Creepy Nuts(R-指定・DJ松永)とは【徹底解説まとめ】

Creepy Nuts(クリーピーナッツ)は、MCバトル「ULTIMATE MC BATTLE(UMB)」大阪大会で5連覇、「UMB GRAND CHAMPIONSHIP」で3連覇を成し遂げた経歴を持つ大阪出身のラッパー・R-指定と、DJの世界大会「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIP FINALS 2019」バトル部門で優勝した新潟出身のDJ 松永による1MC・1DJの実力派HIP-HOPユニット。音楽活動の他、ラジオパーソナリティ、俳優、バラエティなどマルチに活躍している。

Creepy Nutsの概要

Creepy Nuts(クリーピーナッツ)とは、ラッパーの「R-指定」とDJの「DJ松永」による、1MC・1DJの実力派HIP-HOPユニットである。日本一のラッパーを決める大会「UMB」の大阪大会で5連覇、「UMB GRAND CHAMPIONSHIP」で3連覇を果たしたR-指定、世界一のDJを決める大会「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS 2019」で優勝を経験したDJ松永による唯一無二のライブパフォーマンスは必見。
2017年には、ソニー・ミュージック内にCREEPERSという自身のレーベルを立ち上げ、メジャーデビューシングル、『高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャーデビュー。』をリリース。2018年からは自身の冠番組となるラジオ番組『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)』がスタート。二人の人間性あふれるトークが人気を博し、バラエティーやドラマなどにも多数出演し多方面でマルチな才能を発揮し活躍している。主に俳優としての活動はR-指定、バラエティMC等としての活動はDJ松永が得意としている。2020年11月には念願の日本武道館ワンマンライブを成功させる等、Creepy Nutsは今エンタメ業界全体を席捲する活躍を見せている最も勢いのあるHIP-HOPユニットである。

Creepy Nutsの活動経歴

Creepy Nuts結成まで

もともと大阪(R-指定)と新潟(DJ松永)で別々に活動していた2人だが、全国の10代のDJやラッパーが集まるイベントにて出会い、怖そうな人が多い中怯えていた者同士で意気投合。友達の流れから、どちらかが組もうと言うこともなく、2013年に「Creepy Nuts」を結成。後にDJ松永はR-指定と組んだ理由は、松永がバイトしていたレコード屋の店長に「(当時DJ松永が聴いていた)BUDDHA BRANDと比べてもカッコいいやつと組めよ」と言われ、R-指定の方がかっこいいと思えたからだと述べている。

インディーズ時代

ラッパーとして頂点にいたR-指定とDJとして類い稀なる才能を秘めていたDJ松永は2013年結成以降ミュージシャンとして頭角を現し始める。2014年「フジロック・フェスティバル2014」でグループ初のフェス出演。ルーキー枠の出演であったがR-指定のお家芸である「お題ワード」を観客に募り即興でフリースタイルラップを披露する「聖徳太子フリースタイル」やDJ松永のターンテーブルさばきは観客の心を奪い、その後も着実にファンを獲得していく。
2015年3月1日スティールストリートとマネジメント契約。2016年1月20日にはオードリー若林と南海キャンディーズ山里亮太によるユニット「たりないふたり」のファンであった二人はその名に準えて、初のミニアルバム『たりないふたり』をリリース。またラジオ好きであった二人は同年自身初のラジオ番組DI:GA ONLINE 『Creepy Nutsの”悩む”相談室』(~2018年8月23日)をスタートさせ、HIP-HOPの怖そうなイメージとは裏腹に繊細で人間味あふれるどこかゆるい二人の掛け合いは徐々に評価されていく。

勢いのままに2017年2月1日二枚目となるミニアルバム『助演男優賞』をリリース。スマッシュヒットを記録した。

メジャーデビュー

2017年4月に全国ツアー「いつかのエキストラ、ライブオンステージ。」最終日にLIQUIDROOMにて、ソニー・ミュージックエンタテインメントからメジャーデビューすることを発表し、続けて6月にソニー・ミュージックエンタテインメント内にレーベル「クリーパーズ (CREEPERS)」を設立することと8月にメジャーデビューシングル『高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャーデビュー。』を発売するとアナウンスした。しかしリリース直前になって権利処理に一部不備があることが判明したため発売が11月8日に延期。“メジャーデビューにも失敗”という二人らしいデビューとなった。

