絶園のテンペスト(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『絶園のテンペスト』とは2009年から城平京(原作)、左有秀(構成)、彩崎廉(作画)が『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載していたファンタジー漫画及び、それをもとにしたアニメ作品である。ひとりの少女を殺された二人の少年たちの復讐の旅と、現代に生きる魔法使いたちの争いを描いたミステリー要素を含むファンタジーで、作中はシェイクスピア作品から引用されたセリフが多い。伏線だけでなく、バトルアクションや主人公たちの心理戦を巧みに描いた作品。

人形

葉風が無人島に流された時に、島からメッセージと通信魔法がかけられた木の人形を瓶に入れて海に流す。偶然真広が魔具(人形)を拾ったことで、2人は契約を交わしたので真広が魔法を行使できるようになる。

拳銃

葉風が潤一郎に万が一の時に備えて預けていた魔具。のちに吉野と真広が潤一郎から受け取る。富士の樹海での一連の出来事で、真広が使用しようとした。

ハムレット

1601年頃にシェイクスピアにより書かれた悲劇。デンマークの王子ハムレットが、父王を毒殺して王位に就き、母を妃とした叔父に復讐する物語である。

王が急死すると、王の弟クローディアスは王妃と結婚し、後継者として王座に就く。父王の死と母の早い再婚とで悲しみに暮れる王子ハムレットは、従臣から父の亡霊が現れる話を聞く。父の亡霊からハムレットは、父の死はクローディアスによる毒殺だったと知る。復讐を誓ったハムレットの変貌ぶりを宰相ポローニアスは、その原因を娘オフィーリアへの実らぬ恋ゆえだと察する。やがて、ハムレットはポローニアスを、王と誤って刺殺してしまう。オフィーリアは悲しみのあまり狂い、溺死する。ポローニアスの息子レアティーズは、父と妹の仇をとろうと怒りを募らす。ハムレットの存在に危険を感じた王はレアティーズと協力してハムレットを剣術試合に招き、殺そうと画策する。しかし試合のさなか、王妃が毒入りとは知らずに酒を飲んで死に、ハムレットとレアティーズが毒剣で傷を負う。死にゆくレアティーズから真相を聞かされたハムレットは、王を殺して復讐を果たした後、親友ホレイショーにこの一部始終を語り継いで欲しいと言い残し、息絶える。

テンペスト

シェイクスピア作の戯曲。シェイクスピア単独の執筆としては最後の作品。

ナポリ王アロンゾー、ミラノ大公アントーニオらを乗せた船が難破して孤島に漂着する。その島には12年前にアントーニオによって地位を追放された兄プロスペローとその娘ミランダが生活していた。船を襲った嵐はプロスペローが復讐のため手下の妖精エアリエルに命令して用いた魔法によるものだった。王の一行と散り散りになったナポリ王子ファーディナンドは、プロスペローの予想どおりミランダに出会い、2人は恋に落ちる。プロスペローに課された試練を勝ち抜いたファーディナンドはミランダとの結婚を許される。一方、更なる出世を企むアントーニオは王殺害を計り、また島に棲む怪物キャリバンはプロスペローを殺そうとするが、その計画もエアリエルによって失敗に終わる。魔法によって困惑するアロンゾー一行だが、プロスペローは更なる復讐を躊躇して過去の罪を悔い改めさせて赦す。和解した一同は、結婚式を執り行う。

『絶園のテンペスト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「世の中の関節は外れてしまった ああ なんと呪われた因果か それを直すために生れついたとは」

絶園のテンペスト冒頭

「絶園のテンペスト」一番最初の『ハムレット』より引用の一文。このセリフは吉野や愛花も話すなど、何度も使用される。のちに愛花が「世の中の関節は外れてしまった ああ なんと呪われた因果か それを直すために生れついたとは」と言い、真実の核心を迫る重要なシーンが存在する。

愛花「明日のデート 楽しみにしています 今度すっぽかしたら許しません 」

愛花からのメールを見返す吉野

第一話で、吉野が彼女である愛花からの「明日のデート 楽しみにしています 今度すっぽかしたら許しません 」メールを見て切なそうに見ているシーン。

愛花が亡くなった今でも、愛花を愛おしく思う吉野が表現されている。

真広「不合理だろ この犯人が何の裁きも受けないなんて 辻褄が合わない」

愛花の墓の前で吉野が宣言をする

第一話で、黒鉄病が蔓延しているときに真広が吉野を助けた後に「不合理だろ この犯人が何の裁きも受けないなんて 辻褄が合わない」と言うシーン。

愛花が亡くなってから、殺した犯人を探す決心を吉野に宣言している。

吉野「決心は記憶の奴隷にすぎぬ」

吉野と真広が寝泊まりした廃バス

第7話で富士山麓で寒さを凌ぐため廃バスの中で夜を過ごし寒さで目が覚める吉野が真広に『ハムレット』でのセリフを引用して「決心は記憶の奴隷にすぎぬ」と話す場面。

吉野と真広の二人が愛花への復讐劇を終わらせるために富士へ向かう決心を示している。

吉野「たとえ幾千幾万の兄があり その愛情すべてを寄せ集めたとしても おれひとりのこの愛にはとうてい」

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