ランウェイで笑って(Smile Down the Runway)のネタバレ解説まとめ

『ランウェイで笑って』とは、猪ノ谷言葉による少年漫画作品。2017年から『週刊少年マガジン』で連載を開始。2020年1月にアニメ化。ファンション業界を描いた作品で、ファッションデザイナーを目指す少年「都村育人」と、トップモデルを目指す「藤戸千雪」の成長を描く物語。モデル事務所「ミルネージュ」の社長令嬢である千雪はパリコレに出るトップモデルを目指していたが、身長に恵まれなかった。高校三年生の春、千雪は学校でファッションデザイナーを目指す育人に出会い、お互いに刺激されあいながら夢を追っていく。

出典: anicobin.ldblog.jp

育人の母・百合子が急に様態が悪化し、緊急手術になってしまう。

病院にはほのかだけが来ており、ほのかがたまたまお見舞いに来た後に様態が悪化したようである。ほのかは母の布団から自分達当ての手紙を発見しており、「子供には何も言わないで…自分だけ勝手に悟って…」と泣き手紙をビリビリに破いてしまう。育人はほのかを家に帰し、破れた手紙をつなぎ合わせて内容を読んだ。百合子は育人の事を特に心配しており、育人が家族のために夢を諦めてしまうのが何よりも心残りであると言う。最悪自分が死んでしまった場合は保険金が入るから、半分は育人が使って良いと書いてあった。
丁度その頃、育人からせめて見送りの代わりに電話が無いか待っていた千雪は1人パリに旅立った。

手術は成功し、このまま行けば一ヵ月後には退院できるという。本当はもっと早く手術をすべきであったが、百合子は「二ヶ月待って欲しい」と頼んだため手術が遅れたのであった。二ヶ月後は丁度芸華大祭のショーが行われる頃で、百合子はもしもの事を考えショーを見てから手術をしようとしていたのである。幸い今回の手術で百合子の体の問題は解決したが、次に問題になったのは退院したら請求される入院・手術の費用であった。都村家の預金は7万ちょっとであるが請求額は45万であり、全然足りなかった。

育人はまず遠の所へ行き、アルバイトを掛け持ちしなければならないから遠の所の仕事を辞めたいと言う。育人から詳しい事情を聞くと、遠は正式に自分のブランドに入れば良いという。つまりそれは本戦で遠のパタンナーになるということである。育人は自分も本戦に出ると言うと、遠は掛け持ちのバイトをしてくたくたになってお金もないのに何着も服が居る本戦に出られるのかと言う。そんなに本戦は甘くなく、育人にバイトと服作りも両立して上手くやる才能は無いし、デザイナーになっても食べていけないと断言する。このままデザイナーという夢にしがみ付いて、お金も無く沢山のものを諦めるのかと問う。しかし遠は育人が自分のパタンナーになれば入院費を全て自分が返してあげるとも言う。育人は悔しかったが何も言い返せなかった。
帰り道、思わず「お金がないなんて、高校生の僕に…どうしろって言うんだ!好きで貧乏に生まれたわけじゃないのに。綾野さんみたいななんでも持ってる人が!好き勝手言うなよ!」と叫んでしまう。すると大学近くで育人を待っていた五十嵐が現れた。五十嵐は最近の心の様子がおかしい事から周辺(特に育人の事)を調べ、育人の母が入院しその費用が払えないという事を知ったのだという。五十嵐は、心にとって育人は影響力が大きい人であるという認識をしており、育人に金を工面する代わりに心にデザイナーを辞めるよう引導を渡して欲しいと言う。育人はお金を受け取らなかったが、考えが変わったら連絡が欲しいと五十嵐は名刺を渡した。
遠も五十嵐も、育人に対して金と引き換えに魂を売れと言うのである。

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育人が一話で作った千雪の服のデザインを、育人が金銭的ピンチの今、研ニが200万で買い取った。

