため、以降は『NieR Replicant』のストーリーを軸に解説を行う。
また、二週目以降にはマモノのセリフに字幕が付き、カイネやマモノに関するエピソードが追加されるため、そちらも併せて解説していく。

プロローグ

廃墟のスーパーマーケットに逃げ込んだ兄妹

塩の雪が降る、2053年の夏・東京。人影もなく荒廃した街の一角にある廃墟のスーパーマーケットに逃げ込んだ兄妹。兄は唯一の肉親である妹のヨナと共にここに逃げ込み、街を闊歩する化け物たちから身を守るために戦っていた。
「チカラをやろう」と、兄の傍らにある黒い本がそう誘惑してくるが、彼は忌々し気にその本を蹴り飛ばす。病弱なヨナにも、黒い本には触らないようにと強く言い聞かせ、兄は現れた化け物たちと闘った。
しかし、化け物たちの攻撃を受け兄は身動きが取れなくなる。妹を守りたい一心で彼が黒い本に触れると、本から現れた真っ黒な腕が化け物たちを吹き飛ばした。兄は魔法の力を駆使し、化け物たちを次々に倒していった。
無事、化け物の群れを退けた兄は、一目散にヨナの元へと向かう。ヨナは、戻ってきた兄に見つけたばかりのクッキーを差し出したが、突然ヨナがひどく咳き込み始める。彼女の身体を、黒い靄のようなものが蝕んでいく。ヨナは、あの黒い本に触れてしまったのだ。
「誰かヨナを助けてください! 誰かっ!」
兄はどうすることもできず、ただ助けを求めて叫ぶ。

少年期(『NieR Gestalt』では前半)

主人公の村~石の神殿

主人公(右)とヨナ(左)

それから、1412年後。主人公は、小さな村で病弱な妹ヨナとふたりきりで暮らしていた。
ある日、主人公はヨナにせがまれて「月の涙」という花を見つけられたらお金持ちになれるという話をしてやる。すると翌日、主人公が仕事を終えて家に帰るとヨナの姿が見えなかった。村の顔役であるポポルに話を聞きに行くと、ヨナが石の神殿に向かったことが分かる。村の外には「マモノ」と呼ばれる、人を襲う化け物も現れることから、主人公は急いでヨナを連れ戻しに石の神殿へと向かう。

ヨナを探して石の神殿を進むと、その最上階で主人公はヨナを見つける。しかし、不思議な本の封印が邪魔をして、ヨナを連れ出すことができない。封印を壊そうと、夢中で剣を叩きつける主人公。すると封印は壊れ、不思議な白い本がぽとりと地面に落ちた。
「ううううううむ……痛い。痛いではないか!」と、白い本はふわりと浮かび上がると、人の言葉を話し出す。主人公はその喋る白い本「白の書」の助けを借りて、魔法の力で襲い来るマモノたちを蹴散らしていく。主人公に無理やり封印を解かれたせいか、白の書はそのほとんどの記憶を失っていたが、マモノの血を吸収することで本来の力を取り戻せるようだった。
小さなマモノをすべて倒すと、これまで彫像のようにピクリとも動かなかった鎧姿のマモノ「ヘンゼル」と「グレーテル」が主人公に襲い掛かるが、主人公はこれを白の書と共に退けた。
無事、ヨナを連れて石の神殿を脱出した主人公と白の書。安堵したのもつかの間、ヨナの身体を覆うように謎の黒い文様が浮かび上がってくる。それは、今世界を悩ませている奇病「黒文病」だった。

崖の村①

カイネの初登場シーン

ヨナが不治の病とされる黒文病にかかり、絶望する主人公。どうすることもできず歯がゆい思いをしていると、ポポルの双子の姉妹であるデボルから声を掛けられる。彼女は、主人公と一緒にいる本が白の書であるとわかると、彼女がいつも歌っている「イニシエの歌」の歌詞に白の書が登場するのだと教えてくれた。イニシエの歌に黒文病を治す方法が歌われているのではと思った主人公は、デボルの助言でポポルに詳しい話を聞きに向かう。
ポポルの話によれば、イニシエの歌では「黒の書が世界に災厄をもたらしたとき、白の書が現れ、封印されし言葉で、黒の書を降し、災厄を消し去る」と言われているのだという。主人公は、石の神殿で白の書が吸収したものが「封印されし言葉」だったことに気づき、全ての「封印されし言葉」を集めることができれば、ヨナの黒文病を治せるのではないかという考えに至る。封印されし言葉を集めるため、手当たり次第にマモノを狩るのだと焦る主人公を見かね、ポポルは最近「崖の村」という場所でマモノが出ているという情報を教えてくれた。村長の村を訪ねてみると良い、というポポルの助言に従い、主人公は崖の村へと向かう。

