NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『NieR Re[in]carnation』とは、2021年2月に正式サービスが開始したスマートフォン向けロールプレイングゲームアプリ。
SQUARE ENIX発のアクションRPGとしてファンから人気の呼び声高い『NieR』シリーズの最新作。
辺り一帯を美しい建造物に囲まれた不思議な場所で1人の少女が目を覚ました。傍らには自らを「ママ」と名乗る謎の生物。
今作では、彼女の失ったものについて紐解かれていく様を魅力的なアクションや幻想的なBGMと共に描く。

「エラー」として処理をされた囚人たちが、次々と崖に身を投げていく場面

困惑する夫婦に目をくれることもなく、仲間達は整列して歩き出す。
プログラムされたかのような一糸乱れぬ動きで、彼らは同じ目的地に向かい進んでいた。
063yが追いかけた先にあったのは、切り立つ崖。仲間達は、次々とそこに身を投げていく。
背後から現れた上官の姿に、夫婦はそれが彼の命令によるものだと気付いた。
上官は「彼らは戦績が悪かったからだ」と口にする。
政府は「花」との戦いを通して、より優秀な兵士を作り上げる実験をしているという。
優秀、とは戦力だけではない。
感情を捨て、政府の命令のみに忠実に従う姿勢も評価される。
今身を投げている彼らは、その基準を満たすことが出来なかった「エラー」なのだと上官は語る。
そして、自死の命令に従わない夫婦もまた、処分の対象とみなされた。
一瞬の瞬きの間に、目の前で貫かれた愛しい妻の体。
彼女が自分を庇ったのだ、と063yが気付いたのは、妻の手で崖下へ突き落された後であった。
冷たい仲間の骸に囲まれ、彼は叫ぶ。
許してはならないのは、もう「花」だけではないのだ。

八章:積葉の章 「LIberator」(F66x、杖)

STORY1 「ミcHiBiキ」

とある廃墟の中で、互いに死んだと思っていたF66xと063yの夫婦が感動の再会を果たす場面

F66xは、ある廃墟の中で目を覚ました。彼女の最後の記憶は、自分が上官に斬られたこと。
そして愛する夫を庇うため、自らの手で崖下に突き落したところで止まっている。
斬られた筈の自分が何故生きているのかを疑問に思いつつ、F66xは廃墟の中を探索した。
あれから一体何が起こったのか。
自分がどうしてこんな場所にいるのかが、さっぱり思い出せない。
言い知れぬ不安を抱えたまま歩き続けていれば、向かいから多くの足音が聞こえてくる。
敵襲かと思わず身構えるも、視界に映ったのは見慣れた顔であった。
死んだ筈の仲間達と、愛しい夫の姿。夫婦はどちらともなく駆け寄り、強く抱きしめあう。
もう二度と会えないと思っていただけに、再会の喜びはひとしおであった。

STORY2 「HaNキ」

F66x達が、他の仲間の解放の為計画を立てる場面

F66xは再会した仲間によって、この廃墟に自分と同じような境遇の者達が身を寄せていることを知った。
彼らは政府に「エラー」と判断され、表向き処分された者達。
運良く脱走に成功し、ここで他の仲間達の解放を計画していたらしい。
F66xもその計画のひとりに加わることに賛同する。
久しぶりの夫との会話に、彼女はひと時の安らぎを感じた。
しかし夫から崖で別れた後のことを尋ねられると、途端に激しい頭痛に襲われる。
何があったのか、どうしても思い出せない。そうこうしているうちに、仲間から報告が入った。
この廃墟に、多くの兵士達が攻め入っているらしい。しかも彼らは、かつて共に戦ったこともある同志達だ。
夫婦は懸命な説得を試みるが、政府の人形と化した彼らに、声が届くことはなかった。

STORY3 「キlyOコウ」

施設に潜入した夫妻が、かつての上官と対峙する場面

報告を聞いてから数日後。「エラー」の兵士達はある作戦に出ることにした。
それは、次に「花」と組織が戦闘状態になった時に、混乱に乗じて施設に潜入する。
そして囚人達を一斉に開放する、というものであった。
F66xと063yの夫婦は、先遣調査チームとして施設に乗り込むことになる。
息子を亡くし「花」と戦うようになってから、多くの日々を過ごしてきた施設。
しかし皮肉にも、夫婦がその中を自由に歩き回ったのはこの時が初めてだった。
施設に居た頃は、何故そんなに規律でがんじがらめに縛られるのか考えたこともなかったのである。
やがて夫婦が辿り着いたのは、「培養室」と書かれた部屋。
初めて目にするそこには、液体に満たされたカプセルで眠る囚人の姿があった。
驚きの光景に言葉を失う夫婦の前に、あの日崖で彼らを貫いた上官が現れる。
彼の口から語られたのは、信じられない事実だった。
世界にはもう人間は存在しておらず、囚人たちは皆クローンであること。
「花」と戦う動機を作るため、クローンには偽りの記憶が植え付けられているということ。
「息子を殺されて、悔しかったのだろう。復讐したかったのだろう。」
夫婦に与えられていたのは、偽りの復讐心であった。
「これが最後のテストだ。」
上官がそう言って手を翳した瞬間、F66xの頭にこれまでにない程の激痛が走った。

STORY4 「sADaメ」

F66xが、プログラムされた感情に必死で抗い、愛しい夫を守ろうとする場面

息子など、初めから存在しなかった。
家族との穏やかで平和な日々など、どこにもありはしなかった。
本物の人間が誰ひとりいなくなった世界。
自分はそこで、ただの実験の為に産み落とされた存在なのだとF66xは理解する。
頭を襲う激痛の中で、彼女は崖で斬られた後のことを思い出していた。
「テキヲコロセ」とそうプログラムされたのだ。テキとは、彼女にとって大切な人のこと。
上官の言う最後のテスト。
それは、植え付けられた偽りの感情すら失って、正真正銘の殺戮兵器となることを意味していた。
薄れゆく意識と激しい痛みの中で、F66xは最後まで抗い続ける。
その後、実験の終了を告げる無機質なアナウンスが流れる。
「本データを、以降のクローン用の参照データとして保存。テストを終了します。」
彼女の体は、もう二度と動かなかった。

『NieR Re[in]carnation』のゲームシステム

基本的な流れ

『NieR Re[in]carnation』では、少女フィオを操作しながら「檻(ケージ)」と呼ばれるダンジョン内を進んでいく。
メインクエストの章が進むごとに道中に様々なギミックが現れ、進行を妨害してくるようになる。
しかし、画面に出る案内の通りに操作すれば迷わず突破することが可能である。

探索

メインクエストの3章をクリアすることにより解放されるモード。
シューティングゲームが行えるほか、報酬としてスタミナやプレイヤー経験値が手に入る。
8時間以内の再プレイには、「探索チケット」というアイテムが必要。

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