一方その頃、育人は柳田の元にも仕事を辞める連絡をしており、柳田の事務所に居た心もその事を知る。柳田は育人に深入りするつもりが無さそうであったが、心は育人がデザイナーとしての勉強の場である柳田の事務所を辞めるのは絶対におかしいと気づく。心は柳田に育人を辞めさせないように強くお願いし、遠に連絡して事情を聞いた。
育人はあらゆるバイトをしてお金を稼ぎ、その間に間に服のデザインを考えたが疲労や焦りから何も思い浮かばず、家族にあたってしまう始末であった。もう謝って遠の所で働かせて貰おうと諦めた時、ミルネージュの社長で千雪の父・研二から電話があった。
事務所へ行くと、研ニは千雪がパリから帰ってきたが、どこにも相手にされずにとても落ち込んでいるから励まして欲しいと言われる。育人は柳田の事務所を辞めた事を研ニに謝ると、研ニは育人がお金が無い事を柳田から聞いたという。心が遠に電話して育人についての話を聞き、心から柳田へ、そして柳田から研ニに話が伝わったのだ。
研ニは、前に約束した千雪へ作った服のデザインの買取を今しようと言い出し、買取額200万を用意したと育人に言う。育人は感極まりながら、「藤戸…社長…僕、ファッションデザイナーになれると思いますか?」と聞くと、研ニは「私からしたら、ならない方が驚きだよ」と優しく言う。さらに続けて「都村君。千雪のことを…よろしく頼んでもいいかな?」と言った。
育人はパリから帰ってきた千雪に会うなり、「僕のショーに出てくれませんか?」と言うと、千雪は涙しながら「もう、しょうがないな」と笑った。

育人と心のファッションショー

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ショーのテーマは「わ」。「わ」からイメージできれば何でも良い。

千雪は低身長であることでモデルである自分を必要とする人はおらず、実の父にも憧れの先輩である雫にも一度見放されている。パリでも千雪は「あなたがモデルだって言うなら、フランスじゃ小学生でもトップモデルね」などと言われてしまい、帰国してから気を落としていた。千雪にとって育人は千雪が居て欲しいと思う時に側に居てくれて、言って欲しい事を言ってくれる存在であった。今回も、誰からも必要とされず自信をなくしそうな千雪に、育人はモデルになって欲しいと言う。育人のそんな言葉に、千雪は「しょうがないなぁ」と笑みをこぼしてしまう。

育人は本戦のテーマ「わ」から、「輪→渦→台風→風」と巡らせ、テーマを「風」にすることにした。
ショーで作る服は全部で10着で、モデルは複数人必要であるが、育人にとって台風の目のような存在である千雪がメインのモデルとなる。育人は夢を叶える為にある人に認めてもらおうと頑張っている人(心の事)の話を千雪にする。千雪は、育人には認めてもらう相手ではなく見返してやりたい相手は居るのかと尋ねると、育人は遠のことを考えながら「いる」と答えた。ショーについての話をしながら、千雪は育人が手術費用の件からまだ柳田に会ってない事を知り、育人を無理やり事務所へと連れて行くことにした。
その日、柳田の事務所には柳田はいなかったが代わりに心が事務所にいた。
心と千雪は先日モデルの仕事で出会っていて、千雪にとっては自信を無くしそうになった原因の1人でもあった。心はこの後撮影だと言ってそのまま事務所を出て行く。千雪は心が本当はデザイナーを目指している事を知っており、先ほど育人が言っていた「認めてもらおうと頑張っている人」が直感で心の事だと気づき心の後を追う。千雪は「本気なら!今抵抗しろ~!」と五十嵐の車の乗ろうとする心に叫ぶ。本気でモデルを止めてデザイナーになるつもりなら、惰性でモデルを続けずにデザイナーに専念しろと千雪は思うのである。後から来た育人が千雪に追いつくと、五十嵐は先日育人に心を自分のショーでモデル起用して引導を渡すように言ったことをこの場で話し、育人にとって千雪は足手まといだと言う。五十嵐は育人が千雪ではなく心をモデルにしてショーに出れば育人はきっと成功し、心は育人の提案ならデザイナーを諦めてモデルに専念し、千雪は無駄な努力を諦めると思っているのである。
千雪は五十嵐の話に怒り、五十嵐にとってモデルの才能が無い千雪とデザイナーの才能がない心がペアになって1位を取れば認めてくれるかと問う。五十嵐は千雪の提案を飲み、心がトップを取ったら認めるが、取れなかったら大学を辞めてモデルに専念するという約束を心にさせた。育人は千雪が心のモデルになるという提案には乗ったが、「心がトップになったら認める」という約束に動揺する。つまりそれは育人がトップになったら心はトップにはなれない事でもある。育人は誰よりも努力している心にも、そして千雪にも報われて欲しいと思っている。2人にこそ勝って欲しいと思う育人に、当の2人は自分たちに遠慮しないで全力で戦って欲しいと育人に言う。前に遠が言っていた、心とライバルとして戦えるのかという問題に育人はまだ答えが出せていなかった。育人は遠のことを見返したいとは思っているが、その気持ちと心の将来を天秤に掛けると自分の動機の方が軽い気がしている。