崖の村に到着した主人公。村人たちはなにかにおびえているのか、家に閉じこもり、訪ねてきた主人公を追い返そうとするなど、排他的な雰囲気が漂っていた。主人公はポポルに言われた通り村長の家を訪ねるが、村長もやはりまともに取り合ってはくれなかった。仕方なく、崖の村を後にする主人公。
帰り道、村はずれにぽつんと一軒の小屋が建っており、その軒先に飾られていた花飾りに目を奪われ主人公は足を止める。白の書いわく、この花飾りは「月の涙」で作られているとのことだった。
すると背後から、「その花に、触るなっ!」と声を掛けられる。主人公が振り返ると、そこには包帯と下着だけを身にまとった女性「カイネ」が立っていた。あまりに衝撃的な姿に驚く主人公だが、包帯の巻かれた腕から怪しい雰囲気を感じ取り、主人公はカイネがマモノではないかと考える。主人公が身構えると、カイネは主人公へと襲い掛かってきた。
拮抗状態の中、二人の前に突如4足歩行の大型のマモノ「フック」が現れる。するとカイネは主人公との闘いをやめ、一目散にフックへと斬りかかっていく。主人公も凶暴なフックを先に倒すべきだと判断し、二人は協力してフックを追い詰めていく。カイネが放った渾身の魔法がフックの左目をつぶすと、フックはあわてて逃げ去った。
フックから封印されし言葉を一つ手に入れることができた主人公。そして、カイネは純粋なマモノではなく、半分は人間の「マモノ憑き」であることにも気づいた。お互いに敵ではないとわかり、和解したように思えたが、カイネは自分と関わらないほうが良い、と言って主人公を冷たく突き放す。それから、フックは自分のエモノだから手を出すな、とも言う。取り付く島もない様子のカイネに、主人公は仕方なくその場を後にした。

海岸の街

薬魚を求めて釣りをする主人公

ヨナの様子を見に村へと戻る主人公。自宅のベッドで眠るヨナは、病の進行により体の痛みを訴えていた。薬をもらいにポポルの元を訪ねると、ポポルは「海岸の街」で捕れる「薬魚」が効くのではないかと助言をくれる。強い鎮静作用があるという薬魚を求めて、主人公は海岸の街へと向かう。

海岸の街へとやってきた主人公は、さっそく薬魚を求めて街の人々に聞き込みをする。魚に詳しそうな男性に話を聞くと、そんなに欲しいのなら自分で釣れば良いと言われ、竿とルアーを渡される。男性に言われるままに釣りを始め、どうにか薬魚を釣り上げることに成功し、足早に浜辺を抜けようとしたところで一人の老婆に呼び止められた。足が悪いという老婆は、街の郵便局まで行って老婆宛ての手紙を早く届けるように言ってきてほしいと言った。図々しい老婆に、相手にしないほうが良いと白の書は言ったが、結局言い負かされ主人公は老婆の頼み通り郵便局を訪ねる。
老婆に手紙を届けるよう配達員に頼むが、彼は足を怪我してしまい、配達ができない状態だった。そのため、主人公が代わりに届けにいくことに。ついでに、ポポル宛ての手紙も預かることとなった。
老婆が灯台に暮らしていると聞いた主人公は、灯台まで手紙を届けに向かう。どうやら、その手紙は遠い異国の地にいる、老婆の恋人からだったようだ。無事に老婆へ手紙を届けた主人公は、ヨナに薬を届けるため自分の村へと急いだ。

ロボット山

主人公の前に立ちふさがる大型機械「ゼペット」

薬魚が良く効いたようで、ヨナの体の痛みは大分和らいだ様子だった。主人公は海岸の街で預かったポポル宛ての手紙を届けに、彼女の元を訪ねる。その手紙には、崖の村に再びマモノが大量発生しているという内容が書かれていた。しかし、今の主人公の武器ではフックに太刀打ちできない。武器を強くできないかとポポルに尋ねると、ポポルは「ロボット山」で採れる金属で武器を強化できるという話を教えてくれた。山の入口にある商店で武器を鍛えてくれるとのことで、主人公はその商店を訪ねることにする。