メジャーデビューから二人の勢いは増し、2018年4月11日メジャー初のフルアルバム『クリープ・ショー』を発売。同年7月25日にはインディーズ時代の音源を纏めたアルバム『INDIES COMPLETE』を発売。同年大晦日に第2回『ももいろ歌合戦』(毎年大みそかから元日未明にかけて、4人組ガールズユニット「ももいろクローバーZ」がホスト役を務める形でBS日テレ・フジテレビNEXT・ニッポン放送の各放送局で同時生放送される「歌の真剣勝負」で競い合う番組)へ出場。続く2019年末に行われた第3回にも出場、2020年末に行われる第4回にも出場が発表されている。

2019年8月7日にメジャー一枚目となるミニアルバム『よふかしのうた』、2020年8月26日にはメジャー二枚目となるミニアルバム『かつて天才だった俺たちへ』を発売しHIP-HOPミュージシャンとして着実にキャリアを積むCreepy Nuts。そして2020年11月11・12日、キャリア初の日本武道館単独公演を敢行。圧巻のパフォーマンスをみせた。

メディアでの活躍

一方で2018年にはニッポン放送『オールナイトニッポン0』のメインパーソナルティに初のHIP-HOPアーティストとして大抜擢され、テレビ等のメディアへの露出も多くなる。2020年10月7日にはレギュラー番組テレビ朝日『イグナッツ!!』がスタート。CMにも多数出演する今や売れっ子タレントのような活躍っぷりで、HIP-HOPの普及に努めている。

Creepy Nutsが出演したKFCのブラックホットチキンTVCM「聞き耳」篇

Creepy Nutsのメンバー

R-指定

1991年9月10日生まれ。大阪府堺市出身。本名は野上恭平(のがみ きょうへい)。ラップを聴き始めたきっかけは中学1年の時に家族でなか卯で食事をしていた際、有線から流れてきたSOUL'd OUTの「アッオウアッオウ」というフローを聴いて「何だこれは?鳴き声か!?」と興味を持ったことから。ラジオでかかっていたZeebraやRHYMESTERなどに影響を受け、中学2年からリリックを書き始める。高校2年生で地元大阪の梅田サイファー(大阪梅田駅の橋の上で複数人が即興でラップをすること)に参加し、そこで大阪府豊中市のラッパー「KOPERU」に出会い「コッペパン」を結成するが2012年に活動を休止した。日本最高峰のMCバトル大会ULTIMATE MC BATTLE(UMB)の大阪大会では5連覇、2012年〜2014年の全国大会では歴代最多である3連覇を果たしている。3連覇と同時にUMB引退を宣言し同年初のファーストアルバム『セカンドオピニオン』を発表。『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)では初代モンスターを務め、6th seasonより初代ラスボスであった般若からの指名を受けて2代目ラスボス(2019年5月~2020年7月)に就任し、番組終了までレギュラー出演した。番組内では「フリースタイルの最高到達点」と紹介されていた。

身長は169cm、長髪と髭がトレードマーク。見た目やラッパーへのイメージから怖そうに思われるが、実際は温厚な人物で、口調や態度もやわらかい。名前の由来は、中学生の時に危険そうだからと思いつきでつけたことと、「般若」や「漢」に憧れ、漢字を入れたかったためである。また、「R-指定」のハイフンはビジュアルロックバンドR指定と区別するため。小学生から高校2年までバスケットボール部に所属していた。桃山学院大学法学部に進学したが大学3年次に除籍となっている(中退でないのは半期分の学費を払えずタイミング的に除籍という形で登録を抹消されたから)。「UMB GRAND CHAMPIONSHIP」で3連覇を果たすまでのプレッシャーや批判が精神的に耐え難いものであったためUMBを引退した。生粋のラジオ好きであり、RHYMESTERのラジオは一番聴いていたと公言している。聖徳太子スタイルという観客から「お題ワード」をいくつか募って即興でフリースタイルラップを披露するパフォーマンスを得意としている。

タイトル

UMB 大阪予選 2010、2011、2012、 2013、2014 優勝
UMB GRAND CHAMPIONSHIP2012、 2013、 2014 優勝
ENTER MC BATTLE 2009.1、2009.5、2010.7、2012.1 準優勝
ENTER MC BATTLE 2011.3 優勝
ENTER MC BATTLE 2009 SPOTLIGHT 優勝
ENTER MC BATTLE 2011 SPOTLIGHT 優勝
ENTER MC BATTLE 2014 SPOTLIGHT 優勝
ADRENALINE MC BATTLE 2011、2014 優勝

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