母・百合子はお見舞いに来た育人に、死ぬ前にやりたい事を書いた自分の遺書を見せる。遺書と言っても百合子の病気は完治に向かいつつあり、退院後にやりたい事のリストのようなものであった。その中に育人のショーを見に行くというものがあり、育人はショーまでに母が見に来てくれるなら絶対に負けるわけには行かないと決意する。

今まで作っていたショーの服は千雪をモデルにする想定で作っていたため、育人はテーマから全てやり直す事にした。新たなテーマは、「わ」→足し算のイコール→イコールを縦にして線を繋げるとズボンのように見える→パンツスタイルでの男女の調和という結論に辿り付く。芸華大で遠に出くわした育人は、遠に「勝つつもりでいる」と宣戦布告をする。遠は育人と別れた後に龍之介にチームに入れて欲しいとお願いされるが断る。遠はショーで絶対に祖母の記録を超えるつもりでいて、そのために全力で服を作っており、さらに育人に宣戦布告もされてとてもピリピリしていた。
遠と龍之介の会話を見ていた育人は龍之介を自分のチームに誘うが、龍之介は自分より上手くてムカつく奴の下でしか働かないという。それは相手の技術を全て吸収してぶっ潰すためだと言うと、育人も自分もぶっ潰したい相手が居ると話す。そしてそのためにはメンズのパンツスタイルについて勉強をしなければならず、メンズ服専攻の龍之介に声をかけたのである。多少心を動かされた龍之介は、チームは組まないが育人にメンズのパンツスタイルについてのレクチャーをした。育人の飲み込みは早く、次々と新しいデザイン案を思いつき、やる気が漲っていた。龍之介は育人のテーマが「調和」だと知ると、遠も同じテーマだと育人に教える。しかし育人はテーマを変えず真っ向勝負すると言う。
育人・心・遠はそれぞれの思惑を胸に、ショーで使う服作りを全力で行う。
そしてついにショー当日となった。

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育人のショーの一番最後の服。ショーは男女の調和とテーマにしており、それに見合うシンプルなユニセックスの服になった。

育人のショーモデルは学園が用意したモデルと、千雪の後輩のモデルになった。育人は遠にも心にも、そして千雪にも負けないつもりでいる。
ショーの審査員は、モデルのセイラ、カリスマデザイナーの周防一哉、ファッション誌の編集長の紙居絹、芸華大の高岡祥子学園長の4人である。ショーを見に来た観客の中には綾野麻衣、都村家、雫、そして五十嵐の姿があった。五十嵐は約束通りショーを見に来ていて、いつものお気に入りのスーツと違うスーツを着用していた。
木崎のショーが終わり、育人の番が回ってくる。
育人のショーは世界の国々のファッションをパンツスタイルにしたもので、ヨーロッパを巡り日本・アメリカ・ドイツ・フランスと続く。そして一番最後の服は何処にも属さないユニセックスなシンプルな服になった。審査員たちは次はどの国のどのスタイルが来るかそれぞれ考察して楽しんでおり、麻衣は最後をフランスにせずユニセックスにした事を「自分もそうする」と高評価。また、ミニマルスタイルのシンプルな服ほど作るのが難しく、ミリ単位で縫い方や寸法を間違えただけでシワが出来てしまうため、審査員達は育人の裁縫技術にも高い評価をした。五十嵐と雫も、モデルが着易く歩き易い服は良い服で、モデルがノってる状態にあったと育人を評価した。
育人のショーの演出に会場は拍手に包まれ、百合子は大きな声で育人に「よかったよ」と声をかける。百合子は子供たちのたった一人の親としていつも笑顔を絶やさずに泣かないように生きていたが、立派になった育人の姿に涙してしまう。育人も母が見に来てくれたことと、ショーの成功に涙が溢れてしまうのであった。