ロボット山の商店を訪ねると、ある兄弟が店番をしていた。弟の方はまだ幼く、おなかがすいたと駄々をこねている。主人公は武器を強化してもらうとするが、今は素材がないため仕事ができず、仕入れに出かけた二人の母親はもう一週間も帰ってきていないという。元は軍事基地であったというロボット山は危険で、兄弟だけでは素材を取りにいけない。そこで主人公は、自分が代わりに素材を取りに行くと申し出る。
山へ入った主人公は、自分たちを侵入者と認識し襲い掛かってくる機械たちを退けつつ、素材を求めてロボット山内部を探索する。
全ての素材を集め終わり商店へ戻ると、兄弟の兄はすぐに主人公の武器を強化してくれる。一方、弟のほうは母親を探しに行くのだと騒ぎ立てていた。しかし、危険な山の中に幼い弟を行かせるわけにはいかない。見かねた主人公は、代わりに兄弟の母親を探しに、再びロボット山内部へと向かう。
兄弟の母親を探して、ロボット山の最深部までやってきた主人公。しかし、防衛プログラムは主人公を排除しようと、巨大な兵器「ゼペット」を出動させた。強化した武器の力もあり、ゼペットの破壊に成功する主人公。封印されし言葉も見つけることができ、そこから更に奥へと進むと、ようやく見つけた兄弟の母親は、見知らぬ男性と共に死体となっていた。どうやら、母親は兄弟を捨ててこの男性と逃げるつもりだったようだ。
本当のことを告げるべきか迷いながら、主人公は母親の化粧瓶だけをもって兄弟の元へと戻る。

主人公は母親を見つけられなかったことを弟に告げるが、幼い弟には受け入れがたいようだった。事情を察した兄は、弟が居なくなった後、母親は一人で死んでいたのかと主人公に尋ねる。兄は、母親が自分たちを捨てて男に走ったことに気づいていたようだった。それでも、母親が好きな人と死ぬことができたことを知り、これで良かったのだと涙を流した。主人公は母親の遺体から抜き取った化粧瓶を兄に渡すと、その場を立ち去った。
「これで良かったのかな……」と、思い悩む主人公の背中に、兄が感謝の言葉をかける。そんな兄の様子を見て、白の書は「これで良かったのだ。きっと……」と言葉を漏らした。

崖の村②

対峙するフック(左)とカイネ(右)

封印されし言葉を探して、主人公たちはまたマモノが増えているという崖の村に向かうことに。崖の村に向かう途中、カイネが小屋の前でマモノたちと闘っている場面に遭遇する。主人公が助けに入り、マモノを蹴散らすと、マモノは村の方にも出ているのだとカイネが言う。主人公はカイネと共に崖の村へと急ぐ。

崖の村では、以前取り逃がした巨大なマモノ「フック」が暴れ回っていた。再びフックに挑む主人公とカイネ。
戦いの最中、村人たちは「忌まわしき娘は去れ」「お前がマモノを呼んだろう!」「オマエは呪われてるんだ!」などと心無い言葉をカイネに浴びせかける。戸惑う主人公だが、カイネは構わず目の前の敵を倒すことだけに集中しているようだった。
連携し、フックを追い詰める主人公とカイネ。追いつめられたフックはカイネを惑わせるため、カイネの大切な人の声で語りかけてくる。それは、カイネの祖母の声だった。
「どうだい、カイネ? おばあちゃんのとこに来ないかい?」「つらい仕打ちと怒号の中、生きてたって仕方ないだろう?」
そうカイネを誘惑するフックだったが、カイネは「おばあちゃんは……絶対に言わない。生きていたって仕方ない。なんて、死んだって言わない」と、フックからの誘惑を断ち切る。
激しい戦いの末、ようやくフックを倒し、封印されし言葉を手に入れた主人公。一方、復讐を終えたカイネは、このまま朽ち果てようとしていた。主人公がカイネに呼びかけるが、カイネは何のために生きればいいのかと問いかける。答えあぐねる主人公に、考えを変える気のないカイネ。その様子にしびれを切らした白の書は「我らに復讐を手伝わせておいて、終わったらサヨナラか?」「仲間のために死ぬ事こそ、剣士の本望なのであろう」と啖呵を切る。この言葉に、主人公は仲間として、カイネに一緒に戦ってほしい、と懇願する。白の書と主人公の言葉に心打たれたカイネは、他に生きる意味が見つかるまで、主人公たちのために剣を振るうことに決める。

ichimimm000
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@ichimimm000

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