殺戮の天使(殺天)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『殺戮の天使』とは、星屑KRNKRN(真田まこと)が制作したフリーホラーゲームと、それを原作としたアニメ・漫画・小説作品。原作ゲームは実況動画やNintendo Switchへの移植を通して広まり、爆発的な人気を獲得した。演劇を意識した演出や、キャラクター同士の会話を重視した作劇が特徴だ。原作者はフリーホラーゲーム『霧雨が降る森』を手掛けた人物でもある。記憶を失くした少女レイチェルと、殺人鬼の青年ザックが閉じ込められているビルの各フロアに潜む殺人鬼をかいくぐり、脱出を目指すストーリー。

CV:岡本信彦
誕生日:7/24
身長:186㎝
血液型:B型

本作のもう一人の主人公で、殺人鬼の青年。生意気で粗暴な性格でありながらまともな成人男性を自称する一方、頭が悪い上に幸せそうな人を殺したいという欲求があり、相手がおびえる様子に興奮した末に切り殺す傾向がある。幼少時に孤児院に預けられていた過去を持つ。「普通ならば死ぬダメージ」を受けても、比較的軽傷で済ませる生命力を持つ。

ダニエル・ディケンズ/ダニー

CV:櫻井孝宏
誕生日:9/2
身長:179㎝
血液型:A型
レイの主治医を自称する男性。温厚な性格をしているように見えるが、レイの目に対して異常な執着を見せる。
その生命力は見張るものがあり、ダニーの鎌を胸に受けていても普通に生きていた。
生まれつき右目が見えず、義眼。

エドワード・メイソン/エディ

CV:藤原夏海
誕生日:4/30
身長:154㎝
血液型:A型

B4フロアの殺人鬼の少年。通称「エディ」。墓を作るのが好きで、ビルで死んだ人の墓を作っている。
レイチェルに一目惚れしている。レイチェル専用の墓を作り、レイチェルの望み通りレイチェルを殺し、そこに埋めようとしている。

キャサリン・ワード/キャシー

CV:伊瀬茉莉也
誕生日:10/25
身長:174㎝(ブーツ着用時)
血液型:O型

B3フロアの殺人鬼でサディストの女看守。通称「キャシー」。自らを「断罪人」と称している。
陽気な話し方をしながらも、電気椅子、毒ガス、薬物などの残虐な「懲罰」を仕掛けてくる。
ザックのことを「理想の罪人」と見ており、レイチェルをいたぶるよりも、ザックの方をいじめる方が大好きである。

エイブラハム・グレイ/グレイ

CV:大塚芳忠
誕生日:不明
身長:不明
血液型:不明

神父を自称する初老の男性。ビル全体について知っているも、言葉が謎めいているため常人では理解できない。また身体中から甘い香りを漂わせており、彼に近づくと不可思議な出来事が起きるようになる。

『殺戮の天使』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

レイチェルの目を覚まさせるザック

レイチェルはザックを神に見立てて信仰の対象にしてしまい、周りが見えなくなっていた。そんなレイチェルはザックの叱咤により目を覚ます。
ザックはレイチェルの信仰を拒絶し、否定し、レイチェルの目の前にいるのは神様などではなくただひとりのザックだと諭す。レイチェルはこの出来事をきっかけに本当の意味でザックを信頼するようになる。
二人の絆がさらに強まった名シーンだ。

撃たれたレイチェルを抱きかかえ外に出るザック

『殺戮の天使』のクライマックス、ダニエルに撃たれたレイチェルを抱えて、ザックはビルを脱出する。
凶暴な殺人鬼として登場するザックだが、レイチェルの幸せそうじゃない眼をみて殺す気が失せる。共にフロアを上がっていくうちに二人は固い絆で結ばれ、ザックはレイチェルの命を救うために自ら警察に捕まるまでになる。
幸せそうな人間を殺すことにしか執着しなかったザックが、レイチェルとの関わりの中で変わっていき、初めて他者のために行動するのだ。

『殺戮の天使』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者の演劇の経験が生かされた作品

原作ゲーム版『殺戮の天使』より、B4のエディのフロアでレイチェル(上)とザック(下)が会話する場面。実際にはふたりの間には壁があり、レイチェルのそばにはエディがいるが、周囲を暗くしてレイチェルとザックだけを浮かび上がらせることで重要な会話を演出している。

作者の真田まことには大学で演劇を専攻した経験があり、それが原作のゲーム版『殺戮の天使』の演出に活かされている。
レイチェルとザックの重要な会話シーンではふたりだけを浮かび上がらせたり、プレイヤーに注目してほしい箇所に薄くスポットライトを入れてあったりと、演劇的な手法が多く取り入れられている。

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