心と千雪は出会い方が良くなかったのもあり、仲良くは無かった。しかし馴れ合いではなく勝つためのチームになるため、2人はお互いに遠慮なく意見を出し合った。
心のテーマは「わくわく」で、モデルは千雪1人というものであった。千雪がランウェイを歩いたあとその場で2人のフィッターが服を付け変え、ワンピースがシャツになり、パンツがスカートになり、一度も全ての服を脱ぐことなく服が少しずつ付け替えられて変化していくという演出をする。千雪は一人で全ての服を着て、その度に歩き方を変えていたため激しく体力を削られ意識も朦朧としてくるが、育人の目線もある事を自覚すると建て直した。モデルが千雪一人であったため千雪の小ささを殆どの人が認知していなかった。千雪は心にテーマをもう一つ増やして欲しいと提案しており、それは「風」であった。育人が最初に考えたテーマであり、心の考えた風がテーマの服を千雪が着て歩くと、千雪の強い存在感に観客たちはハッとし視線が千雪に集中する。そして最後に心がモデルとしてスーツスタイルで表れてランウェイを歩き、ここで初めて千雪の背が小さかった事を観客達は知る。心は自分が着ていた上着を千雪に着せ替え、最後にもう一往復千雪がランウェイを歩いた。観客たちは背の高い心よりも、ずっとランウェイを歩き続けた千雪に目を奪われていた。
心と千雪は事前にお互いに一つずつお願いをしていた。千雪は「心もモデルとして出ること」。心は「2着追加で作ることであった」。追加の2着はスーツで、1着は心がステージで着用し、もう一着は五十嵐にあげたものであった。五十嵐は心から貰ったスーツをちゃんと着てきており、その着心地から心の実力を実感していた。千雪が心にモデルとして出るように言ったのは、ランウェイの上で心より自分の方が視線を集めると証明するためで、その挑戦に千雪は勝ったのだ。

遠のファッションショーと、ショーの結果

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遠のショーもまた調和である。普段着に出来る服と過激なデザインの二通りのデザインで調和を表している。

遠が目指しているのはショーでトップを取ることではなく、麻衣の発注件数52件を越えると言う所にあった。遠のショーが近くなると、会場には人が多くなった。
買い付けを目的とするショップ店員なども来ていたのだ。育人はセレクトショップの店員・市原里美に名刺を渡され、ショーに出した服をいくつか売って欲しいと言われる。
遠のショーも育人と同じ「調和」であったが、遠の調和は日常と非日常の調和であった。同じデザインの普段着と強烈なデザインの二つが同時に出てきて、買い付けに来た店員たちの需要にも応えていた。様々なデザインの服が次々登場し、他の生徒とは比べ物にならない完成度であった。
ショーが終わった後ロビーで遠はバイヤーに囲まれていたが、市原は遠目に遠を見て名刺を渡すか迷ったが、そこまで好みではなかったのか名刺を渡さなかった。

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ショーの後、千雪は育人に早く自分に追いついてくるように言う。千雪の夢であるパリコレに、育人もデザイナーとして来いという意味である。

ショーが全て終わり審査が始まる。結果、グランプリは長谷川心となった。7位に木崎が入り、育人は11位で壇上に呼ばれない順位であった。
遠は本来1位であったが棄権し最下位となった。
心には五十嵐から「いつでも帰ってこい」というメールがあり、つまりこれは約束通り心を認めたという事であった。
育人は11位という結果に悔しくて涙していると、遠のパタンナーが育人を連れて行く。パタンナーが、遠が完成できなかった1着を着てどこが悪いかと尋ねると、育人は一目見ただけで袖のふくらみが出てない事を指摘し、何ミリ縫い直せば良いかまで答えた。パタンナーは育人がパタンナーになってさえ居れば遠の目的である発注53件を達成できたのにと育人を責める。
遠の元には名刺が52枚あり、これは麻衣と同じ記録であった。しかし遠は麻衣を越えると約束したため1枚足りず、目的達成ならずとしてショーを棄権したのであった。
市原が育人を選び、遠に名刺を渡さなかったがための結果でもある。麻衣は遠に対して自分との勝敗に拘らず自由にしたら良いと思っているが、遠は自らで作った約束だからと独立せずに今後も「Aphro I dite」で働く事を決めた。高岡は今まで遠は天才ゆえに孤独であったが、育人というライバルが出来たからもう孤独では無いと安堵する。そして育人に芸華大の入学案内を渡し、年上と対等に戦った育人を褒め、育人が芸華大に来る事を待っていると言った。
育人の元に千雪が来て、審査員をしていた紙居絹に女子高校生向けのティーンズファッション誌の専属モデルにならないかと持ちかけられたと話す。育人は千雪が一歩早く夢に近づいた事を悔しがり、もう誰にも負けたくないと思った。

その後、心はパリへ留学し、千雪は雑誌モデルとして活躍する。
柳田は育人を仕事に復帰させたが、「Aphro I dite」のデザイナーに誘われたため一端「HAZIME YANAGIDA」を畳むという。
育人もまた「Aphro I dite」で働くことにし、そこにはライバルの遠もいた。育人がトップデザイナーになるまでの物語と、千雪がトップモデルになるまでの物語はこの先も続いていく。

『ランウェイで笑って』の登場人物・キャラクター

主要人物

都村 育人(つむら いくと)

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CV:花江夏樹

本作の主人公。高校三年生。
ファッションデザイナーを目指している。
3人の妹(ほのか・葵・いち花)と母(百合子)の5人家族。
幼い頃から服を作るのが好きで、家族や周囲の人の服を作るなど非凡な才能を持っている。特にパタンナーとしての才能に優れており、見たり触ったりしただけで服の構図が分かる。ずっとファッションデザイナーを夢にしていたが、母が入院しているため金銭的に困窮しており、妹達を養うために夢を諦めて就職をしようとしていた。千雪に出会ったことでもう一度夢を目指す決意をし、千雪の父・研ニに認められた事で柳田の事務所で働く事になった。
柳田の事務所に居た事で高岡に芸華大に外部生として文化祭のショーに参加してみないかと言われ、予選に出る事になった。予選を通過し本戦のショーに出ることになるが、丁度その頃に母の様態が急変して緊急手術が行われた。幸い手術は成功し近々退院するまで回復したが、入院費用と手術費用が払えず育人はアルバイトを掛け持ちすることになってしまう。育人の様子がおかしいと気づいた心の活躍によって育人が金銭的に困っている事が研ニまで伝わり、研ニに服を買い取ってもらう事で金銭的問題を解決した。
金銭問題を解決した事で服作りだけに向き合う事が出来るようになり、ショーでは男女の調和をテーマにし、各国の特徴を服に現したショーをして観客達を驚かせた。しかし結果は表彰圏外の11位であり、悔しさに涙した。
高校卒業後は「Aphro I dite」に就職した。
千雪とはお互いを高めあうライバルであり良き友人でもあり、心が折れそうになると千雪の姿を思い出してもう一踏ん張りしている。
心とは育人の方が年下であるが先輩と呼ばれ慕われており、育人も心の抱える事情を知って心に報われて欲しいと思っている。
基本的に穏やかな性格であるが時に大胆な行動を取ることもあり、遠に対してはライバルと認識してからは好戦的な言動も取る。
女の子慣れしておらず、千雪や心が着替えるシーンや、千雪の家に行った際には薄着の千雪に赤面している。
家族を大事に思っており、長男として責任を感じ困難に陥る事も多いが、母や妹達が居るからこそ心強く思うこともある。

藤戸 千雪(ふじと ちゆき)

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CV:花守ゆみり

本作のヒロイン。高校三年生。
モデル事務所「ミルネージュ」の社長令嬢。
「ミルネージュのモデルとしてパリコレクションに出演する」という夢を持っている。
小さい頃は周りよりも発育が良く高身長になると期待されていたが、158センチで身長が止まってしまう。
ルックスが良く努力家で、身長以外でのモデルの才能は高い。そのため他事務所の雑誌モデルのオーディションを受ければ即合格する実力を持っているが、あくまで夢は「ミルネージュのモデルとして」「パリコレに出る」ことにある。小柄であることからモデルとして不当な扱いを受ける事が多く、それでもめげずに夢を追っている。幼い頃にミルネージュのモデルとして活躍していたが、身長が伸びなかった事で父と諍いになりクビにされてしまう。その後ミルネージュのオーディションを受け続けるも毎回落とされてしまう。クラスメイトの育人と出会い、育人に自分のためだけの服を作って貰ったことで、実力を最大限に引き出す事が出来て雫からオーディションの合格を貰った。
育人とはお互いにお互いを高め合うライバル関係でもあり、育人の頑張る姿に千雪は背中を押され、育人もまた千雪の頑張る姿に背中を押されている。
モデルとして出来る最大限の努力を惜しまず、ウォーキングの技術や体型維持などにも余念が無い。そのため心が手に傷を作ってモデルの仕事に来たり、本当はモデルをやりたくないと思っているのにモデルとしての高い才能を持つ事に複雑な気持ちを持っている。自分を試すために一人でパリへ修行へ行くが、誰からも相手にされずに帰国する事になった。とても落ち込んでいたが、育人にショーのモデルになって欲しいと必要とされて、悶々とした気持ちが晴れて報われた気持ちになった。
育人を通じて柳田の事務所で心に再会し、心もまた自分と同じくやりたいと思っている事に才能がないと頭から否定される存在であると知る。心と千雪を頭から才能が無いと否定する五十嵐を見返すため、心と二人で芸華大のファッションショーに出ることになった。ショーは千雪一人でランウェイをウォーキングし続け、身長を感じさせない実力を見せ観客達の目線を集めた。ショーの審査員をやっていた雑誌編集長・紙居絹に認められ、女子高校生向けのティーンズファッション雑誌の専属モデルに抜擢された。

服飾芸華大学

高岡 祥子(たかおか ようこ)

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